【給湯器】162エラーが出たら?症状・原因・修理方法を解説
給湯器のエラー162でお困りではありませんか?このエラーは、お風呂の自動お湯張り時に発生する代表的なトラブルの一つです。エラーの原因は循環アダプターのフィルター詰まりから制御基板の不具合まで、様々な可能性があります。本記事では、エラー162の具体的な症状や原因、そして家庭でできる対処法から専門家に依頼すべき修理方法まで、詳しく解説していきます。修理費用の目安や、修理か交換かの判断基準についても分かりやすく説明していますので、ぜひ最後までお読みください。
エラー162とは?
エラー162は、給湯器の浴槽循環システムに関連する重要なエラーコードです。このエラーが表示される主な状況は、お風呂の自動お湯張り時に発生し、適切な温度調整ができない状態を示しています。具体的には、浴槽の循環アダプターのフィルターに問題が生じている可能性が高く、お湯の循環が正常に行われていない状態を意味します。
このエラーが発生すると、快適なお風呂タイムに支障をきたす可能性があるため、早めの対応が推奨されます。特に冬場は、適切な温度のお湯を確保することが重要となるため、このエラーの理解と対処は家庭での快適な生活維持に直結します。
エラー162の原因
原因① 循環アダプターのフィルター詰まり
最も一般的な原因は、浴槽の循環アダプターのフィルターに異物が詰まっていることです。入浴剤の残留物や髪の毛、皮脂などが時間とともに蓄積され、水流を妨げることでエラーが発生します。
原因② 循環経路の異常
配管内に空気が溜まっていたり、配管自体が詰まっていたりすることで、正常な水循環が妨げられる場合があります。これは特に長期間使用していない場合や、メンテナンス不足の際に発生しやすい問題です。
原因③ センサーの故障
給湯器内部の温度センサーや水流センサーが正常に機能していない場合、誤ってエラー162を表示することがあります。経年劣化や電気的な故障が主な原因となります。
原因④ 制御基板の不具合
給湯器の頭脳とも言える制御基板に問題が生じると、正常な温度制御ができなくなり、エラー162が表示されることがあります。電気的なトラブルや基板の劣化が主な原因です。
原因⑤ 水圧の異常
給水圧が適正値を外れている場合、循環システムが正常に機能せず、エラーが発生することがあります。特に水圧が低すぎる場合に起こりやすい問題です。
エラー162の対策
修理しない方法
まず試せる簡単な対処方法として、以下の手順があります:
- リモコンの運転スイッチをいったん切り、再度電源を入れ直す
- 循環アダプターのフィルターを取り外して清掃する
- お湯の量が適切か確認し、必要に応じて追加する
- 配管内の空気抜きを行う
これらの方法で多くの場合、問題が解決します。特にフィルターの清掃は定期的なメンテナンスとして重要で、エラーの予防にもなります。
修理する方法
上記の対策で改善が見られない場合は、専門家による修理が必要となります。修理方法は以下の手順で進められます:
- 専門技術者による診断
- 問題箇所の特定
- 必要な部品の交換
- システムの動作確認
特に制御基板の交換やセンサーの修理など、専門的な知識と技術を要する修理は、必ず資格を持った技術者に依頼することが重要です。
エラー162の修理費用
修理費用は問題の原因や必要な作業によって大きく異なります。一般的な費用の目安は以下の通りです:
・出張診断料:5,000円~10,000円
・フィルター清掃のみ:実費程度
・部品交換を伴う修理:15,000円~50,000円
・制御基板の交換:30,000円~80,000円
なお、これらの費用は地域や業者によって変動する可能性があります。また、保証期間内であれば無償で修理できる場合もあるため、購入時の保証書の確認も重要です。修理前に複数の業者から見積もりを取ることで、適正な価格での修理が可能となります。
修理する?交換する?
修理するか、交換するか、悩むものです。
給湯器の耐用年数は、メーカーにより10年間と定められています。10年以内であれば修理部品も保管されている可能性が高く、修理可能な場合が多いです。
東京ガスの実績によると、暖房機能なしの給湯器の故障において、1万円未満で修理できるのが65%、3万円未満が30%、5万円未満が4%、5万円以上が1%となっています。1万円未満が65%と多いですが、出張料だけで5,000円ほどかかります。部品代や技術料はほとんど必要なく、実は故障していなかったレベルの作業だったのではないかと思われます。例えば、
- 電源を入れなおすだけで直った
- 排気口が植木の枝葉によって塞がっていた
などは良くあります。
また、交換と修理のどちらを選択するか、を見てみると、修理を選択するのは、5年未満は71.9%、10年未満は57.5%、15年未満は35.0%、15年以上は31.0%となっています。耐用年数である10年を過ぎると、メーカーも部品を保有しておらず修理ができなかったり、次々の故障していくので、交換してしまったほうが経済的な選択肢です。

修理するなら
給湯器の修理を依頼する際、主に4つの選択肢があります。それぞれの特徴や注意点を以下で詳しく解説していきます。価格だけでなく信頼できそうかを重視して選びましょう。
ガス会社
東京ガスや大阪ガスなど、ガスの提供を行っている企業に修理依頼ができます。ガス機器の工事・メンテナンスには専門資格や届け出が必要なため、ガス会社に相談するのが最も安心できます。
東京ガスに修理を依頼するならこちらから。
メーカー
リンナイ・ノーリツ・パロマ・パーパスと言った、ガス機器メーカーに修理依頼する方法もあります。設置から1年以内、BL製品(ベターリビング認定品)であれば2年以内、メーカー保証期間となっています。
メーカーに修理を依頼してもガス会社の工事業者に再委託となるケースもあります。メーカー自体は大手企業で信頼できるものの、そのメンテナンスネットワークに所属している設備業者は中小企業が多いです。一般消費者が選ぶことはできないため、品質にバラつきがあるのが難点です。
地場の設備業者
工事したばかりであれば、対応した設備業者に相談するのが最良です。契約不適合責任として無償で対応してくれる可能性があります。ただし、激安価格をうたった悪徳な業者には注意してください。一般消費者に知識がないことを狙って、高額な請求をしたり、逆に壊されたり、トラブルに発展するケースも少なくありません。
個人事業主
必要資格を持っているか確認が難しかったり、届け出を行っている可能性がありますので、信頼できる人以外には頼まないほうが良いでしょう。作業トラブルになったとしても対応してもらえない可能性もあります。
まとめ
本記事では、給湯器のエラー162について詳しく解説しました。エラー162は、浴槽循環システムに関連する重要なエラーコードで、お風呂の自動お湯張り時に発生することが分かりました。主な原因は循環アダプターのフィルターの詰まりでしたが、その他にも配管内の空気や浴槽水位の問題も原因となることがありました。
対処方法としては、電源の入れ直しやフィルターの清掃、配管内の空気抜きなどの基本的な対応から、専門家による修理まで、状況に応じた選択肢があることを説明しました。修理費用は、簡単な清掃から高額な部品交換まで幅広く、1万円未満から80,000円程度までの範囲であることも確認できました。
また、修理か交換かの判断については、給湯器の年数が10年を超えている場合は交換を検討することをお勧めしました。修理業者の選択肢として、ガス会社、メーカー、地場の設備業者、個人事業主について、それぞれのメリット・デメリットを解説しました。
給湯器の交換をご検討の方は、ぜひ下記でご紹介している東京ガスの機器交換サービスをご確認ください。低価格で信頼性の高いサービスを提供しています。
給湯器を交換するなら
給湯器の交換を検討する際は、設置年数や修理費用、今後の使用予定などを総合的に判断することが重要です。一般的に、設置から10年以上経過している場合や、修理費用が高額になる場合は、新しい給湯器への交換をおすすめします。最新の給湯器は省エネ性能が向上しており、ランニングコストの削減にもつながります。
東京ガスの機器交換
東京ガスの機器交換は、東京ガスが提供する、ガス給湯器・ガスコンロといったガス機器やトイレやお風呂といった水回り機器のオンライン販売サービスです。数あるWeb業者のなかでも低価格設定、見積もりも最短当日にもらえて、実績も豊富なサービスです。
ガス給湯器の交換はこちら
ガスコンロの交換はこちら
換気扇・浴室乾燥機・食洗機・トイレなどの交換はこちら