【給湯器】161エラーが出たら?症状・原因・修理方法を解説

給湯器から設定温度よりも高い温度のお湯が出る「161エラー」について、その症状や原因、対処方法を詳しく解説します。このエラーは、夏場の少量使用時によく発生する現象ですが、時には内部部品の不具合が原因となることもあります。本記事では、161エラーが発生した際の簡単な対処方法から、修理が必要な場合の費用相場、さらには給湯器の交換を検討すべき時期まで、実用的な情報をお伝えします。安全で快適な給湯器の使用のために、ぜひ最後までご覧ください。

給湯器の161エラーとは?

161エラーは、給湯器から設定温度よりも高い温度のお湯が出る場合に表示されるエラーコードです。このエラーは1995年以降、リンナイ、ノーリツ、パーパス、パロマなど主要メーカー間で統一されており、各社の給湯器で共通して使用されています。
特に夏場など気温が高い時期に、少量のお湯を使用する際によく発生します。これは必ずしも深刻な故障を示すものではなく、給湯器の特性による場合もあります。ただし、内部部品の不具合が原因で発生することもあるため、繰り返し表示される場合は注意が必要です。

161エラーの原因

原因① 少量での給湯使用

夏季などの水温が高い時期に、少量でお湯を使用すると発生することがあります。これは給湯器の特性によるもので、出湯量を増やすことで解消できる場合があります。

原因② 熱交換器の詰まり

冬場など、給湯器内部の熱交換機が凍結などにより詰まることで、お湯の温度が適切にコントロールできなくなり、高温になってしまう場合があります。

原因③ 給湯出湯サーミスタの故障

温度を検知する部品である給湯出湯サーミスタが故障すると、温度を正確に測定できなくなり、高温のお湯が出てしまう可能性があります。

原因④ ガス電磁弁の不具合

ガスの供給を制御するガス電磁弁に不具合が生じると、適切な温度調整ができなくなり、高温のお湯が出てしまう場合があります。

原因⑤ ガス比例弁の故障

ガスの供給量を細かく調整するガス比例弁が故障すると、温度制御が正確にできなくなり、設定温度以上の高温のお湯が出てしまう可能性があります。

161エラーの対策

修理しない方法

まず試せる簡単な対処方法として、以下の手順があります:
  1. 給湯栓を完全に閉める
  1. リモコンの運転スイッチを一度「切」にする
  1. 数分待ってから再度運転スイッチを「入」にする
  1. 給湯栓をより大きく開いて使用する
この方法で解消する場合は、給湯器の特性によるものであり、故障ではない可能性が高いです。特に夏場の少量使用時に発生した場合は、出湯量を増やすことで改善できることが多いです。

修理する方法

簡単な対処で解決しない場合は、専門家による修理が必要です。この場合、以下の手順で対応します:
  1. まず給湯器の電源を切り、使用を中止する
  1. メーカーまたは専門の修理業者に連絡する
  1. 症状や使用状況を詳しく説明する
  1. 専門家による点検・診断を受ける
  1. 必要な部品交換や修理を実施する
なお、給湯器が高温になっている可能性があるため、素人による修理は危険です。必ず専門家に依頼してください。

161エラーの修理費用

修理費用は症状や原因によって大きく異なります。メーカーに依頼した場合の費用相場は18,000円~50,000円程度です。
主な費用内訳: ・出張費:5,000円~10,000円 ・技術料:5,000円~15,000円 ・部品代:8,000円~25,000円
ただし、これはあくまで目安であり、実際の費用は故障の程度や交換が必要な部品によって変動します。また、メーカーや地域によっても料金体系が異なりますので、修理前に見積もりを取ることをお勧めします。

修理する?交換する?

修理するか、交換するか、悩むものです。
給湯器の耐用年数は、メーカーにより10年間と定められています。10年以内であれば修理部品も保管されている可能性が高く、修理可能な場合が多いです。
東京ガスの実績によると、暖房機能なしの給湯器の故障において、1万円未満で修理できるのが65%、3万円未満が30%、5万円未満が4%、5万円以上が1%となっています。1万円未満が65%と多いですが、出張料だけで5,000円ほどかかります。部品代や技術料はほとんど必要なく、実は故障していなかったレベルの作業だったのではないかと思われます。例えば、
  • 電源を入れなおすだけで直った
  • 排気口が植木の枝葉によって塞がっていた
などは良くあります。
また、交換と修理のどちらを選択するか、を見てみると、修理を選択するのは、5年未満は71.9%、10年未満は57.5%、15年未満は35.0%、15年以上は31.0%となっています。耐用年数である10年を過ぎると、メーカーも部品を保有しておらず修理ができなかったり、次々の故障していくので、交換してしまったほうが経済的な選択肢です。
東京ガスの実績より
東京ガスの実績より

修理するなら

給湯器の修理を依頼する際、主に4つの選択肢があります。それぞれの特徴や注意点を以下で詳しく解説していきます。価格だけでなく信頼できそうかを重視して選びましょう。

ガス会社

東京ガスや大阪ガスなど、ガスの提供を行っている企業に修理依頼ができます。ガス機器の工事・メンテナンスには専門資格や届け出が必要なため、ガス会社に相談するのが最も安心できます。
東京ガスに修理を依頼するならこちらから。

メーカー

リンナイ・ノーリツ・パロマ・パーパスと言った、ガス機器メーカーに修理依頼する方法もあります。設置から1年以内、BL製品(ベターリビング認定品)であれば2年以内、メーカー保証期間となっています。
メーカーに修理を依頼してもガス会社の工事業者に再委託となるケースもあります。メーカー自体は大手企業で信頼できるものの、そのメンテナンスネットワークに所属している設備業者は中小企業が多いです。一般消費者が選ぶことはできないため、品質にバラつきがあるのが難点です。

地場の設備業者

工事したばかりであれば、対応した設備業者に相談するのが最良です。契約不適合責任として無償で対応してくれる可能性があります。ただし、激安価格をうたった悪徳な業者には注意してください。一般消費者に知識がないことを狙って、高額な請求をしたり、逆に壊されたり、トラブルに発展するケースも少なくありません。

個人事業主

必要資格を持っているか確認が難しかったり、届け出を行っている可能性がありますので、信頼できる人以外には頼まないほうが良いでしょう。作業トラブルになったとしても対応してもらえない可能性もあります。

まとめ

本記事では、給湯器の161エラーについて、その症状や原因、対処方法を詳しく解説しました。161エラーは、設定温度よりも高い温度のお湯が出る場合に表示されるエラーコードで、1995年以降、主要メーカー間で統一されていることを説明しました。
エラーの主な原因として、少量での給湯使用や熱交換器の詰まりがあることを解説し、簡単な対処方法として、リモコンの運転スイッチの入れ直しや給湯栓をより大きく開けることを紹介しました。また、修理が必要な場合の費用相場は18,000円~50,000円程度であることを示しました。
給湯器の修理か交換かの判断については、耐用年数である10年を基準に検討することを推奨し、修理業者の選択肢として、ガス会社、メーカー、地場の設備業者、個人事業主それぞれのメリット・デメリットを説明しました。
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給湯器を交換するなら

給湯器の交換を検討する際は、設置年数や修理費用、今後の使用予定などを総合的に判断することが重要です。一般的に、設置から10年以上経過している場合や、修理費用が高額になる場合は、新しい給湯器への交換をおすすめします。最新の給湯器は省エネ性能が向上しており、ランニングコストの削減にもつながります。

東京ガスの機器交換

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