【給湯器】122エラーが出たら?症状・原因・修理方法を解説

給湯器で122エラーが表示されてお湯が出なくなってしまった方へ。このエラーは給湯器の緊急停止を示す重要なサインです。本記事では、エラー122の具体的な症状や原因、そして対処方法について詳しく解説していきます。修理が必要なケースと自己解決できるケースの見分け方、さらに修理費用の目安まで、実用的な情報をお届けします。給湯器のトラブルで困っているあなたに、最適な解決策が見つかるはずです。

エラー122とは?

給湯器のエラーコード122は、給湯器が緊急停止した状態を示すエラーです。このエラーが表示されると、給湯器の使用が一時的にできなくなり、お湯が出なくなります。一般的に、このエラーは給湯器の安全機能が作動した結果として表示されます。給湯器は安全性を重視して設計されており、異常を検知すると自動的に運転を停止する仕組みになっています。エラー122は、主にガスの供給や点火システムに関する問題が発生した際に表示されます。このエラーが発生すると、給湯器のリモコンにエラーコードが表示され、同時にブザー音が鳴ることもあります。ユーザーにとっては不便な状況ですが、これは給湯器の安全機能が正常に作動している証でもあります。

エラー122の原因

原因① ガスの供給停止

最も一般的な原因の一つは、ガスの供給が停止していることです。これには、ガス料金の未払いによる供給停止や、地震などの自然災害による安全装置の作動、ガスメーターの異常などが含まれます。特にマイコンメーターが作動してガスを遮断した場合、給湯器に122エラーが表示されることがあります。

原因② 点火装置の不具合

給湯器の点火プラグやイグナイタなどの点火装置に問題が発生している可能性があります。これらの部品は経年劣化により性能が低下し、正常な点火ができなくなることがあります。点火プラグの汚れや損傷、配線の接触不良なども、エラー122の原因となります。

原因③ センサーの異常

給湯器には様々なセンサーが搭載されており、これらのセンサーが正常に機能しないとエラーが発生します。特にフレームロッド(炎検知センサー)の不具合は、よくある原因の一つです。センサーが炎を正しく検知できないと、安全装置が作動して給湯器が停止します。

原因④ 電装基板の故障

給湯器の制御を担う電装基板(制御基板)に問題が発生している可能性があります。電装基板は給湯器の心臓部とも言える重要な部品で、この部分が故障すると様々なエラーが発生します。電気系統のトラブルや雷サージによる損傷なども、エラー122の原因となることがあります。

原因⑤ ガス圧の異常

ガスの供給圧力が適正範囲を外れている場合にもエラー122が発生することがあります。ガス圧が低すぎると正常な燃焼ができず、高すぎても安全装置が作動して給湯器が停止します。ガス配管の詰まりや、ガス事業者側の供給圧力の問題が原因となることがあります。

エラー122の対策

修理しない方法

エラー122が発生した場合、まずは自己診断と簡単な対処を試みることができます。具体的には以下のような手順を実施します:
  1. リモコンのリセット操作:給湯器の電源を一度切り、数分待ってから再度電源を入れます。
  1. ガスメーターの確認:赤ランプが点滅している場合は、復帰ボタンを使用して復帰操作を行います。
  1. ガス栓の確認:給湯器へのガス栓が完全に開いているか確認します。
  1. 給湯器周辺の点検:排気口や給気口が塞がれていないか確認します。
これらの対処で解決する場合も多く、専門業者を呼ぶ前に試してみる価値があります。

修理する方法

自己対処で解決しない場合は、専門業者による修理が必要です。修理方法は故障の原因によって異なりますが、一般的な修理手順は以下の通りです:
  1. 専門技術者による診断:各種センサーやガス圧、電気系統の詳細な点検を行います。
  1. 故障部品の特定:点火装置、センサー類、電装基板など、問題のある部品を特定します。
  1. 部品の交換または修理:必要に応じて部品の交換や修理を実施します。
  1. 動作確認:修理後の正常動作を確認し、安全性を確保します。
修理は必ず資格を持った専門技術者に依頼する必要があります。

エラー122の修理費用

エラー122の修理費用は、故障の原因や必要な部品によって大きく異なります。一般的な費用の目安は以下の通りです:
• 点火プラグの交換:13,500円~20,000円 • フレームロッドの交換:15,000円~25,000円 • イグナイタの交換:20,000円~30,000円 • ガス電磁弁の交換:25,000円~40,000円 • 電装基板の交換:35,000円~55,000円
これらの費用には基本的に出張費(上限3,300円)と故障診断料が含まれています。ただし、複数の部品交換が必要な場合は、合計費用が上記の範囲を超えることがあります。また、修理をしない場合や修理対応できない場合でも、出張料と故障診断料は発生します。特に設置から10年以上経過した給湯器の場合、部品供給が終了している可能性もあり、その場合は給湯器本体の交換を検討する必要があります。

修理する?交換する?

修理するか、交換するか、悩むものです。
給湯器の耐用年数は、メーカーにより10年間と定められています。10年以内であれば修理部品も保管されている可能性が高く、修理可能な場合が多いです。
東京ガスの実績によると、暖房機能なしの給湯器の故障において、1万円未満で修理できるのが65%、3万円未満が30%、5万円未満が4%、5万円以上が1%となっています。1万円未満が65%と多いですが、出張料だけで5,000円ほどかかります。部品代や技術料はほとんど必要なく、実は故障していなかったレベルの作業だったのではないかと思われます。例えば、
  • 電源を入れなおすだけで直った
  • 排気口が植木の枝葉によって塞がっていた
などは良くあります。
また、交換と修理のどちらを選択するか、を見てみると、修理を選択するのは、5年未満は71.9%、10年未満は57.5%、15年未満は35.0%、15年以上は31.0%となっています。耐用年数である10年を過ぎると、メーカーも部品を保有しておらず修理ができなかったり、次々の故障していくので、交換してしまったほうが経済的な選択肢です。
東京ガスの実績より
東京ガスの実績より

修理するなら

給湯器の修理を依頼する際、主に4つの選択肢があります。それぞれの特徴や注意点を以下で詳しく解説していきます。価格だけでなく信頼できそうかを重視して選びましょう。

ガス会社

東京ガスや大阪ガスなど、ガスの提供を行っている企業に修理依頼ができます。ガス機器の工事・メンテナンスには専門資格や届け出が必要なため、ガス会社に相談するのが最も安心できます。
東京ガスに修理を依頼するならこちらから。

メーカー

リンナイ・ノーリツ・パロマ・パーパスと言った、ガス機器メーカーに修理依頼する方法もあります。設置から1年以内、BL製品(ベターリビング認定品)であれば2年以内、メーカー保証期間となっています。
メーカーに修理を依頼してもガス会社の工事業者に再委託となるケースもあります。メーカー自体は大手企業で信頼できるものの、そのメンテナンスネットワークに所属している設備業者は中小企業が多いです。一般消費者が選ぶことはできないため、品質にバラつきがあるのが難点です。

地場の設備業者

工事したばかりであれば、対応した設備業者に相談するのが最良です。契約不適合責任として無償で対応してくれる可能性があります。ただし、激安価格をうたった悪徳な業者には注意してください。一般消費者に知識がないことを狙って、高額な請求をしたり、逆に壊されたり、トラブルに発展するケースも少なくありません。

個人事業主

必要資格を持っているか確認が難しかったり、届け出を行っている可能性がありますので、信頼できる人以外には頼まないほうが良いでしょう。作業トラブルになったとしても対応してもらえない可能性もあります。

まとめ

本記事では、給湯器のエラー122について解説しました。エラー122は給湯器が緊急停止した状態を示すエラーで、ガスの供給や点火システムに関する問題が発生した際に表示されることを説明しました。
主な原因として、ガスの供給停止、点火装置の不具合、センサーの異常、電気系統の故障などがあることを紹介しました。修理については、専門技術者による診断、故障部品の特定、部品の交換や修理、動作確認という手順で行われることを説明しました。
修理費用は、点火プラグの交換で13,500円から、電装基板の交換で最大55,000円程度かかる可能性があることを示しました。また、給湯器の耐用年数は10年間で、10年以内であれば修理部品も保管されている可能性が高いことも説明しました。
修理を依頼する際の選択肢として、ガス会社、メーカー、地場の設備業者、個人事業主があり、それぞれのメリット・デメリットについても解説しました。
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給湯器を交換するなら

給湯器の交換を検討する際は、設置年数や修理費用、今後の使用予定などを総合的に判断することが重要です。一般的に、設置から10年以上経過している場合や、修理費用が高額になる場合は、新しい給湯器への交換をおすすめします。最新の給湯器は省エネ性能が向上しており、ランニングコストの削減にもつながります。

東京ガスの機器交換

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