【給湯器】102エラーが出たら?症状・原因・修理方法を解説

給湯器のエラーコード「102」でお困りではありませんか?このエラーは、給湯器の燃焼に異常が発生した際に表示される一般的なトラブルです。本記事では、エラー102の具体的な症状や原因、そして効果的な対処方法について詳しく解説していきます。専門家による修理が必要なケースと自己対処可能なケースを明確に区別し、修理費用の目安まで含めて分かりやすく説明していきます。給湯器の修理と交換、どちらを選ぶべきかの判断基準も併せてご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

エラー102とは?

給湯器のエラーコード「102」は、給湯器の燃焼に異常が発生した際に表示されるエラーです。このエラーは主に給排気口に関する問題を示しており、給湯器の安全機能が作動して表示されます。具体的には、給排気通路の閉塞や熱交換器の詰まりなどが原因となって発生します。
このエラーが表示されると、給湯器の性能が低下したり、最悪の場合は運転が停止してしまう可能性があります。ただし、すぐに専門家による修理が必要というわけではなく、状況によっては自己対処で解決できるケースもあります。
エラー102は、リンナイ・ノーリツ・パロマなど、メーカーを問わず共通して表示されるエラーコードです。各メーカーで呼称や細かい仕様は異なる場合がありますが、基本的な原因と対処方法は同じです。

エラー102の原因

原因① 給排気口の物理的な詰まり

給排気口に落ち葉やホコリ、虫の死骸、蜘蛛の巣などが詰まることで、正常な空気の流れが妨げられ、エラー102が発生することがあります。特に、屋外に設置された給湯器は、自然環境の影響を受けやすく、定期的なメンテナンスが必要です。

原因② 雨水の混入

大雨の際に給排気口から雨水が浸入すると、給湯器内部の電気系統や燃焼部分に影響を与え、エラー102が表示されることがあります。この場合、天候が回復し給湯器内部が乾燥すれば、自然に解消される可能性があります。

原因③ 熱交換器の劣化

長年の使用により熱交換器にスケール(水垢)が付着したり、フィンが詰まったりすることで、熱交換効率が低下し、エラー102が発生することがあります。この場合、専門家による清掃や部品交換が必要となります。

原因④ ファンモーターの故障

給湯器内部のファンモーターが故障すると、適切な空気の流れが確保できず、エラー102が表示されることがあります。ファンモーターの故障は、経年劣化や使用環境による負荷が主な原因です。

原因⑤ 設置環境の問題

給湯器の周囲に障害物があったり、設置場所の換気が不十分だったりすると、正常な給排気ができず、エラー102が発生することがあります。また、複数台の給湯器が近接して設置されている場合、互いの排気が影響し合うこともあります。

エラー102の対策

修理しない方法

エラー102への対処として、まずは以下の自己診断と対策を試してみることをお勧めします:
  1. 給排気口の目視確認と清掃:外から見える範囲で、落ち葉やゴミの除去を行います。
  1. 電源の入れ直し:給湯器本体とリモコンの電源を一度切り、再度入れ直してみます。
  1. 天候回復の待機:大雨後のエラーの場合、数時間から半日程度様子を見ます。
  1. 使用頻度の調整:連続使用を避け、適度な休憩を入れながら使用します。
これらの対策で改善が見られない場合は、専門家による点検・修理が必要となる可能性が高いです。

修理する方法

専門家による修理が必要な場合、以下のような手順で対応します:
  1. 専門業者への連絡:ガス会社やメーカー指定のサービス会社に修理を依頼します。
  1. 点検診断:技術者が給湯器の状態を確認し、エラーの具体的な原因を特定します。
  1. 部品交換や清掃:必要に応じて、熱交換器の清掃やファンモーターの交換などを行います。
  1. 動作確認:修理後、正常に動作することを確認します。
修理は必ず有資格者に依頼し、素人による分解修理は絶対に避けてください。

エラー102の修理費用

エラー102の修理費用は、原因や必要な作業内容によって大きく異なります。一般的な費用の目安は以下の通りです:
基本出張費:5,000円~10,000円 点検・診断料:3,000円~5,000円 清掃作業:10,000円~20,000円 部品交換を伴う修理:33,000円~55,000円(税込)
修理費用が高額になる場合や、給湯器の使用年数が10年を超えている場合は、修理ではなく新規交換を検討することをお勧めします。新しい給湯器は省エネ性能が向上しており、ランニングコストの削減にもつながります。

修理する?交換する?

修理するか、交換するか、悩むものです。
給湯器の耐用年数は、メーカーにより10年間と定められています。10年以内であれば修理部品も保管されている可能性が高く、修理可能な場合が多いです。
東京ガスの実績によると、暖房機能なしの給湯器の故障において、1万円未満で修理できるのが65%、3万円未満が30%、5万円未満が4%、5万円以上が1%となっています。1万円未満が65%と多いですが、出張料だけで5,000円ほどかかります。部品代や技術料はほとんど必要なく、実は故障していなかったレベルの作業だったのではないかと思われます。例えば、
  • 電源を入れなおすだけで直った
  • 排気口が植木の枝葉によって塞がっていた
などは良くあります。
また、交換と修理のどちらを選択するか、を見てみると、修理を選択するのは、5年未満は71.9%、10年未満は57.5%、15年未満は35.0%、15年以上は31.0%となっています。耐用年数である10年を過ぎると、メーカーも部品を保有しておらず修理ができなかったり、次々の故障していくので、交換してしまったほうが経済的な選択肢です。
東京ガスの実績より
東京ガスの実績より

修理するなら

給湯器の修理を依頼する際、主に4つの選択肢があります。それぞれの特徴や注意点を以下で詳しく解説していきます。価格だけでなく信頼できそうかを重視して選びましょう。

ガス会社

東京ガスや大阪ガスなど、ガスの提供を行っている企業に修理依頼ができます。ガス機器の工事・メンテナンスには専門資格や届け出が必要なため、ガス会社に相談するのが最も安心できます。
東京ガスに修理を依頼するならこちらから。

メーカー

リンナイ・ノーリツ・パロマ・パーパスと言った、ガス機器メーカーに修理依頼する方法もあります。設置から1年以内、BL製品(ベターリビング認定品)であれば2年以内、メーカー保証期間となっています。
メーカーに修理を依頼してもガス会社の工事業者に再委託となるケースもあります。メーカー自体は大手企業で信頼できるものの、そのメンテナンスネットワークに所属している設備業者は中小企業が多いです。一般消費者が選ぶことはできないため、品質にバラつきがあるのが難点です。

地場の設備業者

工事したばかりであれば、対応した設備業者に相談するのが最良です。契約不適合責任として無償で対応してくれる可能性があります。ただし、激安価格をうたった悪徳な業者には注意してください。一般消費者に知識がないことを狙って、高額な請求をしたり、逆に壊されたり、トラブルに発展するケースも少なくありません。

個人事業主

必要資格を持っているか確認が難しかったり、届け出を行っている可能性がありますので、信頼できる人以外には頼まないほうが良いでしょう。作業トラブルになったとしても対応してもらえない可能性もあります。

まとめ

本記事では、給湯器のエラーコード「102」について詳しく解説しました。エラー102は、給排気口に関する問題を示すエラーで、給湯器の燃焼に異常が発生した際に表示されることを説明しました。主な原因として、給排気通路の閉塞や熱交換器の詰まりなどがあることを紹介しました。
対処方法として、給排気口の清掃や周辺の障害物の除去など、自己対処可能な方法を具体的に示しました。また、修理が必要な場合の費用について、基本出張費から部品交換を伴う修理まで、具体的な金額の目安を提示しました。
修理か交換かの判断基準として、給湯器の使用年数や修理費用の目安を示し、10年以上経過している場合は交換を推奨することを説明しました。修理を依頼する際の選択肢として、ガス会社、メーカー、地場の設備業者、個人事業主それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説しました。
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給湯器を交換するなら

給湯器の交換を検討する際は、設置年数や修理費用、今後の使用予定などを総合的に判断することが重要です。一般的に、設置から10年以上経過している場合や、修理費用が高額になる場合は、新しい給湯器への交換をおすすめします。最新の給湯器は省エネ性能が向上しており、ランニングコストの削減にもつながります。

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