【給湯器】101エラーが出たら?症状・原因・修理方法を解説
給湯器に表示される「エラー101」の意味や対処方法について、詳しく解説していきます。このエラーは給湯器の給気・排気に異常が発生していることを示す警告サインですが、必ずしも即座の修理が必要というわけではありません。本記事では、エラー101の原因から、自分でできる対処法、修理が必要な場合の費用や業者の選び方まで、具体的にご説明します。10年以上使用している給湯器の場合は、修理と買い替えどちらが得かという判断基準についても詳しく解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。
エラー101とは?
給湯器のエラーコード101は、給湯器の給気・排気に異常が発生し、機器の能力が低下している状態を示す警告です。このエラーが表示された場合、給湯器は完全に停止するわけではありませんが、正常な状態ではないことを知らせています。
追い焚き機能付きの給湯器では「101」、給湯専用機では「10」と表示されますが、意味するところは同じです。このエラーが発生すると、給湯器は安全のために出力を抑えた状態で運転を続けることになります。
放置すると機器への負担が大きくなり、より深刻な故障につながる可能性があるため、早めの対処が推奨されます。ただし、一時的な環境要因による場合もあり、必ずしも即座の修理が必要というわけではありません。
エラー101の原因
原因① 給気口・排気口の閉塞
最も一般的な原因は、給気口や排気口が何らかの理由で塞がれている状態です。落ち葉やホコリ、小動物の巣などが詰まることで、正常な空気の循環が妨げられます。特に季節の変わり目や強風の後には要注意です。また、給湯器の周囲に物を置きすぎて通気が悪くなっているケースもあります。
原因② 内部部品の詰まり
給排気通路や熱交換器に異物が蓄積すると、正常な燃焼ができなくなります。これは長期間の使用で徐々に進行することが多く、定期的なメンテナンスで予防できる場合があります。特に、熱交換器の詰まりは効率低下の主要因となります。
原因③ 経年劣化による部品の故障
設置から10年以上経過した給湯器では、ファンモーターや熱交換器などの内部部品が劣化している可能性が高くなります。これらの部品は継続的な使用で徐々に性能が低下し、最終的に故障に至ることがあります。特にファンモーターの不具合は給排気に直接影響を与えます。
原因④ 設置環境の問題
給湯器の設置場所や周囲の環境が適切でない場合にもエラー101が発生することがあります。例えば、狭い場所への設置や、周囲を物で囲んでしまうことで給排気が妨げられる状況です。また、強風や大雨などの気象条件も一時的な原因となることがあります。
原因⑤ センサー類の不具合
給湯器には複数のセンサーが搭載されており、これらが正確に機能しないとエラーが発生することがあります。水量センサーや温度センサー、炎検知センサーなどの不具合は、誤ってエラー101を表示させる原因となる可能性があります。
エラー101の対策
修理しない方法
まず試せる簡単な対処方法として、以下の手順があります:
- 給湯器の電源を一度切って、数分後に再起動する
- 給気口・排気口の周りに詰まりがないか確認し、あれば除去する
- 給湯器の周囲に置かれた障害物を取り除き、適切な空間を確保する
- 強風や大雨の場合は、天候が落ち着くまで様子を見る
これらの対処で改善が見られない場合は、専門家による点検が必要となる可能性が高いです。
修理する方法
専門家による修理が必要な場合、以下の選択肢があります:
- ガス会社に依頼:最も安全で信頼できる選択肢です。必要な資格を持った技術者が対応します。
- メーカーに依頼:特に保証期間内であれば、メーカーに直接修理を依頼することができます。
- 地域の設備業者に依頼:設置時の業者であれば、機器の状態を把握している可能性が高いです。
修理費用は症状や部品の状態によって異なりますが、多くの場合、出張料込みで1万円程度から対応可能です。ただし、10年以上経過している機器の場合は、修理よりも交換を検討したほうが経済的な場合があります。
101エラーの修理費用
エラー101の修理費用は、症状や必要な作業内容によって大きく異なります。一般的な相場として、給気・排気口の清掃や簡単な点検で済む場合は出張費込みで5,000円~1万円程度です。部品交換が必要な場合は、ファンモーターの交換で2~3万円、熱交換器の交換で4~5万円程度かかることがあります。
修理する?交換する?
修理するか、交換するか、悩むものです。
給湯器の耐用年数は、メーカーにより10年間と定められています。10年以内であれば修理部品も保管されている可能性が高く、修理可能な場合が多いです。
東京ガスの実績によると、暖房機能なしの給湯器の故障において、1万円未満で修理できるのが65%、3万円未満が30%、5万円未満が4%、5万円以上が1%となっています。1万円未満が65%と多いですが、出張料だけで5,000円ほどかかります。部品代や技術料はほとんど必要なく、実は故障していなかったレベルの作業だったのではないかと思われます。例えば、
- 電源を入れなおすだけで直った
- 排気口が植木の枝葉によって塞がっていた
などは良くあります。
また、交換と修理のどちらを選択するか、を見てみると、修理を選択するのは、5年未満は71.9%、10年未満は57.5%、15年未満は35.0%、15年以上は31.0%となっています。耐用年数である10年を過ぎると、メーカーも部品を保有しておらず修理ができなかったり、次々の故障していくので、交換してしまったほうが経済的な選択肢です。

修理するなら
給湯器の修理を依頼する際、主に4つの選択肢があります。それぞれの特徴や注意点を以下で詳しく解説していきます。価格だけでなく信頼できそうかを重視して選びましょう。
ガス会社
東京ガスや大阪ガスなど、ガスの提供を行っている企業に修理依頼ができます。ガス機器の工事・メンテナンスには専門資格や届け出が必要なため、ガス会社に相談するのが最も安心できます。
東京ガスに修理を依頼するならこちらから。
メーカー
リンナイ・ノーリツ・パロマ・パーパスと言った、ガス機器メーカーに修理依頼する方法もあります。設置から1年以内、BL製品(ベターリビング認定品)であれば2年以内、メーカー保証期間となっています。
メーカーに修理を依頼してもガス会社の工事業者に再委託となるケースもあります。メーカー自体は大手企業で信頼できるものの、そのメンテナンスネットワークに所属している設備業者は中小企業が多いです。一般消費者が選ぶことはできないため、品質にバラつきがあるのが難点です。
地場の設備業者
工事したばかりであれば、対応した設備業者に相談するのが最良です。契約不適合責任として無償で対応してくれる可能性があります。ただし、激安価格をうたった悪徳な業者には注意してください。一般消費者に知識がないことを狙って、高額な請求をしたり、逆に壊されたり、トラブルに発展するケースも少なくありません。
個人事業主
必要資格を持っているか確認が難しかったり、届け出を行っている可能性がありますので、信頼できる人以外には頼まないほうが良いでしょう。作業トラブルになったとしても対応してもらえない可能性もあります。
まとめ
本記事では、給湯器のエラーコード101について詳しく解説しました。エラー101は給湯器の給気・排気に異常が発生している状態を示す警告で、追い焚き機能付きの給湯器では「101」、給湯専用機では「10」と表示されることを説明しました。
エラーの主な原因として、給気口・排気口の詰まり、内部部品の詰まり、経年劣化による故障などがあることを紹介しました。対処方法としては、電源の入れ直しや給気口・排気口の清掃など、まずは自己対応できる方法があることを説明しました。
修理については、ガス会社、メーカー、地域の設備業者、個人事業主という4つの選択肢があり、それぞれのメリット・デメリットを解説しました。修理費用は症状により異なり、1万円未満から5万円以上までの幅があることも説明しました。
給湯器が10年以上経過している場合は、修理よりも交換を検討することをお勧めしました。交換をご検討の方は、ぜひ下記でご紹介している東京ガスの機器交換サービスをご覧ください。低価格で信頼性の高いサービスを提供しています。
給湯器を交換するなら
給湯器の交換を検討する際は、設置年数や修理費用、今後の使用予定などを総合的に判断することが重要です。一般的に、設置から10年以上経過している場合や、修理費用が高額になる場合は、新しい給湯器への交換をおすすめします。最新の給湯器は省エネ性能が向上しており、ランニングコストの削減にもつながります。
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