【給湯器】012エラーが出たら?症状・原因・修理方法を解説

給湯器にエラー012が表示されて困っていませんか?このエラーは、ふろ追いだき使用中によく発生する代表的なトラブルです。実は、必ずしも故障を意味するわけではなく、簡単な対処で解決できることも多いのです。本記事では、エラー012の原因から具体的な対処方法、修理が必要な場合の費用まで、詳しく解説していきます。給湯器のプロフェッショナルとして、皆様の不安を解消できるよう、分かりやすく説明していきましょう。

エラー012とは?

給湯器のエラー012は、ふろ追いだき使用中に発生する代表的なエラーコードです。このエラーが表示された場合、給湯器の安全装置が作動して燃焼が停止している状態を示しています。主な特徴として、90分以上連続で追いだきを使用した際に発生することが多く、これは浴槽の過熱を防ぐための安全機能の一環として設計されています。エラー012は必ずしも故障を意味するわけではなく、むしろ使用者の安全を守るための警告表示として機能することがあります。

エラー012の原因

原因① 長時間の追いだき使用

最も一般的な原因は、90分以上連続で追いだきを使用し続けることです。これは安全機能の一環として設計されており、浴槽の過熱を防ぐために自動的に作動します。特に冬場など、長時間お湯を温めたい場合に発生しやすい傾向にあります。

原因② 循環不良

浴槽の水位が低すぎる場合や、循環口が詰まっている場合に発生することがあります。適切な水循環が行われないと、センサーが異常を検知してエラーを表示します。入浴剤の過度な使用や長期間の清掃不足も原因となる可能性があります。

原因③ センサーの誤作動

温度センサーや水位センサーが正常に機能していない場合、誤ってエラー012を表示することがあります。センサーの汚れや経年劣化が主な要因となります。

原因④ 機器の経年劣化

給湯器自体の使用年数が10年以上経過している場合、各部品の劣化によってエラーが発生しやすくなります。特に制御基板や各種センサー類の性能低下が影響を与えることがあります。

原因⑤ 設置環境の問題

給湯器の設置場所の環境が不適切な場合、正常な動作を妨げる可能性があります。特に換気が不十分な場所への設置や、排気口付近の障害物の存在が原因となることがあります。

エラー012の対策

修理しない方法

エラー012の多くは、簡単な操作で解決できる場合があります。まず、運転スイッチを一度「切」にして、再度「入」にすることで復帰する可能性があります。また、追いだきを使用中の場合は、一度停止して30分程度待ってから再度使用を開始することで解決することもあります。浴槽の水位が適切か確認し、必要に応じて適正水位まで追加することも重要です。循環口やフィルターの清掃も、定期的に行うことでトラブルを予防できます。

修理する方法

上記の対策を試しても改善しない場合は、専門業者による修理が必要となります。修理の際は、温度センサーの交換、制御基板の点検、循環系統の清掃など、原因に応じた適切な対応が行われます。特に設置から10年以上経過している機器の場合、部品の総合的な点検と必要に応じた交換が推奨されます。修理を依頼する際は、メーカーの正規サービス店や、信頼できる修理業者を選択することが重要です。

エラー012の修理費用

修理費用は、原因や必要な作業内容によって大きく異なります。基本的な点検や清掃のみの場合は、出張費を含めて5,000円から15,000円程度で済むことが多いです。センサー類の交換が必要な場合は、部品代と工賃を合わせて20,000円から40,000円程度かかることがあります。制御基板の交換が必要となる場合は、50,000円以上の費用が発生する可能性もあります。ただし、保証期間内であれば無償で修理が可能な場合もあるため、購入時の保証書の確認が重要です。また、修理費用が高額になる場合は、給湯器の買い替えを検討することも選択肢の一つとなります。

修理する?交換する?

修理するか、交換するか、悩むものです。
給湯器の耐用年数は、メーカーにより10年間と定められています。10年以内であれば修理部品も保管されている可能性が高く、修理可能な場合が多いです。
東京ガスの実績によると、暖房機能なしの給湯器の故障において、1万円未満で修理できるのが65%、3万円未満が30%、5万円未満が4%、5万円以上が1%となっています。1万円未満が65%と多いですが、出張料だけで5,000円ほどかかります。部品代や技術料はほとんど必要なく、実は故障していなかったレベルの作業だったのではないかと思われます。例えば、
  • 電源を入れなおすだけで直った
  • 排気口が植木の枝葉によって塞がっていた
などは良くあります。
また、交換と修理のどちらを選択するか、を見てみると、修理を選択するのは、5年未満は71.9%、10年未満は57.5%、15年未満は35.0%、15年以上は31.0%となっています。耐用年数である10年を過ぎると、メーカーも部品を保有しておらず修理ができなかったり、次々の故障していくので、交換してしまったほうが経済的な選択肢です。
東京ガスの実績より
東京ガスの実績より

修理するなら

給湯器の修理を依頼する際、主に4つの選択肢があります。それぞれの特徴や注意点を以下で詳しく解説していきます。価格だけでなく信頼できそうかを重視して選びましょう。

ガス会社

東京ガスや大阪ガスなど、ガスの提供を行っている企業に修理依頼ができます。ガス機器の工事・メンテナンスには専門資格や届け出が必要なため、ガス会社に相談するのが最も安心できます。
東京ガスに修理を依頼するならこちらから。

メーカー

リンナイ・ノーリツ・パロマ・パーパスと言った、ガス機器メーカーに修理依頼する方法もあります。設置から1年以内、BL製品(ベターリビング認定品)であれば2年以内、メーカー保証期間となっています。
メーカーに修理を依頼してもガス会社の工事業者に再委託となるケースもあります。メーカー自体は大手企業で信頼できるものの、そのメンテナンスネットワークに所属している設備業者は中小企業が多いです。一般消費者が選ぶことはできないため、品質にバラつきがあるのが難点です。

地場の設備業者

工事したばかりであれば、対応した設備業者に相談するのが最良です。契約不適合責任として無償で対応してくれる可能性があります。ただし、激安価格をうたった悪徳な業者には注意してください。一般消費者に知識がないことを狙って、高額な請求をしたり、逆に壊されたり、トラブルに発展するケースも少なくありません。

個人事業主

必要資格を持っているか確認が難しかったり、届け出を行っている可能性がありますので、信頼できる人以外には頼まないほうが良いでしょう。作業トラブルになったとしても対応してもらえない可能性もあります。

まとめ

本記事では、給湯器のエラー012について詳しく解説しました。エラー012は、ふろ追いだき使用中に発生する代表的なエラーコードで、必ずしも故障を意味するものではないことを説明しました。このエラーは、90分以上の連続使用時に発生することが多く、安全機能の一環として設計されていることを解説しました。
対処方法として、運転スイッチの入れ直しや、30分程度の待機時間を設けることで解決できる可能性があることを紹介しました。また、修理が必要な場合の費用については、基本的な点検・清掃で5,000円から15,000円程度、センサー交換で20,000円から40,000円程度、制御基板交換で50,000円以上かかる可能性があることを説明しました。
修理か交換かの判断については、給湯器の耐用年数である10年を目安に検討することをお勧めしました。10年以内であれば修理を、それ以降は交換を選択する傾向があることも示しました。修理を依頼する際の選択肢として、ガス会社、メーカー、地場の設備業者、個人事業主それぞれのメリット・デメリットについても詳しく解説しました。
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給湯器を交換するなら

給湯器の交換を検討する際は、設置年数や修理費用、今後の使用予定などを総合的に判断することが重要です。一般的に、設置から10年以上経過している場合や、修理費用が高額になる場合は、新しい給湯器への交換をおすすめします。最新の給湯器は省エネ性能が向上しており、ランニングコストの削減にもつながります。

東京ガスの機器交換

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