【給湯器】011エラーが出たら?症状・原因・修理方法を解説

給湯器でエラー011が表示されて困っていませんか?このエラーは、長時間のお湯の使用で表示される一般的なエラーコードです。本記事では、エラー011の意味から、考えられる5つの原因、具体的な対処方法、そして修理費用の目安まで、詳しく解説していきます。修理と交換、どちらを選ぶべきかの判断基準もご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

エラー011とは?

給湯器のエラー011は、連続60分以上お湯を使用した際に表示されるエラーコードです。このエラーは主にノーリツやパーパスの給湯器で表示され、基本的には安全のためのお知らせ表示であり、深刻な故障を示すものではありません。長時間のお湯の使用を検知して、異常な使用状態を防ぐための安全機能の一つとして機能しています。

エラー011の原因

エラー011が表示される主な原因について、以下の5つのケースが考えられます。

原因① 長時間の連続使用

最も一般的な原因は、60分以上連続してお湯を使用し続けている場合です。例えば、お風呂の追い焚きを長時間行ったり、シャワーを出しっぱなしにしたりすることで発生することがあります。これは機器の保護のための正常な動作であり、故障ではありません。

原因② 給湯配管の漏水

給湯配管のどこかで水漏れが発生している場合、継続的にお湯が流れ続けることでエラー011が表示されることがあります。この場合、すべての蛇口を閉めているにもかかわらず、給湯器から水が流れる音がしたり、リモコンの燃焼ランプが点灯したりする症状が見られます。

原因③ 電子基板の不具合

特に使用年数が10年以上経過している給湯器の場合、電子基板の劣化や故障によってエラー011が誤って表示されることがあります。この場合、実際には60分以上の連続使用をしていないにもかかわらず、エラーが表示される可能性があります。

原因④ センサーの誤作動

給湯器内部の各種センサーが正常に機能していない場合、誤ってお湯の連続使用を検知してしまい、エラー011が表示されることがあります。これは経年劣化や埃の蓄積などが原因となることがあります。

原因⑤ リモコンの不具合

給湯器本体ではなく、リモコン自体の不具合によってエラー011が表示されることもあります。リモコンと給湯器本体との通信エラーや、リモコンの表示部分の故障が原因となることがあります。

エラー011の対策

修理しない方法

エラー011が表示された場合の基本的な対処方法として、以下の手順を試してください:
  1. まずすべての水栓(お湯側)を完全に閉めます。
  1. 給湯器の運転スイッチを一度「切」にします。
  1. 数秒待ってから再度運転スイッチを「入」にします。
  1. エラー表示が消えることを確認します。
これらの手順で多くの場合、エラーは解消されます。また、日常的な予防策として、長時間の連続使用を避けることや、定期的な点検を行うことをお勧めします。

修理する方法

上記の基本的な対処方法でエラーが解消されない場合は、専門家による修理が必要となります。修理方法は以下の手順で進められます:
  1. まず製造メーカーのサービスセンターや、お住まいの地域のガス会社に連絡します。
  1. 症状や使用状況について詳しく説明し、必要に応じて修理担当者の訪問を依頼します。
  1. 修理担当者が来訪し、具体的な故障箇所の特定と修理を行います。
特に給湯配管の漏水が疑われる場合は、水道業者への修理依頼が必要となります。

エラー011の修理費用

エラー011の修理費用は、原因や必要な作業内容によって大きく異なります。一般的な費用の目安は以下の通りです:
・点検・出張費用:5,000円~10,000円 ・センサー交換:15,000円~30,000円 ・電子基板交換:30,000円~50,000円 ・配管修理:10,000円~50,000円(漏水箇所の規模による)
ただし、給湯器の使用年数が10年を超えている場合は、修理よりも新規交換を検討したほうが経済的な場合があります。これは、修理を行っても他の部分で故障が発生する可能性が高く、結果的に費用が重複する可能性があるためです。

修理する?交換する?

修理するか、交換するか、悩むものです。
給湯器の耐用年数は、メーカーにより10年間と定められています。10年以内であれば修理部品も保管されている可能性が高く、修理可能な場合が多いです。
東京ガスの実績によると、暖房機能なしの給湯器の故障において、1万円未満で修理できるのが65%、3万円未満が30%、5万円未満が4%、5万円以上が1%となっています。1万円未満が65%と多いですが、出張料だけで5,000円ほどかかります。部品代や技術料はほとんど必要なく、実は故障していなかったレベルの作業だったのではないかと思われます。例えば、
  • 電源を入れなおすだけで直った
  • 排気口が植木の枝葉によって塞がっていた
などは良くあります。
また、交換と修理のどちらを選択するか、を見てみると、修理を選択するのは、5年未満は71.9%、10年未満は57.5%、15年未満は35.0%、15年以上は31.0%となっています。耐用年数である10年を過ぎると、メーカーも部品を保有しておらず修理ができなかったり、次々の故障していくので、交換してしまったほうが経済的な選択肢です。
東京ガスの実績より
東京ガスの実績より

修理するなら

給湯器の修理を依頼する際、主に4つの選択肢があります。それぞれの特徴や注意点を以下で詳しく解説していきます。価格だけでなく信頼できそうかを重視して選びましょう。

ガス会社

東京ガスや大阪ガスなど、ガスの提供を行っている企業に修理依頼ができます。ガス機器の工事・メンテナンスには専門資格や届け出が必要なため、ガス会社に相談するのが最も安心できます。
東京ガスに修理を依頼するならこちらから。

メーカー

リンナイ・ノーリツ・パロマ・パーパスと言った、ガス機器メーカーに修理依頼する方法もあります。設置から1年以内、BL製品(ベターリビング認定品)であれば2年以内、メーカー保証期間となっています。
メーカーに修理を依頼してもガス会社の工事業者に再委託となるケースもあります。メーカー自体は大手企業で信頼できるものの、そのメンテナンスネットワークに所属している設備業者は中小企業が多いです。一般消費者が選ぶことはできないため、品質にバラつきがあるのが難点です。

地場の設備業者

工事したばかりであれば、対応した設備業者に相談するのが最良です。契約不適合責任として無償で対応してくれる可能性があります。ただし、激安価格をうたった悪徳な業者には注意してください。一般消費者に知識がないことを狙って、高額な請求をしたり、逆に壊されたり、トラブルに発展するケースも少なくありません。

個人事業主

必要資格を持っているか確認が難しかったり、届け出を行っている可能性がありますので、信頼できる人以外には頼まないほうが良いでしょう。作業トラブルになったとしても対応してもらえない可能性もあります。

まとめ

本記事では、給湯器のエラー011について詳しく解説しました。エラー011は、連続60分以上のお湯の使用時に表示されるエラーコードで、主にノーリツやパーパスの給湯器で表示されることを説明しました。
エラーの主な原因として、長時間の連続使用、給湯配管の漏水などがあることを解説し、基本的な対処方法として、水栓を閉めて運転スイッチを入れ直すことで解決できる場合が多いことを紹介しました。
修理が必要な場合の費用については、点検・出張費用が5,000円から10,000円、センサー交換が15,000円から30,000円など、具体的な金額の目安を示しました。また、給湯器の耐用年数が10年であることから、10年以上経過している場合は修理よりも交換を検討することをお勧めしました。
修理を依頼する際の選択肢として、ガス会社、メーカー、地場の設備業者、個人事業主について、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説しました。
給湯器の交換をご検討の方は、以下でご紹介している東京ガスの機器交換サービスをぜひご確認ください。低価格で信頼性の高いサービスを提供しています。

給湯器を交換するなら

給湯器の交換を検討する際は、設置年数や修理費用、今後の使用予定などを総合的に判断することが重要です。一般的に、設置から10年以上経過している場合や、修理費用が高額になる場合は、新しい給湯器への交換をおすすめします。最新の給湯器は省エネ性能が向上しており、ランニングコストの削減にもつながります。

東京ガスの機器交換

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