ほっとくリーンフードは単品で買えません|レンジフードだけ交換するなら、パナソニックで選べるのはこの3タイプ

この記事で分かること
  • ほっとくリーンフードは「パナソニックのキッチン専用品」で、レンジフード単体では買えないこと
  • レンジフードだけ交換する人が選べる、パナソニックの3タイプと希望小売価格
  • 同じスマートスクエアフードでも31,900円の差がつく理由
パナソニックのレンジフードを調べていると、必ず「ほっとくリーンフード」という名前に行き当たります。ファンの掃除が15年に1回で済む、という説明を読んで、これに交換したいと考える方は多いはずです。
ところが、ほっとくリーンフードはレンジフード単体では買えません。
これはパナソニックが公式サイトに明記していることで、推測ではありません。まずそこから確認していきます。

ほっとくリーンフードは「キッチン専用品」と公式に明記されている

パナソニックのシステムキッチンのページには、次の一文が書かれています。しかも1ページの中で4回、繰り返し掲げられています。
ほっとくリーンフード15はパナソニックのキッチン専用品です。単品販売は行っておりません。
— パナソニック公式サイト システムキッチン「ほっとくリーンフード15」ページ(2026年9月4日確認)
つまり、ほっとくリーンフードを設置するには、パナソニックのシステムキッチンごと入れ替える必要があります。「いま付いているレンジフードだけを、ほっとくリーンフードに替えたい」という依頼は、そもそも成立しません。
同じページには、壁付けタイプで組み合わせできるフードとして「ほっとくリーンフード15、スマートフードⅡ、薄型フード」の3つが挙げられていますが、これらはいずれもキッチンとセットの商品です。
💡 見積もりを取る前に知っておくと、話が早く済みます。「ほっとくリーンフードで」と伝えても、レンジフードだけの交換工事では対応できません。キッチンごとのリフォームになるか、後述する単品販売の機種に変えるかの二択になります。

なぜ2つに分かれているのか

パナソニックのレンジフードは、社内で扱う部門が分かれています。
システムキッチン向け単品で買えるレンジフード
代表的な商品ほっとくリーンフード15/スマートフードⅡ/薄型フードスマートスクエアフード/フラット形レンジフード
型番の形キッチンの品番に含まれるFY- で始まる
単体での購入できないできる
レンジフードだけの交換対象外対象
型番が「FY-」で始まるかどうかが、単品で買えるかどうかの見分け方です。ネットショップや施工店の商品ページで見かける型番がFY-で始まっていれば、それはレンジフード単体で購入・交換できる商品です。

単品で買えるパナソニックのレンジフード3タイプ

パナソニックが自社サイトで「おすすめ商品」として挙げている単品販売のレンジフードは、次の3タイプです。価格はいずれも幅60cmのシルバーで比較しています。
タイプ型番(60cm)希望小売価格(税込)掃除のしかた
スマートスクエアフードFY-6HZC5-S147,400円整流板・フラット形状で拭き取り
スマートスクエアフード〈大風量形〉FY-6HTC5-S179,300円同上+コンロ連動・常時換気
AIエコナビ搭載 フラット形FY-60DN4-S248,600円油トルネードで羽根の掃除は5年に1回
AIエコナビ搭載 洗浄機能付FY-60DWD5-Sオープン価格お湯を入れて約10分で自動洗浄
※ 2026年9月4日にパナソニック公式サイトおよびVカタ(パナソニックの商品情報カタログ)で確認した希望小売価格(税込)。幕板・横幕板はいずれも別売です。実際の販売価格は施工店によって大きく異なります。
掃除の手間を減らしたくてほっとくリーンフードを探していた方の受け皿になるのは、下2つです。羽根の掃除が5年に1回で済むFY-60DN4-S、お湯を入れてボタンを押すだけで洗浄が終わるFY-60DWD5-Sが、単品で買える範囲では最も手間が少ない選択肢になります。

掃除の頻度はどれくらい違うのか

メーカーが公表している「お手入れの目安」を並べると、差がはっきりします。
機種ファン・羽根のお手入れ目安
一般的な深形レンジフード1年に1回
FY-60DN4-S(油トルネード機能)5年に1回
ほっとくリーンフード15(キッチン専用)15年に1回相当
※ FY-60DN4-Sの5年に1回は、一般財団法人ベターリビング優良住宅部品評価基準の油捕集効率試験を参考にした評価で、従来の一般的な深形レンジフード(1年に1回)と比べて羽根に付着する油の量が約5分の1であることによる目安。ほっとくリーンフード15の15年は、15年間使用してもファンの汚れが当社従来品の1年分しかたまらない設計、との公表値。いずれもパナソニック公式サイト(2026年9月4日確認)。お手入れの周期は油の種類・運転時間・ホコリの付着量によって変わります。
ほっとくリーンフードの15年は確かに突出していますが、5年に1回まではキッチンを替えずに手に入ります。「15年に1回のためにキッチンごと入れ替える価値があるか」という比べ方をすると、判断しやすくなります。
自動洗浄という方式そのものが自分に合うかどうかは、レンジフードの自動洗浄は本当に必要?寿命・故障リスクと「防ぐ」方式の比較完全ガイドでも整理しています。洗浄機能は部品が増えるぶん、故障の可能性も一緒に増えます。

同じスマートスクエアフードで31,900円の差は何か

単品で買える中で迷いやすいのが、型番が1文字しか違わないFY-6HZC5-SとFY-6HTC5-Sです。60cmシルバーで147,400円と179,300円、差は31,900円あります。
Vカタに記載されている仕様を並べると、違いは3点でした。
FY-6HZC5-S(147,400円)FY-6HTC5-S(179,300円)
風量標準大風量形
スイッチソフトプッシュスイッチ(切-弱-中-強-照明)常時換気機能付タクトスイッチ(切-常時-弱-強-照明)
コンロとの連動なし調理機器の入・切に連動
判断の分かれ目は「常時換気が要るかどうか」です。改正建築基準法のシックハウス対策で常時換気が求められる住まいでは、レンジフードを常時換気の一部として使う設計になっていることがあります。その場合は常時モードのあるFY-6HTC5-S側が必要です。
逆に、別に24時間換気の設備があり、レンジフードは調理のときだけ回せばよいのであれば、31,900円を足す理由は薄くなります。いま付いているレンジフードのスイッチに「常時」があるかどうかを見ておくと、そのまま判断材料になります。

ブラックのほうが1万円以上安い

見落とされがちですが、スマートスクエアフードは色で価格が違い、しかもブラックのほうが安いです。
型番色・間口希望小売価格(税込)
FY-6HZC5-Sシルバー 60cm147,400円
FY-6HZC5-Kブラック 60cm132,000円
FY-7HZC5-Sシルバー 75cm174,900円
FY-7HZC5-Kブラック 75cm160,600円
※ 2026年9月4日にパナソニック公式サイトで確認した希望小売価格(税込)。
60cmで15,400円、75cmで14,300円、ブラックが安い計算です。濃い色は上位グレード扱いで高くなることが多いので、ここは逆になっています。色にこだわりがないなら、価格だけを見てブラックを選ぶ理由があります。

交換の前に確認しておく3つのこと

1. 幕板は別売り

今回挙げた機種は、すべて幕板・横幕板が別売りです。本体価格だけを見て予算を組むと、見積もりで金額が変わります。見積書に幕板が入っているか、スライド幕板かどうかを確認してください。

2. 設置の高さは原則800mm以上

火災予防条例により、コンロからレンジフードまでの高さは800mm以上を確保する必要があります。
ただしパナソニックは、DN4タイプとDWD5タイプに限り、防火性能評定品のガス調理機器または特定安全IH調理器適合品と組み合わせる場合に600〜799mmでの設置が可能としています。天井が低くて800mmが取れない住まいでは、この2タイプが選択肢になります。

3. 深形からの交換はダクトの位置しだい

パナソニックは、深形レンジフード(プロペラファン)からの取り替え用に、取付枠アダプターやアダプターアタッチメントを用意しています。ただし公式サイトにも「取替前のダクト位置、梁の有無等、条件によっては取り付けできない場合がありますので必ず事前調査にてご確認ください」と注記があります。
カタログ上で交換できることと、自宅で交換できることは別です。現地調査を省く業者には任せないほうが安全です。

FY-6HZC4など「HZC4」の型番はすでに生産終了

検索でよく見かけるFY-6HZC4-SやFY-7HZC4-Sは、すでに生産終了しています。パナソニックの製品ページにも生産終了と表示されます。
旧:FY-6HZC4-S現行:FY-6HZC5-S
状態生産終了現行品
希望小売価格(税込)120,780円147,400円
※ 2026年9月4日にパナソニック公式サイトで確認。
価格は26,620円上がっています。在庫として残っている旧型を勧められることがありますが、部品の保有期間は製造が打ち切られた日から数えます。モデルチェンジ後に旧型を選ぶと、新型より早く部品切れの時期を迎えることになるので、今から10年以上使うつもりなら現行品を選んでおくほうが安全です。

他社と比べたいとき

掃除の手間で選ぶなら、ホーローの範囲でシリーズが分かれるタカラスタンダードも比較対象になります。タカラスタンダードのレンジフードは5シリーズ|違いは「ホーローがどこまで使われているか」ですで、どこからホーローの範囲が広がるのかを整理しています。
クリナップの洗エールレンジフードとほっとくリーンフードを直接比べたい方は、洗エールレンジフードとほっとくリーンフードを比較|費用・掃除・使い勝手の違いもあわせてご覧ください。

まとめ

  • ほっとくリーンフード15はパナソニックのキッチン専用品で、単品販売はされていない(公式が明記)
  • レンジフードだけ交換するなら、型番がFY-で始まる単品販売の機種から選ぶ
  • 単品で掃除の手間を減らしたいなら、羽根のお手入れが5年に1回のFY-60DN4-S(248,600円)か、自動洗浄のFY-60DWD5-S(オープン価格)
  • FY-6HZC5-SとFY-6HTC5-Sの31,900円差は、大風量・コンロ連動・常時換気の有無
  • スマートスクエアフードはブラックのほうが1万円以上安い
  • 幕板は別売り。設置高さは原則800mm以上(DN4・DWD5は条件付きで600mm台も可)
  • HZC4の型番は生産終了。型落ち品は部品保有期間で不利になる
\レンジフードの交換費用を確認したい方は/

レンジフード交換のご相談先

東京ガスのサービスサイト

関東エリアであれば、東京ガスのサービスサイトからレンジフードの交換を相談できます。東証プライム上場のインフラ企業で、施工は東京ガスの審査を通過した認定施工会社が担当します。レンジフードの交換はダクトの位置や梁の有無で可否が変わるため、現地調査をきちんと行う先に依頼しておくと安心です。
※ 本記事の価格・仕様は、2026年9月4日にパナソニック公式サイトおよびVカタで確認した内容です。希望小売価格は予告なく変更される場合があり、実際の販売価格は施工店によって異なります。設置の可否は現地の条件によって変わりますので、必ず施工業者の現地調査を受けたうえでご判断ください。