マックスの浴室乾燥機はどう?シェア54%の実力とBS-161Hの選び方
この記事を読むと分かること
- BS-161H・BS-161H-2・BS-161H-CX-2の型番の違いと、それぞれが何を指すのか
- プラズマクラスター25000搭載のBS-161H-CX-2の効果と、実際のユーザーが感じていること
- 浴室乾燥機交換を安心して進めるための業者選びの判断基準
マックス(MAX)の浴室乾燥機「ドライファン」とは?国内シェアNo.1の実力
マックス株式会社といえば、ホチキスや工具のメーカーとして知られていますが、実は浴室暖房乾燥機の分野でも日本国内トップシェア(約54%)を誇るメーカーです。「お風呂の乾燥機を交換したいけど、今ついているのもマックス製だった」という方は非常に多く、それだけ普及している証拠といえます。
マックスの浴室暖房乾燥機シリーズは「ドライファン」という名称で展開されており、多くの新築マンションや戸建て住宅に標準採用されています。ドライファンが選ばれる理由は大きく3つあります。
1つ目は「高コストパフォーマンス」です。パナソニックやTOTOと同等の基本性能を持ちながら、価格が割安で、リフォーム向けの製品開発にも力を入れているため、古い住宅や在来工法(タイル張りのお風呂)でも設置できるケースが多いとされています。
2つ目は「シャープのプラズマクラスター技術を搭載した上位機種がある」ことです。型番に「CX」が入るモデルにはプラズマクラスター25000が搭載されており、浴室のカビや菌、ニオイの抑制効果が期待できます。
3つ目は「施工性の高さ」です。仮止め機構や可動式端子台などにより、工事のしやすさも追求されています。工事時間の短縮は施主側のコスト削減にもつながります。
しかし、型番が「BS-161H」「BS-161H-2」「BS-161H-CX-2」「BS-261H-2」と似たものが多く、「どれが最新でどれが何の違いなのか」と混乱してしまう方も多いです。この記事では、この型番の謎をすっきり解説し、あなたが本当に選ぶべき機種を一緒に考えていきます。
他社製を使っていても、マックスに替えられます
いま付いているのがマックス以外でも、多くの場合マックスに交換できます。
浴室乾燥機の天井開口寸法は 285×410mm が事実上の標準で、TOTO・三菱・高須産業・リンナイ・ノーリツもこのサイズだからです。マックスのBS-161H-2も同じ285×410mm、ダクト接続口径Φ100mmです。
交換業者も「メーカーを問わず、取替が可能です」としています。
※ 天井開口寸法は各社の設置説明書、取替の可否は交換業者の公式FAQによる(2026年8月確認・編集部調べ)。開口が現行規格と合わない場合は、開口を広げる加工や、小さくするための部材が別途必要になることがあります。
なぜマックスが交換先の第一候補になるのか
国内シェア約54%という数字が、そのまま実務上のメリットになります。
- 価格がこなれている——流通量が多いぶん、同等性能でも本体価格を抑えやすい
- その後のメンテナンスが楽——部材や交換部品が手に入りやすく、対応できる業者も多い
- 旧型からの互換性が高い——BS-141H-2、BS-151H、UFD-16Aなどからの交換で、寸法・ネジ穴が合うケースが多い
実際、上の口コミでも「同じメーカーのかなり古いBS-550からの交換です。寸法や取り付けのネジ穴まで同じで全くの無加工で交換できました」という声があります。
ただし2つだけ例外があります
① パナソニックからの交換
パナソニックの主力機 FY-13UG6V の天井開口は 400×300mm で、業界標準の285×410mmと違います。
短辺は15mm大きく、長辺は10mm小さいので、マックスへ替えるには天井の加工と隙間を埋める部材の両方が必要になります。
② TOTO三乾王で「ヒカルリモコン」や「おそうじ浴槽」を使っている場合
三乾王には浴室内から操作できるリモコンや、床清掃・浴槽清掃と一体になったリモコンがあります。マックスに替えるとこれらの機能が使えなくなるか、リモコンが無駄に残ります。
逆に言えば、この2つに当てはまらなければ、マックスへの交換で困ることはほとんどありません。
BS-161Hシリーズの型番の違いを一覧で整理する
マックスの浴室乾燥機を調べると、似た型番がずらりと並んでいて頭が混乱しますよね。まずは型番の法則を理解するとすっきりします。
型番の読み方のポイントは「最初の数字」と「末尾のCX」です。「BS-161H-2」の最初の数字「1」は換気室数を示しており、1なら1室換気(浴室のみ)、2なら2室換気(浴室+洗面室など)、3なら3室換気(浴室+洗面室+トイレなど)です。また、型番に「CX」が入るモデルがプラズマクラスター25000搭載機です。
1室換気の現行ラインアップは次の4機種になります。
| 型番 | 電圧 | プラズマクラスター |
|---|---|---|
| BS-261H-CX-2 | 200V | あり |
| BS-261H-2 | 200V | なし |
| BS-161H-CX-2 | 100V | あり |
| BS-161H-2 | 100V | なし |
「BS-161H」(ハイフン2なし)はこれらの旧型にあたります。2015年11月に発売されたモデルで、現在は廃番となっており、後継機として「BS-161H-2」が位置づけられています。旧型BS-161Hはモーターの種類が現行機と異なるため、動作音や電気代の面で大きな差があります。
現在お使いの機種が「BS-151H」「BS-141H-2」などの場合も同様に、後継機は「BS-161H-2」シリーズです。外形寸法や取り付けネジ穴位置が互換性を持っているケースが多く、同一サイズでの交換がしやすいのもマックス製品の特長です。
BS-161HとBS-161H-2の違い:DCモーターで何が変わったのか
2015年発売の「BS-161H」から2021年の「BS-161H-2」へのモデルチェンジで最も大きく変わったのは、モーターの種類です。ACモーターからDCモーターへの変更は、見た目にはわかりにくいものの、実際の使い勝手に大きく影響します。
DCモーターに変わったことで、まず「省エネ効果」が生まれました。マックスの公式比較データによると、24時間換気運転時の年間電気代が旧型比で大幅に削減されています(電気料金1kWh=31円、風量80㎥/h設定、年間365日稼働で試算)。電気代が気になる方にとっては、交換するだけで毎年のランニングコストが下がる効果があります。
次に「静音性の向上」があります。乾燥・暖房などのモードではBS-161H-2の方が静かになっています。一方、換気モードに限っては若干音が大きくなっている(30dB→35dB)のですが、これは換気風量が102㎥/hから106㎥/hに向上した結果です。排気能力が上がったためであり、換気効率は向上しています。
「風量調整の精細化」も改善点のひとつです。DCモーターは回転数を細かくコントロールできるため、乾燥モードが「強・かぜ・弱」の3段階に分かれており、少量の洗濯物を静かに乾かしたいときや、夜間に音を気にしながら使いたいときなど、状況に応じた使い分けができます。
点検の義務については、ひとつ訂正があります。浴室用電気乾燥機が「特定保守製品」から外れたのは、機種が新しくなったからではなく、2021年8月1日に消費生活用製品安全法の施行令が改正されたためです。マックス公式は「2021年8月1日以降、浴室用電気乾燥機は消費生活用製品安全法の特定保守製品から除外され長期使用製品安全点検制度の対象外となりました」「製品所有者が法的に求められていた所有者登録の責務、点検期間内に点検を実施する責務が免除されました」と書いています(2026年9月10日確認)。これは機種を問わないので、古いBS-161HやBS-141H-2を使い続けている場合も同じです。ただし制度が変わったことを知らせるための経過措置が置かれていて、公布日の2021年7月27日の時点で点検期間を迎えていたものなどには案内が届きます。マックスは「2021年8月1日以降は所有者様に課せられていた点検を実施する責務は免除されており、点検は任意となります」と明記しており、点検を受ける場合は有償です。申し込み窓口は長期使用製品点検窓口の0120-017-680(受付10時から16時、土日祝・同社指定休日を除く)です。
施工面では「仮止め機構」が追加されました。天井に本体を取り付ける際、片手で支えながらビスを締める必要があったところ、バネで仮止めできるようになり、施工ミスや本体落下のリスクが大幅に低減しています。
リモコンも刷新され、入タイマーが追加されました。電気代の安い時間帯に乾燥運転をスタートさせることも可能になり、深夜電力を活用したい方には便利な機能です。
外形寸法は旧型と変わらず(285mm×410mm、質量5.0kg)、ダクト接続口径もΦ100mmと同一のため、旧型からの交換は基本的に追加工事なしで行えるケースが多いです。
BS-161H-2とBS-161H-CX-2の違い:唯一の差はプラズマクラスター25000だけ
ここが多くの方が一番悩まれるポイントです。結論から言うと、BS-161H-2とBS-161H-CX-2の違いはプラズマクラスター25000の搭載有無のみです。
外形寸法も、重量(5.0kg)も、換気性能も、乾燥・暖房の機能も、リモコンも、すべて同一です。型番が「CX」のモデルにはプラズマクラスター25000が搭載されており、2つの追加機能が使えます。
「クリーン換気」機能: プラズマクラスターイオンを浴室内に循環させて、空気中の浮遊カビ菌やピンクぬめりの原因菌を抑制します。通常の換気とは別に、イオン循環による空気浄化をプラスできます。
「衣類クリーン」機能: 衣類乾燥中にプラズマクラスターイオンを放出し、静電気を除去したり、花粉の衣類への付着を抑制したりします。花粉の季節に浴室干しが多い方には特に嬉しい機能です。
プラズマクラスター25000は、シャープ株式会社が開発した空気浄化技術で、自然界のプラスとマイナスのイオンを再現して放出します。「25000」とはイオン濃度を示す数値で、シャープのプラズマクラスターシリーズの中でも最も高い濃度の機種に搭載されているものです。
価格差は販売店・時期によって異なりますが、BS-161H-CX-2はBS-161H-2より概ね5,000〜10,000円前後高くなっています。この価格差分の価値があるかどうかは、次のセクションで詳しく考えていきましょう。
プラズマクラスター25000の実際の効果と口コミ:試験データと生の声から検証
マックスの公式サイトでは、プラズマクラスター25000の効果について第三者機関の試験データが示されています。
ピンクぬめり抑制効果: 浴室排水溝の位置に酵母(ピンクぬめり)を付着させた試験片を配置し、毎日1時間のクリーン運転を繰り返した結果、4日目に自然放置と比べて99%以上の抑制効果が確認されました(試験機関:(一財)日本食品分析センター)。
浮遊カビ菌除菌効果: 浴室にカビ菌を浮遊させてクリーン運転を行った結果、37分で99%の除菌効果が確認されました(試験機関:(一財)石川県予防医学協会)。
花粉付着抑制効果: 衣類をプラズマクラスター25000で処理した結果、花粉の付着を68%抑制したことが確認されました(試験機関:(一財)北里環境科学センター)。
数字だけ見ると非常に優秀に見えます。しかし実際のユーザーの声を見ると、少し違う側面も見えてきます。
実際にBS-161H-CX-2を購入したあるユーザーは、こう語っています。
「同じメーカーのかなり古いBS-550からの交換です。寸法や取り付けのネジ穴まで同じで全くの無加工で素人でも簡単に交換できました。新しいものは静かで暖房効果も高そうなので寒い日のシャワーが楽しみです。プラズマクラスターの効果を実感するのはまだ先になりそうです。」
— 楽天市場の投稿より(2022年9月14日、R1150RT.さん)
また、プラズマクラスター機能については「ピンクぬめりやカビの予防効果が期待外れだった」「毎日換気をしてもぬめりが発生する」という声も一部ユーザーから聞かれます。
これらの声と試験データを総合して、しなちくとして考えてみます。試験データは信頼できる第三者機関が実施したものであり、一定の効果は期待できます。一方で、試験条件(密閉空間での高濃度イオン照射)と実際の使用環境(開口部のある浴室、ドアの開閉、換気経路の状況など)には差があります。効果の感じやすさには個人差と環境差があることを理解した上で判断することが大切です。
「浴室のカビやピンクぬめりが毎月必ず発生して困っている」「花粉症で室内干しを多用する」という方にとっては差額分の価値を感じやすいでしょう。反対に「まずは基本機能があれば十分」「費用を抑えたい」という方はBS-161H-2が合理的な選択です。
100Vと200Vの違い:BS-161H-2とBS-261H-2、どちらを選ぶ?
BS-161H-2(100V)とBS-261H-2(200V)の違いは電圧、つまりパワーです。200Vの方が暖房の立ち上がりが速く、洗濯物の乾燥時間も短い傾向があります。
「200Vだと電気代が高いのでは?」と思われがちですが、マックスの公式比較データでは、200Vの高パワーで稼働時間が短くなるため、消費電力量の差は大きくないとされています。電気代の差よりも「入浴前の暖房時間が短くなる」「洗濯物の乾燥が早く終わる」というメリットの方が実生活では恩恵を感じやすいでしょう。
ただし、重要な注意点があります。現在お使いの浴室乾燥機が100V対応機種の場合、200Vに変更するには電気工事が必要です。既存の配線のままでは200V機は動かせないため、追加の電気工事費が発生します。逆に、現在200V機が設置されている場合は、100V機への変更にも配線工事が必要です。
つまり、基本的には現在使用している電圧と同じ機種を選ぶのが工事費を抑えるうえで合理的です。「どうせ替えるなら200Vにしたい」という場合は、事前に業者に電気工事の費用見積もりを取ることをお勧めします。
「ドライファン24」は、ひとつ前の世代のリモコンに書かれている名前です
浴室のリモコンの表面に「Dry・Fan 24」と印刷されているなら、それはマックスのドライファンの、ひとつ前の世代のリモコンです。
マックスが推奨後継機種一覧の備考欄から公開している注記の説明資料には、リモコンの図が2つ並べて載っています。時計をデジタルで表示する旧リモコンの面には「MAX」のロゴと並んで「Dry・Fan 24」、運転状態をLEDで表示する現行リモコンの面には「DRYFAN」とだけ書かれています(2026年9月10日に同資料の1ページ目で確認)。
つまり「ドライファン24」は、いま売られている商品の名前ではありませんが、家に付いている機器には実際に書かれている名前です。現行の製品ページ・カタログ・推奨後継機種一覧の本文で使われているブランド名は「ドライファン」だけです。
リモコンの表示を見れば、世代はその場で分かります
マックスは同じ資料で、旧リモコンと現行リモコンの違いを4つの項目に分けて説明しています。
| 見るところ | 旧世代(Dry・Fan 24の表示があるもの) | 現行世代(DRYFANの表示) |
|---|---|---|
| 時間の表示方法 | デジタル表示で、時計の数字が出る | LED表示で、点灯するランプが示す |
| 時計機能 | 現在時刻を表示する機種と、しない機種がある | 現在時刻の表示はない |
| 時計の表示形式 | 12時間表示と24時間表示がある | 該当なし |
| タイマー | 運転時間だけを決める「切のみ」の機種がある | 予約と運転時間の両方を決める「入切」 |
品番の探し方も公式が書いています。現行機の取扱説明書の表紙には「製品の品番は、リモコンの右下にも表示されています」とあります。天井を開けなくても、リモコンの右下を見れば品番が読めるということです。
「24」は24時間換気のことで、いまのドライファンにも全機種に入っています
現行機の取扱説明書の表紙は「24時間換気機能付 浴室暖房・換気・乾燥機」です。マックスは現行の各機種の説明にも「室内の汚れた空気を24時間排出し、室内を快適に保ちます。計画換気として使用できます」と書いており、この機能は1室換気から3室換気まで全機種に載っています。つまり「24」で探している機能は、いまのドライファンにもそのまま入っています。
数字でも確かめられます。BS-161H-2の製品仕様書では、24時間換気(風量は毎時80立方メートル)の消費電力は6ワット、騒音値は32デシベルです。暖房(入浴前)の1250ワット・45デシベルと比べると、つけっぱなしを前提にした運転だと分かります。
ひとつだけ制約があります。同じ仕様書のタイマー設定の欄に「24時間換気設定時、暖房は最大設定1時間」と書かれています。24時間換気を使っている状態では、暖房のタイマーは1時間までしか設定できません。
※ 出典=マックス株式会社「推奨後継機種一覧」の備考欄から開ける注記の説明資料(1/4ページ)、BS-161H-2ほかの取扱説明書、BS-161H-2の製品仕様書(作成日2021年2月8日)。いずれも2026年9月10日に編集部が取得し、数値と印字は資料の画像で確認しました。この節は当初「公式サイトにドライファン24の表記は見当たらない」としていましたが、備考欄から開く資料のリモコンの図に印字を確認したため、2026年9月10日に書き直しています。
ドライファンは1985年に開発された製品で、公式サイトによれば愛用実績900万台を突破(同社調べ・2026年4月現在)、電気式浴室暖房乾燥機市場でメーカーシェアNo.1とされています(富士経済「住宅設備・建材市場トレンドデータ便覧2024」の2023年度実績・2024年6月現在)。初代ドライファンの天井開口寸法が、いまの業界標準になったとも公式に書かれています。
現行ラインアップは「1室・2室・3室・交換用」の4区分に分かれます
マックスの浴室暖房・換気・乾燥機(電気式)は、換気できる部屋数と、交換専用かどうかで分かれています。公式カタログの掲載機種一覧に載っているのは次のとおりです。
| 区分 | 型番 | 電圧 |
|---|---|---|
| 1室換気 | BS-161H-2 / BS-161H-CX-2 | 100V |
| 1室換気 | BS-261H-2 / BS-261H-CX-2 | 200V |
| 2室換気 | BS-132HA-1 / BS-132HM-2 / BS-132HM-CX-2 / BS-132EHA-1 | カタログ記載 |
| 3室換気 | BS-133HA-1 / BS-133HM-2 / BS-133HM-CX-2 / BS-133EHA-1 | カタログ記載 |
| 交換用(BRSシリーズ) | BRS-C101HR-CX2(1室) / BRS-C102HR-CX(2室) / BRS-C103HR-CX(3室) | 100V |
| 交換用(MRシリーズ) | MR-111H / MR-111H-CX | 100V |
| 交換用(MRシリーズ) | MR-211H / MR-211H-CX | 200V |
※ マックス公式「カタログダウンロード」の掲載機種一覧と、各ラインアップページの記載(2026年9月7日取得)。2室・3室換気の電圧は、ラインアップページに機種ごとの記載があるため、ここでは型番のみを挙げています。本体価格はすべてオープン価格です。
2室換気は「1台で浴室+1室(洗面室、トイレなど)」、3室換気は「1台で浴室+2室(洗面室、トイレなど)」を換気します(公式の機能説明より)。いま付いている機種が何室換気かは、天井に開いているダクトの数ではなく、型番の最初の数字で判断するのが確実です。
交換用のBRS・MRという系統があります
この記事の前半ではBS-161H系を中心に説明しましたが、マックスには交換専用として設計された系統が別にあります。公式はこの区分を「使い勝手はそのままに、デザイン性と機能性を合わせもった交換用の機器です」と説明しています。
- BRSシリーズは100Vのみで、1室・2室・3室がそろっています
- MRシリーズは1室換気のみで、100V(MR-111H系)と200V(MR-211H系)の両方があります
プラズマクラスターの濃度表記が系統で違う点にも注意してください。1室換気のBS-161H-CX-2・BS-261H-CX-2と、交換用のBRS-C101HR-CX2はプラズマクラスター25000ですが、2室のBRS-C102HR-CXと3室のBRS-C103HR-CXはプラズマクラスター7000と公式に明記されています。「CXなら同じ」ではありません。
自分の型番の後継機は、マックス公式の一覧で引けます
マックスは「推奨後継機種一覧」を公開しており、浴室暖房・換気・乾燥機については2026年4月1日時点の情報として、検索結果420件が掲載されています。型番を入れて後継機を引ける形になっており、換気室数と電圧でも絞り込みができます。
ここで大事なのは、後継機に替えると天井の開口寸法が変わる組み合わせがあるということです。公式の一覧は、その差を備考欄で明示しています。たとえばAKH-1(1室・100V)の行には次のように書かれています。
推奨後継機種なし。BS-161H-2を取付可能の場合があります。天井開口寸法(AKH-1:390×270mm、BS-161H-2:410×285mm)、リモコン外形寸法(AKH-1:170×100mm、BS-161H-2:120×116mm)が異なりますので、取付状況をご確認ください。(マックス公式の一覧より)
※ マックス公式「住宅設備機器 推奨後継機種一覧」より引用(2026年9月7日取得)。同ページには「こちらの一覧ページでは推奨後継機の代表1機種を掲載しております」との注記があり、複数の後継機を見る場合は品番検索のページを使うよう案内されています。
同じページには、メンテナンス終了品について「既に整備用部品のご用意がありません」と書かれており、注記として「2009年3月31日以前に製造・輸入した製品の整備用部品は、製造打切り後最低6年間保有しております」とあります。つまり古い機種は、直したくても部品が無いという状態がありえます。動かなくなってから調べるのではなく、型番が読めるうちに一覧で確認しておくほうが安全です。
なお、後継機への入替工事の相談窓口として、公式はマックスエンジニアリングサービス株式会社(電話0120-011-408、受付時間9:00〜18:00)を案内しています(2026年9月7日確認)。
420件を数えると、4件に1件はBS-161H-2に行き着きます
一覧に載っている420件の推奨後継機種を編集部で数えたところ、内訳は次のとおりでした。10件以上あったものだけを挙げます。
| 推奨後継機種 | 該当した旧機種の数 |
|---|---|
| BS-161H-2(1室・100V) | 104件 |
| 推奨後継機種なし | 77件 |
| BS-133HM-2(3室・100V) | 47件 |
| BS-132EHA-1(2室・100V) | 33件 |
| BS-261H-2(1室・200V) | 30件 |
| BS-133EHA-1(3室・100V) | 18件 |
| BS-161H-CX-2(1室・100V) | 17件 |
| BS-261H-CX-2(1室・200V) | 15件 |
| BS-132HM-2(2室・100V) | 12件 |
| BS-133HM-CX-2(3室・100V) | 12件 |
注意したいのは、77件が「推奨後継機種なし」だということです。5件に1件近くが、同じ形での入れ替え先を持ちません。とくに200Vの2室換気・3室換気(BS-222HM系、BS-223HM系など)は、備考欄も空欄のまま並んでいます。
ただし「なし」でも、あきらめる話ばかりではありません。備考欄に逃げ道が書かれている機種があります。
- AKH-1とBS-200は、BS-161H-2を取付可能の場合があるとされています。ただし天井開口寸法(AKH-1とBS-200は390×270mm、BS-161H-2は410×285mm)とリモコン外形寸法(170×100mmから120×116mmへ)が違います
- BS-651RCX、BS-652系、BS-656系、BS-141RA、BS-141RNは、外部の中間ダクトファンや換気扇と連動させている構成で、同じ仕様の機器はありません。設置状況によりBS-132EHA-1、BS-133EHA-1を設置できる場合があると書かれています
- BS-201SHV3、BS-24AI、BS-552、BS-621、BS-651SHV3は「取付状況の確認が必要」として、マックスエンジニアリングサービス株式会社(電話03-5623-4612)へ問い合わせるよう案内されています
開口が同じでも、追加の電気工事が要ることがあります
開口寸法が合っていても、そのまま置き換えられるとは限りません。マックスの注記の説明資料には、後継機で仕様が変わった点が具体的に書かれています。見積もりを取る前に、自分の機種の備考欄にどれが書かれているかを見ておくと話が早くなります。
| 備考欄に出てくる項目 | 何が変わるのか |
|---|---|
| 外部連動端子 | 旧機種は本体の24時間換気と連動してリレーをONにし、外部の換気扇へAC100Vを供給していました(1室換気タイプは100V専用で50Wまで)。後継機にこの端子はなく、外部換気扇は単独配線にする必要があります。電源とスイッチが別に要ります |
| コールドドラフト低減機能 | 旧機種は浴室照明が点灯すると浴室からの換気を止める仕組みでした。後継機はリモコンで「浴室換気止」を選ぶ方式に変わり、浴室照明スイッチ入力端子台につながっていた配線は使わないので絶縁処理が必要です |
| 副吸込グリル寸法 | 2室・3室換気で、フロントパネル外形が146×146mmから170×170mmへ、取付ネジピッチが115×115mmから140×140mmへ変わります |
| リモコンコード | 1室換気タイプは9心から3心、2室・3室換気タイプは5心から3心に変わります |
| ルーバー | 風向きを変えられる電動ルーバーと、設置時に向きを固定する固定ルーバーがあります |
※ 出典=マックス株式会社「推奨後継機種一覧」(2026年9月10日に編集部が全420行を取得して集計)と、同ページの備考欄から開ける注記の説明資料。件数は推奨後継機種の欄をそのまま数えたものです。
ユーザーの声と、交換の前に確かめておきたい2つのこと
マックスのBS-161H-CX-2・BS-161H-2について、実際に購入したユーザーの声を集めました。ポジティブな声もネガティブな声も、公平にご紹介します。
まずポジティブな口コミからです。
「BS-141H-2からの更改です。格段に、音はしずかになりました。機能的にも良くて、もっと早く変えれば良かったと思いました。」
— 楽天市場の投稿より(2022年11月8日、murayan7さん)
「10年以上使用したUFD-16Aから交換。運転音がとても静か、電気代も削減できて満足です。」
— 楽天市場の投稿より(2022年10月19日)
「12年使っていたBS-141H-2から買い換え。ファンの音がうるさいので、同じメーカーのこちらを購入しました。サイズも同じで問題なく取り付けでき、ファンの音も気にならず快適です。電気代も以前より安くなるみたいなので満足しています。」
— 楽天市場の投稿より(2022年2月19日、サストさん)
特に「静音性の向上」と「旧型からのサイズ互換性」は多くの方が評価しているポイントです。DCモーター搭載による省エネ・静音化は、実際に使ってみて実感できる変化のようです。
一方で、早い時期の故障を訴える投稿も見かけます。個別の投稿は裏を取れないのでここでは引用しませんが、代わりに、そうした不満が生まれやすい条件のほうを整理しておきます。
早期の故障が起きるとき、機器そのものより設置環境が効いていることがあります。たとえば、窓付きのパイプファンと同時に回している場合、排気路が干渉して換気効率が落ち、本体への負荷が増えることがあるとされています。ダクトの取り回しや、天井裏での断熱材の噛み込みも同じです。見積もりの段階で、既存ダクトをそのまま使うのか、径と経路を確認したうえで交換するのかを聞いておくと、あとから効いてきます。
だからこそ、確かめておきたいのは次の2つです。1つはメーカー保証の期間と、その期間内に誰が窓口になるのか(メーカーか、工事した業者か)。もう1つは既存のダクトをそのまま使うのかです。どちらも見積もりの段階で聞けます。
交換費用の相場と業者選びで失敗しないためのポイント
BS-161H-2やBS-161H-CX-2への交換を検討している方に、費用の目安と業者選びのポイントをお伝えします。
交換費用は「相場」ではなく、公表されている販売価格で見るほうが確かです。東京ガスの機器交換は、マックスの電気式 BS-161H-2 を 80,850円〜(税込・基本工事費込) で公開しています。商品価格が50,050円なので、差額から 電気式の基本工事費は30,800円(税込) と分かります(2026年9月7日に公式サイトで取得)。ここに含まれるのは標準的な工事までで、電圧変更工事や天井の開口加工が必要な場合は追加費用が発生します。工事時間の目安は2〜4時間程度です。
業者選びで確認すべきポイントは2つあります。
1つ目は「電気工事士の資格保有」です。浴室暖房乾燥機は電気工事を伴うため、施工には第2種電気工事士以上の資格が必要です。資格を持たない業者が工事を行うことは電気工事士法違反であり、万が一火災などの事故が発生した場合に保険が適用されないリスクもあります。業者に依頼する際は、資格の保有を確認するようにしてください。
2つ目は「業者の信頼性・継続性」です。早い時期に不具合が出たとき、どれだけ早く見に来てもらえるかは業者によって差があります。施工後に何か問題が起きたとき、すぐに対応してもらえる業者を選ぶことが安心につながります。また「10年後も確実に存続している業者か」という視点は、浴室乾燥機のような長期使用が前提の設備では特に重要です。知名度が低い中小業者を選んだ場合、10年後にその会社がなくなっていれば、保証も問い合わせ窓口も消えてしまいます。
その点、東京ガスの機器交換サービスは、公式サイトで商品ごとの販売価格と対応エリアを公開しています。工事を担当するのは東京ガスの審査を通った認定施工会社です。対応エリアは商品ごとに市区町村単位で決まっているので、公式サイトの商品ページで自分の住所が入っているかを確かめてください(2026年9月確認)。
よくある質問
Q. DRY FAN 24(ドライファン24)という製品は、いまも買えますか。
その名前の現行商品はありません。マックスの現行ブランド名は「ドライファン」です。ただし「Dry・Fan 24」は、ひとつ前の世代のリモコンの表面に実際に印字されている表示で、マックスが公開している注記の説明資料の図で確認できます(2026年9月10日確認)。買い替えの相談をするときは、リモコンの右下に出ている品番を控えて、公式の推奨後継機種一覧で引くのが確実です。本体側の銘板は、側面かフィルターを外した内側にあることが多いです。
Q. 交換用のBRSシリーズとMRシリーズは、何が違いますか。
対応できる換気室数と電圧が違います。BRSシリーズは100Vのみで1室・2室・3室の3機種、MRシリーズは1室換気のみで100Vと200Vの両方があります。どちらも公式カタログでは「交換用」として同じ区分に置かれています。
Q. プラズマクラスターは、CXが付いていればどれも同じですか。
同じではありません。1室換気のBS-161H-CX-2・BS-261H-CX-2と交換用のBRS-C101HR-CX2はプラズマクラスター25000、交換用2室のBRS-C102HR-CXと3室のBRS-C103HR-CXはプラズマクラスター7000です。数字はイオン濃度を表すもので、公式の製品説明にそれぞれ書かれています。
Q. いまの機種が「メンテナンス終了品」だと言われました。修理はできませんか。
マックス公式の推奨後継機種一覧は、メンテナンス終了品について「既に整備用部品のご用意がありません」として、後継機種への入替を案内しています。部品が無い以上、修理での復旧は難しいと考えるのが現実的です。ただし、どの機種がその扱いになるかは一覧で個別に確認してください。
Q. 後継機に替えると、天井の穴はそのまま使えますか。
機種の組み合わせによります。公式の一覧には「開口寸法について記載がない場合、既設機と後継機の開口寸法は同じです」と書かれており、違う場合だけ備考欄に寸法が併記されます。備考に寸法が書かれている組み合わせは、天井の加工か、すき間を埋める部材が別途必要になると見てください。
Q. 2室換気・3室換気は、浴室以外のどこを換気するのですか。
公式の機能説明では、2室換気が「1台で浴室+1室(洗面室、トイレなど)」、3室換気が「1台で浴室+2室(洗面室、トイレなど)」です。いま3室換気が付いている家で1室換気に替えると、洗面室やトイレの換気が止まります。型番の最初の数字は、今と同じにするのが基本です。
まとめ:BS-161H-2とBS-161H-CX-2、どちらがあなたに合うか
この記事でお伝えしてきたことを整理すると、選び方はシンプルです。
BS-161H-2(プラズマクラスターなし)が向いている方は、暖房・乾燥・換気の基本機能が使えれば十分という方、費用をできるだけ抑えたい方、浴室のカビやぬめりにそれほど悩んでいない方です。DCモーター搭載で省エネ・静音化されており、旧型BS-161Hからの乗り換えで性能向上を実感できます。
BS-161H-CX-2(プラズマクラスター25000搭載)が向いている方は、浴室のカビやピンクぬめりが頻繁に発生して困っている方、花粉症があり衣類への花粉付着が気になる方、少し費用が上がっても付加価値を求めたい方です。試験データで確認された除菌・抑制効果に期待できます。
どちらを選んでも、旧型BS-161Hと比べてDCモーターによる静音化・省エネ効果は確実に得られます。「まずは快適に使えればいい」という方にはBS-161H-2が、「せっかく変えるなら空気清浄機能も欲しい」という方にはBS-161H-CX-2が向いています。
ただし、どちらの機種を選ぶかより先に重要なことがあります。それは誰が工事するかです。機種の性能がどれだけ優れていても、工事が適切でなければ早期故障や安全上のリスクにつながります。逆に、信頼できる業者が正しく施工してくれれば、10年以上安心して使い続けることができます。
対応エリアに入っているなら、東京ガスの機器交換サービスは有力な選択肢です。工事を担当するのは東京ガスの審査を通った認定施工会社で、電気式の基本工事費は30,800円(税込)と公表価格から確かめられます。対応エリアは商品ごとに市区町村単位で決まっているので、公式サイトの商品ページで住所を確認してください(2026年9月確認)。
浴室乾燥機交換おすすめサービス一覧
東京ガスの機器交換
首都圏に都市ガスを供給する東京ガスのサービスで、申し込みから工事まで一社で完結します。Web専用のオンライン販売に絞って価格を抑えており、工事は東京ガスの審査を通った認定施工会社が担当します。
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他メーカーと比べたいとき
初期費用を優先するなら三菱です。バスカラット24(V-141BZ5)は工事費込み82,429円で最安クラス。ただしACモーターなので、マックスの現行機(DCモーター)と比べると運転音と電気代で差が出ます。
パナソニックは開口寸法が独自(400×300mm)なので、マックスへ替えるにも、マックスから替えるにも加工が入ります。
リンナイ・ノーリツは温水式で、そもそも仕組みが違います。給湯器とセットで考える必要があります。