給湯器のBL品(ベターリビング認定品)とは?非BL品との違いを徹底解説

この記事を読むと分かること
  • BL品(ベターリビング認定品)の意味と認定制度の仕組み
  • BL品と非BL品の保証期間・部品保有期間・BL保険の具体的な違い
  • BL品選びよりも大切な、給湯器交換業者選びの本質的なポイント

給湯器の「BL品」「ベターリビング認定品」とは

給湯器を選ぶとき、同じ型番なのに「BL認定品」と書かれたものとそうでないものが存在することに気づいた方もいるのではないでしょうか。「BL品って何?」「非BL品とどう違うの?」「わざわざ高い方を選ぶ必要があるの?」——こうした疑問を抱えたまま、なんとなくどちらかを選んでしまっているケースも少なくありません。
この記事では、給湯器のBL品(ベターリビング認定品)について、認定制度の仕組みから非BL品との具体的な違い、そして「実際に選ぶべきか」の判断基準まで、正直に解説します。

ベターリビングとは何か

「BL」とは「Better Living(ベターリビング)」の略で、一般財団法人ベターリビング(略称:CBL)が運営する住宅部品の品質認証制度に由来します。正式には「優良住宅部品(BL部品)認定制度」と呼ばれます。
住生活の水準向上と消費者の保護を推進することを目的とし、品質・性能・アフターサービス等に優れた住宅部品に対してBL認定を与えています。給湯器だけでなく、換気扇・サッシ・浴室など幅広い住宅設備に対して認定が存在します。

BL認定品の見分け方

BL認定品には「BLマーク証紙」が貼り付けられています。同じメーカーの同じ機種でも、型番の末尾やモデル名でBL認定品と非BL品が区別されることがあります。購入時にカタログや仕様書を確認し、「BL認定品」または「BLマーク取得」の表記があるかどうかを確認しましょう。

BL品と非BL品の具体的な違い

「BL品と非BL品は何が違うの?」という疑問に、できるだけ具体的にお答えします。違いは大きく4つあります。

1. 保証期間の違い

最も目に見える違いが保証期間です。一般的なガス給湯器のメーカー保証期間は1年です。一方、BL認定品は2年間の保証期間が設けられています。
保証期間内に通常使用状況で発生した故障は、無料で修理対応を受けられます。この1年の差をどう評価するかについては、後ほど詳しく触れます。

2. 補修用部品の保有期間の違い

見落とされがちですが、BL品と非BL品では補修用部品の保有期間にも差があります。BL認定品は、製造終了後も「どんな部品でも十年間は保有する」ことが義務づけられています。一方、非BL品の部品保有期間は一般的に7年程度とされています。
給湯器は長期間使い続ける設備です。故障した際に「修理したいけど部品がもう手に入らない」という事態を防ぐためには、この部品保有期間の長さが重要な意味を持ちます。

3. BL保険の付帯

BLマーク証紙が貼られたBL認定品には、「BL保険」が付帯されます。これは瑕疵保証と損害賠償の両面からの保険であり、万が一の際の保証がより手厚くなります。
この保険の存在はあまり知られていませんが、BL認定品を選ぶ隠れたメリットのひとつです。

4. 価格差

同機種のBL品と非BL品を比較すると、BL品の方が若干高くなります。価格差は機種によって異なりますが、一般的には2,000円〜10,000円程度の差とされています。

BL品のメリットを正直に評価する

BL品のメリットとして挙げられる「2年保証」「部品十年保有」「BL保険」について、正直に評価してみましょう。

「2年保証」の実際の価値

給湯器が実際に故障しやすいのはいつ頃でしょうか。業界では一般的に、給湯器の不具合が出始めるのは使用開始から7〜8年後が多いとされています。製品の構造的な問題や初期不良は、設置後数週間〜数ヵ月以内に発覚することがほとんどです。
つまり、1年保証が2年保証になったとしても、その期間(1〜2年目)に重大な故障が起きる可能性は低いのです。購入後7〜8年が経ってからが故障しやすい時期なのに、保証は2年で切れてしまう——これが「2年保証の実態」です。
ただし、BL認定品の保証期間中に何か問題が起きた場合に無償対応が受けられるという安心感は、確かに存在します。「長いに越したことはない」という感覚は正しいといえます。

「部品十年保有」の方が実はメリットが大きい

2年保証より実質的な価値が大きいのは、部品保有期間の差(7年 vs 10年)かもしれません。
給湯器を大切に使い続けた場合、10年目あたりから修理が必要になるケースが増えます。非BL品であれば7年を過ぎると部品供給が終了している可能性があり、「修理したいのに部品がない」という状況になることがあります。BL品であれば十年間は部品が確保されるため、長く修理して使い続けることができます。
給湯器を長期間使い続けながら修理して維持したい方にとっては、この十年部品保有は大きなメリットといえます。
実際、Yahoo!知恵袋でBL認定について質問したユーザーへのベストアンサーには、こんな声があります。
「BLはベターリビングの略です。この認定を受けていない機器(風呂釜、洗面台、換気扇など)は国が作る賃貸住宅、団地などで使えないのです。結果的に中小のメーカーや不良機器を締め出す効果があります。」
— Yahoo!知恵袋より
また、別のユーザーからはこのような声も寄せられています。
「官公庁ではBL製品が主に使われます。材質の厚みが厚かったりと細かいところが違います。製品が良い分、多少割高です。」
— Yahoo!知恵袋より

「BL保険」は意識せず恩恵を受けるもの

BL保険は、消費者が個別に手続きするものではありません。BL認定品を購入した時点で自動的に付帯されます。特別な申請は不要で、万が一の際の保護が自然に備わっているという安心感があります。

「BL品だから高品質」は本当か

BL品に関して誤解されやすいのが、「BL認定を受けているから製品の品質が高い」という考え方です。これは正確ではありません。
複数の専門家や業者が口をそろえて言うのは、「BL品と非BL品では、製品本体の品質や性能に実質的な差はない」ということです。
BL認定は、製品の耐久性や機能性そのものを保証するものではなく、品質管理体制・アフターサービスの水準・保証の内容が一定の基準を満たしているかどうかを認定するものです。
つまり、「BL品だから壊れにくい」「BL品だから省エネ性能が高い」ということにはなりません。同じリンナイやノーリツ、パロマの給湯器でも、BL品と非BL品では中身はほぼ同じです。
誤った認識で「BL認定品だから安心」と過度に期待するのは避け、BL認定が保証するのは「保証期間・部品供給・アフターサービス体制」の水準であることを理解した上で選択することが重要です。
住宅設備の専門家からもこのような見解が示されています。
「保証期間内であれば、通常使用状況で発生した故障などは無料で修理対応といえますが、現在、給湯器は所有者登録によるメーカー保証期間の延長や外部の有料延長保証など、付加価値となる保証内容が充実しているため、BL認定による1年の保証期間の差は商品選びにおいて大きな違いではないかもしれません。」
— 住むを楽しむ「スムタノ」より

BL-bs認定とは?省エネ機器に付与される特別マーク

給湯器の中でも「エコジョーズ」のような高効率省エネタイプの機器には、通常のBLマークとは別に「BL-bs認定マーク」が付与されているものがあります。
「BL-bs」の「bs」は「Better Living for better society(より良い社会のためのより良い暮らし)」を意味します。環境保全やユニバーサルデザインなど、社会的要請に応える特長を持つ住宅部品に対して付与される認定です。
BL-bs認定品も、通常のBL認定品と同様に2年間の保証が適用されます。省エネ給湯器を検討している場合、このBL-bs認定の有無を確認することも選択肢のひとつです。
ただし、BL-bs認定についても、製品の省エネ性能そのものを独自基準で保証するものではなく、省エネ性に優れた製品のアフターサービス体制等を認定するものです。省エネ性能の比較は、各製品の「熱効率」や「エネルギー消費効率」の数値で直接比較する方が正確です。

BL品を選ぶべきか?判断基準を整理する

「結局のところ、BL品と非BL品のどちらを選べばいいの?」という問いへの答えを整理します。

BL品がより向いているケース

以下のようなケースでは、BL品を選ぶメリットが相対的に大きくなります。
給湯器を長く使い続けたい・修理しながら維持したい方には、十年間の部品保有が有利です。設置から十年以上経っても修理の選択肢が残ります。長期の保証体制を重視する方や、万が一のときに手厚いサポートを求める方にもBL品は向いています。また、価格差が小さい(数千円以内)場合は、BL品を選んでおく方が合理的といえます。

非BL品でも問題ないケース

以下のような場合、非BL品でも十分という考え方もあります。
メーカー保証延長サービスや有料延長保証に加入する予定がある場合、BL認定の保証期間のメリットは薄れます。また、価格差が大きい(1万円以上)場合や「十年前後に買い替えを前提としている」場合は、非BL品を選んでコストを押さえるのも合理的な判断です。

価格差が小さければBL品を選ぶのが無難

実際のところ、同機種のBL品と非BL品の価格差が2,000〜3,000円程度であれば、「BL品を選んでおく方が無難」というのが多くの業者や専門家の意見です。「部品があるのに修理できないと言われる」事態を避けるためにも、わずかなコスト差でより長期の部品供給が確保できるなら、BL品を選んでおく価値はあります。

給湯器の交換で本当に大事なことは何か

BL品か非BL品かの選択は、給湯器選びの要素のひとつに過ぎません。実は、BL認定よりもはるかに重要なポイントがあります。それは「誰が工事するか」です。

資格を持った業者を選ぶことが最優先

給湯器の交換には、配管工事・ガス接続・水道接続が伴います。そのうち、ガスの接続工事には資格が必要です。
都市ガスの場合は「ガス可とう管接続工事監督者」の資格、プロパンガスの場合は「液化石油ガス設備士」の資格が最低限必要です。さらに水道工事には、施工業者が自治体の「指定給水装置工事事業者」であることが求められます。
これらの資格を持たない業者が工事を行うと、違法な施工になるだけでなく、ガス漏れや水漏れのリスクが生じます。安さだけで業者を選ぶと、こうしたリスクに気づかないまま工事が行われる恐れがあります。

「10年保証」より業者の持続性を見る

多くの給湯器交換業者が「10年保証」を謳っています。しかし、この保証の実態には注意が必要です。
給湯器が実際に壊れやすいのは使用開始から十二〜十三年以降です。十年保証が切れた頃にようやく故障リスクが高まるため、保証期間が実質的にカバーできる範囲は限られています。また、製造終了から十年程度で部品供給が終了するケースもあります。
最も問題なのは、「十年後にその業者が存在しているかどうかわからない」という点です。中小規模の施工業者が十年後も営業を続けている保証はありません。会社が廃業してしまえば、保証も自動的に消滅します。
長期的な安心を求めるなら、「十年保証の有無」より「十年後も存続できる規模と信頼性を持つ業者かどうか」を重視することが大切です。
東京ガスの機器交換のような東証プライム上場のインフラ企業は、十年後も二十年後も事業を継続している可能性が極めて高く、サポート体制も組織的に整っています。BL品の2年保証よりも、業者の十年後の持続性の方が、長期的な安心に直結しているとも言えるでしょう。

一括見積もりサービスには注意が必要

「複数の業者から見積もりを取って最安値を選ぼう」と考え、一括見積もりサービスを使う方も多いです。しかし、一括見積もりサービスに個人情報を入力すると、複数の業者に同時にその情報が共有されます。その後、複数の業者からしつこい営業電話が来ることも珍しくありません。
また、比較サイトのランキングが広告費によって操作されているケースもあります。「おすすめ第1位」と書かれている業者が、本当に品質や信頼性で選ばれているわけではない場合もあります。
業者を選ぶ際は、ランキングや最安値ではなく、施工資格の有無・会社の規模と実績・アフターサポートの体制を基準にすることをおすすめします。

まとめ

給湯器のBL品(ベターリビング認定品)について整理すると、BL品の特徴は、2年保証(非BL品は1年)、部品保有期間十年(非BL品は約7年)、BL保険の付帯、価格は2,000円〜10,000円程度の上乗せです。製品本体の性能や品質に差はなく、アフターサービスの基準を認定するものです。
BL品を選ぶ価値があるのは、長期使用を前提に修理しながら使いたい方、部品供給の長期化を重視する方、価格差が小さい場合です。一方、メーカー保証延長や有料延長保証を活用する場合、価格差が大きい場合は非BL品でも十分な選択肢になります。ただし、最も重要なのはBL品か否かではなく、「信頼できる資格を持った業者に工事を依頼すること」です。ガス工事の資格確認、指定給水装置工事事業者の確認、そして十年後も存続できる安定した業者を選ぶことが、長期的な安心につながります。

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