食洗機のフィルター掃除しないとどうなる?正しい頻度と方法、故障サインを徹底解説
この記事を読むと分かること
- フィルターをどれくらいの頻度で掃除すれば食洗機が長持ちするか
- 掃除しないときに起きる「臭い・洗浄力低下・故障」の連鎖
- フィルター掃除でも改善しない場合の交換タイミングの見極め方
食洗機は毎日使う家電ですが、フィルターの掃除となると「そんなに汚れていないし、まあいいか」と後回しにしてしまいがちではないでしょうか。
実はこのフィルターの放置が、食器の臭い・洗浄力の低下・最終的には故障という深刻な問題を引き起こす原因になっています。しかも進行がゆっくりなため、「気づいたときには相当手遅れ」というケースも珍しくありません。
この記事では、フィルターを掃除しないと起きること、正しい掃除の頻度と方法、そして「掃除しても改善しない」ときに考えるべき交換タイミングまで、一通りまとめています。食洗機を少しでも長く使いたいと考えているなら、ぜひ最後まで読んでみてください。
食洗機のフィルターとは?種類と場所を知っておこう
食洗機には、洗浄水をきれいに保ちながら食器を洗うための「フィルター」が複数設置されています。代表的なのは以下の2種類です。
残菜フィルター(ざんさいフィルター)は、庫内底部に設置されているメッシュ状のフィルターです。食器の洗浄水に混じった食べかすや大きな汚れを受け止める役割を担います。「残菜かご」「排水フィルター」と呼ばれることもあります。多くの機種でワンタッチで取り外して水洗いができる設計になっており、形状は円筒形や皿形のものが一般的です。
マイクロフィルター(細目フィルター)は、残菜フィルターの内側や下部に設置されている、より目の細かいフィルターです。残菜フィルターでは取り除けない細かい汚れや油分を捕集し、洗浄水が循環するときに庫内の奥にある部品を汚さないよう保護しています。機種によっては「マイクロメッシュフィルター」「マイクロサンドイッチフィルター」などの名称で呼ばれることがあります。
このほか、機種によっては「ノズルフィルター」と呼ばれる小さなフィルターが回転ノズルの根元に取り付けられているものもあります。いずれも定期的な清掃が必要な部分です。取扱説明書を一度確認して、自分の食洗機にどんなフィルターがあるかを把握しておきましょう。
食洗機のフィルターを「掃除しない」とどうなる?リスクを具体的に解説
フィルターの掃除を怠ると、段階的にさまざまな問題が発生します。「なんとなく臭うな」という軽い不快感から始まり、最終的には修理や買い替えに発展することもあります。以下で順を追って解説します。
①食器から臭いがする(生臭い・水が腐ったような匂い)
最初に現れる症状としてもっとも多いのが、「洗い上がった食器が臭い」という問題です。
残菜フィルターに食べかすが溜まったまま放置されると、温水による洗浄が繰り返されるたびに雑菌が繁殖し、やがて生臭い匂いや水の腐ったような匂いの原因になります。乾燥後でも臭いが取れない、扉を開けた瞬間にムッとする、といった経験をされた方も多いのではないでしょうか。
実際に、こんな声があります。
「最近、食洗機で洗った食器が生臭い事が多いです。水が腐ったような匂いというか…(姉曰く「春の川」)食べかすが溜まる網?の部分もちゃんときれいにしてます。庫内洗浄の洗剤を使ったり、洗剤を多めに使ったりしてるんですが…やっぱり匂います。」
— Yahoo!知恵袋より
この質問者の方はフィルター掃除もしているにもかかわらず匂いが取れない、という状況に悩まれています。実は表面的なフィルター洗浄だけでは取り切れない汚れが庫内の奥深くに蓄積していることがあります。フィルター掃除はあくまでスタートラインであり、定期的な庫内の深部洗浄も欠かせません。
②洗浄力が低下する(汚れが落ちない・油汚れが再付着する)
フィルターに汚れが蓄積すると、洗浄水を循環させるポンプへの負荷が高まり、水流が弱くなります。水流が弱まると回転ノズルの勢いが落ち、食器の隅々まで洗浄水が届かなくなります。その結果、「油汚れが残る」「茶しぶが取れない」といった洗浄力の低下が起きてきます。
さらに深刻なのが、フィルターに溜まった油汚れが洗浄水に再び溶け出して食器に付着する「再汚染」です。
「毎日のように使っており、庫内は綺麗なのですが、残菜フィルターの取手の上部に油の固まったようなものが溜まってしまいます。ある高さより下は綺麗なので、おそらく排水が溜まる高さなのかなと思うのですが。残菜フィルターだけを綺麗にする方法はありますでしょうか?」
— Yahoo!知恵袋より
この質問への回答として「食洗機を長持ちさせるためにも、食器を入れる前にお湯で汚れを流すことは必須です。おそらく既に内部にもこの油汚れがこびり付いています。このままでは水位スイッチに付着して故障する他に、ドア周りのパッキンがガムのように溶けます。また水流も弱くなっています」という専門的な指摘がありました。
なお、この質問者の方は後日「クエン酸を入れた温水で残菜フィルターをつけ置きしたところ、軽く濯ぐだけで汚れが浮き上がり、その後中性洗剤で普通に洗ったらピカピカになりました!」と報告しています。フィルターの油汚れにはクエン酸つけ置きが有効ですが、内部への汚れの波及が進んでいると、フィルター洗浄だけでは対処できない状態になることもあります。
③回転ノズルが詰まって異音・故障につながる
フィルターを通り抜けた細かい汚れや油分が、洗浄水を噴き出す「回転ノズル(プロペラ)」に詰まると、ノズルが回らなくなり異音が発生します。異音に気づいても放置していると、循環ポンプへの負荷が増大し、最終的にはポンプ故障という高額修理につながります。
「食洗機の水が出るプロペラが回らなくなり、異音(ガラガラ)が出るようになったのですが、修理に出さないとダメでしょうか?」
— Yahoo!知恵袋より
この質問に対し、P社(パナソニック)のサービスマンという方が回答しています。「ノズルが回転しない、洗いの際に水が出ていないとすれば洗浄ポンプの故障です。部品代は洗浄ポンプのみで機種にもよりますが5,000円から1万円程度です。修理代は保証がない場合1万5,000円から2万円程度です」とのことです。
別の回答者は「カゴを取り出し、プロペラ(正式名称:ノズル)を外して洗浄してみてください。それでも直らない場合はサポートを受けることをお勧めします」とアドバイスしており、まずはノズルを外して洗浄することが自分でできる最初の対処法です。
フィルターの詰まりを放置することが、やがてポンプ故障という高額修理に発展するリスクがあることを、ぜひ覚えておいてください。
④庫内の内部部品が劣化し修理・買い替えが必要になる
メーカーに修理依頼したところ、庫内の汚れが原因だったというケースもあります。あるユーザーのレポートによると、リンナイ製の食洗機を約2年使用後にエラーが発生してメーカーへ連絡したところ、「ヒーターや細かい部品などの裏側に、グレーに油残り汚れがべっとりついていた」と指摘されたそうです。使用年数が浅くても、フィルター掃除の怠りによって内部に油汚れが蓄積し、部品の劣化や故障につながることがあります。
フィルターを定期的に掃除することは、食洗機本体の寿命を延ばす最もシンプルで効果的なメンテナンスです。修理費用を払うくらいなら、日頃の5分の手間を惜しまない方が長い目で見てずっとお得です。
食洗機フィルターの掃除頻度の目安——毎日・週1・月1の違い
「毎日?週1?月1?——どれが正しいの?」と迷う方は多いですが、フィルターの種類によって適切な頻度は異なります。
残菜フィルターは「毎日」が推奨
残菜フィルターには毎回の洗浄で食べかすが溜まります。特に夕食後の食器が多い日はしっかりと汚れが集まります。使い終わった後にサッと取り外して水洗いするだけでOKです。慣れれば30秒もかかりません。
「毎日やるなんて面倒」と感じるかもしれませんが、逆に言えば毎日軽く洗うことで汚れが固まらず、本格的な掃除が楽になります。数日分まとめて洗おうとすると油が固まって落としにくくなるため、こまめさが長い目で見ると手間を減らしてくれます。
食洗機の使用後にフィルターを取り出す動作を、「食器を取り出す→フィルターを洗う→フィルターを戻す」という3ステップのルーティンとして習慣化してしまうのがおすすめです。
マイクロフィルターは「週1回」を目安に
マイクロフィルターは目が細かい分、少しずつ汚れが蓄積します。週に1回、取り外してやわらかいブラシや使い古しの歯ブラシを使って水洗いしましょう。
洗剤を使う場合は食器用中性洗剤を少量使用するのが安全です。強力な洗剤や硬いブラシを使うとフィルターのメッシュが変形したり、コーティングが剥がれたりする恐れがあるため注意が必要です。取り外し後は軽く水気を切り、しっかり元の位置に戻すことを忘れないようにしましょう。
月1回の庫内全体メンテナンスも必須
フィルターを毎日・週1回洗っていても、庫内の壁面・ドアパッキン・ノズルの細かい部分には汚れや水垢が蓄積していきます。月に1回は庫内専用の洗浄剤またはクエン酸を使って全体をリフレッシュしましょう。
手順の目安は次のとおりです。食器は入れず、庫内専用洗浄剤またはクエン酸(大さじ3〜4杯)を洗剤ケースにセットして、通常の洗浄コース(念入りコースが望ましい)で運転します。終了後、洗浄剤の成分が残らないよう洗剤を入れずにもう1〜2回空運転するのが安心です。
クエン酸は水垢(カルシウムスケール)の分解に特に効果的ですが、残りやすいため、食器に白い跡が付くことがあります。使用後は必ず空運転で流し切るようにしてください。
食洗機フィルターの正しい掃除方法——手順を丁寧に解説
フィルターの掃除は難しくありません。ただし機種によって取り外し方が異なりますので、初回は取扱説明書を手元に置きながら行うことをおすすめします。
残菜フィルターの掃除手順
まず電源を切り、庫内の食器をすべて取り出します。次に底部の残菜フィルターをつまんで引き上げるか、矢印の方向に回転させて取り外します(機種によって取り外し方が異なります)。取り外したフィルターを流水下でさっと洗い、目詰まりが見られる場合は使い古しの歯ブラシで軽くこすります。洗い終わったら水気を切って元の位置に正しく戻してください。
油が固まっている場合は、クエン酸を溶かしたぬるま湯(クエン酸小さじ1杯+ぬるま湯500ml程度)に5〜10分ほどつけ置きすると汚れが浮いて落としやすくなります。先ほど紹介した知恵袋ユーザーの方も「クエン酸を入れた温水でつけ置きしたところ、軽く濯ぐだけで汚れが浮き上がった」と報告されており、頑固な油汚れには特に有効な方法です。
なお、酢を使ったつけ置きも似た効果が期待できますが、においが残りやすい点に注意が必要です。クエン酸の方が無臭で扱いやすいためおすすめです。
マイクロフィルターの掃除手順
残菜フィルターを取り外した後、内側または下部にマイクロフィルターがある場合はそれも取り外します。流水下でやわらかいブラシを使い、メッシュの目に沿って優しく洗います。乾燥後に目詰まりが残っている場合は、爪楊枝や細い棒でゴミをそっと取り除くか、再度クエン酸つけ置きを試みてください。
フィルターを元に戻す際は、向きを間違えないよう注意しましょう。逆向きに装着したり、斜めに入れたりすると洗浄水が漏れて庫内に浸水するおそれがあります。カチッとはまる感触を確認してから扉を閉めるようにしてください。
回転ノズルの定期清掃
フィルター掃除と合わせて、回転ノズルの確認も定期的に行いましょう。ノズルは上に引き上げるか反時計回りに回すと外れることが多いです(機種により異なります)。ノズル先端の小さな穴が詰まっている場合は、爪楊枝で汚れをかき出し、流水で洗浄します。
ノズルを外した後は手で軽く回してみて、スムーズに動くことを確認してください。ガタついたり軸がぐらついたりしている場合は部品の消耗や変形が考えられ、交換が必要なこともあります。
庫内の壁面・ドアパッキン周辺も定期的に拭く
フィルターやノズル以外にも、庫内の壁面や底部、ドアのパッキン周辺は油汚れと水垢が蓄積しやすい部分です。月1回の庫内洗浄剤使用に加えて、柔らかい布や食器用スポンジで拭き取るとより清潔を保てます。
ドアパッキンは特に見落とされがちですが、変形・硬化が起きると水漏れの原因になるため、定期的に状態を確認しておきましょう。劣化しているパッキンはメーカーへ交換部品の取り寄せが可能なことが多いです。
フィルターを掃除しても改善しない場合の対処法
フィルターを念入りに洗っても臭いや洗浄不良が続く場合は、以下のステップで対処してみましょう。
ステップ1:庫内洗浄剤で深部の汚れを落とす
市販の食洗機庫内洗浄剤(小林製薬「食器洗い機徹底洗浄中」など)は、通常の洗浄では届かない内部の油汚れや水垢を分解します。月1回のクエン酸洗浄に加え、数ヶ月に1回こうした専用洗浄剤を使うとより効果的です。
ステップ2:排水ホースの状態を確認する
残菜フィルターを洗っても臭いが続く場合、排水ホース内部に汚れが蓄積している可能性があります。据え置き型の場合は排水ホースを外して内部を洗浄する方法もありますが、ビルトイン型は構造上難しいため、メーカーサービスへの問い合わせを検討してください。
ステップ3:メーカーへ相談または修理依頼
フィルターを清掃し庫内洗浄も試みても症状が改善しない場合、または異音・エラー表示・水漏れなどの症状がある場合は、メーカーのサポートへ相談しましょう。特にポンプ系の故障は個人での修理が難しく、無理に分解しようとすると状況が悪化することがあります。メーカーサービスに問い合わせると、症状に合った点検・修理の手順を案内してもらえます。
食洗機の寿命と交換タイミングを見極める3つのポイント
食洗機の平均的な使用寿命は、メーカーの設計上おおむね10年前後が目安とされています。ただし実際には、使用頻度やメンテナンスの状態によって大きく変わります。以下のいずれかに当てはまる場合は、修理よりも交換を検討する時期かもしれません。
①使用年数が10年を超えている
製造終了から概ね10年が経過すると、メーカーの補修部品の供給が終了します。仮に修理できたとしても、数年後に別の部品が入手できなくなるリスクがあります。修理費用が高額になる場合は、新しい機種への交換を検討する方が、長期的にはコストパフォーマンスに優れることが多いです。
②修理費用が機器の価格の半分を超えそうなとき
修理見積もりが「新品の半値」を超える場合は、交換の方が合理的なケースが多いです。特にポンプや制御基板などの主要部品の交換は、部品代だけで数万円に達することがあります。見積もりを取ったら、その金額と同程度の予算で新品が買えるかどうかを比較してみましょう。
③修理後も同じ症状が繰り返されるとき
同じ箇所が繰り返し故障する場合は、機器全体の老朽化が原因である可能性があります。こうしたケースでは修理を重ねるよりも交換を選んだ方が、長期的なストレスを減らせます。
食洗機の交換で失敗しないための業者選びのポイント
食洗機の交換(特にビルトイン型)は水道配管との接続工事を伴うため、専門業者に依頼する必要があります。業者を選ぶ際には、いくつかの重要なポイントがあります。
施工資格の確認が必須
ビルトイン食洗機の交換は、水道工事を伴います。施工業者が自治体の「指定給水装置工事事業者」に認定されているかどうかを必ず確認しましょう。この指定を受けていない業者は正規の水道工事を行うことができず、施工後に水漏れや配管トラブルが生じても法的な保護が限られます。
「10年保証」の実態を見極める
多くの業者が「工事10年保証」を売りにしていますが、実態は慎重に確認する必要があります。食洗機の主な故障時期は使用開始から8〜12年以降が多く、10年保証の対象期間内に症状が現れないこともあります。また、業者自体が10年後に存続しているかどうかも保証の前提条件です。小規模な業者では、10年後に会社が消えていれば保証も消えます。こうした観点から、規模が大きく長期的に存続できる可能性が高い業者を選ぶことが、保証の実質的な価値を高めます。
個人情報の取り扱いにも注意
一括見積もりサービスを利用すると、複数の業者に個人情報が送信されます。その後、複数の業者から勧誘電話が来たり、情報が不特定の業者と共有されたりするリスクがあります。個人情報の管理が厳格な上場企業系のサービスを選ぶ方が安心です。
関東圏にお住まいであれば、東証プライム上場の東京ガス株式会社が運営する機器交換サービスが、施工品質・信頼性・個人情報管理の面でもっとも安心できる選択肢の一つです。
まとめ
食洗機のフィルター掃除は、「面倒だから後回し」にしがちですが、放置すると臭い・洗浄力の低下・ノズル詰まり・故障という負の連鎖につながります。残菜フィルターは毎日、マイクロフィルターは週1回、庫内全体のメンテナンスは月1回を目安に習慣化することで、食洗機を長く安全に使い続けることができます。
フィルター掃除をしっかり続けても症状が改善しない場合、または使用年数が10年を超えている場合は、無理に修理を続けるよりも信頼できる業者に相談・交換を検討する時期かもしれません。
業者を選ぶ際は「指定給水装置工事事業者」の資格確認と、長期にわたって存続できる会社かどうかの見極めが重要です。関東圏にお住まいなら、東証プライム上場の東京ガスの機器交換サービスが、施工品質・信頼性ともに最有力の選択肢として挙げられます。
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