給湯器の「捨て水」ゼロへ!即湯システムの仕組み・費用・業者選びを徹底解説

この記事を読むと分かること
  • 即湯システムの3タイプ(循環式・タンク式・給湯器内蔵式)の違いと特徴
  • 導入費用の相場と電気代のトレードオフを正直に解説
  • 資格と信頼性で業者を選ぶコツと、給湯器交換との賢い組み合わせ方
毎朝シャワーを浴びる前、洗面台でお湯を出すとき——「早くお湯になってよ」と思いながら水を流し続けた経験はありませんか?
給湯器から蛇口まで配管が長い戸建てでは、お湯が出るまでに1〜3分かかることも珍しくありません。毎回そのまま流してしまう「捨て水」、実は気にしていても解消できないままという方が多いのではないでしょうか。
この記事では、その問題を根本から解決する「即湯システム」について、仕組みから費用、業者選びまで分かりやすく解説します。

毎朝の「捨て水」、実は年間でこれだけ損しています

「給湯器のスイッチを入れてからお湯が出てくるまで、水を出しっぱなしにします。長いと5分くらいかかります。もったいないのでお風呂に貯めたりしています」
これはYahoo!知恵袋に投稿された、ある方の悩みです(2014年投稿)。そこには「分かってます。でも、どうしたらいいの?」という切実さがにじんでいます。
実際に回答欄にはこんなコメントが寄せられていました。
「配管に溜まってる水を出し切ってから配管が温まるまでお湯は出ません。おっしゃるとおり配管の長さにも影響されますね」
— Yahoo!知恵袋より
そして、捨て水の活用方法については別のスレッドに参考になる声がありました。
「うちは常に洗面器に水をためて洗濯機へ貯水。あとはバスタブにザバー。その水を更に洗濯に再利用。バスタブが一番利用しやすいかな。そのままお風呂のお湯にも追い炊きで使えるし」
— Yahoo!知恵袋より(2009年投稿)
しかし、この工夫にも一つ落とし穴があります。同じく知恵袋の回答者はこう指摘しています。
「お湯になる間も貯めるのは、沸かした後で水で温度を下げてるのと同じ事になります。水は豊富でガスが国内にほとんど無い日本においてガスの方が高いのは当然の事、最初の水の部分は捨てるかバケツに貯めるのが得策だと思いますよ」
— Yahoo!知恵袋より(2014年投稿)
そうなんです。浴槽にお湯待ち中の水を貯めると、浴槽のお湯温度が下がってしまい追い焚き代がかさむ場合があります。捨て水問題は、シンプルに見えて意外と複合的な損失につながっているのです。
捨て水がどれだけの損失になるかを試算してみましょう。1回あたり2リットルの捨て水が出るとして、1日3回使用すると1日6リットル、1年では約2,200リットルになります。水道代への影響は地域や使用量によって変わりますが、毎日繰り返す「待つストレス」と冬場の「寒さのなかで待つ時間」まで含めると、解消できるならしたい、と感じる方は少なくないはずです。

即湯システムとは?3つのタイプを分かりやすく解説

即湯システムとは、蛇口を開けるとすぐにお湯が出るようにするための仕組みの総称です。大きく3つのタイプに分けられます。

タイプ①:循環保温配管式(本格的な即湯システム)

給湯器と家中の給湯配管の間に循環ポンプを設け、お湯を常に(またはタイマーで指定した時間だけ)配管内で循環・保温しておく方式です。
蛇口を開けた瞬間、配管内にはすでに温かいお湯が充満しているため、捨て水がほぼゼロになります。戸建て住宅で浴室・洗面室・キッチンすべてで即座にお湯を使いたい場合に最も効果的なタイプです。
ただし、既存配管に循環ポンプと専用配管を追加する工事が必要なため初期費用は高くなりがちです。また、ポンプを動かすための電気代(年間数千円程度とされることが多い)が継続的に発生する点も覚えておきましょう。

タイプ②:小型タンク内蔵式(洗面台・特定箇所向け)

洗面台のキャビネット内などに小型のタンク(約1.5リットル程度)を設置し、そこでお湯を保温しておく方式です。LIXILの「即湯システム」やTOTOの「即湯器」がこのタイプに当たります。
水栓を開けると、タンク内のお湯と配管内の水が混合されて適温(約36度)のお湯が約1秒で出てきます。特定の水栓・箇所に限定した解決策として、循環式と比べて低コストで導入できる点が魅力です。
ただし、あくまでその取り付け箇所のみの対応になるため、キッチンやシャワーも同時に解消したい場合には向きません。

タイプ③:即湯ユニット内蔵給湯器(最新モデル)

リンナイ株式会社が2022年12月に業界初として発売した「RUFH-EQシリーズ」は、即湯ユニットを給湯暖房用熱源機本体に内蔵したモデルです。
リンナイの公式発表によると「タイマー運転設定(1日8時間まで)をしておくことで、家中でどこでもすぐにお湯が出る」とされており、お湯待ちの「捨て水」の削減や、冬場の洗顔・シャワー前の待機時間を解消できるとしています。
従来は給湯器本体とは別に即湯ユニットを設置する必要がありましたが、本体に内蔵したことで外観がスッキリし、施工も簡便になりました。本体の希望小売価格は税込646,580円〜となっており、決して安い買い物ではありませんが、別途即湯ユニットを設置する必要がなくなった分のコストと手間は減っています。

即湯システムの導入費用の相場(本体代+工事費)

費用はタイプによって大きく異なります。
循環保温配管式の場合、既存の給湯システムに後から循環ポンプと配管を追加する工事が必要になるため、工事費だけで数万円〜10万円以上かかることがあります。家の規模・配管の状態・使いたい箇所の数によって大きく変わるため、事前の現地調査と詳細な見積もりが欠かせません。
小型タンク式(特定箇所向け)は比較的安価で、製品本体が数万円程度、取り付け工事と合わせて5〜10万円前後が目安とされています。ただし設置できる水栓の種類が限られるため、対応製品の確認が必要です。
即湯ユニット内蔵給湯器(リンナイRUFH-EQシリーズ)は希望小売価格が税込646,580円〜と高額ですが、工事費は通常の給湯器交換と同程度で済む場合が多いとされています。別途即湯ユニットを設置するコストと施工費が省けることを考えると、トータルで比較する価値があります。
一般的には、給湯器の交換タイミングに合わせて即湯機能を持つモデルへ切り替えるのが最もコストパフォーマンスに優れた方法です。どうせ交換するなら次の10年を快適に過ごせるモデルを選ぶ——これが最もスマートな選択です。

即湯システムのメリット・デメリットを正直に比較

良いことばかり並べてもフェアではありませんので、メリット・デメリットを正直にお伝えします。

メリット

① 毎日のストレスが消える
特に冬の洗顔や朝のシャワーで「早くお湯になって」と待つストレスがなくなります。家族の誰もが毎日使うものだけに、快適性の向上はじわじわと実感できます。支度の時間が限られている忙しい朝にも、お湯待ちの時間が省けることは大きなメリットです。
② 捨て水の削減
配管に溜まった冷水を出し切るまでの時間がなくなるため、毎回の捨て水がほぼゼロになります。節水意識の高い方にとっても納得感のある選択です。
③ 給湯器交換と同時なら追加コストが最小限
既存の給湯器が寿命を迎えるタイミングで即湯対応モデルに変えれば、独立した工事として追加費用をかけるより、はるかに合理的に導入できます。

デメリット

① 電気代が発生する
循環ポンプを動かすための電気代がかかります。年間数千円程度が一般的ですが、節水で削減できる水道代と差し引いて、必ずしもお得とは言い切れない面があります。節約目的でのみ導入を考えている場合は、費用対効果をよく計算することが必要です。
② 初期費用が高い
特に循環保温配管式は工事費が高額になりやすく、普通の給湯器交換より費用がかさみます。
③ 配管工事が必要な場合がある
既存配管の状態によっては大掛かりな工事が必要になることも。賃貸住宅では実施できないケースが多いです。
④ 小型タンク式は適用範囲が限られる
洗面台向けの小型タンク式はその設置箇所だけしか即湯化されません。キッチンやシャワーも解消したい場合は不向きです。

捨て水問題を解消する「もう一つの選択肢」

「即湯システムを導入するほどではないけれど、捨て水は減らしたい」という方のために、コストをかけずにできる工夫もお伝えします。
バケツ・ペットボトルに貯める: 流れ出る水をバケツやペットボトルに溜めて、植木への水やり・掃除・洗濯の予備水として活用します。最もシンプルで費用ゼロの方法です。
やかんに貯めて後で沸かす: キッチンでお湯待ちをする際、出てくる水をやかんに貯めておいてそのまま沸騰させて使う方法も効果的です。ゴミ捨て前に流すより合理的な活用です。
給湯温度の見直し: 給湯器の設定温度が高すぎると、冷水と混ぜる割合が多くなり、実質的な「捨て水」の時間が長くなることがあります。使用シーンに合わせた温度設定の見直しも検討してみてください。
ただし、これらはあくまで対症療法です。根本的に解決したいなら、給湯器の交換タイミングに合わせて即湯対応モデルへの移行を検討するのが賢い選択です。

業者選びで失敗しないための3つのチェックポイント

即湯システムの導入や給湯器の交換を検討する際、業者選びで失敗する方が後を絶ちません。以下の3点は必ず確認してください。

① 「指定給水装置工事事業者」であるか

給湯器の交換には水道接続が伴うため、施工業者が自治体の指定給水装置工事事業者に登録されている必要があります。これは水道法で定められた要件であり、無登録業者による工事は違法となります。
「うちは何十年もやってるから大丈夫」という口ぶりの業者でも、自治体の指定を受けていなければ法的に問題のある施工になり得ます。見積もり前に業者の登録証や指定番号を確認する習慣をつけましょう。

② ガス工事の資格保有者が施工するか

ガス給湯器の交換には、都市ガスなら「ガス可とう管接続工事監督者」の資格が、プロパンガスなら「液化石油ガス設備士」の資格が必要です。
ガスは一歩間違えれば命に関わります。「うちの職人はベテランだから」という言葉だけを信じず、具体的な資格名と保有者名を確認することは、決して失礼なことではありません。

③ 業者が10年後も存続しているかを考える

よく耳にする「10年保証」という言葉には、重大な落とし穴があります。給湯器が実際に故障しやすくなるのは、使用開始から12〜13年以降が多いとされています。つまり「10年保証」の期間が切れてから故障が起き始める、というケースが少なくないのです。
さらに、製造終了から約10年で部品供給が終わるため、保証期間内であっても修理不可能になることもあります。そして最大のリスクは、「10年後に業者が存続しているかどうか」です。小規模な業者が10年後も事業を続けている保証はどこにもありません。会社がなくなれば保証書も紙切れになります。
また、施工不良は設置後数週間〜数ヶ月以内に発覚することがほとんどです。10年後に施工不良を証明することはほぼ不可能です。こうした現実を踏まえると、「10年保証」の言葉そのものより、業者の信頼性と長期存続の可能性を重視して選ぶことが本質的なリスク管理になります。

東京ガスの機器交換が第一候補になる理由

関東圏(東京ガスのガス供給エリア内)にお住まいの方に、給湯器交換の第一候補としておすすめしたいのが「東京ガスの機器交換」です。
東証プライム上場の大手インフラ企業である東京ガス株式会社が提供するサービスであるため、先述した「業者が10年後も存続しているか」という不安を最小化できます。首都圏のガスインフラを支える企業が10年後に消えている可能性は、中小業者と比べて圧倒的に低いと言えます。
また、東京ガスが認定した施工会社が工事を担当するため、資格面での不安も組織として担保されています。個人の職人に依存するのではなく、会社レベルで施工品質が管理されているのは大きな強みです。
さらに、「Web専用サービス」に特化することで中間コストを削減しており、大手ならではの安心感でありながら価格競争力も持ち合わせています。個人情報の管理も上場企業基準で行われるため、一括見積もりサービスを利用した際に複数業者に個人情報が流れてしまうというリスクもありません。
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まとめ:給湯器交換のタイミングが最大のチャンス

毎日の「捨て水」は、小さなストレスと小さな損失の積み重ねです。即湯システムはそれを根本から解決する有効な手段ですが、タイプによって費用・効果・適用範囲が大きく異なります。
まず自分の状況を確認してみましょう。「どの箇所でお湯が遅いか」「戸建てか集合住宅か」「今の給湯器の年数はどのくらいか」——これらを整理すると、最適な選択肢が見えてきます。
最もコストパフォーマンスが高いのは、既存の給湯器が寿命(10〜15年程度)を迎えるタイミングに、即湯対応の給湯器に交換することです。どうせ交換するなら、次の10年を快適に過ごせるモデルを選ぶ——これがスマートな考え方です。
その際には、業者の資格・指定・信頼性を確認した上で、長期的に安心して付き合える業者を選んでください。「10年保証」の言葉に飛びつくよりも、10年後も確かに存在している業者を選ぶことの方が、本当の意味での安心につながります。

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