内窓の外し方と掃除マニュアル|ペアガラスの重さと落下リスクを知らずに始めると危険です

この記事を読むと分かること
  • ペアガラス入り内窓の障子1枚は大きいものなら20kgを超えることがある
  • 「はずれ止め」を再取り付けしないと、掃除後の再設置で窓が突然落下する危険がある
  • 取り外しが難しい大型窓には、外さずにきれいにする代替掃除法がある

あなたが知らない「内窓外し」の落とし穴——年末大掃除で起きた事故

年末大掃除のシーズンになると、内窓を取り外して掃除しようとする方が増えます。でも、こんな話を聞いたことはありませんか。
「掃き出し窓の内窓を外そうとしたら、想像以上に重くて腰を痛めてしまった」「一人でなんとか取り外したものの、バランスを崩してガラスを割ってしまった」
内窓(二重窓)は断熱・防音・結露対策として非常に優秀な設備ですが、日常的なお手入れを考えると「意外と大変」と感じる方が少なくありません。特にペアガラス(複層ガラス)を採用した内窓は、一般の方が思っている以上に重量があります。
このような取り外しトラブルは、リフォーム関連のQ&Aサイトやコミュニティで非常によく見かけます。「内窓は重い」「めんどくさい」といったネガティブな意見は実際の体験談として蓄積されており、断熱性能と引き換えに生まれる「重さの問題」は内窓を設置した後に多くの方が直面するリアルな課題です。
この記事では、内窓を安全に取り外して掃除する方法を、重さの知識から手順、注意点まで詳しく解説します。「難しそう」「危なそう」と感じている方も、ポイントさえ押さえれば安全に対応できます。まずは内窓の「重さ」という問題から理解していきましょう。

ペアガラス入り内窓の重さ、計算してみましたか?

「窓ってそんなに重いの?」と感じる方もいるかもしれません。実際に数字で確認してみましょう。
ガラス障子の重さは次の計算式で求められます。
窓の縦寸(m)× 横寸(m)× 2.5 × ガラスの厚み(mm)= ガラスの重さ(kg)
2.5はガラスの比重です。ペアガラスはガラスを2枚使うため、厚みは2枚分(例:3mm+3mm=6mm)で計算します。
具体的な例で考えてみましょう。よくある掃き出し窓のサイズ、縦1.8m×横2.0mのペアガラス(3mm+3mm)仕様の内窓の場合:
1.8 × 2.0 × 2.5 × 6 = 54kg(窓全体のガラス重量)
2枚引違いの内窓はガラス障子が2枚に分かれているので、1枚あたり54÷2 = 27kgということになります。さらに、ガラスだけでなくサッシ枠(「かまち」と呼ばれる障子枠)の重さも加わるため、実際の障子重量はこれよりやや重くなります。
27kgというのは、お米の袋2.5袋分です。これを「窓を外す」という不安定な姿勢で、頭上から引き出す作業をするわけです。腰を痛める方がいるのも当然でしょう。
腰高窓(縦1.1m×横1.6m程度)であれば1枚あたり約11〜13kg程度に収まることが多く、やや扱いやすくなります。しかし、慣れていない方にとっては、それでも「思ったより重い」と感じる重量です。
上記の計算式にご自宅の窓のサイズを当てはめれば、おおよその重さが分かります。取り外し前に必ず確認しておいてください。

内窓を正しく取り外す手順【プラマードU・インプラス共通】

内窓の取り外しは、正しい手順を踏めば安全に行えます。LIXIL「インプラス」とYKK AP「プラマードU」はいずれも引違い窓の構造が基本的に共通しているため、以下の手順が多くの機種に参考になります。機種によって細かい仕様が異なる場合があるため、作業前に各メーカーの取扱説明書や公式サポートページも合わせてご確認ください。

取り外し前の確認事項

作業前に必ず以下を確認してください。
①2人以上で作業する
メーカーは明確に「必ず2人以上で取り外してください」と指示しています。ガラス入りの窓は重量があり、一人での操作は落下・破損・怪我のリスクが非常に高いです。この点だけは絶対に守ってください。
②作業スペースを確保する
取り外した窓を立てかけておける壁や場所を確保してください。ガラスを立てかける際は布や毛布などを敷いて傷を防ぎます。
③はずれ止めの位置を確認する
内窓の上部には「はずれ止め」と呼ばれる落下防止部品が取り付けられています。まずこれを解除しないと窓は外せません(詳しくは後述)。プラスドライバーを用意してください。

引違い内窓の取り外し手順(4ステップ)

ステップ1:はずれ止めを解除する
窓の上部(上枠側)に取り付けられたはずれ止めをプラスの手回しドライバーで緩め、解除状態にします。電動ドライバーは使わず、手回しで慎重に操作してください。
ステップ2:内側の障子(室内側の窓)から外す
手前側の障子を中央付近に移動させます。窓の上部を持ち、上枠に押し込むようにして持ち上げ、下レールから手前に引き出します。
ステップ3:障子を斜めに傾けて取り出す
上から外した後、窓を手前に傾けながら室内へ取り出します。このとき2人で上下を支えながら行ってください。
ステップ4:外側の障子も同様に外す
内側が外れたら、外側の障子も同じ手順で取り外します。
取り外した障子を壁に立てかける際は、底部と壁の接触箇所に布を敷いて傷を防いでください。倒れないよう常に手を添えるか、安定した場所に置きます。

取り外した内窓の掃除方法と手順

内窓を外したら、いよいよ掃除です。ガラスとサッシをそれぞれ丁寧に汚れを落としましょう。

ガラス面の掃除

取り外したガラス障子は、水洗いが可能です。浴室やベランダでシャワーを使って汚れを流せます。
  1. やわらかい布やスポンジで大まかなホコリや汚れを拭き取ります
  1. 水または薄めた中性洗剤を含ませたスポンジで丁寧に拭きます
  1. きれいな水で洗剤を流します
  1. 乾いたマイクロファイバークロスやスクイジーで水気を拭き取ります
  1. 直射日光を避けた風通しの良い場所で完全に乾燥させます
乾燥が不完全なまま再取り付けするとカビの原因になります。サッシ枠のゴムパッキン付近は水がたまりやすいため、特に念入りに乾燥させましょう。

サッシ(レール・溝)の掃除

内窓を外したことで、普段届かないサッシの溝も掃除できます。
  1. 竹串や古い歯ブラシでレール溝の汚れをかき出します
  1. 掃除機でゴミを吸い取ります
  1. 水拭きで仕上げた後、しっかり乾燥させます

外窓と内窓の「間」の掃除

内窓と外窓の間のスペースにたまったホコリも忘れずに。内窓を外した今がベストな機会です。モップや布を使って隅々まで拭き取りましょう。花粉シーズン後の掃除では、ここに驚くほど花粉が溜まっていることがあります。

内窓を外さずにきれいにする方法(大型窓・一人作業の場合)

「掃き出し窓は大きすぎて取り外しが無理」「一人暮らしで手伝ってくれる人がいない」という方も多いでしょう。そんなときは、取り外しをせずに汚れを減らす方法も覚えておくと便利です。
実際、内窓リフォームで後悔しやすい理由の上位に「掃除の手間が増えた」が挙がります。「ガラス面が2面から4面に倍増した上に、外窓と内窓の間のスペースにホコリが溜まると掃除しにくい」という声は多く聞かれます。取り外せない場合でも、以下の方法でかなりの汚れを抑えられます。
外さずにできる日常清掃の方法
  • 内窓の室内側ガラス面:内窓を全開にした状態でガラスワイパーや窓拭きシートで拭きます
  • 内窓と外窓の間の隙間:細長いスリムモップを使えば、狭い隙間にも届きます
  • レール溝:綿棒や割り箸にウエットシートを巻きつけたもので汚れをかき出せます
  • ガラスの外窓内側(外窓との間):ガラスワイパーの柄を最大限伸ばして拭くか、間口が広い窓なら腕を差し込んで拭けることもあります
大型の掃き出し窓1枚が27kgにもなることを考えると、無理に一人で取り外すのは本当に危険です。取り外しなしでも、こまめな手入れで汚れの蓄積をかなり抑えることができます。年に1回だけプロに依頼して本格清掃し、それ以外は自分で日常清掃するというサイクルが現実的です。

再取り付け後の「はずれ止め」確認が最も重要なステップ

内窓の取り外し・掃除作業の中で、多くの方が見落としがちな最重要ポイントがあります。それが「はずれ止め」の再取り付けです。
はずれ止め(脱落防止装置)は、内窓の上枠に取り付けられた部品で、強風などの衝撃や誤操作による窓の脱落を防ぐためのものです。取り外し前に解除した後、再取り付けを忘れると、日常的な開け閉めの振動や強風で窓が突然外れて落下する危険があります。実際に「元に戻したつもりだったのに窓が外れた」という事故が起きているのは、まさにこのはずれ止めの再取り付け忘れが原因のひとつです。

再取り付けの手順

  1. 障子の上部を上枠のレールに差し込み、下レールにはめ込みます
  1. 窓を動かしてがたつきがないか確認します
  1. はずれ止めをプラスドライバーで締め込み、しっかり固定します

赤色インジケーターの確認(プラマードUの場合)

YKK APのプラマードUには窓中央上部に赤色インジケーターがあります。この赤い表示が見えている場合、上枠と障子のかかりが浅すぎて脱落の危険がある状態です。赤色インジケーターが見えなくなるまで確認してから、作業を完了させてください。
はずれ止めの再取り付けを忘れたまま数ヶ月過ごすケースも実際に起きています。「掃除後のこのステップだけが最も危険」と認識して、必ず実施してください。

内窓の掃除頻度はどのくらいが目安?

内窓の掃除頻度については、大まかに次の目安があります。
取り外しを伴う本格掃除は年1〜2回(花粉シーズン後の6月頃+年末の大掃除)が適切です。日常的な拭き掃除は月1回程度(ガラス面と目につく汚れのみ)を目安にしてください。
花粉が多い春先はレール溝への花粉の蓄積が激しく、6月に一度しっかり掃除しておくと夏の結露問題も予防できます。年末は一年分の汚れを落とす機会として、本格的な取り外し清掃が効果的です。
ただし、大型の掃き出し窓の取り外し清掃は体への負担が大きいため、年に1回でも十分です。日常的には「外さない掃除」でメンテナンスし、年1回だけプロに依頼するという選択肢もあります。

プロの窓掃除業者に依頼する場合の費用相場

「自分で取り外すのが不安」「一人暮らしで手伝いがいない」「高齢で重いものが持てない」という方は、プロの窓掃除業者への依頼も検討してみてください。

窓掃除の費用相場(参考)

  • 小窓(浴室・トイレなど):1箇所あたり2,000〜4,000円程度
  • 腰高窓(個室など):1箇所あたり3,000〜6,000円程度
  • 掃き出し窓(ベランダなど):1箇所あたり5,000〜8,000円程度
内窓の取り外しを含む本格掃除の場合、この金額に追加費用がかかることもあるため、事前に見積もりを取ることをお勧めします。

業者選びで確認すべき点

実績・保険の有無:窓を扱う業者は破損のリスクがゼロではありません。万一の場合に備えて、損害賠償保険に加入している業者を選びましょう。
口コミ・評判の確認:くらしのマーケットやミツモアなどのプラットフォームで利用者レビューを確認できます。
長く続く会社かどうか:業者の多くは小規模事業者です。10年後も存続しているかどうかの確認は難しいですが、東京ガスのような東証プライム上場の大手インフラ企業が提供する住宅設備交換・メンテナンスサービスは、会社が長期間存続できる可能性が高く、安心感が段違いです。東京ガスの機器交換サービスは厳しい審査をパスした認定施工会社が担当するため、品質・資格面での担保もあります。

まとめ:内窓掃除は「安全確認」から始めよう

内窓の取り外し・掃除についておさらいします。
内窓のペアガラス障子は、大型の掃き出し窓では1枚あたり20〜30kgになることがあります。年末大掃除の「ついで」のつもりで一人で取り外そうとすると、腰を痛めたり、窓を落としてガラスを割ったりする事故につながりかねません。取り外し作業は必ず2人以上で行い、事前に重さを計算しておくことが重要です。
取り外し後の掃除は水洗いも可能ですが、乾燥を完全に行ってから再取り付けすることが大切です。そして、最も忘れがちで最も危険な「はずれ止めの再取り付け」を必ず確認してください。赤色インジケーターが消えていることを目視で確認するまで、作業完了と思わないでください。
大型の窓や一人での作業が難しい場合は、取り外しなしの日常清掃で汚れの蓄積を防ぎながら、年1回プロの業者に依頼するのが賢明な選択肢です。信頼できる業者として、東京ガスのような大手インフラ企業のサービスを第一の選択肢として頭に入れておきましょう。
内窓リフォーム自体のメリット(断熱・結露対策・防音)は非常に大きく、多くの方が「つけてよかった」と感じています。しかし、掃除のしやすさを考慮した設置計画と、安全な取り扱い知識があれば、後悔のない内窓ライフを送ることができます。ぜひ本記事の内容を参考に、安全第一で内窓のお手入れを行ってください。

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