リンナイ給湯器の停電モードとは?ポータブル電源・自動車バッテリーへの接続手順と注意点を完全解説
この記事を読むと分かること
- リンナイ給湯器の「停電モード」がどのような仕組みで動作し、ポータブル電源や自動車バッテリーとどう接続するかが分かる
- 停電モードの具体的な操作手順と、使用中の重要な注意点(ふろ自動不可・凍結予防運転停止など)が分かる
- 停電モード非搭載の古い給湯器を持つ場合に、交換タイミングと信頼できる業者の見分け方が分かる
ガス給湯器は停電すると使えなくなる?仕組みから解説
給湯器は「ガスで動くのだから停電でも使えるのでは?」と思っている方がとても多いのですが、実際には一般的なガス給湯器は停電すると使えなくなります。
これは、ガス給湯器が動作するために電気が必要だからです。具体的には、点火の際の電気系統・燃焼コントロールをするマイコン制御基板・お湯の温度を調節するためのセンサー・給湯圧を安定させる送風ファン・リモコン・表示パネル、こうした部品がすべて電気で動いています。
ガスは燃焼の燃料として使われますが、「いつ・どのくらいガスを出すか」を制御するのは電気なのです。そのため、ガスが供給されていても、電気がなければ給湯器は動きません。
たとえるなら、「車のエンジンはガソリンで動くが、セルモーターがなければエンジンはかからない」という状態に近いと言えるでしょう。
停電が起きたとき、最初に困るのは「寒い季節に温かいお湯が使えなくなること」です。特に台風・地震・豪雨などの自然災害時には停電が長引くこともあり、体を清潔に保つことがままならなくなります。こうした状況を乗り越えるための答えのひとつが、リンナイが独自に開発した「停電モード」です。
あなたも「もし停電になったらどうしよう」と、心のどこかで不安を感じたことはありませんか?この記事を読み終えた後には、具体的な対処法と今後の準備方法がイメージできるようになります。
リンナイの「停電モード」とは?仕組みと対応機種を解説
リンナイ株式会社は2016年2月より、「停電モード」を搭載したガス給湯器を販売しています。停電モードとは、停電時でもガスと水道が使用可能な状態であれば、外部の電源(ポータブル電源など)から給湯器に電力を供給することで、応急的にお湯を使えるようにする機能です。
リンナイ公式サイトでは次のように説明されています。
「万が一停電となった場合でも、ガスと水道が使用可能であれば、安価でコンパクトなポータブル電源を給湯器に接続して給湯のみ使用することができます。」
— リンナイ株式会社 公式サイトより
停電モードが搭載されているのは、主に以下のシリーズです。
- RUF-Eシリーズ(エコジョーズ ふろ給湯器)
- RUFH-Eシリーズ(エコジョーズ 給湯等暖房熱源機)
- RVD-Eシリーズ(エコジョーズ 給湯暖房熱源機)
- RUF-Aシリーズ(従来型ガス給湯器)
お使いの機種が停電モードに対応しているかは、型番または取扱説明書でご確認ください。すべてのリンナイ製品が対応しているわけではありませんので、注意が必要です。
ノーリツや他のメーカーには同様の「停電モード」機能は現時点で一般的ではなく、これはリンナイ独自の機能と言えます。防災・レジリエンスの観点から、今後の給湯器選びの重要な判断基準のひとつになっています。
自動車バッテリーとポータブル電源、何が違う?どちらが安全か
「リンナイ 停電モード 自動車バッテリー 接続」というキーワードで検索している方が多くいますが、実はこれは少し古い情報をもとにした検索です。現在のリンナイの停電モードは主にポータブル電源との接続を推奨しています。
以前(2016年〜しばらくの間)は、「停電対応ユニット」という専用アクセサリーを介して自動車のアクセサリーソケット(シガーソケット)に接続し、自動車のエンジンをかけた状態で給湯器を動かす方法がリンナイから案内されていました。具体的な流れは、
- 停電対応ユニットのプラグを自動車のアクセサリーソケットに差し込む
- 自動車のエンジンをかける
- 停電対応ユニットの電源をONにする
- 給湯器の電源プラグを停電対応ユニットに差し込む
という手順でした。ただし自動車バッテリーから電力を供給する場合、バッテリーの状態によっては途中で停止するリスクがあり、また車を長時間アイドリングさせることへの環境負荷や燃料消費も問題視されるようになりました。
現在リンナイが公式に推奨しているのは、ポータブル電源(家庭用蓄電池タイプ)のAC出力端子に給湯器の電源プラグを直接接続する方法です。
ポータブル電源を使う方法には次のメリットがあります。
- 車を動かす必要がない(屋内・屋外どちらでも利用可能)
- 燃料消費・排気ガスの心配がない
- バッテリー残量が数値で確認しやすい
- スマートフォンの充電・電気毛布など他の家電との併用もできる
リンナイは「給湯器とポータブル電源の組み合わせリスト」を公式サイト上で公開しており、使用できる機種と対応するポータブル電源のモデルを確認できます。接続前に必ずこのリストを確認することをおすすめします。
リンナイ停電モードの接続手順と操作方法(ステップ別)
実際に停電モードを使う手順を順番に説明します。事前に手順を把握しておくことで、いざ停電が起きたときに慌てずに対応できます。
STEP 1: ガスと水道が使える状態であることを確認する
停電モードは「ガスと水道が供給されているが電気が止まっている」状況でのみ使用できます。ガスが停止している場合や断水している場合は、停電モードを使っても給湯はできません。まず、ガスコンロの点火と水道の蛇口から水が出ることを確かめましょう。
また、周囲にガス臭さがないかも必ず確認してください。ガス漏れが疑われる場合は絶対に給湯器の操作をしてはいけません。窓を開けて換気し、速やかにガス会社の緊急連絡先へ電話してください。
STEP 2: ポータブル電源を準備する
ポータブル電源のAC出力端子の容量が、対象給湯器の消費電力(一般的に100〜200W程度)を上回っていることを確認してください。対応機種については、リンナイ公式の組み合わせリストで事前に確認するのが確実です。ポータブル電源は十分に充電された状態で保管しておきましょう。
STEP 3: 給湯器の電源プラグをポータブル電源に接続する
ポータブル電源のAC出力端子に、給湯器の電源プラグを差し込みます。続いてポータブル電源の出力ボタンをONにします。台所リモコンの画面が点灯すれば、電力が正常に供給されています。
STEP 4: 台所リモコンで停電モードを設定する
台所リモコンの画面が表示されていることを確認し、「決定」スイッチを5秒以上長押しします。「停電モード」が表示されたら選択してください。停電モードに切り替わると、応急的にお湯を使える状態になります。
リモコンの型番によって操作方法が異なる場合があります。上記の方法で設定できない場合は、取扱説明書をご確認ください。
STEP 5: 電気が復旧したら停電モードを解除する
電気が復旧した後は、同じ手順で停電モードを解除してください。停電モードのまま通常の電源に接続すると、給湯器の動作に支障が出る場合があります。解除方法は台所リモコンの決定スイッチを長押しして「通常モード」を選択するのが一般的です。
停電モード使用時の注意点(必ず事前に確認を)
停電モードは非常時の心強い機能ですが、いくつかの重要な制限と注意点があります。知らずに使うとトラブルにつながる可能性があるため、事前にしっかり確認しておきましょう。
① 給湯のみ使用可能(ふろ自動・追い焚き・暖房は不可)
停電モード中は「給湯(蛇口からお湯を出す)」のみ使用できます。浴槽への自動湯はり(ふろ自動)、追い焚き機能、床暖房などの暖房機能は使用できません。また、停電モード中は給湯能力が通常よりも制限される場合があります。シャワーや洗い物に使う程度の給湯は可能ですが、快適な入浴を期待するには限界があることを理解しておきましょう。
② 凍結予防運転が動かない
停電モードの使用中は、給湯器本体の凍結予防運転が機能しません。冬季や寒冷地での使用時には、凍結のおそれがある場合に給湯器本体の水抜きを必ず行ってください。凍結したまま使用すると、内部の配管破損につながります。
③ ガス漏れへの注意
地震などの災害後は、ガス配管の損傷によりガス漏れが発生している場合があります。周囲でガス臭さを感じたり、「シュー」という異音が聞こえる場合は、絶対に給湯器を操作しないでください。
④ 対応機種とポータブル電源の確認を忘れずに
停電モードに対応していない機種では使用できません。また、接続するポータブル電源の容量や出力形式が合わない場合、正常に動作しないことがあります。接続前に必ずリンナイ公式の組み合わせリストを確認してください。
⑤ 暗い中での作業に注意
停電時は周囲が暗いため、操作ミスが起きやすい状況です。懐中電灯やスマートフォンのライトで照らしながら、落ち着いて手順を踏んでください。濡れた手での電気接続作業は感電リスクがあります。
停電モードは実際に役立つのか?口コミ・体験談
停電モードに関するユーザーの声を集めました。実際の声から、この機能の有用性と注意点を確認してみましょう。
ポジティブな声としては、実際にポータブル電源とリンナイ給湯器を接続して停電時も使えた体験がブログ等で複数報告されています。ガスと水道が使える状態であれば、蛇口からお湯を出す基本的な給湯は問題なく機能したという声が多く見られます。
一方、ネガティブ・困惑した体験として多く聞かれるのが「停電モードへの入り方・解除方法が分からなかった」という点です。Yahoo!不動産の住まいの先生には、次のような質問が投稿されています。
「先程、停電しまして、直ぐに復旧したのですが、リンナイの給湯器をよく分からず停電モードに設定しまったみたいなんです。停電モードを解除したいのですが、そのやり方が分かりません。」
— Yahoo!不動産 住まいの先生より(2019年12月16日)
この方は「台所リモコンの決定スイッチを5秒以上押す」という方法で無事解除できたと回答しています。停電モードの設定・解除はどちらも同じ操作であることが分かります。この体験談は、事前に操作方法を把握しておくことの重要性を示しています。
また、賃貸物件で給湯器が急に動かなくなった体験者はこう語っています。
「屋外にある給湯器のコンセントを抜いて1分待つ。コンセントを差す。給湯器のリモコンの電源ボタンを押す。これで復帰しなければ、管理会社に連絡するしかないでしょう。」
— Yahoo!知恵袋より(2024年8月21日)
これは停電後に自分で対処しようとした体験談で、コンセントの抜き差しでリセットを試みたケースです。停電モードが自動的に設定されてしまった場合や、停電復旧後に給湯器が正常動作しない場合には、このリセット操作が有効なことがあります。
こうした口コミからわかるのは、停電モードは「正しく使えば停電時にお湯を確保できる頼もしい機能」である一方、操作方法を知らないと使いこなせないという側面もあることです。いざというときに慌てないよう、取扱説明書を一度確認しておくことを強くおすすめします。
停電モード非搭載の古い給湯器、交換を検討すべきタイミングは?
「今使っている給湯器には停電モードがない」という方も多いでしょう。そのような場合、停電モードへの対応は給湯器を買い替えるしかありません。では、どのタイミングで交換を検討すればよいのでしょうか。
ガス給湯器の寿命は一般的に10〜15年とされています。製造から10年が経過すると、主要部品の供給が終了するメーカーも多く、修理が難しくなります。つまり、10年を目安に交換を検討するのが合理的です。
たとえばAさんのケースでは、12年使用した給湯器が突然故障し、部品がもうないと言われてしまいました。結局、急遽交換業者を探すことになり、繁忙期で在庫がなく1週間以上お湯のない生活を余儀なくされたそうです。「10年が経ったときに余裕を持って検討を始めていれば」とAさんは振り返っています。
現在、停電モードを搭載したリンナイのエコジョーズへの交換費用は、通常のガス給湯器よりもやや高くなります。一例として、停電モード搭載の20号タイプ(RVD-E2005SAW2-1)は工事込みで210,000円程度が目安ですが、業者によって大きく異なります。複数社から見積もりを取って比較検討することをおすすめします。
今使っている給湯器が10年近くなってきたら、停電モード搭載モデルへの切り替えを真剣に検討してみましょう。
停電に強い給湯器を選ぶポイント3つ
次の給湯器を選ぶ際に「停電対策」の観点で押さえておきたいポイントをまとめます。
① 停電モード搭載モデルを選ぶ
リンナイのRUF-E・RUFH-E・RVD-Eシリーズが代表的です。ポータブル電源が別途必要ですが、セットで準備しておけば災害時の強力な備えになります。購入時に停電モードの有無を必ず確認しましょう。
② ポータブル電源も合わせて準備する
給湯器本体が停電モードに対応していても、ポータブル電源がなければ機能しません。リンナイ公式の組み合わせリストを参照して、対応するポータブル電源を事前に購入しておきましょう。容量の目安は機種によって異なるため、公式リストの確認が不可欠です。
③ 施工資格を持つ信頼できる業者から設置してもらう
給湯器の交換は法律上、有資格者が施工することが必要です。都市ガスの場合は「ガス可とう管接続工事監督者」、プロパンガスの場合は「液化石油ガス設備士」の資格が必要です。また、水道接続工事は自治体の「指定給水装置工事事業者」に依頼しなければなりません。
ネット最安値をうたう業者の中には、こうした資格を持たない施工者に外注しているケースもあります。施工不良があれば、停電時に給湯器が正常に動作しない事態にもなりかねません。
「10年保証」より大切なこと:業者選びで後悔しないために
給湯器の交換業者を探すと、多くの業者が「10年保証」を前面に打ち出しています。しなちくブログでは、この「10年保証」について正直にお伝えしたいと思います。
ガス給湯器は一般的に10〜15年で寿命を迎えます。つまり、給湯器が本格的に壊れ始めるのは保証が切れた後なのです。また、給湯器のメーカーは製造終了から約10年で部品供給を打ち切るケースが多く、保証期間内でも部品がなければ修理できない事態が起こり得ます。
さらに大きな問題が「業者が10年後に存続しているかどうか」です。小規模な給湯器交換業者の中には、5年後・10年後に廃業してしまうケースも少なくありません。会社が消えれば、当然ながら保証も消えます。
しなちくブログが東京ガスの機器交換を最もおすすめするのは、こうした観点からです。東京ガスは東証プライム上場の大手インフラ企業であり、10年後・20年後も確実に存続している可能性が極めて高い企業です。また、認定施工会社制度により、有資格の施工者が対応する体制が組織的に整備されています。
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「10年保証」という言葉に安心するのではなく、「10年後もこの会社は存続しているか?」という視点で業者を選ぶことが、長く安心して使える給湯器ライフにつながります。
まとめ:リンナイ停電モードを正しく理解して、もしもに備えよう
この記事でお伝えした内容を振り返ります。ガス給湯器は電気で制御されているため、停電時には通常動作しません。リンナイが独自に開発した「停電モード」を使えば、ポータブル電源(または旧来の自動車バッテリー経由の停電対応ユニット)から電力を供給することで、停電中も応急的に給湯を続けることができます。
現在リンナイが推奨しているのはポータブル電源との接続であり、接続手順はAC出力端子に電源プラグを差し込み、台所リモコンの決定スイッチを5秒以上長押しして停電モードを選択するだけです。ただし使用できるのは給湯のみ(ふろ自動・追い焚き・暖房は不可)であり、対応機種とポータブル電源の確認が必須です。
既存の給湯器が停電モード非対応であれば、10年を目安に停電モード搭載のリンナイエコジョーズへの買い替えを検討しましょう。給湯器の交換は有資格者による施工が法律上の要件であり、安全のためにも欠かせません。「10年保証」の言葉に惑わされず、長期存続が見込める信頼できる業者を選ぶことが、長期的な安心と節約の両方につながります。
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