食洗機の分岐水栓の費用は?ビルトイン型は給水管に直接接続で不要になるか解説

この記事を読むと分かること
  • 食洗機の分岐水栓が必要な場合・不要な場合の違いと費用相場が分かる
  • ビルトイン食洗機がシンク下の給水管に直接接続できる仕組みと工事費用が分かる
  • 分岐水栓DIYの落とし穴と、信頼できる工事業者の選び方が分かる
「食洗機を買ったけど、分岐水栓って必要なの?」「ビルトインにしたら、分岐水栓は不要って聞いたけど本当?」「給水管への直接接続って何?床下工事が必要なの?」
こんな疑問を持ちながらこの記事にたどり着いたあなたへ。食洗機の設置に関する「分岐水栓」の問題は、種類や工事方法によって話が大きく変わります。正確に理解しないまま工事を進めると、費用が想定外に膨らんだり、最悪の場合は水漏れなどのトラブルに発展することも。
この記事では、分岐水栓が必要なケース・不要なケースを明確に整理し、費用相場から業者選びまで徹底解説します。

食洗機に分岐水栓は必要?それとも不要?—種類別に解説

食洗機を設置する際に「分岐水栓が必要か不要か」は、食洗機の種類によってまったく異なります。まずはここを正確に押さえておきましょう。

卓上型(据え置き型)食洗機:分岐水栓が必要

カウンターの上に置くタイプの卓上食洗機を設置する場合、蛇口に「分岐水栓」と呼ばれる部品を取り付けて給水を確保する必要があります。
分岐水栓とは、既存の水栓(蛇口)の根元部分に取り付ける部品で、水の出口を「通常の蛇口」と「食洗機への給水」の2系統に分岐するものです。食洗機を使用するときは分岐水栓のレバーを食洗機側に切り替え、使わないときは通常の蛇口側に戻す、という使い方をします。
蛇口のメーカーや型番に対応した専用品を選ぶ必要があるため、まず自宅の蛇口の型番を確認してから購入しましょう。型番が合わないと取り付けができません。

タンク式食洗機:分岐水栓が不要(工事なし)

水道に接続せず、タンクに自分で水を入れて使うタイプの食洗機です。本体価格は3〜5万円程度と比較的安く、工事費用が一切かかりません。賃貸物件でも手軽に導入できるため、設置工事を避けたい方に選ばれています。ただし、毎回タンクに給水する手間が発生します。

ビルトイン型食洗機:蛇口への分岐水栓は不要

ここが最も誤解されやすいポイントです。ビルトイン(組み込み型)食洗機は、蛇口ではなくシンク下の給湯管(温水配管)に直接接続します。
つまり、蛇口に取り付ける「分岐水栓」という部品は必要ありません。しかし「工事なしで設置できる」という意味ではまったくなく、シンク下の配管への接続工事が必要です。この「シンク下への直接接続工事」こそ、よく聞く「給水管への直接接続」「床下からの給水管工事」の正体です。
食洗機の種類蛇口への分岐水栓配管工事
卓上型(分岐水栓タイプ)必要不要(分岐水栓のみ)
タンク式不要不要
ビルトイン型不要必要(シンク下配管工事)

ビルトイン食洗機は「蛇口への分岐水栓なし」でシンク下の給水管に直接接続する

ビルトイン食洗機の設置工事を理解するには、まずキッチンのシンク下の構造を知ることが大切です。

シンク下に何があるか確認しよう

キッチンのシンク下のキャビネットを開けると、通常は2本のパイプが見えます。向かって左側がお湯の配管(給湯管)、右側が水の配管(給水管)です。
日本のビルトイン食洗機の多くはお湯接続タイプのため、左側のお湯側の配管から食洗機へ給水します。具体的には、この給湯管に「分岐金具(ぶんきかなぐ)」と「接続管(フレキ管)」を設置して、食洗機とつなぎます。
この工事のことを「シンク下給水配管工事」と呼ぶことがあり、一部では「床下の給水管への直接接続工事」と表現することもあります。

シンク下の配管状況によって追加費用が変わる

ご自宅のシンク下に、すでに食洗機用の分岐金具と接続管が設置されているかどうかによって、追加費用が大きく変わります。
  • 分岐金具も接続管もある場合:追加費用なし(基本工事費のみ)
  • 分岐金具はあるが接続管がない場合:3,000〜7,000円程度の追加費用
  • 分岐金具も接続管もない場合:5,000〜10,000円程度の追加費用
一般的に、新築マンションで食洗機用オプションが選択できる物件では、すでに設備が整っていることが多いです。中古マンションや戸建ての場合は、工事前に自分で確認するか、業者に現地調査してもらいましょう。

ビルトイン食洗機の新設に必要なその他の工事

給水配管以外にも、ビルトイン食洗機の新設では以下の追加工事が必要になる場合があります。
  • 排水管工事(5,000〜10,000円):食洗機の排水を既存の排水管に接続する工事。設置場所に排水管がない場合に必要です。
  • 電源コンセント増設(5,000円程度):食洗機用のコンセントがない場合に必要です。
  • 専用回路の新設(15,000〜37,000円):電気回路が整備されていない戸建てなどで必要になる場合があります。

分岐水栓(卓上型)の取り付け費用の相場

卓上型の食洗機を使う場合、蛇口への分岐水栓取り付けが必要です。費用は以下の通りです。

自分でDIYする場合の費用

分岐水栓の部品代は、メーカーや水栓の種類によって異なりますが、5,000〜15,000円程度が相場です。工具(モンキーレンチなど)を持っていれば追加費用はかかりません。
ただし、分岐水栓は蛇口のメーカーと型番に対応した専用品を購入する必要があります。間違った型番を選ぶと取り付けができないため、まず蛇口のメーカー・型番を確認してから購入しましょう。

業者に依頼する場合の費用

依頼先費用の目安
家電量販店(購入時に依頼)5,000〜8,000円程度
水道業者(分岐水栓のみ)10,000〜15,000円程度
水道業者(食洗機取り付けもセット)20,000〜30,000円程度
業者に分岐水栓のみの取り付けを依頼する場合は10,000〜15,000円が目安です。食洗機本体の取り付けと合わせて依頼すると、20,000〜30,000円程度になります。

ビルトイン食洗機の後付け・設置費用の相場(給水管工事を含む総額)

ビルトイン食洗機を設置する場合の総費用は、大きく「本体代」「工事費」「追加オプション工事費」の3つに分かれます。

既存のビルトイン食洗機と交換する場合

すでにビルトイン食洗機が設置されていて、新しい機種に交換する場合の費用は比較的シンプルです。
  • 食洗機本体代:5〜15万円(メーカー・グレードによる)
  • 基本工事費:40,000〜43,000円程度
  • 合計(相場):10〜20万円未満が全体の約8〜9割
パナソニック・リンナイ・三菱電機の国産メーカーであれば、工事費込みで104,000〜250,000円程度が一般的な相場です。

新規後付け(ビルトイン食洗機がなかった場所に設置)する場合

食洗機が設置されていない箇所にビルトインで新設する場合は、追加工事費が発生する可能性が高まります。
状況工事費の目安
新築マンション(設備あり)基本工事費のみ(約43,000円)
中古マンション(設備なし)基本工事費+給排水工事(約54,000〜63,000円)
戸建て(設備なし・電気工事も必要)基本工事費+全設備工事(約100,000円以上)
上記は工事費のみです。本体代(5〜15万円)が別途必要になります。特に戸建ての場合、給水配管・排水配管・専用電源回路の3つが揃っていないことが多く、総工事費だけで10万円を超えることもあります。
そうは言っても、ビルトイン食洗機は一度設置してしまえば毎日の家事を大幅に楽にしてくれます。設置費用は初期投資として捉え、信頼できる業者に適切な工事をしてもらうことが長い目で見て得策です。

DIYで分岐水栓を取り付けるリスク — 実際の失敗談

分岐水栓はDIYで取り付けることができますが、実際には多くの失敗事例が報告されています。
実際に利用した方からこんな声があります。
「昨日、食洗機購入のため自分で分岐水栓の工事を行いましたが水漏れしています。黄色と緑の部分から漏れているようです。今日分解してみましたが赤色のレバーを外してみるとそこに水が並々と溜まっていました。一晩で結構な水が下に飛び散っていたって感じです。」
— Yahoo!知恵袋より(2022年4月10日)
一方、DIYに成功した方の声も見られます。
「1年前自分もパナソニックの食洗機を繋げたときに同じ症状が出ました。一度外して、説明書を見直してやり直したところ直りました。金具の向きなどが間違っていたと思います。もともとついていた金具の向きなども確認したほうがいいですよ。」
— Yahoo!知恵袋より(2022年4月10日)
X(旧Twitter)でも、分岐水栓のDIY取り付けでのトラブルがよく投稿されています。
「食洗機の分岐水栓取り付けでよくある、ガチガチに固着してカバーナットが回らない問題。どうしても無理だったので、力技で解決しました。パナソニック食洗機用の分岐水栓を取り付けようとしたが、カバーナットが固着して回らない→水栓ごと取り替えで解決した」
— Xより(2024年3月5日、@ushigyu 氏)
このように、DIYが難しいケースとして多いのが以下の状況です。
  • カバーナットが長年の使用で固着して回らない
  • 分岐水栓を付け間違え、蛇口からお湯しか出なくなった
  • パッキンの向きを間違えて水漏れが発生した
  • 蛇口の型番に合っていない分岐水栓を購入してしまった
DIYの最大のリスクは、水漏れが発生した場合の責任がすべて自己負担になることです。特に賃貸物件の場合、水漏れが下の階に浸水すれば損害賠償問題に発展することもあります。工事費用5,000〜15,000円を節約しようとして、修繕費用が数万円〜数十万円かかってしまうリスクを考えると、専門家への依頼は十分に価値があります。

床下の給水管工事は「指定給水装置工事事業者」のいる業者に依頼すべき理由

ビルトイン食洗機の設置工事には、水道工事が含まれます。食洗機は水道設備に接続するため、施工業者は自治体の指定給水装置工事事業者でなければなりません。
指定給水装置工事事業者は、自治体(水道局)から認定を受けた事業者で、給水装置工事主任技術者を配置していることが条件です。つまり、認定を受けた業者でなければ、食洗機の給水管への接続工事を行う資格がないのです。

無認定業者に頼むとどうなるか

インターネットで「食洗機取り付け」と検索すると、安価を売りにする業者が多数見つかります。しかし中には、指定給水装置工事事業者の認定を受けていない業者も存在します。
無認定業者による工事は「違法工事」となり、工事後にトラブルが発生しても保証が受けられないばかりか、自治体から工事のやり直しを命じられることもあります。業者を選ぶ際は、必ず指定給水装置工事事業者の認定があるかどうかを確認しましょう。

一括見積もりサービスを使う際の注意点

「くらしのマーケット」「ミツモア」などの一括見積もりサービスを利用すると、複数の業者から見積もりが届きますが、個人情報が多数の業者に共有されるというデメリットがあります。また、比較サイトのランキングは広告費用の大小によって操作されている場合があります。「おすすめ業者No.1」などの表記を鵜呑みにせず、実際の施工実績や資格保有の有無を自分で確認することが重要です。

「10年保証」の落とし穴 — 信頼できる業者の本当の見分け方

食洗機交換・取り付けサービスを比較すると、「10年保証無料」を前面に打ち出している業者が多いことに気づきます。しかし、この「10年保証」には重要な落とし穴があります。

10年保証の実態

まず、食洗機の寿命は一般的に約10年と言われています。つまり、10年保証が切れる頃に本体が寿命を迎えることが多く、保証が実際に役立つ機会はきわめて少ないのが実態です。
また、メーカーは製造終了から約10年で部品の供給を終了します。つまり、保証期間内でも「部品がないため修理不可」となってしまう可能性があります。
さらに重要なのが、業者の10年後の存続について誰も保証できないという点です。中小の業者が10年後も同じ名称・同じ経営で存続しているかどうかは未知数です。会社が倒産・廃業すれば、保証書があっても何の意味も持ちません。施工不良は設置後数週間〜数ヶ月以内に発覚することがほとんどです。

本当に信頼できる業者の見極め方

10年保証の内容より、以下の点を重視して業者を選びましょう。
  • 指定給水装置工事事業者の認定:必須の資格確認です
  • 会社の規模と上場区分:大手・上場企業は経営の安定性が高いです
  • 施工実績の透明性:年間施工件数や事例を公開しているかどうかです
  • 個人情報の取り扱い:上場企業基準で厳格に管理されているかどうかです

食洗機交換・工事のおすすめ業者

しなちくが最もおすすめする食洗機交換・取り付け業者は東京ガスの機器交換です。東京ガスは東証プライム上場の大手インフラ企業で、関東圏に強固な供給・サービスネットワークを持っています。10年後も確実に存続していると言える業者の最右翼です。
認定施工会社制度により、指定給水装置工事事業者としての資格保有が標準要件として組織的に担保されています。個人情報の管理も上場企業基準で厳格です。さらに、Web専用サービスに特化することで「ネット業者並みの価格競争力」と「東京ガスの品質保証」を両立しています。
東京ガスのガス供給エリア外(関東圏以外)にお住まいの方は、東証グロース上場の株式会社交換できるくんを次点としておすすめします。

まとめ — 分岐水栓の費用で損しないために知っておくべきこと

食洗機と分岐水栓の関係は、食洗機の種類によって大きく異なります。卓上型食洗機には蛇口への分岐水栓が必要で、費用は部品代のみで済むDIYから業者依頼まで5,000〜30,000円程度です。タンク式は工事不要で費用もかかりません。ビルトイン型は蛇口への分岐水栓は不要ですが、シンク下の給水管(給湯管)への直接接続工事が必要で、交換なら10〜20万円、新規後付けなら15〜30万円程度の総費用になります。
DIYでの分岐水栓取り付けは、水漏れリスクや固着した蛇口への対処など、思わぬ落とし穴があります。工事を業者に依頼する際は指定給水装置工事事業者の認定を確認し、10年後も存続が見込める信頼性の高い業者を選ぶことが重要です。費用の安さだけで業者を選ぶと、後々のトラブルで余計なコストが発生することがあります。住宅設備の工事は「誰が工事をするか」が最も重要です。長期的な安心を考えた選択をしてください。

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