ラ・クックグランの「深型」でパン・ケーキは膨らむ?ラ・クックグランポットとの違いも解説

この記事を読むと分かること
  • ラ・クックグランの「深型」が何を意味するか、シリーズ3製品の違い
  • グリルでケーキ・パンがふっくら膨らむ仕組みと成功のコツ
  • 用途に応じたラ・クックグランとグランポットの選び方

ラ・クックグランの「深型」ってそもそも何?シリーズの全体像を整理しよう

「ラ・クックグランの深型」という言葉に戸惑ってしまうのは、ラ・クックというシリーズ自体に複数の製品があるからです。まずここをきちんと整理しましょう。
株式会社パロマのラ・クック特設サイトが、いまラインアップとして仕様を載せているのは次の2タイプです(2026年9月時点・パロマ公式より)。従来からある「ラ・クック」「ラ・クックアラカルト」は特設サイトの仕様表には出てこず、対応機種検索のページに型番だけが残っています。
ラ・クックグラン
「グラン(grand)」の名が示す通り、ラ・クックをサイズアップした大型モデルです。パロマ公式サイトが載せている仕様は、高さ50mm・幅240mm・奥行310mm・質量1,150g(ふた含まず)です。あわせて「プレートの深さ 約4cm(ふたの高さ含まず)」と公表されています(いずれも2026年9月時点・パロマ公式より)。外形の高さ5cmと中の深さ4cmは別の数字なので、生地を入れられる深さで考えるときは約4cmのほうを見てください。さんまも丸ごと焼ける大きさで、ケーキやスコーンなどのスイーツにも対応した深皿設計が特徴です。累計出荷100万台を突破しています(2024年9月現在・パロマ公式より)。
ラ・クックグランポット
ポット(鍋)形状の調理容器で、深さが約8.5cmとさらに深く、容量は2.4Lです。公式が挙げている調理は、炊く・煮る・燻製・冷凍調理・パン・蒸す・無水調理の7つです(2026年9月時点・パロマ公式より)。このうちコンロで使えるのは炊く・燻製で、残りはグリルでの調理です。ちぎりパンや発酵パン、炊飯まで対応できる多機能タイプです。ちぎりパンや発酵パン、炊飯まで対応できる多機能タイプです。
つまり「ラ・クックグランの深型」とは、ラ・クックグランのプレート本体が「深さ約4cmの深皿設計」になっていることを指しています。これは従来の浅いグリルプレートと比べて深さがあり、焼き菓子のタネを入れてもこぼれない・グリル内でオーブンのような密閉空間が生まれるという特徴につながります。

ラ・クックグランでパンは焼ける?「焼き調理専用」の意味と実際

正直にお伝えすると、ラ・クックグランでできる「パン」には限りがあります。
ラ・クックグランは焼き調理専用のグリルプレートです。使用上の注意として「汁物調理や水を入れて使用することはできません」「揚げ物調理に使用することはできません」と明示されています。ということは、一般的な発酵パン作りで必要な「水蒸気を使った湿潤環境での蒸し焼き」には対応できません。
ラ・クックグランで焼ける「パン」には以下のようなものがあります。
  • 食パンのトースト:食パン2枚が入り、強火約6分で表面カリッと中ふわふわに仕上がります。トースターの代わりとして優秀です
  • スコーン:公式レシピでも紹介されている定番です。深さ約4cmのプレートの中でしっかりと焼き上がります
  • 薄型フラットブレッド・ナン系:水分が少なめのパン生地を薄く伸ばして焼く、フォカッチャ風やナン風のパンが向いています
一方で、ホームベーカリーで発酵させた生地から作る本格的な「ちぎりパン」「丸パン」は、後述するラ・クックグランポットが向いています。
トーストがうまく焼けるのは、味の好みではなく構造の話です。魚焼きグリルは上下から同時に加熱する方式で、そこにふたをかぶせると熱がプレートの中にとどまります。表面に早く焼き色が付き、内側の水分は抜けきらないうちに焼き上がるため、「外は香ばしく中はやわらかい」状態になりやすい、という仕組みです。トースターを手放すかどうかは、置き場所と使う頻度で決める話であって、焼き上がりの良し悪しとは別に考えてください。なお、焼き立ての発酵パンを楽しみたい場合は、次に説明するラ・クックグランポットが向いています。

ラ・クックグランでケーキが膨らむ理由—グリルがオーブンになる仕組み

「グリルでケーキなんて焼けるの?」と思う方も多いと思います。じつは、ラ・クックグランの深皿設計と蓋の組み合わせがオーブンに近い環境を作り出すのです。

グリルの上下火が蓋の中で対流する

魚焼きグリルは、上から・下からの両面加熱が基本です。ラ・クックグランのふたをした状態でグリルに入れると、この上下の熱が蓋の内側で閉じ込められ、ケーキ生地全体を均一に加熱します。一般的なオーブンも「熱気の対流」でケーキを焼き上げますが、ラ・クックグランのグリル内でもこれと同様の対流が生まれます。そのため、ベーキングパウダーや卵の力で生地がふっくらと膨らみやすい環境が整うのです。

深さ約4cmがケーキ生地を受け止める

通常の浅いグリルプレートでは、ケーキの生地を入れると広がってしまい、厚みが出ません。ラ・クックグランの「プレートの深さ 約4cm」という深皿設計があるからこそ、ある程度の高さのあるケーキを焼くことができます。カップケーキ型を入れたり、バナナケーキのような型なしでも焼けるタイプのレシピなら、ラ・クックグランの深さが生地をしっかりと支えてくれます。

底が焦げやすいのは、火が下から近いからです

グリルの下火はプレートのすぐ下にあり、オーブンのように庫内全体を暖めてから焼く方式ではありません。そのため、上面がまだ色づいていない段階で底だけが先に焼けることがあります。焼き時間をレシピどおりに取ると底が焦げるのは、火力が強すぎたのではなく、熱の当たり方がオーブンと違うためです。対処は次のセクションにまとめた5点で、とくに「底に敷く」「短めの時間から試す」の2つが効きます。

「膨らまない・焦げる」を防ぐ!ラ・クックグランでのパン・ケーキ成功のコツ

ラ・クックグランでパン・ケーキを焼くとき、以下の点を守ると失敗が減ります。あなたも最初の一回から美味しく仕上げられるはずです。

① 火加減は「上下弱火」が基本

グリルの設定は「上火:弱・下火:弱」が大原則です。これはラ・クックグランポットを使ったパン焼きの公式レシピでも明記されている設定であり、焼き菓子全般に共通するポイントです。グリルの強火は魚を素早く焼くための火力なので、ケーキやスコーンのデリケートな生地には強すぎます。弱火でじっくりと熱を通すことで、均一に膨らみ、底の焦げも防げます。

② 底にクッキングシートまたはホイルを敷く

ラ・クックグランの波形底面は、ケーキ生地のようにくっつきやすい食材の場合に問題になることがあります。ラ・クックグラン専用クッキングシート(パロマ純正品PLCS-2A)か、くっつかないフライパン用ホイルを使用することを強くおすすめします。底焦げの防止にも効果的で、洗い物も楽になります。なお、通常のアルミホイルは食材がくっついてしまうため、特殊加工品(例:クックパー フライパン用ホイル)を選ぶと安心です。

③ 生地は混ぜすぎない

これはケーキやスコーン全般に言えることですが、小麦粉を入れてからの「混ぜすぎ」が失敗の最大の原因です。小麦粉と水分が過剰に混ざるとグルテンが発生し、生地が硬くなって膨らみが出なくなります。ゴムベラで「切るように、さっくりと」混ぜることを意識してください。粉っぽさが消えたらすぐに止めるのがコツです。

④ ベーキングパウダーは正確に計量する

ケーキが膨らむためには、ベーキングパウダーが正しい量で入っていることが必要です。多く入れると苦みが出たり逆に膨らみが悪くなることがあります。レシピ通りの量を守りましょう。

⑤ 焼き時間は短めから試して様子を見る

ラ・クックグランのグリルは高火力のため、一般的なオーブンのレシピ時間よりも短く仕上がることが多いです。まず10〜13分から試して、グリルを開けて蓋を持ち上げ、竹串で刺してチェックしながら調整してください。

パン作りには「ラ・クックグランポット」が向く理由

発酵パン(ちぎりパン・丸パン・蒸しパン等)を作りたい場合は、ラ・クックグランよりもラ・クックグランポットを選ぶことをおすすめします。

深さ8.5cmで生地がのびのびと膨らめる

発酵したパン生地は焼く際にさらに膨らみます(オーブンスプリング)。ラ・クックグランポットの深さ8.5cmがあれば、ちぎりパンを複数個並べても生地がしっかり膨らむ余裕があります。ラ・クックグランの約4cmでは、発酵したパン生地が蓋を押し上げてしまう可能性があり、本格パン作りには向いていません。

グリルで本格ちぎりパンが作れる

公式が紹介するちぎりパンのレシピでは、グリルで上火:弱・下火:弱・タイマー15分の設定でしっかりと焼き上がり、「表面はパリッとしており、中はしっとりふわふわ」という仕上がりになります。オーブンがなくてもガスコンロのグリルだけで本格的なパンが焼けるのは、ラ・クックグランポットならではの体験です。

コンロでも使えて多用途

ラ・クックグランポットはグリルだけでなくコンロにも対応しています。白米の炊飯、チキンのトマト煮、燻製チーズ、蒸し鶏など、1台で多彩な料理が楽しめます。パン・スイーツ以外にも活用の幅があるため、「グリル調理をもっと楽しみたい」という方にはラ・クックグランポットの方が満足度が高いケースが多いようです。

まとめ:用途別の選び方

目的おすすめ機種
食パンのトースト・グラタン・焼き魚ラ・クックグラン
カップケーキ・スコーン・焼き菓子ラ・クックグラン
発酵パン(ちぎりパン・丸パン)ラ・クックグランポット
炊飯・煮込み・蒸し料理ラ・クックグランポット
グリルの汚れを最小限にしたいどちらも共通

焼きムラはどこに出るか、先に知っておく

グリルは庫内が浅く、奥側にバーナーの熱が集まりやすい構造です。手前は扉に近いぶん温度が上がりにくいので、同じプレートの中でも「奥が先に色づき、手前が遅れる」という差が出ます。丸い生地を並べるときは中央を少し空ける、途中で前後を入れ替える、という2つでかなり均せます。
焼き色が薄い部分でも中まで火が通っていることはよくあるので、色だけで焼けていないと判断して延長すると、今度は底が焦げます。
焼き芋のように水分が多く時間のかかる食材は、逆にこの構造が向きます。ふたをした状態で低い火力を長くかけられるため、でんぷんが糖に変わる温度帯を長く通せるからです。短時間で仕上げたい焼き菓子とは、設定そのものが別物だと考えてください。
焼き芋のような長時間の調理では、途中でふたを開けないことが大事です。開けるたびにプレートの中の温度が下がり、糖化に必要な温度帯を外れてしまうからです。
どの食材でも共通するのは、初回はレシピの時間より短めに切り上げて、竹串で確かめてから足すという進め方です。グリルの大きさと火力は機種ごとに違うので、他人の設定をそのまま持ってきても再現しません。

対応ガスコンロの確認と、東京ガスの機器交換がおすすめな理由

ラ・クックはパロマ製ガスコンロにのみ対応しています。パロマ公式サイトのラ・クック対応機種検索に、ご家庭のコンロの型番を入力すれば確認できます。
もし「いまのガスコンロが古くなってきた」「ラ・クックグランが使えるコンロに替えたい」という場合には、コンロの交換を機に本格的にラ・クックグランを活用することを検討してみてはいかがでしょうか。
ガスコンロの交換を依頼する際に、最もおすすめできるサービスが東京ガスの機器交換です。

運営元と申し込みの形

東京ガス株式会社は、首都圏の都市ガス供給を担っている事業者です。ガスコンロの交換はWeb専用のオンライン販売として提供されています。なお、10年後に会社が存続しているかどうかは、規模の大小にかかわらず誰にも保証できません。見るべきなのは、保証が部品代・出張費・工賃のどこまでを含むか、その機種の部品がいつまで供給されるかの2点です。

認定施工会社による品質担保

東京ガスの機器交換は、東京ガスが審査・認定した施工会社が工事を担当します。資格保有が組織的に担保されており、無資格施工のリスクが最小化されています。どの資格が要るかは、工事の中身とガスの種類で変わります。いまと同じ位置のガス栓につなぎ替えるだけなら、法令上とくに資格は要りません。可とう管でつなぐ場合はガス可とう管接続工事監督者、ガス栓の位置を動かす場合は簡易内管施工士、LPガスの住宅では液化石油ガス設備士が関わります。

「10年保証」の実態に注意

多くの業者が「10年保証」を前面に打ち出していますが、比べるべきなのは年数ではなく中身です。メーカーが公表しているのは、設計上の標準使用期間が製造から10年であることと、補修用の部品をいつまで持つかの2点だけで、「何年で壊れる」という数字は出していません。部品の保有期間も、買った日からではなく、その機種の製造が打ち切られた日から数えます(リンナイのビルトインこんろは整備用部品を製造打ち切り後10年、ノーリツのコンロは補修用性能部品を製造打ち切り後5年・2026年9月時点の各社公式より)。つまり同じ設置10年でも、発売直後に買ったか販売末期に買ったかで残りが変わります。保証を見るときは、部品代・出張費・工賃のどこまでが対象かを先に確かめてください。

よくある疑問Q&A

Q: ラ・クックグランとラ・クックグランポットは同時に持つ必要がありますか?
A: 使いたい料理のジャンルによります。焼き調理(魚・肉・トースト・焼き菓子)がメインならラ・クックグランだけで十分です。発酵パンや炊飯、煮込み料理もグリルでやってみたいという場合はラ・クックグランポットが必要になります。どちらか一方ならまずは多機能なラ・クックグランポットを選ぶのが、できることが多くなるため満足度が高い傾向があります。
Q: ラ・クックグランは全機種のパロマコンロに対応していますか?
A: すべてのパロマ製コンロに対応しているわけではありません。パロマ公式の対応機種検索ツールで確認してください。
Q: ケーキ型はラ・クックグランの中に入りますか?
A: 外寸は幅24cm × 奥行31cm、プレートの深さは約4cmです(2026年9月時点・パロマ公式より)。底の広さの目安になるのが専用クッキングシート大の成型品サイズで、底形260×144mm・高さ31.5mmと公表されています(パロマ公式の部品販売サイト「パロマプラス」・2026年9月時点)。つまり底はおよそ26cm × 14cmで、一般的なパウンドケーキ型(25cm×10cm程度)は入る場合がありますが、直径15cm以上の丸型は入りません。型を使わずに焼けるレシピを選ぶか、小さめのカップケーキ型を複数個使う方法が現実的です。
Q: スコーンとケーキはどちらが焼きやすいですか?
A: スコーンの方が失敗しにくいと言われています。スコーンはベーキングパウダーで膨らますシンプルなお菓子で、生地自体の作業も少ないため、ラ・クックグランでの初めてのお菓子作りに最適です。まずスコーンで試して、慣れてきたらケーキに挑戦するのがおすすめです。
Q: ラ・クックグランで作れるスイーツレシピはどこで探せますか?
A: 株式会社パロマの公式レシピサイト「楽ラクレシピ」に、ラ・クックグラン対応のレシピが多数掲載されています。カップケーキ、スコーン、バナナブラウニーなど豊富なバリエーションがあります。

まとめ

ラ・クックグランの「深型」とは、従来のラ・クックよりも深さのある深皿設計のことを指しています。公表されているプレートの深さは約4cmで、この深さがグリルの上下火と蓋の密閉効果を活かして、ケーキやスコーンをふっくら膨らませるオーブン効果を生み出します。
一方、発酵パン(ちぎりパン等)を本格的に作りたい場合は、深さ8.5cmのラ・クックグランポットが適切な選択肢です。
ラ・クックグランでケーキ・スコーンを成功させるポイントは3点です。
  1. 火加減は上下弱火:グリルの強火は強すぎるので弱火でじっくり焼く
  1. 底焦げ防止のためホイル・クッキングシートを活用:専用クッキングシートまたはフライパン用ホイルを必ず敷く
  1. 生地は混ぜすぎない:グルテンが過剰に発生すると膨らまないため、切るように混ぜる
ラ・クックグランを使うには、対応するパロマ製のガスコンロが必要です。コンロの交換を検討している方は、東京ガスの機器交換も候補になります。Web専用のオンライン販売で価格を抑えており、施工は東京ガスの認定を受けた事業者が行います。

ガスコンロ交換おすすめサービス一覧

東京ガスの機器交換

首都圏のガス供給を担う東京ガスが運営しているサービスです。Web専用のオンライン販売に絞ることで価格を抑えており、施工は東京ガスの認定を受けた事業者が行います。
ガスコンロの交換はこちら