トイレの手すりは何を選ぶ?L字・I字・はね上げ式の違いと介護使用で後悔しない選び方
この記事を読むと分かること
- L字・I字・はね上げ式の3タイプの違いと選び方
- 介護使用に合わせた設置位置と高さの決め方
- 介護保険を使って最高8割オフで設置する方法
トイレの手すりは「取り付けるだけ」ではない
「親が歩くのが辛そうになってきた、そろそろトイレに手すりをつけてあげたい」「自分も体力が落ちてきたので、今のうちにトイレに手すりをつけておきたい」と考えている方は多いのではないでしょうか。
そうは言っても、「L字とI字と、どちらがいいの」「はね上げ式ってよく見るけど、家庭でも使えるの」という疑問は尽きないものです。さらに「介護保険で安く設置できると聞いたが、どう申請すればいいのか分からない」という声もよくあります。
トイレの手すりは、「とりあえずL字をつける」では、そう簡単にいかないところがあります。使う人の身長・足腰の状態・トイレの間取りによって、適切な手すりの種類・位置・高さは全く違うからです。ここをずさんに選んだ結果、設置したものの逆に使いにくくなった・位置が違っていて使えない、という失敗談は少なくありません。
人気の3タイプ:L字・I字・はね上げ式の違い
まずは代表的な3タイプの特徴と、向いている使い方を整理します。これを押さえておくと、「使う人にとってどれが適切か」が見えてきます。
L字型手すり:「立ち上がり」と「座位保持」の定番
L字型は、縦(I字部分)と横(一の字部分)が組み合わさった手すりで、便座の奥側の壁に設置するのが一般的です。
このタイプは、「立ち上がり動作」と「座位保持」の両方をサポートします。縦部分は便座から立ち上がるときに押し上げに使い、横部分は座っている間のバランスを保つために腕を乗せる使い方をします。足腰が弱ってきた高齢者に適した代表的な選択肢とされています。
設置位置の目安としては、縦部分は便座先端から200~300mm前方、横部分は便座の高さから200~250mm上とされています。これは「手を前に出して体重を移動させやすい位置」を計算した標準値ですが、使う人の身長や体格で適正位置は変わるため、実際に座って試してから決めるのが鉄則です。
I字型手すり:「細長いトイレ」や「出入り口」に適したタイプ
I字型は、縦または横一本のシンプルな手すりです。縦に設置すれば立ちや動作の補助に、横に設置すれば歩行補助や体を支える用途に使えます。
I字型が適しているのは、「L字を付けるスペースがない細長いトイレ」や「トイレの出入り口でぶらつきを防ぎたいケース」です。出入り口に設置する場合は、肩よりも上に手すりが来るように設置し、長さは500mmあれば十分とされています。
L字型と比べて価格も安く、シンプルな分設置もスムーズに進みます。足腰の弱りが軽度な方や、「介護が本格化する前の予防的な設置」に適した選択肢です。
はね上げ式手すり:トイレを狭くしたくない「可動式」
はね上げ式手すりは、使わないときは上に跳ね上げて収納できる手すりで、主に便座の両脇に設置します。車椅子でトイレに入る方や、介護者が介助しやすいスペースを確保したいときに適しています。
便座へのアプローチや車椅子からの乗り移りで、手すりが邪魔にならない点が最大のメリットです。しかし、両脇に付けるため便座面よりも手すりが外側に出ることになり、狭いトイレでは体がぶつかるケースもあるため、設置前のスペース確認が重要です。
公共施設で見かけることが多い、「現在は使っていないけど、将来使うかもしれない」という将来のビジョンがある人、もしくは「現在使っている本人が車椅子生活をしているけど他の家族も使う」というケースに適しています。
「とりあえずL字」が望ましくない理由
トイレの手すりと言えばL字型、という印象が世間では強いため、よく考えずにL字型を選んでしまうケースが見受けられます。しかし、それで失敗した例も少なくないのが現実です。
使う人の「動作パターン」を見て選ぶのが本質
手すりは「その人がどんなときに体を支えたいのか」を見て選ぶべきです。例えば、以下のようなケースでは、L字型より他の選択肢のほうが適しています。
「奥側に壁がない」トイレの場合、L字型は設置できません。縦I字型の手すりや、床にポールで立てるタイプの手すりが選択肢になります。
「便座から手を伸ばして体を支えたい」ケースでは、L字型よりもアームレスト型(便座に直接取り付けるタイプ)のほうが適しています。
「介護者と一緒に使う」場合、L字型だと介護者が介助するスペースが不足しがちなため、はね上げ式手すりにして「介護者が入るときは手すりを上げる」使い方が現実的です。
手すり職人の「推薦パターン」も複数ある
手すり設置を専門にしている職人さんに話を聴くと、「立ち上がり重視の人にはL字型、介護者と一緒に使う場合ははね上げ式、歩行補助重視は横I字」というように、「使う人とトイレの状態によって推薦が変わる」という回答が返ってきます。
ただ「L字型を付ける」というテンプレート的な選択ではなく、使う人と介護者の動作パターンをヒアリングしてから提案してくれる業者が、安心して任せられるプロと言えます。
手すりの設置位置と高さは「使う人に合わせる」という原則
手すり設置の口コミを読んでいると「よくある位置」や「標準高さ」というデータがストレートで出てきますが、これをそのまま使うと失敗します。標準値はあくまで「出発点」で、使う人に合わせて調整するのが鉄則です。
高さは「使う人に立ってもらって実際に握らせる」が一番
L字型の横部分やI字型の高さは、使う人に実際に握ってもらい、肘がちょうど負担なく握れる高さを探るのが一番確実です。一般的には「肊腰高さで+30mm」や「手を腰にあてて肘を軽く曲げた位置」が標準とされますが、「だいたいこれくらい」で決めないように注意しましょう。
手すりというのは、「めんどうだ」と思うと、使う人を押しやって他人に任せて設置してしまうケースがあります。しかし、あなたも「見た目と使ってみた感じが違う」という経験はありませんか。手すりはまさにその代表例です。
ドアと便器の位置関係を必ず確認する
手すりを付けたら「ドアが開かなくなった」「手すりの位置が逆だった」という失敗例もあります。例えば、トイレのドアが手前側に開くタイプだと、手前側の壁に手すりを付けるとドアにぶつかることがあります。
また、トイレを出てすぐに手洗い器があるケース、腕を伸ばして手洗いをする動作と手すりを掴む動作がクロスして、逆にバランスを崩してしまうケースもあります。設置前に、ドアと便器、手洗い器、そして使う人の動線を含めてチェックすることを忘れずに。
「介護者」も同席して見積もりを取る
使う人だけでなく介護者も、「どこに手すりがあると介助しやすいか」を考える視点が重要です。介護される本人だけでなく、介護をする家族も同席して見積もりを取り、実際の介助シーンをシミュレートしてから手すりの位置を決めるのが理想です。
介護保険を使って費用を押さえる
手すりの設置費用は、30,000円〜100,000円が一般的な相場ですが、介護保険を使えば自己負担を大幅に押さえられます。この制度を知らずに全額を自己負担してしまう方がたまにいるので、しっかり押さえておきましょう。
介護保険の「住宅改修費」とは
介護保険には「住宅改修費」という制度があり、「要支援・要介護認定を受けた人」が「身体状態に合わせた住宅改修」をした場合に、改修費用の1~3割を自己負担として、残りを介護保険からもらえる仕組みです。限度額は20万円で、例えば手すりの設置費用が20万円だった場合、自己負担は2万円〜6万円になります。
手すりの設置は、住宅改修費の対象メニュー「手すりの取り付け」に該当します。複数箇所に付けてもよいため、トイレだけでなく、玄関や浴室、階段なども一緒に設置すると、より効果的に制度を活用できます。
この介護保険の適用を受けるためには、事前に「要支援・要介護認定」を受けて被保険者として認められている必要があります。
「据え置き型」は保険適用外なので要注意
介護保険の適用を受けるには、「床もしくは壁に固定する工事を伴う」必要があります。便座の周りに設置する「据え置き型」の手すりは、工事を伴わないため介護保険の「住宅改修費」ではなく「福祉用具購入費」に該当し、別枖のルールが適用されます。
「手すりは介護保険で安くできる」という記事だけを見て据え置き型を購入したら、「保険適用外だった」という後悔の声もあります。しっかりと「工事を伴う手すりの取り付け」を選んで下さい。
市区町村ごとの追加補助金も調べておく
介護保険に加えて、自治体独自のバリアフリーリフォーム補助金を用意している市区町村もあります。両者を併用できるケースもあるため、お住まいの自治体のホームページや包括支援センターで事前に確認しておくと賢明です。
手すり設置の口コミ・体験談
実際に手すりを設置した方のリアルな声をまとめました。「よかった」「もっとこうしておけばよかった」両方の声を取り上げました。
「階段には直線部分に1本の手すりしかついていませんでしたが、登り口・降り口にも設置したことで、階段の登り降りが楽になりました。」
— 転倒予防ナビ掲載の利用者口コミより
階段の例ですが、トイレも同じで、「1本付ければいい」と考えるのではなく、「動作の起点と終点の両方をサポートする」視点が重要です。トイレの出入り口と、便座への近接・立ち上がり動作の両方をサポートする考え方が必要です。
「立ち上がる際には、体を前に倒しますが、その際の空間がないと手すりをもって立ち上がったら体をぶつけてしまうという困った位置に設置されてしまう場合もあります。」
— 手すり設置業者の記事より
これは手すり設置で起こりやすい失敗例です。使う人を現地に同席させず、「一般的な位置」だけで設置した結果、体を前に倒す際に障害物とぶつかってしまう、という事態です。設置前に、使う人に実際に座ってもらい、腕を伸ばして手すりの位置をシミュレートしてもらうことが、こうした失敗を未然に防ぐための鉄則です。
「玄関は下駄箱に手をかけることができるので、こちらが必要だと思って取り付けても使われなかったりします。」
— 手すり設置業者の記事より
手すりを付ける際は、「必要そうだからとりあえず付ける」のではなく、「使う人が何に頭を抱えているか」を聴いて選ぶ視点が重要です。「付けたけど使わなかった」という費用の無駄を避けるためにも、設置前のヒアリングが不可欠です。
「とりあえずL字を、と考えて設置したところ、実際は腰を前に屈める動作が難しかったとわかり、I字型をドア側に付けて「入ってから体を支えて進む」使い方のほうが適していたとわかりました。」
— リフォーム体験談サイトより
こうした事例から見えるのは、手すり選びの「不正解」は使ってみて初めて見えるということです。だからこそ、業者選びと設置計画の段階で、使う人と介護者の動作を丁寧にヒアリングしてくれる業者を選ぶことが重要です。
業者選びで失敗しないためのチェックポイント
手すり設置の業者選びでは、以下の3つを押さえると、品質の高い業者に出会える可能性が高まります。
ポイント1: 介護保険住宅改修の手続きに慣れている
介護保険を使う場合、事前にケアマネジャーを介した「住宅改修理由書」の作成・提出や、完工後の領収書提出など、やや複雑な手続きが必要です。この手続きに慣れている業者を選ぶと、申請ミスで介護保険が適用されないというトラブルを避けられます。
見積もり依頼時に「介護保険の住宅改修費で使いたい」と伝えて、「以前の実績はありますか」と聴いてみるとよいでしょう。
ポイント2: 現地調査で「使う人に実演してもらう」提案をしてくれる
現地調査時に、使う人に実際に座ってもらい、立ち上がり動作をシミュレートして手すりの位置を決める業者を選びましょう。「一般的な位置」だけで提案してくる業者は、使う人に合わせた調整ができないリスクがあります。
ポイント3: 上場企業・大手系列で長期存続が見込める
手すりも、設置後のメンテナンスや作り替えを考えると、業者の長期存続性が重要になります。使う人の状態は時間とともに変わるため、「もう一本追加したい」「位置を調整したい」というニーズが以後出る可能性もあります。
その際に「最初に設置してくれた業者」がいなかったら、一からやり直しになります。中小業者よりも、上場企業や大手インフラ系列のリフォームサービスを選ぶと、長く安心して付き合える可能性が高まります。
大手の安心感で頼むなら「東京ガスの機器交換」
「介護リフォームをやると、手すりだけでなく便器交換や段差解消も併せていろいろ検討したい」という関東圏の方には、「東京ガスの機器交換」が有力な選択肢です。東京ガス株式会社(東証プライム上場)が運営する住宅設備交換サービスで、トイレ本体の交換と介護対応リフォームをワンストップで依頼できます。
なぜ東京ガスを推薦するのか
東京ガスの機器交換は、Web専用サービスとして展開されているためネット業者並みの低価格を実現しつつ、東京ガスの厳しい審査をパスした認定施工会社のみが工事を担当します。介護保険の手続きに慣れている業者と連携しているため、初めての介護リフォームでも安心して任せられます。
たとえばAさんのケースでは、近所の工務店に以前ために手すりを付けてもらったものの、介護保険の手続きに不慣れで受領不可となり、結果的に全額自己負担になってしまいました。手続きに慣れている業者に頼んでいれば、こうしたトラブルは避けられたはずです。
さらに、東証プライム上場の大手インフラ企業であるため、10年後20年後の会社存続リスクが極めて低い点も重要です。介護リフォームは設置後も状態に合わせて追加・調整をしていくものです。長期的に付き合える業者を選ぶことが、価格以上に重要な判断材料です。
トイレ本体の交換と手すり設置をまとめて依頼できる
介護を見据えたトイレリフォームでは、手すりだけでなく、トイレ本体を座面高さのあるタイプに交換したり、出入り口の段差を解消したり、床を滑りにくい素材に貼り替えたりという複合的な工事を同時に検討したくなります。東京ガスの機器交換なら、こうした複合的なリフォームを一括で依頼できます。
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まとめ
トイレの手すりは、「とりあえずL字型を付ければよい」というシンプルな話ではありません。L字・I字・はね上げ式のそれぞれに得意・不得意があり、使う人の動作パターンに合わせた選択が不可欠です。
設置位置と高さは、「一般的な標準」を参考にしながらも、「使う人に実際に試してもらう」ことが物を言います。使う人と介護者の両方が設置現場に同席して、シミュレートしてから最終位置を決めることを強くおすすめします。
費用面では、介護保険の住宅改修費を使えば自己負担は最大6万円程度まで押さえられます。ただし「据え置き型」は保険適用外となるなど細かいルールがあるため、手続きに慣れた業者に依頼することが重要です。
使う人の表情を思い浮かべると、安さで選んだ結果「使いづらい」手すりになってしまうのは、とても惜しいことですよね。関東圏にお住まいで、会社としても長期的に信頼できる業者をお探しなら、「東京ガスの機器交換」をぜひ候補に入れてみてください。
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