内窓のふかし枠とは?必要になる寸法(引違い70mm・開き窓55mm)と使えない窓枠、補強を省く危険性【窓枠の奥行きが足りない方へ】

この記事を読むと分かること
  • 内窓に「ふかし枠」が必要になる条件と、70mmというサイズの意味
  • ふかし枠の費用の決まり方と、見積もりで確かめること
  • 補強を省いた工事が引き起こす内窓脱落リスクと安全な業者の選び方
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【重要】東京ガスの内窓は、見積もり依頼の受付が2026年9月30日までです 10月1日以降は新規の依頼を受け付けていません。正式な見積もりには現場調査が必要で、立ち会いの目安は10月15日までとされています。 10月1日以降に検討を始める方へ。他社で進める場合も、国の補助金「先進的窓リノベ2026事業」には2026年12月31日までの工事完了と申請手続きが必要です。まずその日程に間に合うかを業者に確かめてください。間に合わないなら、補助金なしで急ぐより、次年度の補助金の発表を待ってから動くほうが得になりやすいです。 (2026年9月27日に東京ガス公式で確認。想定を上回る申し込みがあった場合はこの目安より早く締め切られる可能性があり、次年度の補助金や受付の予定は同日時点で公表されていません。)

ふかし枠とは?内窓に必要な理由をやさしく解説

内窓の工事を業者に相談したとき、「窓枠が狭いのでふかし枠が必要です」と言われた経験はありませんか?
「ふかし枠」という言葉を初めて聞いた方は、何のことか分からず戸惑ってしまうかもしれません。でも、正しく理解しておかないと、思わぬ追加費用が発生したり、最悪の場合は工事後に内窓が脱落するというトラブルにつながりかねません。
この記事では、ふかし枠の意味と必要になるケース、費用相場、補強を省くことの危険性、そして安全な業者の選び方まで、分かりやすく解説します。

「ふかし枠」の語源と意味

「ふかし」という言葉は建築用語で、「奥行きを増やす」「肉厚を出す」という意味を持ちます。「枠をふかす」とは、既存の窓枠の手前側に追加の部材を取り付けて、窓枠の奥行きを広げる作業のことです。
内窓(二重窓)を取り付けるためには、内窓の枠を収めるだけの奥行きが既存の窓枠に必要です。この奥行きのことを、LIXILは「有効寸法」と呼んでいます(この記事では有効幅と書きます)。もし有効幅が足りない場合、まずふかし枠を取り付けて奥行きを確保してから、内窓を設置する必要があります。

内窓にふかし枠が必要になる条件とは

ふかし枠が必要かどうかは、「既存の窓枠の有効幅(取り付けスペース)」によって決まります。

引き違い窓の場合:70mm以上必要

LIXILの内窓「インプラス」の場合、取り付けに必要な窓枠の有効寸法は、引違い窓で70mm以上です(LIXIL公式Q&A・2026年9月28日確認)。
測り方はシンプルです。窓を閉めた状態で、内側の窓枠(室内側)の一番手前の面から、窓(サッシ)のガラス面(または既存のクレセント錠などの障害物)まで奥行きを定規で測ります。この数値が70mmに満たない場合、ふかし枠が必要になります。
有効幅が足りるかどうかは住まいによって違い、築年数だけでは決まりません。測った数字を業者に伝えると、相談が早く進みます。

開き窓・FIX窓の場合:55mm以上

インプラスを開き窓・FIX窓に取り付けるときの有効寸法は55mm以上です。開き窓やテラスドアでは、ハンドルやドアクローザーの出幅から測ります(LIXIL公式Q&A・2026年9月28日確認)。
ただし、これはあくまで目安です。内窓のメーカーや商品シリーズによって必要寸法は異なりますので、カタログや施工業者に必ず確認してください。

ふかし枠の種類と選び方

ふかし枠は、主に奥行きのサイズと「四方タイプ」か「三方タイプ」かで選びます。

サイズの選び方:足りない奥行きを補う

ふかし枠の奥行きは、製品ごとに数種類が用意されています。LIXILのQ&Aには、カーテンレールを取り付けられる「ふかし枠カーテンレール取付仕様」の20mmの例が載っています。選べるサイズは、メーカーのカタログで確かめてください。
例えば、有効幅が50mmの窓枠に引違いの内窓(必要70mm)を付けるなら、足りないのは20mmなので、20mm以上のふかし枠を選ぶことになります。
ただし、どんな窓枠でもふかし枠で補えるわけではありません。LIXILは、ふかし枠を使う条件として、窓枠の厚みが20mm以上・有効寸法が40mm以上で、傷みや不安定さがなく、取付面に段差がないことを挙げています。クロス巻込み納まり、ケーシングタイプ、アルミ製の窓枠、床面がコンクリートや畳の場合、窓枠の正面にカーテンレールBOXなどがある場合は、ふかし枠を使えません(LIXIL公式Q&A・2026年9月28日確認)。その場合は、窓枠を作り直す造作工事を検討します。
適切なサイズを選ぶためには正確な採寸が欠かせません。採寸を誤るとふかし枠の購入後に「合わなかった」ということになりますので、業者に採寸を依頼するか、メーカーのカタログを参考にしながら慎重に行ってください。

四方タイプ vs 三方タイプ

四方タイプは上・左・右・下(敷居)の4面すべてにふかし枠を取り付けるタイプ、三方タイプは上・左・右の3面のみで下(敷居)にはふかし枠を付けないタイプです。
掃き出し窓(床まで届く大きな窓)の場合、下のふかし枠を設置すると出入りの段差が生じるため、三方タイプを選ぶことが多いです。腰高窓・高窓では四方に付けるのが一般的です。どちらになるかは、窓の形と床の納まりを見て業者が決めます。

ふかし枠の費用:見積もりで内訳を確かめる

ふかし枠の費用は、この記事では相場として載せていません。出所を確かめられる相場がなく、窓の大きさ・ふかし枠の奥行き・四方か三方かで変わるためです。内窓本体とは別に部材と取付の手間がかかるので、見積もりでは内窓本体と分けて書いてもらってください。
窓の大きさや形状(四方・三方)、既存の窓枠の状態(歪みや損傷の有無)によってこの金額は大きく変わります。特に古い家の場合、窓枠が歪んでいてふかし枠が上手くはまらず、追加の調整工事が必要になることもあります。
「見積もり書にふかし枠の費用が含まれているか」を必ず確認してください。

公式に出ている内窓本体の価格

参考までに、LIXIL インプラス(引違い窓・複層ガラス)のメーカー希望小売価格は、マドサイズ77,000円、テラスサイズ133,000円です(税・取付費・運賃を除く。2026年9月20日・LIXIL公式で確認)。ふかし枠の費用は、これとは別にかかります。必ず現地調査のうえで見積もりを取ってください。

ふかし枠の補強を省いた工事の危険性

有効幅が足りないのに、ふかし枠なしで無理に取り付けるのは危険です。

内窓の脱落リスク

内窓の枠をしっかりと窓枠に固定するためには、十分な奥行きが必要です。奥行きが不足した状態で無理にビスを打つと、固定が不十分になり、内窓が落下・脱落するリスクがあります。
内窓が脱落した場合、ガラスが割れ、破片で怪我をする恐れがあります。特に小さなお子さんやペットがいるご家庭では、非常に危険な状況になりかねません。

掃き出し窓では転倒リスクも

掃き出し窓の内窓は戸が大きく重いので、固定が甘いと、開け閉めのときに外れたり倒れたりしたときの危険も大きくなります。

気密性・断熱性も大幅に低下する

固定が不完全だと、内窓と既存窓の間に隙間が生じます。この隙間から空気が出入りすることで、断熱や防音の効果が下がります。内窓を設置した本来の目的が達成できなくなってしまいます。

ふかし枠は見積もりの段階で確かめる

ふかし枠は、現場調査で初めて必要と分かることがあります。費用の内訳(ふかし枠の有無・補強工事の必要性)を見積もりの段階で書面にしてくれる業者を選んでください。

ふかし枠が使えない・付けたくないとき

ふかし枠が使えない窓枠や、ふかし枠を付けたくない場合は、窓枠そのものを作り直す造作工事を検討するか、ほかのメーカーの内窓で必要な有効寸法を確かめます。必要な寸法はメーカーと製品で違うので、カタログか業者に確かめてください。

内窓工事の見積もり前に確認すべき5つのポイント

あなたも「失敗したくない」と思っているはずです。内窓・ふかし枠の工事を依頼する前に、以下の5つを確認しておきましょう。

1. 窓枠の有効幅を事前に採寸しておく

業者に来てもらう前に、ご自身で窓枠の有効幅を測っておくと、電話での相談がスムーズになります。引き違い窓なら70mm以上あるかどうかを確認しましょう。

2. ふかし枠が必要かどうかを明示してもらう

見積もりを取る際は「ふかし枠が必要かどうか、必要なら費用を含めた明細を出してください」と最初に伝えましょう。あいまいな返答をする業者は要注意です。

3. 施工後の保証内容を確認する

内窓・ふかし枠の施工が完了した後、万一不具合が生じた場合に無償対応してもらえるかどうか、保証書が出るかどうかを確認しましょう。口頭保証だけでは後になってトラブルになることがあります。

4. 補助金の活用を検討する

内窓の設置には、国の補助金を使えます。環境省の「先進的窓リノベ2026事業」は、性能区分(P(SS)・S)と窓の大きさで決まる1製品ごとの定額で、戸建住宅ならS区分の小サイズ22,000円からP(SS)区分の特大サイズ140,000円まで。申請する補助額の合計が5万円以上であることが条件で、工事の完了と申請は2026年12月31日までです(2026年9月・環境省の事業サイトで確認)。東京都の住宅なら、都の「既存住宅における省エネ改修促進事業」(1住戸あたり上限200万円、「断熱等+防犯窓」の登録製品なら300万円。工事の前の事前申請が必須)もあります。市区町村の補助には、内窓の取り付けに必要なふかし枠を対象経費に含めているところもあります(千葉県松戸市の例・2026年9月19日確認)。

5. 業者の施工実績・資格を確認する

内窓・ふかし枠の工事を適切に行うためには、正確な採寸と確かな施工技術が必要です。施工実績(写真付きなど)があるか、関連認定を受けているかなども確認しておくと安心です。

関東圏なら「東京ガスの機器交換」も選択肢(内窓の受付は9月30日まで)

首都圏では、東京ガスの機器交換でも内窓を扱っています。ただし、内窓の見積もり依頼の受付は2026年9月30日までです(記事冒頭の案内のとおり)。
東京ガス株式会社(東証プライム上場)が運営する住宅設備の交換サービスで、工事は東京ガスが委託する施工パートナーが担当します(2026年9月20日時点・東京ガス公式より)。対応エリアは商品ごとに市区町村単位で決まるので、公式サイトで住所を入れて確かめてください。内窓は、見積もりの前に現場調査が入ります。
住宅設備の工事を検討されている方は、まず東京ガスの機器交換を確認してみてください。

まとめ:ふかし枠は「安全な内窓工事」のための重要な基礎工事

  • ふかし枠とは、既存の窓枠の奥行きを増やすための部材で、内窓設置に必要な有効幅が不足している場合に使う
  • LIXILインプラスの場合、有効寸法は引違い窓で70mm以上、開き窓・FIX窓で55mm以上。足りなければふかし枠を使う
  • ふかし枠を使うには、窓枠の厚み20mm以上・有効寸法40mm以上などの条件がある(LIXIL)。アルミ製の窓枠などには使えない
  • ふかし枠の費用は、内窓本体と分けて見積もりに書いてもらう
  • 補強を省いた工事は内窓の脱落・転倒リスクがあり、非常に危険
  • 「ふかし枠の有無・費用を最初に明示してくれる業者」が信頼できる業者の目安
内窓の設置は「窓枠の状態次第でふかし枠が必要になる」ということを最初に理解しておくだけで、見積もり時の確認もスムーズになります。正しい知識を持って、安全な工事を実現してください。

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