内窓のふかし枠とは?費用相場・補強が必要な理由・危険性をプロが解説【窓枠が70mm以下の方へ】

この記事を読むと分かること
  • 内窓に「ふかし枠」が必要になる条件と、70mmというサイズの意味
  • ふかし枠の費用相場(1箇所あたり1〜5万円の追加になる理由)
  • 補強を省いた工事が引き起こす内窓脱落リスクと安全な業者の選び方

ふかし枠とは?内窓に必要な理由をやさしく解説

内窓の工事を業者に相談したとき、「窓枠が狭いのでふかし枠が必要です」と言われた経験はありませんか?
「ふかし枠」という言葉を初めて聞いた方は、何のことか分からず戸惑ってしまうかもしれません。でも、正しく理解しておかないと、思わぬ追加費用が発生したり、最悪の場合は工事後に内窓が脱落するというトラブルにつながりかねません。
この記事では、ふかし枠の意味と必要になるケース、費用相場、補強を省くことの危険性、そして安全な業者の選び方まで、分かりやすく解説します。

「ふかし枠」の語源と意味

「ふかし」という言葉は建築用語で、「奥行きを増やす」「肉厚を出す」という意味を持ちます。「枠をふかす」とは、既存の窓枠の手前側に追加の部材を取り付けて、窓枠の奥行きを広げる作業のことです。
内窓(二重窓)を取り付けるためには、内窓の枠を収めるだけの奥行きが既存の窓枠に必要です。この奥行きのことを「有効幅」と呼びます。もし有効幅が足りない場合、まずふかし枠を取り付けて奥行きを確保してから、内窓を設置する必要があります。

内窓にふかし枠が必要になる条件とは

ふかし枠が必要かどうかは、「既存の窓枠の有効幅(取り付けスペース)」によって決まります。

引き違い窓の場合:70mm以上必要

日本で最も一般的な「引き違い窓」に内窓を取り付ける場合、窓枠の有効幅は70mm以上必要です。
測り方はシンプルです。窓を閉めた状態で、内側の窓枠(室内側)の一番手前の面から、窓(サッシ)のガラス面(または既存のクレセント錠などの障害物)まで奥行きを定規で測ります。この数値が70mmに満たない場合、ふかし枠が必要になります。
一般的な一戸建てや昭和〜平成初期に建てられたマンションでは、窓枠の有効幅が40〜60mmしかないケースが少なくありません。「測ったら55mmしかなかった」という声をよく聞きます。

開き窓・FIX窓などの場合:55mm以上が目安

引き違い窓とは異なり、縦すべり出し窓・外開き窓・FIX窓(はめ殺し窓)などの場合は、必要な有効幅が55mmになることがあります(商品・メーカーによって異なる)。
ただし、これはあくまで目安です。内窓のメーカーや商品シリーズによって必要寸法は異なりますので、カタログや施工業者に必ず確認してください。

ふかし枠の種類と選び方

ふかし枠は、主に奥行きのサイズと「四方タイプ」か「三方タイプ」かで選びます。

サイズの種類:20mm・40mm・50mm・70mm

代表的なメーカーであるLIXIL・YKK APが販売するふかし枠のサイズは、20mm・40mm・50mm・70mmの4種類が一般的です。
例えば、既存の有効幅が50mmの窓枠に引き違い内窓を設置する場合、70mm必要なので差分は20mm。そのため「20mmのふかし枠」を選ぶことになります。
有効幅が30mmしかない場合は40mmのふかし枠が必要ですが、40mmのふかし枠を付けると有効幅が70mmになるため、引き違い内窓が設置可能になります。
適切なサイズを選ぶためには正確な採寸が欠かせません。採寸を誤るとふかし枠の購入後に「合わなかった」ということになりますので、業者に採寸を依頼するか、メーカーのカタログを参考にしながら慎重に行ってください。

四方タイプ vs 三方タイプ

四方タイプは上・左・右・下(敷居)の4面すべてにふかし枠を取り付けるタイプ、三方タイプは上・左・右の3面のみで下(敷居)にはふかし枠を付けないタイプです。
掃き出し窓(床まで届く大きな窓)の場合、下のふかし枠を設置すると出入りの段差が生じるため、三方タイプを選ぶことが多いです。ただし三方の場合は気密性がやや落ちる点に注意が必要です。一般的な腰高窓・高窓には、気密性・断熱性の高い四方タイプが適しています。

ふかし枠の費用相場

部材だけの費用:1箇所あたり約1.5〜2.5万円

ふかし枠の部材費は、サイズや窓のサイズによって異なりますが、1箇所あたりおよそ1.5〜2.5万円が相場です(LIXILやYKK APの正規品ベース)。

工事込みの追加費用:1〜5万円プラス

ふかし枠の取り付けには職人の手間がかかります。内窓本体の工事費に加えて、1箇所あたり1〜5万円程度の追加費用が発生することが一般的です。
窓の大きさや形状(四方・三方)、既存の窓枠の状態(歪みや損傷の有無)によってこの金額は大きく変わります。特に古い家の場合、窓枠が歪んでいてふかし枠が上手くはまらず、追加の調整工事が必要になることもあります。
「見積もり書にふかし枠の費用が含まれているか」を必ず確認してください。

全体の費用イメージ

工事内容費用の目安(1箇所)
内窓本体(複層ガラス)3〜10万円
ふかし枠(部材費)1.5〜2.5万円
ふかし枠(工事費)1〜5万円
合計5.5〜17.5万円
これはあくまでも目安ですので、必ず現地見積もりを取ることをおすすめします。

ふかし枠の補強を省いた工事の危険性

「ふかし枠なしでも何とかなりますか?」という質問をよく受けます。実際のところ、答えは明確です——有効幅が足りないのにふかし枠なしで無理に取り付けることは、非常に危険です。

内窓の脱落リスク

内窓の枠をしっかりと窓枠に固定するためには、十分な奥行きが必要です。奥行きが不足した状態で無理にビスを打つと、固定が不十分になり、内窓が落下・脱落するリスクがあります。
内窓が脱落した場合、ガラスが割れ、破片で怪我をする恐れがあります。特に小さなお子さんやペットがいるご家庭では、非常に危険な状況になりかねません。

掃き出し窓では転倒リスクも

掃き出し窓(床から天井近くまでの大きな窓)に設置した内窓が脱落・傾倒した場合、サッシごと倒れ込む転倒事故につながる可能性があります。成人男性が倒れても怪我をするような重量物ですから、特に注意が必要です。

気密性・断熱性も大幅に低下する

固定が不完全だと、内窓と既存窓の間に隙間が生じます。この隙間から空気が出入りすることで、断熱効果・防音効果が大幅に低下します。内窓を設置した本来の目的が達成できなくなってしまいます。

ふかし枠に関する実際の口コミ

内窓のふかし枠工事を経験した方の声を集めました。ポジティブ・ネガティブの両方を確認することで、業者選びの参考にしてください。
「内窓を付けようとしたら窓枠が60mmしかなくてふかし枠が必要と言われました。費用が追加で3万円ほどかかりましたが、業者さんがきちんと説明してくれたので安心して任せられました。仕上がりはとても綺麗です」
— Yahoo!知恵袋より
「二重窓の工事を依頼したら、ふかし枠の存在を全く知らなくて当日に初めて説明されました。事前に費用の内訳を確認していなかった自分も悪いですが、見積もり時にちゃんと説明してほしかったです」
— Yahoo!知恵袋より
「ふかし枠の施工を頼んだら、窓枠の歪みがひどくて追加の調整費用が発生しました。見積もり前に現地確認してもらえていたら、最初から正確な費用が分かったのにと思います」
— 施工体験ブログより
口コミを見ると、「事前の説明がしっかりしているか」が業者選びの大きなポイントになっていることが分かります。費用の内訳(ふかし枠の有無・補強工事の必要性)を最初に明示してくれる業者が信頼できる業者です。

ふかし枠なしで内窓を設置できる窓枠の選択肢

「ふかし枠を付けたくない」「コストを抑えたい」という方のために、一部の内窓メーカーはより薄い窓枠でも設置できるスリムフレームの内窓を開発しています。

スリム設計の内窓:最薄47mmから対応

一部のメーカーでは、有効幅47mmから設置可能なスリムフレームの内窓を採用しています。YKK APの「プラマードU」(70mm〜)やLIXILの「インプラス」(70mm〜)に比べて、より狭い窓枠に対応できます。
ただし、薄いフレームは内窓の構造上、断熱性能・気密性能が通常フレームに比べてやや劣る場合があります。省エネ効果を最大化したい場合は、やはりふかし枠を付けてしっかりとした内窓を設置する方が、長期的に見てコスト効率が良いことが多いです。

内窓工事の見積もり前に確認すべき5つのポイント

あなたも「失敗したくない」と思っているはずです。内窓・ふかし枠の工事を依頼する前に、以下の5つを確認しておきましょう。

1. 窓枠の有効幅を事前に採寸しておく

業者に来てもらう前に、ご自身で窓枠の有効幅を測っておくと、電話での相談がスムーズになります。引き違い窓なら70mm以上あるかどうかを確認しましょう。

2. ふかし枠が必要かどうかを明示してもらう

見積もりを取る際は「ふかし枠が必要かどうか、必要なら費用を含めた明細を出してください」と最初に伝えましょう。あいまいな返答をする業者は要注意です。

3. 施工後の保証内容を確認する

内窓・ふかし枠の施工が完了した後、万一不具合が生じた場合に無償対応してもらえるかどうか、保証書が出るかどうかを確認しましょう。口頭保証だけでは後になってトラブルになることがあります。

4. 補助金の活用を検討する

内窓の設置工事には、国の補助金が活用できる場合があります。2026年現在、「先進的窓リノベ2026」や東京都の「みらいエコ住宅2026」などの補助金制度が存在します。最大で100万円程度の補助が受けられるケースもありますので、工事前に最新情報を確認することをおすすめします。

5. 業者の施工実績・資格を確認する

内窓・ふかし枠の工事を適切に行うためには、正確な採寸と確かな施工技術が必要です。施工実績(写真付きなど)があるか、関連認定を受けているかなども確認しておくと安心です。

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内窓・ふかし枠の工事に限らず、住宅設備の工事全般では「誰に頼むか」が最も重要です。安い業者を選んで施工不良が起きても、数年後に会社が消えていたら保証など意味がありません。
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まとめ:ふかし枠は「安全な内窓工事」のための重要な基礎工事

  • ふかし枠とは、既存の窓枠の奥行きを増やすための部材で、内窓設置に必要な有効幅が不足している場合に使う
  • 引き違い窓に内窓を設置するには有効幅70mm以上が必要。不足している場合はふかし枠が必須
  • ふかし枠のサイズは20・40・50・70mmが一般的で、窓枠の有効幅に合わせて選ぶ
  • 1箇所あたりの追加費用は工事込みで1〜5万円程度が目安
  • 補強を省いた工事は内窓の脱落・転倒リスクがあり、非常に危険
  • 「ふかし枠の有無・費用を最初に明示してくれる業者」が信頼できる業者の目安
内窓の設置は「窓枠の状態次第でふかし枠が必要になる」ということを最初に理解しておくだけで、見積もり時の確認もスムーズになります。正しい知識を持って、安全な工事を実現してください。

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