ビルトイン食洗機は浅型と深型どっちがいい?後悔するポイントと後悔しない選び方を徹底比較
この記事を読むと分かること
- 浅型・深型で後悔する典型パターンと「鍋が入らない問題」が起きる理由
- 家族構成・調理スタイル別に浅型と深型どちらを選ぶべきかの判断基準
- 浅型から深型への交換費用の相場と信頼できる業者の選び方
「ビルトイン食洗機、浅型でも十分かな」と思って選んだ結果、大きな鍋が入らず手洗いの毎日が続いている——これが浅型でいちばん多い後悔です。浅型と深型の差はわずか数センチのように見えて、日々の使い勝手には決定的な違いがあります。この記事では、浅型・深型それぞれで後悔しやすいポイントを正直に解説し、あなたの家庭に合った選び方をお伝えします。
浅型と深型の基本的な違い:まず数字で比べる
ビルトイン食洗機の「浅型(ミドルタイプ・標準タイプ)」と「深型(ディープタイプ)」の主な違いは、本体の高さと庫内の容量です。リンナイと三菱電機の公式の数字で比べます(2026年9月14日時点・各社公式より)。
| 項目 | 浅型(標準・ミドル) | 深型(ディープ) |
|---|---|---|
| 本体の高さ(リンナイ) | 45cm | 約55cm |
| 庫内容量 | 約42L(リンナイ・三菱電機) | 約60L(三菱電機)〜63L(リンナイ) |
| 食器点数 | 40点(約5人分) | 44点(三菱電機)〜47点(リンナイ・約6人分) |
| 本体価格の差 | — | 三菱電機の同じグレード(M)で比べると34,000円高い(税別・事業者向けの積算見積価格) |
| 大型鍋・フライパン | 入らない場合が多い | 対応しやすい |
上の表が示す通り、深型は浅型の約1.5倍の容量があります。本体の高さの差は約10cmですが、この差が鍋やフライパンなどの大型調理器具を洗えるかどうかを左右します。
浅型で後悔する理由:「鍋が入らない」問題の実態
浅型のビルトイン食洗機を選んだ方が最もよく挙げる後悔が「鍋・フライパンが入らない」という問題です。
なぜ鍋が入らないのか
浅型は本体の高さが45cmで、その中に食器かごが2段入ります。鍋やフライパンは深さと取っ手の長さがあるうえ、庫内に立てかける角度や食器かごの構造によって、実際に入れられるサイズはさらに制限されます。
結果として、カレーやシチューを作ったときの大きな鍋、ボウル、深めのフライパンなどは食洗機に入れられず、毎回手洗いすることになります。「食洗機があるのに、料理で一番汚れる鍋だけ手洗い」という状況は、想像以上にストレスになります。
浅型で後悔しやすい調理スタイル
特に以下の調理スタイルの方は浅型で後悔しやすい傾向があります。
炒め物や揚げ物など油料理が多い家庭では、フライパンや鍋の使用頻度が高いため、毎回手洗いの手間が増えます。また大人2名以上の家庭では、毎食分の食器点数が多くなり、浅型では1回では入りきらず2回まわすことになりやすいです。さらに背の高いグラスや大皿を使う家庭でも、浅型では入れられないケースが出てきます。
深型で後悔する理由:コストと設置のハードル
一方、深型を選んで後悔するケースも存在します。
デメリット①:本体価格と工事費が高くなる
深型は浅型よりも本体価格が数万円高い傾向があります。さらに既存のキッチン収納との関係で、ビルトイン食洗機の下部に設置された引き出しが1段なくなるなど、収納スペースが減るケースもあります。
デメリット②:浅型から深型への交換に制約がある
新築時やキッチンリフォーム時ではなく、後から浅型を深型に交換しようとすると、キャビネットの構造変更が必要になる場合があります。工事の難易度と費用が上がる可能性があるため、後から変更を検討している方は事前に業者へ確認することをおすすめします。
デメリット③:1〜2人暮らしには過剰スペックになることがある
一人暮らしやカップルの家庭では、深型の大きな容量を使い切れず、毎回半分も入れずに回すことになる場合があります。深型の容量を活かしきれない場合は、浅型で十分な可能性もあります。
後悔のパターンは3つに分かれる
浅型・深型の後悔は、だいたい次の3つのどれかです。
- 浅型にして、鍋とフライパンだけ手洗いが残った:いちばん多い形です。食洗機を入れたのに、いちばん汚れる調理器具の手洗いが減りません
- あとから深型に替えようとして、キャビネットの工事が要った:深型は本体が約10cm高いので、食洗機の下の収納を作り替えることになる場合があります(詳しくは後半の「交換費用の目安」)
- 少人数なのに深型にして、容量を持て余した:1〜2人暮らしで鍋を食洗機に入れないなら、浅型で足りることも多いです
後悔しない選択は「大は小を兼ねる」ではなく、自分のライフスタイルに合ったサイズを選ぶことです。
浅型・深型の選び方:家族構成と調理スタイルで決める
「迷ったら深型」という意見は多いですが、すべての家庭に深型が正解というわけではありません。以下のチェックポイントで判断してみましょう。
浅型が向いているケース
一人暮らしや2名までの少人数家庭、鍋料理・揚げ物の頻度が低い家庭、食洗機の導入コストを抑えたい方、収納スペースを重視する方にとっては浅型が合理的な選択になり得ます。
深型が向いているケース
3名以上の家族がいる家庭、炒め物・揚げ物・煮込み料理など鍋やフライパンを多用するご家庭、毎日の食器量が多く1日2回食洗機をまわしたくない方、キッチンを長期的に快適に使い続けたい方には深型をおすすめします。
鍋をどうしたいか、が最大の判断基準
「大きな鍋を食洗機で洗いたいかどうか」が、浅型・深型の最大の分岐点です。この点がYESなら深型一択、NOまたはどちらでもよければ浅型もあり得ます。
浅型から深型への交換:費用と工事の実態
すでに浅型のビルトイン食洗機を使っていて深型への交換を検討している方は、費用と工事内容を把握しておきましょう。
交換費用の目安
ビルトイン食洗機の交換費用は、本体代金と工事費の合計です。参考までに、東京ガスの機器交換ではビルトイン食洗機の基本工事費が40,700円(税込)で、設置状況によって追加工事費がかかる場合があると書かれています(2026年9月17日時点・東京ガス公式より)。
浅型から深型への変更については、リンナイ公式が「食洗機の下に収納(キャビネット)の追加もしくは交換が必要になる場合がある」としており、その場合は追加工事費が発生します(2026年9月11日時点)。
工事の難易度は現在のキャビネット構造や食洗機の設置環境によって大きく変わるため、必ず現地確認・見積もりを取ってから判断することをおすすめします。
同じ深さ同士での交換(同グレード内の機種変更)
既存の食洗機が壊れた、または古くなったタイミングで同じサイズ(浅型→浅型、または深型→深型)に交換する場合は、キャビネット改修が不要なことが多く、費用が抑えやすくなります。
悪質業者に注意
食洗機の交換工事は、給水・排水工事を伴うため専門資格が必要です。資格のない業者に依頼すると、水漏れや不良施工のリスクがあります。特に「驚くほど安い見積もり」を出してくる業者には、資格の有無と実績を必ず確認してください。
信頼できる食洗機交換業者の選び方
ビルトイン食洗機の交換を検討する場合、業者選びが工事の品質と安心感を左右します。
業者を選ぶ際のポイント
給水装置工事に必要な資格(給水装置工事主任技術者など)の保有、自治体の指定給水装置工事事業者の認定、見積もりの明示と追加費用の事前説明、施工実績と口コミの確認——これらを確認してから依頼先を決めましょう。
対応エリアにお住まいなら東京ガスの機器交換
東京ガスの機器交換のビルトイン食洗機交換は、基本工事費が40,700円(税込)です。対応エリアは東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県の対象市区町村と、群馬県・栃木県・茨城県の一部です(いずれも2026年9月17日時点・東京ガス公式より)。
対応エリアは商品ごとに市区町村単位で決まっていて、ガスの供給エリアとは一致しません。お住まいの市区町村が入っているかを公式サイトで確認してください。
まとめ:後悔しないビルトイン食洗機の選び方
浅型・深型の選択で後悔しないためには、「鍋やフライパンを食洗機で洗いたいか」という一点を最初に明確にすることが大切です。
大人2名以上の家庭で料理に鍋をよく使う場合は、迷わず深型を選ぶことをおすすめします。コストの差はありますが、毎日の手洗いのストレスと比較すれば、十分に価値がある投資です。一方、少人数家庭で鍋にこだわらない場合は、浅型でも十分に満足できます。
そして、どちらを選ぶにしても重要なのは「信頼できる業者に施工を依頼すること」です。不適切な施工は水漏れや機器不良の原因になり、長期的に大きなトラブルに発展することがあります。
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