ココットプレートは洗いやすい?フッ素コーティングの実力と正しいお手入れ方法
この記事を読むと分かること
- ココットプレートのフッ素コーティングが実現する、油汚れが落ちやすい仕組み
- 食洗機NGな理由と、コーティングを長持ちさせる正しい洗い方5ステップ
- フタ裏など「落ちにくい汚れ」の対処法と、コンロ買い替えを考えるタイミング
ココットプレートとは—リンナイが設計したグリル専用調理プレート
ココットプレートを購入する前に「気になるのは洗い後の手間だ」と思っている方も少なくないでしょう。高価なプレートを購入したのに、お手入れを失敗してコーティングが剥がれてしまったら元も子もありません。この記事では、ココットプレートの洗いやすさの実態と、フッ素コーティングを長持ちさせる正しいお手入れ方法を詳しく解説します。
ココットプレートは、リンナイ製ガスコンロに対応したグリル専用調理プレートです。グリル内にセットして魚・肉・野菜・トースト・ピザなど多様な調理に対応できます。最大の特徴は、プレートをグリル内にセットすることで、グリル内部への油はねを大幅に抑える「封じ込め構造」にあります。このことにより、グリル内部が汚れにくくなり、お手入れの長年の苦労から解放されます。
ココットプレートは、リンナイのコンロシリーズに応じて対応しています。
- デリシア: リンナイのフラッグシップモデル。上位グレードには専用調理器具「ザ・ココット」が付属し、ココットプレートも同梱されています。最大火力は約4.2kW級です。
- リッセ: スモークオフ機能を標準搭載したミドルグレードのコンロです。ココットプレートのみが付属するモデルが多くなっています。
- センス(SENCE): ココットプレートの別売購入により使用できます。
フッ素コーティングがもたらす「洗いやすさ」の正体—油はね99.9%カット
ココットプレートの表面には、フッ素樹脂加工(フッ素コーティング)が施されています。このフッ素コーティングにより、金属素地に直接食材が触れる従来のグリル網と大きく異なり、気になるくっつきや油のコゲが簡単に落とせるという大きなメリットがあります。
油はね99.9%カットの原理
ココットプレートは、部品同士がぴったり密着する構造になっています。この「封じ込め構造」により、魚や肉を焼いたときに発生する油はねをプレート内に封じ込め、グリル庫内全体に飛び散らないようにする設計です。「99.9%カット」はメーカーが試験条件のもとで出した公表値です。当サイトでは、この記事のためにミリグラム単位の実測値までは確認できていません。数字そのものより、フタで覆って庫内へ飛ばさないという構造のほうを見てください。
グリル内部に油はねが飛び散らないことは、結果的に気になる汚れ箇所の改善にもつながります。従来の焼き網を使うと、グリルの庫内壁まで黒々と焦げつく油はねが避けられませんが、ココットプレートを使い始めるとその苦労から解放されます。
フッ素コーティングの具体的なメリット
- 魚の油脂がたまりにくい: フッ素コーティングの非粘着性により、魚の油脂やタンパク質がプレート面にはりつきにくくなります。
- 油のコゲが堆積しにくい: 油がプレート内に封じ込められるため、乱雑に飛び散って真っ黒に焦げた油のコゲが堆積しにくいです。
- 水とスポンジでさっと落とせる: フッ素コーティングが汚れをはじくため、お手入れの手間が少なくて済み、時間が大幅に短縮されます。
- グリル内部のクリーンな状態が長持ちする: 油はねが減ることで、グリル庫内の汚れやコゲ堆積が少なくなり、コンロ全体の寿命を延ばす効果も期待できます。
正直なところ—洗いにくい部分もある
ココットプレートの洗いやすさは広まっていますが、「すべて簡単」と思うと期待との差を感じる場合もあります。事前に注意点を正直にお伝えします。
フタ裏の汚れが落ちにくい
ココットプレートにはフタ(カバー)がありますが、このフタ裏面の汚れが落ちにくい場合があります。魚を焼いたときに発生する油の一部がフタの裏面に付着し、バーナーの高温で焼かれて炭化するため、いくら強くこすっても落ちにくい着色汚れが残ります。
これはフッ素コーティングの問題ではなく、油の高温による炭化汚れの問題です。なかなか落とせない場合は、細めのブラシを使って細かい部分を丁寧に落とす方法が有効です。
取り出すのが少し面倒
焼き上がった直後はフタも本体もとても高温になります。取り出すときは厚手のミトンなど耐熱の手袋を使ってください。素手や薄い布巾で持つと火傷します。
食洗機不可
リンナイの公式FAQは「ココットプレートカバーは食洗機を使用できますが、ココットプレート本体は表面にフッ素加工している為、表面が変色・変質する恐れがあるため、食洗機の使用はお控え下さい」と案内しています(よくあるご質問 No.2042・2026年9月12日確認)。
つまり、カバーは食洗機に入れてよく、本体は手洗いです。本体とカバーは分けて扱ってください。
フッ素コーティングを長持ちさせる正しい洗い方5ステップ
ココットプレートのフッ素コーティングは永久に持続するものではありませんが、正しいお手入れを続ければ耐久性と非粘着性能を長持ちさせることができます。
ステップ1: 少し冷ましてからお湯につけ込む
調理直後の熱い状態で無理に洗うことはコーティングを傷めます。熱いプレートに冷水をかけることも急激な温度変化でコーティングが剥がれる原因になります。まず、素手で触れる程度の温度に冷めてから洗い始めましょう。
調理後は少し冷ましてから、40℃程度のお湯に10分ほどつけ込むと、汚れが浮き上がり落としやすくなります。
ステップ2: 中性洗剤を使用する
フッ素コーティングは酸性・アルカリ性の洗剤に影響を受けやすい素材です。リンナイ公式によると、酸性・アルカリ性洗剤は表面が変色・変質するおそれがあります。安全なのは中性洗剤のみです。浴室用・タイル用洗剤などは使用しないようにしてください。
ステップ3: 柔らかいスポンジで優しく洗う
フッ素コーティングは非粘着性が高く汚れが落ちやすい特性がありますが、一方で金属製のたわしや粉末入りクレンザーなどで力を加えるとコーティングを傷めます。必ず柔らかいスポンジやマイクロファイバークロスを使用してください。
ステップ4: 細めのブラシでフタ裏の汚れを落とす
柔らかいスポンジでは届きにくいフタの裏面などには、細めの柔らかいブラシを使って丁寧に汚れを落とすとさらにきれいになります。
※金属ブラシではなく、柔らかい素材の細ブラシを使用してください。
ステップ5: しっかり洗い流して乾燥させる
洗剤汚れが残らないようしっかりと洗い流します。洗剤成分が残るとそれ自体がコーティングを傷める原因になります。フタ・プレート本体の両面ともしっかりと洗い流しましょう。
洗い後はすぐに乾燥させるか、布で丁寧に拭き取ります。湿ったままにするとプレート内で雑菌が繁殖する場合があります。布で拭き取るか、風通しの良い場所で素早く乾燥させましょう。
やってはいけないNG洗い方—コーティングを傷める行為
やってはいけないことを先に知っておくと、どこに気をつければよいかがはっきりします。以下の行為はコーティングの寿命を大きく縮めるため、避けてください。
- 金属たわし・硬い洗いブラシの使用: 表面に細かい傷がつき、コーティング剥がれの直接原因になります。
- 粉末入りクレンザーの使用: 粉末粒子がコーティングの表面を消耗させます。
- 食洗機で洗う: 前述の通り、フッ素加工に悪影響を与えるリスクがあります。
- 重曹などアルカリ洗剤で洗う: 重曹がアルカリ性のため、つけ置き洗いに使うことも避けましょう。汚れが落ちにくいと感じたら、のちに述べるつけ置き方法を試してみてください。
- 熱いうちに冷水で洗う: 急激な温度変化でコーティングがダメージを受けます。
- 空焼き: 中に何も入れないままグリルの火をつけると、コーティングを傷める大きな原因になります。
使う前に押さえておく3つの現実
口コミではなく、構造から予想できることを3つ挙げます。
洗う場所が「庫内」から「プレート」に移る
焼き網では、油は庫内の壁と受け皿に飛びます。ココットプレートではフタの内側に留まります。汚れの総量が消えるのではなく、拭く場所が庫内からプレートに移る、というのが実態です。手の届く1枚を洗うほうが、庫内を拭くより楽だという点に価値があります。
フタの裏だけは炭化しやすい
フタの裏は、下から上がってきた油が付いたまま、バーナーの熱で直接あぶられます。油は炭になると洗剤では落ちません。火力を上げすぎない、使った日のうちに細めの柔らかいブラシで落とす、の2つで防げます。
食洗機に入れられるのはカバーだけ
本体は手洗いです(上記のリンナイ公式FAQ)。冷めるのを待ってから洗う手間は残ります。ここは焼き網より楽になる部分ではありません。
ココットプレートを活かすコンロ選びと買い替え時のポイント
ココットプレートの洗いやすさは、コンロ本体の状態にも左右されます。年数の経った古いコンロを使っている場合、グリルの内側やバーナー周辺の汚れが蓄積していると、ココットプレートでお手入れが楽になる効果が半減してしまうことがあります。
コンロを新しく買い替えるときは、ココットプレート対応の最新リンナイ製コンロ(デリシア・リッセなど)を選ぶことで、お手入れの負担を大幅に軽減できます。特に最新のコンロはグリル温度センサーが充実しており、調理管理がしやすくなります。
コンロ交換は信頼できる業者に依頼する
ガスコンロの交換にはガスの接続工事が伴います。必要な資格は工事の中身とガスの種類で変わります。都市ガスで同じ位置のガス栓につなぎ替えるだけなら「ガス機器設置スペシャリスト(GSS)」や「ガス可とう管接続工事監督者」の範囲で、ガス栓の増設や位置替えが入ると日本ガス協会の「簡易内管施工士」が要ります。LPガスでは液化石油ガス設備士の範囲になる工事があります(日本ガス機器検査協会の資格一覧・2026年9月12日確認)。見積もりのときは「今回の工事でガス栓を動かすか」を聞いてください。
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まとめ—ココットプレートの洗いやすさを最大限に活かすために
ココットプレートのフッ素コーティングは、正しいお手入れを続ければ長持ちする強力な味方です。
正しいお手入れのポイントを6つ振り返ります。
- 少し冷ましてから、40℃程度のお湯につけ込む
- 中性洗剤のみ使用(酸性・アルカリ性は不可)
- 柔らかいスポンジで優しく洗う(金属たわし・クレンザーは不可)
- 本体は食洗機不可、カバーは使用可(リンナイ公式FAQ No.2042)
- 洗ったあとはすぐ乾燥させる
- 空焼きと強火の使いすぎはコーティングを傷める原因に
また、ココットプレートに対応するリンナイ製コンロへの買い替えも、機能を最大限に引き出す選択肢です。買い替えを検討するときは、その工事に必要な資格を持つ業者に依頼してください。
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