パロマ グランドシェフとビルトインの違いを徹底比較|ビルトイン同等モデルも紹介
この記事を読むと分かること
- パロマ グランドシェフ(テーブルコンロ)とビルトインガスコンロの根本的な違いと、それぞれに向いている人
- ラ・クックグランが同梱されるのはフェイシスグランドで、クレアには付属しないこと
- ビルトインへの交換を安心して任せられる業者の見極め方と、「10年保証」の実態
パロマ グランドシェフとは?据置型ガスコンロの最上位モデル
パロマのグランドシェフは、据置型(テーブルコンロ)の中でも最上位ラインアップとして展開されているガスコンロです。ビルトインコンロとは異なり、キッチンの台に置いて使う自立型のコンロで、工事不要で設置・交換できる手軽さが特徴です。
グランドシェフの主な特徴は、ハイパーガラスコートの天板、温度調節・タイマー機能などの充実した安全・便利機能です。天板のハイパーガラスコートは、パロマ公式の説明では「ホーロー用鋼板にガラスコートを施し、美しい光沢と衝撃への強さ、お手入れのしやすさを備えます」とされています(2026年9月時点)。ガラス板そのものではなく、鋼板にガラスの層を焼き付けたものだと理解してください。
グリル調理器は「ラ・クック」「ラ・クックグラン」に対応します。ただし公式の仕様表の表記は「対応」であって「付属」ではありません。本体に同梱されるかどうかは型番ごとに違うので、買う前に付属品欄を確認してください。
希望小売価格は、グランドシェフが115,390円(税込)、上位のグランドシェフプレミアムが129,470円(税込)です(パロマ公式のガステーブルコンロ一覧・2026年9月時点)。
テーブルコンロとしては機能性・デザイン性ともに高い水準にあるグランドシェフですが、「据置型(テーブルコンロ)」と「ビルトインコンロ」はそもそも異なるカテゴリの製品です。この違いをまず理解しておくことが、コンロ選びの第一歩になります。
実際に購入を検討している方から「グランドシェフとビルトインはどう違うの?」「グランドシェフと同じ機能でビルトインはある?」といった疑問がよく聞かれます。この記事では、その疑問に正面からお答えします。
グランドシェフとビルトインガスコンロの根本的な違い
グランドシェフ(テーブルコンロ)とビルトインガスコンロの最大の違いは、「設置方法」にあります。
テーブルコンロであるグランドシェフは、キッチンカウンターの上に置いて使うコンロです。工事が不要で、ガスホースをつなぐだけで使えます。引っ越しの際にも持ち運べる「動産」扱いであり、賃貸住まいの方にとっても使いやすい選択肢です。価格帯もビルトインより手頃なモデルが多く、手軽さが魅力です。
ただし、テーブルコンロにはいくつかの制約があります。天板の「ふちの段差」があるため、吹きこぼれたときに汚れがたまりやすい部分が生じます。また、設置できるコンロの幅は規格(主に56cm・59cm)があり、キッチンの開口部のサイズに合わせて選ぶ必要があります。
一方、ビルトインコンロは、キッチンのカウンターに埋め込んで設置するコンロです。天板がカウンターと面一(つらいち)になるため、見た目がスッキリするのと同時に、吹きこぼれの掃除もしやすくなります。また、一般的にはビルトインのほうが上位モデルが揃っています。ただし「レンジフード連動はビルトインだけの機能」ではありません。パロマのグランドシェフプレミアムは、テーブルコンロで初めてレンジフード連動機能を搭載したモデルです(パロマ公式・2026年9月時点)。
ビルトインの場合、設置・交換には資格を持つ専門業者への依頼が必要です。都市ガスの場合は「ガス可とう管接続工事監督者」の資格が必要とされており、DIYでの交換はできません。その分、一体感のあるキッチン環境が実現でき、長く使える設備として自宅に組み込むことができます。
価格面では、グランドシェフはテーブルコンロの中では高めの価格帯ですが、ビルトインコンロの上位モデルと比較すると、製品本体価格は安い傾向があります。ただし、ビルトインへの交換では工事費も含めたトータルコストを考える必要があります。ビルトインは本体価格だけで決まりません。
同じ型番でも見積もり金額が業者ごとに開くのは、ビルトインの価格が「本体+標準工事+現場ごとの追加工事」の合計で決まるからです。本体の値引き率だけを見て比べると、追加工事の扱いが違うぶんだけ後で差が出ます。比べるときは合計額で比べてください。この点については後ほど詳しくご説明します。
パロマのビルトインガスコンロ同等モデル(クレア・フェイシスグランド)
「グランドシェフと同等の機能をビルトインで実現したい」という方のために、パロマのビルトインラインナップをご紹介します。
クレア(パロマ最上位フラッグシップモデル)
クレアはパロマのビルトインガスコンロにおけるフラッグシップ(最上位)モデルです。グランドシェフがテーブルコンロの最上位モデルであるのと同様に、クレアはビルトインの最上位に位置します。
クレアにラ・クックグランは付属しません。パロマ公式のクレア製品ページに「ラ・クック」「ラ・クックグラン」の記載は1件もありません(2026年9月時点で確認)。クレアがセットにしているのは「取っ手付きクッキングプレート」で、レシピブックが付きます。グリルは焼き網式(焼き網はフッ素加工、受皿はクリアコート加工)で、分解して洗える「安心らくグリル」を備えています。
つまり、ラ・クックグランの調理をビルトインでも続けたいなら、クレアではなく次のフェイシスグランドを見るべきです。
フェイシスグランド(FACEIS GRAND)
フェイシスグランドは、パロマのビルトインでラ・クックグランを本体に同梱しているモデルです。公式の付属品欄には「ラ・クックグラン PGDL-50B(ブラック)同梱(料理レシピ付)」と書かれています(2026年9月時点)。オプションとして、ラ・クックグランポットセット PGDA-42BM が23,650円(税込)、ラ・クックグラン専用クッキングシート大 PLCS-2A も用意されています。
グリルは「スモークカットグリル」で、公式は煙を99%カットとしています。ただしこれは試験条件つきの数字です(PD-863Wで焼き網を使い塩サンマ4尾、PD-893Wでラ・クックグランを使い塩サンマ3尾を調理し、減煙性能を4回測定した平均値。株式会社パロマ調べ)。
レンジフード連動機能も搭載しています。ただし「テーブルコンロにはない機能」ではありません。パロマのグランドシェフプレミアムは「テーブルコンロ初のレンジフード連動機能搭載」をうたっています(公式のガステーブルコンロ一覧・2026年9月時点)。連動機能だけを理由にビルトインへ替える必要はない、ということです。
グランドシェフとビルトイン同等モデルの機能比較
グランドシェフとパロマのビルトインモデル(クレア・フェイシスグランド)を機能面で比較してみましょう。
| 項目 | グランドシェフ(テーブル) | クレア(ビルトイン) | フェイシスグランド(ビルトイン) |
|---|---|---|---|
| 設置方法 | 置くだけ(工事不要) | 埋め込み(工事必要) | 埋め込み(工事必要) |
| 天板素材 | ハイパーガラスコート | 型番依存 | ガラストップ(型番依存) |
| ラ・クックグラン | 対応(同梱は型番による) | 付属しない(取っ手付きクッキングプレート) | 同梱(PGDL-50B) |
| レンジフード連動 | グランドシェフプレミアムは搭載 | 型番による | 搭載 |
| 掃除のしやすさ | 段差あり(吹きこぼれが入りやすい) | 面一で拭きやすい | 面一で拭きやすい |
| 工事費用 | 不要 | 必要 | 必要 |
掃除のしやすさの違いは、日々の使い勝手に大きく影響します。テーブルコンロは、天板とカウンターの境目に段差があり、吹きこぼれた液体が入り込みやすい構造です。ビルトインは天板がカウンターと面一になるので、そこに入り込む経路そのものがありません。
グリルの掃除は、それとは別の問題です。焼き網で直接焼くかぎり、脂は受皿と庫内の壁に飛びます。焼き網は細い棒の集合なので、焦げついた脂は面ではなく線の周りに残り、ここが最も落ちにくい部分になります。ふた付きの調理器(ラ・クックグランなど)を使えば、脂は容器の中にとどまり、洗う相手が焼き網と庫内から容器ひとつに変わります。掃除の負担を減らしたいなら、天板の形よりこちらの差のほうが大きく効きます。
ビルトインガスコンロへの交換を検討するなら
現在グランドシェフ(テーブルコンロ)をお使いの方が、ビルトインへの交換を検討する場合には、いくつか確認しておくべきポイントがあります。
開口部のサイズ確認
ビルトインコンロは、キッチンカウンターの開口部サイズに合ったモデルを選ぶ必要があります。一般的な開口部サイズは「60cm幅」ですが、古いキッチンでは異なる場合があるため、事前計測が必須です。
設置工事の資格確認
ビルトインガスコンロの交換には、専門の資格が必要です。都市ガスの場合は「ガス可とう管接続工事監督者」の資格が必要で、この資格を持つ施工者が工事を行う必要があります。プロパンガス(LPガス)の場合は「液化石油ガス設備士」が必要です。
「工事業者ならどこでも大丈夫」と思いがちですが、資格の有無を確認せずに依頼すると、法令違反の工事につながるリスクがあります。業者選びの際には、必ず施工資格の保有を確認しましょう。
「10年保証」の実態を理解する
ビルトインガスコンロの交換を依頼する業者選びで、よく「10年保証」を押し出している業者を見かけます。しかし、保証の実態についてはしっかり理解しておくことが大切です。
まず、「何年で壊れる」という年数はメーカーが公表していません。公表されているのは、無料修理保証の期間と、補修部品を持っている期間です。パロマの場合、無料修理保証はお買い上げ日から1年間(BL認定品は2年間)で、補修部品の保有期間は年数を公表していません(パロマ公式・2026年9月時点)。所有者登録をしていれば、使用から約10年で有償点検の案内が届きます。
そのうえで、「10年保証」を見たら確かめるべきなのは次の3つです。
- 保証の対象はどこか。本体なのか、施工なのか、その両方なのか
- 補修部品がいつまで手に入るか。部品が無ければ、保証期間内でも直せません
- 修理を受け付ける窓口がどこか。施工から何年も経ってから「施工不良」を証明するのは現実には難しいので、窓口が明確であること自体が価値になります
東京ガスの機器交換がおすすめな理由
ビルトインガスコンロの交換業者として、特におすすめできるのが「東京ガスの機器交換」です。
前の章で挙げた3つのうち、「修理を受け付ける窓口がどこか」がはっきりしているのが、このサービスの強みです。
東京ガスの機器交換では、認定施工会社制度で審査を通った施工会社が工事を担当します。資格を持つ担当者で対応する体制が会社として決まっているので、依頼する側が一件ずつ資格を確かめなくて済みます。初めてビルトインコンロを交換する方にとっては、ここが実務上いちばん大きい違いです。
販売はWeb専用のオンライン販売に絞ることで価格を抑えています。
ひとつ注意したいのは、ガスの供給エリアと機器交換の対応エリアが別物だということです。東京ガス公式は「対応エリアは商品によって異なります」と明記していて、対応の可否は市区町村の単位で決まります。ガスを他社から買っていても対象になる市があるので、申し込む前に公式サイトで住所を確認してください。
まとめ:パロマ グランドシェフとビルトインの違い
この記事では、パロマのグランドシェフとビルトインガスコンロの違いについて解説しました。最後に要点を整理します。
パロマ グランドシェフはテーブルコンロの最上位モデルです。工事不要で手軽に使えるメリットがある一方、設置の一体感や掃除のしやすさではビルトインに軍配が上がります。
グランドシェフと同等またはそれ以上の機能を持つパロマのビルトインモデルとしては、最上位の「クレア」と、ラ・クックグランを同梱する「フェイシスグランド」が候補になります。ラ・クックグランを使いたいならフェイシスグランドです。クレアに付属するのは取っ手付きクッキングプレートで、グリルは焼き網式です。
ビルトインへの交換を検討する際は、開口部サイズの確認と、施工資格を持つ信頼できる業者への依頼が必須です。「10年保証」の実態にも注意しながら、長期的に安心して付き合える業者を選びましょう。
関東にお住まいの方には、「東京ガスの機器交換」が有力な選択肢です。ただし対応エリアは商品ごとに市区町村単位で決まるので、申し込む前に公式サイトで住所を確認してください。
ガスコンロ交換おすすめサービス一覧
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