パロマ グランドシェフからビルトインへ移行するには?クレアとの違いと選び方を完全解説
この記事を読むと分かること
- パロマ グランドシェフとクレア(ビルトイン)の機能の違いと共通点がわかる
- テーブルコンロからビルトインに移行するときの注意点がわかる
- 設置工事を安全に依頼できる業者の選び方がわかる
パロマ グランドシェフとは?テーブルコンロの名機を振り返る
「グランドシェフ」は、株式会社パロマが展開するガステーブルコンロ(据置型)のフラッグシップシリーズです。パロマのテーブルコンロの中でも最高峰に位置づけられており、美しいガラストップ天板、充実したグリル機能、そして「ラ・クックグラン」との組み合わせによる幅広い調理対応力で、長年にわたり多くのユーザーから高い支持を集めてきました。
グランドシェフの最大の特徴は、その佇まいの高級感と実用性の高さです。トッププレートには強化ガラスコーティングが施されており、油汚れが染み込みにくく、さっと拭くだけで清潔さを保てます。天板フチの細かい仕上げや、ゆとりある調理スペースも「さすがフラッグシップ」と感じさせる完成度です。
グリル機能には「水なし両面焼き」を標準搭載。魚を途中でひっくり返すことなく両面を均一に焼き上げられますし、グリル内部に水を張る必要がないため、使用後の庫内掃除も大幅に楽になっています。
そしてグランドシェフユーザーが特に愛着を持っているのが、付属または別売で使える「ラ・クックグラン」ではないでしょうか。ラ・クックグランは深型の蓋付き調理器具で、グリルに入れて加熱することで、魚・肉・野菜の蒸し焼き調理や、グラタン・ローストチキンなど西洋風のオーブン料理まで幅広く対応できます。「ラ・クックグランを使い始めてから、グリルを毎日活用するようになった」という方も多いはずです。
こうした充実した性能から、グランドシェフを愛用してきた方にとって、それは単なる調理器具を超えた「信頼できる台所のパートナー」となっているのではないでしょうか。
そして今、持ち家への引っ越しやキッチンリフォームをきっかけに、「そろそろビルトインコンロに変えたい。でもグランドシェフで培った調理スタイルを続けられるのか?」と悩んでいる方も少なくないと思います。
この記事では、グランドシェフ(テーブルコンロ)とパロマのビルトインコンロとの違いを丁寧に整理しながら、どのビルトインコンロを選べばグランドシェフと同等、あるいはそれ以上の満足感が得られるかを詳しく解説します。
テーブルコンロとビルトインコンロ、根本的な違いを整理する
「テーブルコンロからビルトインに変えると、どう変わるの?」という疑問を持っている方のために、まず両者の根本的な違いを整理しておきましょう。
テーブルコンロ(据置型)
テーブルコンロは、キッチンの調理台の上に直接置いて使うタイプです。ガスの元栓にゴムホースを繋ぐだけで使用可能で、専門の工事は原則として不要です。賃貸住宅でも気軽に使えるのが最大のメリット。グランドシェフはこのカテゴリに属します。
テーブルコンロのデメリットとして挙げられるのが、コンロと調理台の間の隙間です。使っていくうちにどうしても調理台との間に油や食材のカスが入り込んでしまい、掃除のしにくさが気になってきます。また、どれだけ高級なテーブルコンロを選んでも、置いてある「感」がどうしても出てしまい、キッチン全体の統一感を出しにくい側面もあります。
ビルトインコンロ
ビルトインコンロは、システムキッチンの天板(天面)に埋め込んで設置するタイプです。コンロの天板がキッチンカウンターと一体化するため、見た目がスタイリッシュにまとまります。
ビルトインの大きなメリットのひとつが、「隙間がない」ことです。コンロとカウンターが面一になるため、油汚れや食材のカスが隙間に入り込む心配がなく、毎日の掃除がしやすくなります。天板全体を一枚のプレートとして拭き取るだけで済むので、テーブルコンロと比べると明らかに清潔さを保ちやすいです。
また、ビルトインコンロの多くは「3口バーナー」を搭載しています。グランドシェフは2口バーナーが基本ですが、ビルトインにすることで同時に3つの鍋やフライパンを使えるようになります。複数の料理を同時進行できる余裕が生まれるのは、毎日の調理においてかなり大きな差です。
テーブルコンロ(グランドシェフ)のメリットとして工事不要・初期コストが低め・持ち運び可能という点があります。一方のビルトインのメリットはデザインの統一感・清潔さ・3口調理が可能という点です。
持ち家であれば、中長期的に見てビルトインの方が「キッチンを使っていて気持ちいい」という満足度が高くなるケースがほとんどです。ただし、ビルトインには設置工事が必要で、コンロ単体の持ち出しができないという制約もあります。
グランドシェフからビルトインに移行するときの3つの注意点
グランドシェフを長年愛用してきた方がビルトインに移行する際、事前に確認しておくべきポイントが3つあります。これらを押さえておくと、後悔のない選択ができます。
注意点1:天板幅と設置開口部のサイズ確認
ビルトインコンロの天板幅は主に「60cmタイプ」と「75cmタイプ」の2種類です。既存のシステムキッチンにビルトインコンロを設置する場合は、現在のキッチン天板の開口部サイズに合う機種を選ぶ必要があります。
新築やフルリフォームの場合は希望のサイズを選べますが、既存キッチンのリフォームでは開口部サイズに縛られます。必ず事前にサイズを測定するか、施工業者に確認してもらいましょう。
グランドシェフは幅約60cmの2口タイプが中心ですが、ビルトインにすれば3口バーナーになります。これがむしろ嬉しいアップグレードになる方が多いです。
注意点2:ガスの種類(都市ガス・プロパンガス)の確認
ガスコンロには「都市ガス用」と「プロパンガス(LP)用」があり、両者に互換性はありません。グランドシェフも都市ガス・プロパンガスの両モデルが存在します。
引っ越し先または現在の住まいのガス種を必ず事前に確認した上でコンロを選びましょう。一般的に都市ガスの供給エリアは大都市圏に集中しており、地方や郊外ではプロパンガス(LPガス)が主流の地域も多いです。
注意点3:ラ・クックグランを引き続き使えるビルトインを選ぶ
グランドシェフでラ・クックグランを愛用してきた方は、「ビルトインに変えてもラ・クックグランを使い続けたい」と思われるはずです。ラ・クックグランはパロマ製のグリル調理器具ですが、対応しているコンロは機種によって異なります。
ビルトインへの移行後もラ・クックグランの調理スタイルを継続したいなら、ラ・クックグランが付属または対応している機種を選ぶことが重要です。ここで重要なのは、「対応している」と「付属する」は別だということです。対応機種なら手持ちのラ・クックグランをそのまま使えますが、本体に同梱されてくるとは限りません。次の章で、クレアを例に具体的に見ていきます。
パロマのビルトインフラッグシップ「クレア」の実力を徹底解説
「グランドシェフを愛用してきたから、ビルトインにするなら同じパロマのコンロを選びたい」という方に特にご注目いただきたいのが、パロマのビルトインコンロのフラッグシップモデル「クレア(CREA)」です。
クレアは、株式会社パロマのビルトインコンロのシリーズです。なお、パロマの公式サイトはクレアを「最上位」や「フラッグシップ」とは表記していません(2026年9月12日取得)。ここでは、公式に載っている仕様だけを並べます。
特徴1:フレームレストップとステンレスフラットフェイス
公式の名称は「フレームレストップ」です。トッププレート周囲のフレームをなくして、ごみや汚れが溜まりにくい形にしています。ガラストップにはベベルカット(面取り加工)が全面に施されています。
操作部周りは、使わないときに収納できる操作ボタンと、上部に設計したグリルの取っ手で、凹凸を押さえた「ステンレスフラットフェイス」になっています(パロマ公式・2026年9月12日取得)。
グリル排気口には野菜くずなどの落ち込みを防ぐ「グリル排気口ちり受け」が付き、指をかけて取り外せます。
特徴2:ラ・クックには対応する。ただし付属するのは別の器具
ここは正確に分けてください。
対応はします。パロマの「ラ・クック対応器種一覧」には、クレアの6型番(PD-900WV-75GV、PD-900WV-75CV、PD-900WV-60GV、PD-900WV-60CV、PD-900WR-75CK、PD-900WR-60CK)がすべて載っています(2026年9月12日取得)。ラ・クックグランポットの対応機種にもCREAシリーズが含まれています。
ただし、付属するのはラ・クックグランではありません。クレアの商品ページがセットとして挙げているのは「取っ手付きクッキングプレート」(レシピブック付き)で、グリルは焼き網式です(焼き網はフッ素加工)。
つまりグランドシェフでラ・クックグランを使ってきた方は、手持ちのラ・クックグランをそのまま持ち越せると考えてください。新規で買う場合は別途用意が必要です。見積もりに含まれているかを確かめてください。
なお、正しい商品名は「ラ・クックグラン」です。「ラクックグランド」などの表記は誤りです。
特徴3:グリル扉のガラス部分が3層構造
公式の名称は「安心らくグリル」です(「ヒートカットグリル扉」という名前はパロマ公式にはありません)。グリル扉のガラス部分を3層構造にして、従来のグリルと比べて高温になりにくく、やけどの危険を低減し、ガラス部分の汚れの焼きつきも抑えるとされています。
同じ「安心らくグリル」の中には、分解して洗えるグリル扉と、スライドして取り外せるグリルサイドカバーも含まれます。
特徴4:感震停止機能を含む充実した安全機能
クレアには、地震を感知したときにガスを自動停止する「感震停止機能」が搭載されています。また、鍋底温度を常時監視して過熱を防ぐ機能や、立ち消え安全装置なども標準装備。安全面の水準が高く、日々安心して使えます。
特徴5:トッププレートは3種類
公式が挙げているトッププレートは次の3種類です(2026年9月12日取得)。
- ガラストップ:クリアライトグレー。熱やキズに強い結晶化ガラス
- ハイパーガラスコート:クリアパールブラックとティアラシルバーの2種類
「シルバーしかない」という説明をどこかで読んだ方は、ブラック系も選べることを前提にしてください。ごとくにはステンレス、グリル排気口カバーはアルミ製です。
実際の口コミから見えるクレアの満足度
実際にパロマのビルトインコンロを設置した方々の声を見てみましょう。
グリルは焼き網式です。公式は「焼き網は汚れが落ちやすいフッ素加工」と書いています。ラ・クックグランを使わないときに洗うのは、焼き網と受皿、そして庫内の3つです。受皿にはクリアコート加工、下火カバー上部にはスライドして取り外せるグリルサイドカバーが付きます。
グリルのオートメニューモードにトーストモードがあります。付属のクッキングプレートを使ってトースト、ピザ、クッキーが焼けるとされています。
ダッチオーブンモードがあります。オークス株式会社製のグリルダッチオーブンを使うためのダッチオーブン台セットが用意されています。
コンロ側の自動機能は、煮もの機能・自動炊飯機能(炊込みごはんモードを含む)・温度調節機能です。温度調節は140〜200℃を10℃刻み。煮もの機能と温度調節は左右同時に使えます。
消し忘れ消火の時間は変えられます。出荷時はコンロが点火約120分後、グリルが両面焼約15分後。「さらに安心モード」で全コンロを約30分に一括設定できます。
レンジフード連動機能は、指定外のレンジフードでは連動しません。レンジフードをそのまま使う予定なら、型番が対象かを確かめてください。
カラーについては、上の「特徴5」のとおりトッププレートが3種類あり、ハイパーガラスコートにはクリアパールブラックがあります。キッチン設備全体のカラーバランスは、この3種類の中で合わせることになります。
ラ・クックグランを使うときの注意点もひとつ。ふたをして焼く以上、魚から出た脂は容器の中にとどまります。だから焼網で焼いたときのように皮面がパリッとはなりません。皮を強く焼きたいときは焼網を使う、と使い分けてください。
総じてクレアの満足度は高く、グランドシェフユーザーが求める「パロマクオリティ」のビルトインとして申し分のない完成度を持っています。
ビルトインコンロの設置工事、業者選びで失敗しないために
ビルトインコンロへの移行を決めたら、次に重要なのが「どこに設置工事を頼むか」です。ここを間違えると、コンロの品質がどれだけ良くても痛い目に遭う可能性があります。
ビルトインコンロの設置に必要な資格
ビルトインコンロの交換・新規設置は、専門の資格保有者による施工が法律で義務づけられています。
都市ガスの場合は「ガス可とう管接続工事監督者」の資格保有者が必要となり、プロパンガスの場合は「液化石油ガス設備士」の資格保有者による施工が求められます。
資格を持たない業者による施工は、ガス漏れ・火災などの重大事故につながりかねません。万が一、無資格施工によるガス漏れや火災が発生した場合、火災保険が適用されないリスクもあります。「設置費用が安い」という理由だけで業者を選んでしまうのは大きな危険を伴います。コンロの設置は、「誰が工事するか」が品質と安全性を大きく左右するのです。
「10年保証」を鵜呑みにしてはいけない
コンロ交換業者の宣伝でよく見かける「10年保証」ですが、実態を正しく理解しておく必要があります。
メーカーが公表しているのは、故障が増える年数ではありません。設計上の標準使用期間がビルトインこんろで製造から10年、補修用の部品の保有期間が製造を打ち切った日からリンナイのこんろ整備用部品で10年、ノーリツで5年です(各社公式・2026年9月時点)。どちらも買った日からの年数ではありません。買った時点でモデルチェンジが近い機種を選ぶと、部品が手に入る期間はその分だけ短くなります。
施工に起因する不具合は設置から早い時期に出るものが多く、年数が経ってから施工不良であることを示すのは簡単ではありません。保証の年数そのものより、何が対象で、どう申し出るのかが書かれているかを見てください。
依頼先の候補:東京ガスの機器交換
関東で交換先を探すなら、候補のひとつが「東京ガスの機器交換」です。東証プライム市場に上場する都市ガス会社で、機器交換はWeb専用のオンライン販売として提供されています。
注意したいのは対応エリアの考え方です。ガスの供給エリアと機器交換の対応エリアは別物で、東京ガスの公式サイトは「対応エリアは商品によって異なります」と明記しています。市区町村の単位で決まるので、ガスを別の会社から買っていても対象になる市があります。供給エリアで判断せず、商品ページで住所を確かめてください。
施工については認定施工会社の制度があり、どの会社が工事に入るかが最初から決まっています。相見積もりサイト経由のように、申し込んだ直後に複数の会社から連絡が来る形ではありません。
グランドシェフからビルトインへの移行 まとめ
この記事では、パロマのテーブルコンロ「グランドシェフ」からビルトインコンロへの移行について解説しました。
グランドシェフで築いてきた「パロマへの信頼感」は、ビルトインに移行してもそのまま生かせます。テーブルコンロの設置形状はビルトインへと変わりますが、パロマが追求する「調理の楽しさ・お手入れのしやすさ・高いデザイン性」という哲学は変わりません。
パロマのビルトインでラ・クックを使いたいなら、クレアは対応機種です(6型番すべてが対応器種一覧に記載・2026年9月12日取得)。ただしラ・クックグラン自体は付属しません。付属するのは取っ手付きクッキングプレートで、グリルは焼き網式です。手持ちのラ・クックグランをそのまま持ち越す前提で考えてください。
グリル扉のガラス部分は3層構造(安心らくグリル)、トップはフレームレスで、4つの色から選べます。口数は機種によって違うので、天板幅とあわせて型番で確かめてください。
設置工事は、今回の工事で何をするのかと、それにはどの資格が要るのかを見積もりの段階で確かめてから依頼してください。コンロの品質がどれだけ良くても、工事の質が伴わなければ意味がありません。
最後に、この記事で数字や名称を書いた箇所は、すべてパロマ公式サイトと2026年9月12日に照合したものです。仕様は変わることがあるので、購入前には型番で公式を確かめてください。
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