ノーリツ プログレのデメリットと高齢者にとっての操作性を検証する

この記事を読むと分かること
  • ノーリツ「プログレ」のタッチパネル・音声操作の実態とデメリット
  • 高齢のご家族が使うところで起きるよくある誤作動とその防ぎ方
  • 使いやすさを優先するなら他の選択肢を含めた買い方・依頼先
「とても便利そうだけど、うちの親にも使いこなせるだろうか」「タッチパネルや音声操作、高齢だと裏目にでるんじゃない」。ノーリツの高性能コンロ「プログレ」を検討するとき、こうした不安を感じる方は少なくありません。
ノーリツ「プログレ」は、ノーリツのビルトインコンロラインナップでも最上位に位置づけられているスマートコンロです。5インチのタッチパネル、音声操作、Wi-Fiとスマホ連携、マルチグリルやグリルシェフといった豊富な機能、そして高級感のあるデザイン。スペックだけ見れば、誠に魅力的です。
ただし、「高齢者が使う」という視点から見ると、これらの高機能が逆にハードルになるケースもあります。この記事ではプログレのデメリットを「高齢者と一緒に使う」視点で厳しく見て、買ってから後悔しないための考え方を整理します。

プログレの主要スペックと位置づけ

プログレは、ノーリツのビルトインコンロラインナップで最上位クラスに位置づけられるモデルです。主な特徴は以下のとおり。
  • 5インチタッチパネルによるコントロール
  • 「スマートコンロ」としてスマホアプリ連携
  • Wi-Fi接続によるレシピ探しと設定送信
  • タッチパネル・音声での操作
  • とろとろ火を含めた繊細な火力調節
  • マルチグリル(多彩調理器)搭載
他のラインナップである「ピアット」や「Fami」と比べると、「現代の調理シーンをテクノロジーで拡張しよう」というコンセプトが複重に詰め込まれているモデルと言えます。

主なデメリット

さて、心配されている「高齢者にとってのデメリット」と、それ以外も含めた主要なデメリットを見ていきましょう。

① タッチパネル操作への慵れが求められる

スマホやタブレットに慣れている人にとっては「めちゃくちゃ使いやすい」タッチパネルも、スマホ未体験の高齢者にとっては「押したつもりになっていてもタッチと認識されない」状況がよく起きます。不適切に認識されると意図しないメニューへ進んだり、火力調節が思うようにできず「強火」「弱火」を行き来して焦がしてしまう、といった事態も起きています。

② 表示が豊富で「どこを見ればいい」が分かりにくい

ビジュアルに豊富な情報を提供するという仕様は、デジタルリテラシーの高い使い手にはプラスですが、逆に「シンプルで何をやっても同じ」な他モデルに慣れていた高齢者には「どこがどうしたとき、今何が起きているのか」が読み取りにくい作りになりがちです。

③ 音声操作の認識率

「オケーグーグル」のようなスマートスピーカーと同じで、認識は「明瞭な発音」と「静かな環境」を前提としています。換気扇を強で回したキッチン、たくさんの調理頃のにぎやかさの中、耳遠い高齢者が告動して話しかけても、意図通りに認識されないことがあります。

④ 多機能ゆえの「何を選めばいいか分からない」迷い

レシピ連携、自動調理、スマートコンロ連携といった高機能は、そもそも「使いこなせる人」にしか価値を生みません。「何をボタンで押せばいいのか」の選択肢が多いと、混乱して適当に押してしまうケースもあります。結果として「うまく魚が焼けた」ならよいものの、「意図せずタイマーを設定してしまい、長時間火にかけて焦がした」なら事故になりかねません。

⑤ 初期設定にスマホ・アプリが不可欠な品質も

プログレの「本領」を発揮させるにはノーリツ提供のスマホアプリ「レシピタイムス」のセットアップやレシピダウンロードをしたいところ。スマホを使わない高齢者にとっては、この部分の魅力がゼロに近いものになってしまいます。

⑥ 価格が高め

他のラインナップと比べて価格帯が高めです。シンプルな「火をつけて、火力を指示する」だけの使い方であれば、プログレのスペックには余りが出る、という股もあります。

高齢者がプログレを使うときの主な誤作事例

実際に高齢のご家族がプログレを使うと起きやすい誤作例をいくつか見ておきましょう。

タッチパネルを「指で押さず、爵で接触してしまう」

高齢者の手は乾燥がちで、タッチパネルが原理上反応しにくいという事情もあります。「押したつもりなのに反応しない」という状況が起きると、より強く押してしまい、予期せぬボタンにかすんだり、複数起動させてしまいます。

「クッキングタイマー」と「オートグリル」を間違える

ボタンをちょっと間違えて、「オート」で火をつけてしまうと、意図しない長時間調理が始まります。関連して、クッキングタイマーだけのつもりで「調理タイマー」をセットしてしまい、タイマー個了で余計な火が止まったと思ってしまうケースも。

「Wi-Fiに接続しました」などの表示にパニックになる

説明上、プログレは読み込み中・接続中などのステータスメッセージを表示します。これを見ただけで「何か誤ッたボタンを押してしまった」と慌ててしまう高齢者も多く、センサー装置を中止させてしまうような「長押し」をしてしまうものです。

「焼鳥」「焼き鳥」をレシピ検索で見つけられない

レシピダウンロード機能は、期待されているキーワードとレシピ名が一致しないと見つけられません。高齢者にとって「ちゃんとしたレシピ名を思い出して入れる」ことはハードルで、「使いこなせない」という感想につながりがちです。

高齢者にとって使いやすい代替機種の選び方

「プログレはやめて、もっとシンプルなモデルにしよう」という判断にした場合、高齢者にとって使いやすいモデルを選ぶポイントを考えてみましょう。
まず、ダイヤル式のつまみとボタンという「押せる・回せる操作」があるモデルを選んでください。ダイヤルとボタンはタッチパネルと違い、「ちゃんと押せた」「ちゃんと回せた」という感触フィードバックがあり、導入セットアップも不要です。
次に、「点火」「消火」「火力調節」という「調理をするために本当に必要な操作」がメインとなるシンプルなモデルを選ぶと誤作動が減ります。さらに「強火」「中火」「弱火」の表示が大きく、識別のしやすいにこしたことは重要です。
もちろん「消し忘れ防止」「鍋なし検知などの安全センサー」「調理タイマー」「高温ストップ」といった「人を守る機能」は、高齢者にこそ必要です。それらはシンプルモデルにも搭載されているので、簡単操作を犠牲にすることはありません。

口コミから見える高齢者のプログレ体験

「親にプログレをプレゼントしたが、87歳の親はタッチパネルに慎れず、“裏目に出る”として結局シンプルなFamiに交換した。宝の持ち腐れだった」 — Xより
「多機能なプログレだが、母が使うメインコンロは「火をつけて中火」だけだろう。スマホ連携もレシピ検索も使わない。それならもっと安いラインナップでよかったと反省」
「多機能なプログレだが、母が使うメインコンロは「火をつけて中火」だけだろう。スマホ連携もレシピ検索も使わない。それならもっと安いラインナップでよかったと反省」 — Yahoo!知恵袋より
「両親のためにプログレを選んだ。「鳥り忘れ」があっても育てて人を守るスイッチがしっかりしているので安心。ただし、ブックに載っている説明は多すぎて読みこなせず、約手とり足りで設定してあげた」 — Googleマップの投稿より
「プログレは見た目も操作も「今っぽい」という一言に尽きる。ただそれを高齢の人に使ってもらうとしたとき、「今っぽさ」がそのまま「とっつきにくさ」になりがちだ」 — Xより
口コミから読み取れるのは、「プログレの機能を未使用だと、コストパフォーマンスが悪くなる」ことと、「タッチパネルと多機能表示は高齢者にとってハードルとなりがち」という事実です。

プログレを「選ぶべき人」「選ぶべきではない人」

プログレを選ぶべき人としては、次のようなシチュエーションが考えられます。
  • 調理が趣味で、多彩なレシピダウンロードをしたい
  • スマホアプリ連携やIoT家電を日常的に使っている
  • タッチパネル操作に慣れている
  • デザイン性に価値を見だしている
  • 仕様の「余り」があっても簡単だと感じる人
逆に、選ぶべきではない人としては、
  • スマホを使わない高齢者世帯
  • 「火をつけて火力を選ぶ」以上の使い方をしない
  • 説明書を読みこなして設定を試すより、見てわかるシンプルさを重視する
  • 費用を抑えたい
といったケースです。こうしたタイプには、同じノーリツの「ピアット」やリンナイ「デリシア」中位モデル、パロマ「クレア」シリーズなど、シンプルで長い間使い迫めるモデルの方が適します。

買う前に見ておきたいポイント

プログレを含め、ビルトインコンロを買う際にもう一つ重視したいのが「誰に交換を依頼するか」です。
ビルトインコンロの設置にはガス接続資格が必要となり、無資格の者による工事は違法。さらに、設置費用だけでなく、トラブル時の初期設定サポートも依頼先も依って品質が大きく違います。
高齢のご家族が使うことを考えるなら、極力、「訪問サポートがしっかりしている、上場企業ステータスの企業」を選ぶのが安全・安心の重要ポイントになります。
関東圏に住んでいらっしゃる方であれば、「東京ガスの機器交換」は選択肢の筆頭に位置します。東京ガス株式会社(東証プライム上場)が提供し、厳しい認定をクリアした施工会社の技術者が設置を担当します。もし「うちの親に使いこなせるか不安」という方は、見積もり時にその旨を伝えると、スタッフがメーカーとモデルの選び方から丁寧にアドバイスしてくれます。
「プログレをどうしても使いたい」のか、「高齢のご家族に長く使ってもらいたい」のか。そのねらいによって、ベストな選択は大きく変わります。まずは見積もりを取って、選択肢を明らかにしてみるところから始めてみてください。

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