マンションPS設置型給湯器の交換費用相場を完全解説|管理組合の手続きから業者選びまで
この記事を読むと分かること
- マンションPS設置型給湯器の交換費用相場と機能別の内訳
- 管理組合への手続きと承認なしで交換した場合のリスク
- 資格のある信頼できる業者を見分けるための5つのチェックポイント
PS設置型給湯器とは?マンション特有の設置環境を理解する
「そろそろ給湯器を交換しなければ」と思い立ってみたものの、マンションの場合は戸建てとは全く異なる制約があることを、あとから知って慌てた——そんな経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
PS設置型とは、「パイプスペース(Pipe Space)」と呼ばれるマンションの共用設備スペースに設置されたタイプの給湯器のことです。マンションの廊下や外壁に設けられた扉付きの縦長スペースの中に、給湯器が収まっている形を想像していただければ分かりやすいでしょう。
このPS設置型は、マンションに最もよく見られる設置タイプであり、排気口の方向によってさらに細かく分類されます。主な種類は以下の通りです。
- 標準排気型:側面から排気するオーソドックスなタイプ
- 前方排気型:前面(扉側)に向けて排気するタイプ
- 上方排気型:上部に向けて排気するタイプ
- 後方排気型:背面に向けて排気するタイプ
- アルコーブ設置型:玄関横のアルコーブと呼ばれるくぼみに設置するタイプ
交換の際は、現在設置されている給湯器と同じ排気方向・サイズのものを選ぶ必要があります。異なる排気方向の機種を選んでしまうと、PS内に排気が充満して不完全燃焼を起こす危険性があるだけでなく、設置自体ができないケースもあります。
また、マンションによっては「指定機種以外は設置不可」「白色・クリームの給湯器のみ許可」といった管理規約上の制限が設けられているケースもあります。自分の好みや価格だけで機種を選んでしまうと、後で管理組合から交換を求められるトラブルに発展することもあるのです。
マンションPS設置型給湯器の交換費用相場
気になる費用相場ですが、PS設置型給湯器の交換にかかる費用は、機器代金・工事費込みで約9万〜32万円が目安です。幅が広く感じるかもしれませんが、これは給湯器の機能や号数によって大きく異なるためです。
| 機能タイプ | 費用相場の目安 |
|---|---|
| 給湯専用(シャワーのみ) | 9万〜15万円程度 |
| 追い焚き機能付き(オートバスタイプ) | 15万〜20万円程度 |
| 暖房機能付き(温水暖房対応) | 25万〜32万円程度 |
| エコジョーズへの切り替え(給湯専用) | 13万〜18万円程度 |
| エコジョーズへの切り替え(追い焚き付き) | 18万〜25万円程度 |
上記はあくまでも目安であり、マンション固有の条件によってさらに追加費用が発生することがあります。代表的な追加費用の例としては、以下のようなものがあります。
- 既存給湯器の撤去・処分費:1万〜2万円程度
- 排気筒の交換・延長工事:2万〜5万円程度
- エコジョーズ用ドレン排水工事:2万〜5万円程度(後述)
- 配管の劣化による補修費:状況によって数万円
「見積もりで○万円と言われたのに、工事当日に追加費用が発生した」という声はPS設置型の交換でも決して珍しくありません。なぜなら、PSの扉を開けてみないと分からない配管状況や、設置スペースの細かな寸法が、実際の工事で初めて判明するケースがあるからです。
そうは言っても、事前に複数社から見積もりを取って比較しておけば、ある程度の「追加費用のリスク」を把握することはできます。ただし、一括見積もりサービスには後述するリスクもあるため、信頼できる業者を選んで個別に相談することをおすすめします。
管理組合・管理会社への確認が絶対に必要な理由
マンションの給湯器を交換する前に、多くの方が見落としがちなステップがあります。それが「管理組合または管理会社への事前確認・届け出」です。
実際のところ、「給湯器って自分で好きな業者に頼めばいいんじゃないの?」と感じる方も多いと思います。しかし、マンションの場合はそう単純ではありません。
分譲マンションの場合、パイプスペース内の配管やガス設備は「共用部分」または「専有部分と共用部分の境界」に位置することが多く、そこに設置される給湯器の交換には管理組合の承認が必要なケースがあります。マンションの管理規約によって異なりますが、「工事前に届け出書類を提出し、管理組合の確認を得ること」を義務付けているマンションは少なくありません。
Yahoo!知恵袋では次のような質問と回答が見られます。
「分譲マンションの場合、一般的に給湯器交換工事で管理組合への届け出書類の提出は必要なのでしょうか」
— Yahoo!知恵袋より
これに対して回答者は「管理規約を確認することが最初のステップ。多くのマンションでは届け出が必要」と答えています。
また、賃貸マンションの場合は話がより単純です。給湯器は建物オーナー(大家)の所有物であることがほとんどであるため、入居者が勝手に交換することは原則として認められていません。故障した場合は管理会社に連絡し、オーナー負担での交換手続きを行ってもらうのが正規の流れです。
Yahoo!知恵袋でも「賃貸マンションの給湯器が壊れた場合の費用負担」について多数の質問が寄せられており、こんな声も見られます。
「管理会社に連絡したらガス屋さんが点検に来てくれました。賃貸の場合は管理会社経由が基本なんですね」
— Yahoo!知恵袋より
一方、管理組合の承認を得ずに勝手に工事を進めてしまった場合には、どうなるのでしょうか。最悪の場合、以下のようなリスクがあります。
- 管理組合から「原状回復(元に戻すこと)」を求められる
- マンションのガス設備との整合性が取れず、安全確認が取れないとして給湯器の使用を止められる
- 将来の売却・賃貸時に「無許可工事あり」として物件評価が下がる
「たかが給湯器の交換で、そこまで大ごとになるの?」と思われるかもしれませんが、マンション特有のルールがある以上、事前確認は必須です。交換を検討したら、まず管理会社か管理組合の理事長に連絡し、「届け出の要否と手続き方法」を確認することから始めてください。
エコジョーズへの交換で見落としがちな「ドレン排水」問題
ここ数年、「エコジョーズに替えるとガス代が安くなる」という情報が広まり、マンションPS設置型でもエコジョーズへの切り替えを希望される方が増えています。エコジョーズは従来型と比べて熱効率が高く、確かにランニングコストの削減効果があります。
しかし、PS設置型でエコジョーズを導入する際に見落とされがちな問題があります。それが「ドレン排水」です。
エコジョーズは排気ガスを再利用して熱を回収する際に、水蒸気が凝縮した「ドレン水(排水)」が発生します。このドレン水を排水するための配管工事が必要になるのですが、マンションのPS内の構造によっては、ドレン排水の配管ルートを確保するのが難しいケースがあります。
具体的には以下のような状況が問題になります。
- PSの近くに排水口がない
- 既存の配管を避けながらドレン排水管を通すスペースがない
- 管理規約上、新たな配管工事が制限されている
こうした場合、追加の配管工事費が2万〜5万円程度かかることがあります。場合によってはエコジョーズへの切り替え自体を断念し、従来型(エコジョーズではないノーマルタイプ)での交換にとどめざるを得ないケースもあります。
「エコジョーズに替えたらガス代が月2,000円節約できる」という試算があったとしても、追加工事費に5万円かかれば、回収には2年以上かかる計算になります。エコジョーズへの切り替えを希望する場合は、事前にドレン排水工事の可否と費用を確認してから判断することをおすすめします。
また、エコジョーズのドレン水はpHが低い(酸性)ため、マンションの共用排水管に直接流す場合は中和器の設置が必要なケースもあります。この点も含めて、PS設置型に詳しい業者に確認を取ることが大切です。
マンションこそ有資格業者にこだわるべき理由
「どうせ交換するなら安い業者に頼みたい」という気持ちは、誰しも持つものです。しかしマンションのPS設置型給湯器の交換においては、業者選びの「安さ優先」が大きなリスクをはらんでいます。
給湯器の交換工事には、ガス配管の接続・切断が伴います。この作業を行うには「簡易内管施工士」(ガス配管工事に必要な資格)の保有が必要です。また、水道管の接続が伴う場合は「指定給水装置工事事業者」(自治体からの指定)であることも求められます。
マンションのPS設置型の場合、これらの資格を持たない業者が工事を行うと、ガス漏れや水漏れのリスクが高まるだけでなく、マンションの管理規約違反にもなりかねません。管理組合が「どの業者が工事したか」を確認した際に、無資格業者による施工が発覚すると、工事のやり直しを求められる可能性があります。
信頼できる業者を見極めるための5つのチェックポイントを押さえておきましょう。
- 簡易内管施工士の資格保有:業者のウェブサイトや見積書に記載があるか確認する
- 指定給水装置工事事業者の認定:市区町村の水道局から認定を受けているか確認する
- マンション・PS設置型の施工実績:過去の施工事例を確認し、マンション対応の経験が豊富か確認する
- 管理組合への届け出サポート:必要書類の作成・提出をサポートしてくれるか
- アフターフォロー体制:施工後のトラブル対応の窓口が明確か
ネット上の「格安給湯器交換業者」の中には、これらの資格を持たずに工事を行う業者も存在します。価格だけを見て依頼してしまうと、後から大きな代償を払うことになりかねません。
一括見積もりサービスについては「複数社から比較できて便利」と感じる方も多いですが、個人情報が複数の業者に流れるリスクがあることも念頭に置いてください。問い合わせ後に複数の業者から電話やメールが殺到して困った、という声も珍しくありません。
「10年保証」を鵜呑みにしてはいけない理由
PS設置型の給湯器交換を検討していると、業者のウェブサイトで必ずといっていいほど目にするのが「10年保証」というフレーズです。しかし、この「10年保証」を額面通りに受け取るのは危険です。
その理由を整理すると、以下のようになります。
① 給湯器の寿命は10年を超えてから訪れる
給湯器の一般的な寿命は約10〜15年といわれています。つまり、給湯器が実際に壊れやすくなるのは、10年保証が切れる頃か、その後です。「10年保証があるから安心」と思っていたのに、保証が切れた直後に本格的な不具合が出た、というケースが実態としては多いのです。
② 部品の供給期間は製造終了から約10年
メーカーは製造終了から10年程度で補修部品の供給を終了します。これはメーカーが定める業界の慣行です。つまり、10年保証があっても、保証期間内に部品が入手できなくなれば、修理できないという矛盾した状況が生まれます。
③ 施工不良は設置後数週間〜数ヶ月で顕在化する
工事の不具合は、設置直後から数ヶ月以内に発覚するのが通常です。10年後に「この不具合は施工ミスによるもの」と証明することは、現実的にはほぼ不可能です。
④ 小規模業者が10年後に存続している保証はない
とくにマンションの場合、10年後にも確実に対応してもらえる業者を選ぶことが重要です。設立して間もない業者や、個人事業主規模の業者が10年後も同じ体制で営業しているかどうかは誰にも分かりません。業者が廃業してしまえば、保証書は紙切れ同然になります。
こうした現実を踏まえると、「10年保証があるかどうか」よりも「10年後も確実に存在し、対応してもらえる業者かどうか」の方が、はるかに重要な判断基準であることが分かります。
東京ガスの機器交換が最有力候補である理由
マンションPS設置型の給湯器交換において、関東圏(東京ガスのガス供給エリア内)の方であれば、最初に検討すべきは「東京ガスの機器交換」です。その理由を具体的に説明します。
東証プライム上場の大手インフラ企業としての信頼性
東京ガスは東証プライム上場企業であり、100年以上の歴史を持つ国内最大級のガス事業者です。10年後はもちろん、20年後・30年後も確実に存続し、アフターフォローを受けられる可能性が最も高い業者の一つです。先ほど述べた「業者の存続リスク」が最も低いのが、東京ガスのような大手インフラ企業です。
マンション・PS設置型への豊富な施工実績
東京ガスは関東圏を中心に、マンションPS設置型を含む様々な設置タイプの給湯器交換を数多く手掛けてきた実績があります。管理組合への届け出サポートや、機種の適合確認なども含めて、マンション特有の課題に慣れた対応が期待できます。
認定施工会社制度による資格担保
東京ガスの機器交換は、東京ガスの厳しい基準をクリアした「認定施工会社」が施工を担当します。つまり、施工資格の保有や技術力が組織として担保されており、無資格業者が工事を行うリスクがありません。
Web注文でネット業者並みの価格競争力
Web専用サービスに特化することでコストを抑えており、大手の信頼性を持ちながら価格競争力のある交換が可能です。「安さ」と「信頼性」を両立したい方にとって、最適な選択肢の一つといえます。
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まとめ:後悔しないためのチェックリスト
マンションPS設置型給湯器の交換は、費用や機種の選択だけでなく、管理組合への手続き・施工資格・業者の長期的な信頼性まで含めて総合的に判断する必要があります。最後に、交換を検討する際のチェックリストをまとめます。
交換前の確認事項
- 管理規約を確認し、給湯器交換に届け出や承認が必要かどうかを把握する
- 管理会社または管理組合の理事長に連絡し、手続き方法を確認する
- 現在の給湯器の型番・排気方向・設置スペースの寸法を調べておく
- エコジョーズへの切り替えを希望する場合は、ドレン排水工事の可否を事前確認する
- 給湯器の色・デザインに管理規約上の制限がないか確認する
業者選びのチェックポイント
- 簡易内管施工士の資格保有を確認する
- 指定給水装置工事事業者の認定を確認する
- マンションPS設置型の施工実績が豊富かどうかを確認する
- 管理組合への届け出書類のサポートがあるか確認する
- 「10年保証」の内容よりも、業者が10年後も存続できる規模・信頼性があるかを重視する
見積もり時の確認事項
- 機器代・工事費・撤去費・処分費が全て込みの総額で提示されているか確認する
- 追加費用が発生する可能性がある項目(排気筒交換、ドレン排水工事など)を事前に聞いておく
- 工事当日の立ち会いの要否を確認する
あなたも「給湯器の交換くらいなら簡単に済む」と思っていた方も、この記事を読んでマンション特有の複雑さを理解していただけたと思います。手続きをしっかり踏んで、信頼できる業者に依頼することが、後悔のない給湯器交換への近道です。
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