ココットプレートのスリットの意味と役割|機能を正しく理解してグリル調理を徹底活用する方法

この記事を読むと分かること
  • ココットプレートのスリット(細い穴の連続)が設けられている理由と、調理への影響
  • スリットによって魚・肉・野菜の仕上がりがどう変わるか、上手に活用するための実践テクニック
  • スリットの詰まりや焦げ付きを避けるための、正しいお手入れ・洗い方のポイント

ココットプレートのスリットとは何か

リンナイのビルトインガスコンロのグリルに付属する「ココットプレート」を洗うとき、「切れ目がたくさん入っている…これは何?」と気になったことはありませんか。この細い開口が「スリット」です。
まず位置を押さえてください。スリットが入っているのは、器のほうではなくフタです。リンナイ公式はこのプレートの特徴を「フタの開口スリットと底面のウェーブ形状」と説明しています(リンナイ公式オンラインストア・2026年9月時点)。器の底に穴は開いておらず、出た脂は底面の波形をつたって両側の溝に流れます。
フタに開口があるのは、グリルの直火を食材に届かせるためです。ただの通気孔ではなく、火は通しながら油の飛び散りは庫内に出さないための形状で、リンナイは庫内の油汚れを99.9%カットするとしています(同・2026年9月時点)。

スリットの3つの主要な機能

ココットプレートのスリットには、大きく分けて以下の3つの機能があります。
役割1:フタをしたまま直火を食材に届ける
ふつうフタをして焼けば蒸し焼きになり、焼き目は付きません。ココットプレートはフタに開口があるので、フタをしたまま直火で焼けます。焼き色と香ばしさは、この開口から入る直火によるものです。
役割2:油の飛び散りを庫内に出さない
魚や肉から出た脂ははねてもフタに当たり、器の中に戻ります。開口の形と大きさはそのために計算されたもので、リンナイは庫内の油汚れを99.9%カットするとしています(リンナイ公式・2026年9月時点)。グリルを使ったあとの掃除が軽いのは、この構造のおかげです。
役割3:出た脂を食材から離す(これは底面の仕事)
脂を逃がしているのはスリットではなく、器の底面のウェーブ形状です。波の谷が両側の溝につながっていて、出た脂はそこへ流れます。食材が自分の脂に浸かりにくいので、表面が水っぽくなりません。

「穴の開いた焼き網」とは考え方が逆です

スリットと聞くと、焼き網のように下へ脂を落とす穴を思い浮かべますが、ココットプレートは逆です。器は閉じていて脂を受け止め、開口は上(フタ)にあって火だけを通します。
この違いは掃除に直結します。焼き網は落ちた脂が受け皿とグリル庫内に飛びますが、ココットプレートは脂が器の中に残るので、洗うのはこのプレートだけで済みます。

スリットを上手に活用する調理テクニック

スリットの機能を最大限に発揮させるための実践的なテクニックを紹介します。
魚の場合:フタをして焼く。並べ方は「重ねない」だけ
切り身も干物も、フタをしたまま焼くのが基本です。フタの開口から直火が入るので焼き目は付きます。置き方で気をつけるのは重ねないことくらいで、底面の波の向きに合わせる必要はありません。奥行きは306mmあり、さんまがまるごと入ります(リンナイ公式・2026年9月時点)。
肉の場合:出た脂は底面の溝へ流れる
脂の多い肉は調理中に油脂を多く出します。この脂を流しているのはフタのスリットではなく、器の底面のウェーブ形状です。脂が両側の溝へ流れるので、肉が自分の脂に浸かりにくくなります。
野菜の場合:水は入れない
ココットプレートは水を張らずに使います。フタがあるので食材から出た水分がこもり、水を足さなくても内側はしっとり仕上がります。水を入れると温度が上がりきらず、焼き目が付かないまま茹でたような状態になります。
「フタをすると焼き色が付かないのでは」と思われがちですが、ココットプレートには当てはまりません。焼き色を作っているのはフタの開口から入る直火なので、フタを外すと油が飛び散るうえに、仕上がりが良くなるわけでもありません。

スリットがあることで得られる具体的なメリット

スリットの機能を理解すると、これまで感覚的に感じてきた「ココットプレートの良さ」の理由が分かります。
魚は、出た脂が底の溝へ流れるので表面が水っぽくならず、フタの開口から入る直火で焼き目が付きます。肉も同じで、脂に浸かった状態になりません。野菜はフタで水分が保たれるぶん、焦げる前に火が通ります。いずれも「開口は上・脂は下」という構造から出てくる結果です。

スリットの詰まりや焦げ付きを避けるための正しいお手入れ

汚れが溜まるのは2か所です。フタの開口のふち(はねた脂が焼き付く)と、器の底面の溝(流れた脂がたまる)で、扱いが違います。
毎回使用後の洗い方
プレートが冷めたら、洗剤を含ませた布で汚れを拭き取り、そのあと乾いた布で洗剤と水気を拭き取ります(リンナイ公式Q&A・2026年6月更新)。フタは開口のふちに脂が残りやすいので、布を当てて動かすほうが確実です。
頑固な汚れの場合
キッチンペーパーに洗剤と水を含ませて汚れた部分を湿らせ、浮いてきたらやわらかい布で拭き取ります。それでも落ちないときは、くしゃくしゃにしたラップに別売のガラストップクリーナーを付けて磨きます(いずれもリンナイ公式Q&A・2026年6月更新)。内側は二重のフッ素加工なので、金属たわしや研磨剤入りのクレンザーは使えません。
焦げ付き防止
フタの開口が脂で塞がると直火が通りにくくなり、焼き目が付かないうえに焦げの元になります。使うたびに洗う習慣をつけてください。

スリットひとつでココットプレートの使い勝手が変わる

「単なる穴」に見えるスリットは、フタをしたまま直火で焼くための開口です。火は通すが油は出さないという一点に絞られた構造で、これがあるからフタを外さずに焼き目を付けられます。
コンロの老朽化が気になる方や、上位機種へのグレードアップを検討されている方は、信頼できる業者に相談することをおすすめします。

まとめ|スリットの意味を知るとグリル調理がおもしろくなる

ココットプレートのスリットはフタにある開口で、直火を通しつつ油の飛び散りを庫内に出さないためのものです。脂を逃がしているのはスリットではなく底面のウェーブ形状で、この2つは別の部品の別の仕事です。
実際の調理では、フタをしたまま焼く・水は入れない・食材は重ねない、の3つを守れば足ります。洗うのはフタの開口のふちと底面の溝で、金属たわしと研磨剤は使いません。

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