給湯器のブレーカーを落としてもいいの?凍結リスクと長期不在時の正しい対処法
この記事を読むと分かること
- 給湯器のブレーカーを落とすと自動凍結予防が作動せず、冬季に配管凍結・破裂のリスクがある
- 長期不在時にブレーカーを切る場合は、事前に水抜き手順を完了させることが重要
- 15年以上使用している古い給湯器は、信頼できる業者への交換を検討する絶好のタイミング
給湯器のブレーカーを落とすのは危険?よくある疑問に答えます
「旅行や帰省で長期間家を空けるとき、給湯器のブレーカーを落としても問題ないの?」という疑問を持つ方は少なくありません。電気代を節約したい気持ちから、外出時にまとめてブレーカーを落とすことを習慣にしている方もいるでしょう。
しかし実は、給湯器のブレーカーを落とすことには思わぬリスクが潜んでいます。特に冬季の長期不在時には、配管の凍結や破裂といった深刻なトラブルにつながる可能性があります。
この記事では、給湯器のブレーカーを落とすことのリスク、自動凍結予防機能の仕組み、そして長期不在時の正しい対処法について詳しく解説します。給湯器の扱い方に不安がある方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
給湯器のブレーカーを落とす主なリスク:凍結予防が機能しなくなる
給湯器のブレーカーを落とした場合の最大のリスクは、自動凍結予防機能が停止してしまうことです。
現代のガス給湯器には、外気温が一定温度(おおむね3〜5℃)を下回ると自動的に作動する「凍結予防ヒーター」や「循環ポンプ」が搭載されています。これらはすべて電力を使って動作するため、ブレーカーを落とすと機能しなくなります。
結果として、冬季に家を空けてブレーカーを落とした場合、以下のようなトラブルが発生するリスクがあります。
- 配管の凍結: 給湯器の配管内の水が凍ってしまい、お湯が出なくなる
- 配管の破裂: 凍結した水が膨張して配管が破裂し、水漏れが発生する
- 給湯器本体の損傷: 内部の熱交換器などが凍結ダメージを受ける
配管が破裂した場合の修理費用は数万円〜十数万円になることもあります。電気代の節約で浮く金額と比較すると、リスクがあまりにも大きいことがわかります。
「そんなに寒くなることはないだろう」と思っていても、日本の多くの地域では冬季に氷点下になることがあります。首都圏でも1月〜2月にかけては氷点下になる日があるため、油断は禁物です。
また、給湯器本体は屋外や半屋外(バルコニーなど)に設置されていることが多く、室内よりも気温が下がりやすい環境にあります。室温が5℃でも、給湯器の設置場所は0℃を下回ることも珍しくありません。
給湯器の「自動凍結予防機能」とは何か
給湯器の自動凍結予防機能は、主に2種類の方法で凍結を防いでいます。それぞれの仕組みを理解しておくと、なぜ電源が必要なのかがよくわかります。
凍結予防ヒーター
給湯器の配管や本体の外側に取り付けられた電気ヒーターで、外気温が低くなると自動的にONになり、配管を温めます。この機能は、給湯器のリモコンをOFFにしていても、ブレーカーが入っていれば作動します。
ヒーターの消費電力はメーカー・機種によって異なりますが、一般的に30〜100W程度です。冬の寒い夜に数時間動作したとしても、電力コストはわずかなものです。
循環ポンプ(追い炊き機能付き給湯器の場合)
追い炊き機能(ふろ自動機能)付きの給湯器では、外気温が低下すると浴槽内のお湯を循環させることで配管の凍結を防ぎます。お湯が動き続けることで凍りにくくなる仕組みです。
ただし、この機能が作動するには浴槽に一定量の水(循環口より上まで)が必要です。浴槽が空の状態では循環ポンプによる凍結予防は機能しません。
メーカーによる違い
メーカーや機種によっては「外気温センサー」が搭載されており、気温をリアルタイムで検知して必要なときだけヒーターを動かす省エネタイプのものもあります。しかしどちらにしても、電源が供給されていること(ブレーカーが入っていること)が前提条件です。
リンナイ・ノーリツ・パーパスなど各メーカーとも、取扱説明書の中で「凍結予防のため電源プラグは抜かないでください」と明記しています。これはメーカー各社が共通して推奨していることです。
実際に利用した方からこんな声があります。
「正月休みに実家に帰省していたら、帰ってきたらお湯が全く出なくなっていた。給湯器の配管が凍結していたみたいで、解凍するのに丸1日かかった。年始早々大変だった」
— Yahoo!知恵袋より
このように、少し気を抜いただけで深刻なトラブルが起きる可能性があるのです。
給湯器のブレーカーを落としても安全な条件
「それでも電気代が心配」という方のために、ブレーカーを落としても安全な条件についても説明しておきます。
夏季(凍結リスクがない時期)
気温が十分に高い夏季(おおむね5月〜10月)であれば、凍結のリスクはほぼありません。この時期に短期〜中期の不在が続く場合は、給湯器のブレーカーを落としても大きな問題はないでしょう。
ただし、給湯器の待機電力はそれほど大きくありません(10〜30W程度)。1ヶ月間の待機電力コストは数十円〜数百円程度です。電気代の節約効果は限定的なため、「凍結リスクがない季節でも念のため落とさない」という選択肢も十分合理的です。
完全な水抜きを行った後
後述する水抜き手順を完了した状態であれば、ブレーカーを落としても凍結の心配はありません。配管の中に水が残っていなければ、凍るものもないためです。水抜きを確実に行ってからブレーカーを落とすことで、電気代の節約と凍結リスクの回避を両立できます。
長期不在時の正しい対処法:水抜き手順
1ヶ月以上の長期不在や、冬季に完全に家を空ける場合は、水抜き(排水)を行ってからブレーカーを落とすことが推奨されます。
水抜きの手順はメーカーや機種によって多少異なりますが、一般的な流れは以下の通りです。
水抜きの一般的な手順
準備
最初に、リモコンで給湯器の電源をOFFにしてください。次に、水道の元栓(給水バルブ)を閉めます。
給湯器本体の水抜き
給湯器本体には「水抜き栓(排水栓)」があります。機種によって場所が異なりますが、本体下部か側面にあることが多いです。取扱説明書で確認するか、メーカーのサポートページを参照してください。
水抜き栓を左に回して開けると、水が出てきます。水が出なくなるまで待ち、止まったら水抜き栓を閉じてください。
配管内の水抜き
家の中のすべての蛇口(キッチン・洗面所・浴室)を開いて、配管内の残水を出し切ります。シャワーも出しておきましょう。水が出なくなったら蛇口を閉じます。
追い炊き機能付き給湯器の場合の追加手順
追い炊き機能がある場合は、浴槽のお湯(水)を循環口より下まで抜いておく必要があります。または浴槽の水を完全に抜いてもよいです。
作業完了後
すべての蛇口が「閉」になっていることを確認してから、給湯器のブレーカーを落とします。
水抜き後の注意点
帰宅後に水抜き状態から給湯器を再起動する際は、次の順番で行います。
- 水道の元栓を開ける
- ブレーカーを入れる
- 給湯器のリモコンをONにする
- 蛇口から水を出して、配管内のエアが抜けるまで待つ
エアが混入している間は「ぷつぷつ」「ごぼごぼ」という音がしたり、水の出方が安定しないことがありますが、しばらく流すうちに正常に戻ります。
あなたも「水抜きって難しそう」と感じたことはありませんか?確かに初めての方には少し手順が複雑に感じられますが、一度覚えてしまえば難しくありません。メーカーのホームページや取扱説明書にも具体的な手順と図が掲載されていますので、ぜひ事前に確認しておきましょう。
給湯器ブレーカーに関するよくある質問
Q. 給湯器の電気代はどのくらいかかる?
給湯器の待機電力(リモコンをOFFにした状態での消費電力)はメーカー・機種によって異なりますが、おおむね以下の範囲内です。
- ガス給湯器(普通タイプ): 5〜15W程度
- エコジョーズ(高効率タイプ): 10〜25W程度
- 給湯暖房機(床暖房・浴室乾燥付き): 15〜30W程度
1ヶ月(720時間)待機した場合のコストの目安(電気代を1kWhあたり30円で計算):
15W × 720時間 ÷ 1000 × 30円 = 約324円/月
一方、凍結で配管が破裂した場合の修理費用は数万円〜十数万円になることもあります。待機電力コストは「凍結リスクへの保険料」と考えると、落とさない判断が合理的です。
Q. リモコンをOFFにするだけでは不十分?
リモコンをOFFにしても、給湯器本体への電源供給は続いています。つまり、凍結予防ヒーターは正常に機能します。「リモコンをOFFにする=電源を切る」ではないので、ご注意ください。
Q. 給湯器の電源プラグを抜けばいい?
電源プラグを抜くことはブレーカーを落とすことと同じ効果があります。冬季には凍結リスクがあるため、基本的には電源プラグも抜かないことを推奨します。
Q. ガスの元栓を閉めれば安全?
ガスの元栓を閉めても、給湯器内部の水は抜けません。凍結するのは「水(お湯)」の部分なので、ガス栓を閉めるだけでは凍結を防げません。電源の維持か水抜きの実施が必要です。
凍結してしまった場合の対処法
万が一、給湯器の配管が凍結してしまった場合はどうすればよいでしょうか。
自然解凍を待つ
最も安全な方法は、自然に気温が上がるのを待つことです。気温が上がれば自然に解凍され、お湯が使えるようになります。急いでいない場合はこの方法が最善です。
ぬるま湯をかける
凍結している部分(給湯器の配管や本体外側)にぬるま湯(30〜40℃程度)をゆっくりかけて解凍します。熱湯は絶対に使わないでください。急激な温度差が配管にひびや破裂を引き起こします。
タオルで温める
凍結している部分にタオルを巻き、そこにぬるま湯をかける方法も効果的です。直接かけるよりも配管への負担が少なくなります。ドライヤーの温風を当てる方法も有効ですが、水気のある場所での使用には感電リスクがあるため十分注意してください。
配管が破裂していた場合
解凍後に水漏れが発生している場合は、すぐに水道の元栓を閉めて業者に連絡してください。配管の修理や給湯器本体の交換が必要になる場合があります。
「去年の年末、急に寒波が来て慌てて対処しようとしたが間に合わず、帰省から戻ったら洗面台の下が水浸しになっていた。配管が割れて修理に5万円以上かかった。事前に水抜きしておけばよかったと本当に後悔した」
— Xより
このような事態を避けるためにも、冬季の長期不在前には必ず対策を講じておきましょう。
古い給湯器を使っている方へ:交換を検討するタイミング
「そういえばうちの給湯器、かなり古いな…」と気づいた方もいるのではないでしょうか。
給湯器の一般的な寿命は10〜15年とされています。特に15年以上使用している給湯器は、凍結リスクへの対処とあわせて、交換を検討する絶好のタイミングです。
古い給湯器には以下のような問題が潜んでいます。
- 凍結予防機能が不十分: 古い機種は現代の機種と比べて凍結予防機能が弱い場合がある
- 熱効率の低下: 長年の使用により熱効率が落ち、ガス代が上がっている可能性がある
- 部品供給終了のリスク: 製造終了から約10年で補修部品の供給が終わることが多い
- 突然の故障リスク: 経年劣化が進んでいるため、冬場の寒い時期に突然壊れるリスクが高い
冬の寒い日に突然給湯器が壊れると、業者の手配に時間がかかり、数日間お湯が使えない状況になることも。特に小さいお子さんやご高齢の方がいるご家庭では深刻な問題となります。
また、「10年保証」を大々的に宣伝する業者もありますが、実態を知ると見方が変わります。給湯器が実際に故障しやすくなるのは製造から12〜13年目以降が多く、ちょうど保証が切れるタイミングと重なります。製造終了から約10年で部品供給が終わることもあり、保証期間内でも修理できないケースがあります。さらに、小規模業者が10年後も存続しているかどうかは保証の限りではありません。
だからこそ、長期にわたって信頼できる実績ある業者を選ぶことが重要です。
信頼できる給湯器交換業者の選び方
給湯器の交換を検討する際には、業者選びも重要なポイントです。「安さだけで選ぶ」と思わぬトラブルに巻き込まれることがあります。
まず確認すべき資格・認定
給湯器の交換工事には専門的な資格が必要です。業者を選ぶ際は、必ず以下の資格保有を確認してください。
- 簡易内管施工士: ガス配管工事に必要な国家資格
- 指定給水装置工事事業者: 自治体の指定を受けた水道工事業者であることの証明
これらの資格を持つ業者に依頼することで、工事の安全性が担保されます。無資格業者による工事は、ガス漏れや水漏れ、最悪の場合は火災・爆発につながる危険があります。
上場企業の安心感
業者を選ぶもう一つの重要な基準が、企業の信頼性・継続性です。上場企業には以下の優位点があります。
- 個人情報の管理が法令・上場基準に基づいて厳格に行われている
- 財務状況が公開されており、倒産リスクが比較的低い
- 施工品質の社内基準や認定制度が整備されていることが多い
一括見積もりサービスを利用すると、複数の業者に個人情報が流れることがあります。「いつのまにか知らない業者から電話が来る」という経験をした方もいるのではないでしょうか。信頼性の高い業者に直接依頼することで、このようなリスクを避けられます。
「インターネットで見つけた格安業者に頼んだら、工事は済んだが数ヶ月後に不具合が出て連絡しても全然つながらなかった。少し高くても信頼できる会社に頼むべきだったと痛感した」
— Yahoo!知恵袋より
このような後悔をしないためにも、価格だけでなく企業の信頼性も重視した業者選びをおすすめします。
まとめ:給湯器のブレーカーは基本的に落とさないのが安心
給湯器のブレーカーを落とすことの最大のリスクは、自動凍結予防機能が停止することです。冬季の長期不在時には、このリスクが配管の凍結・破裂という深刻なトラブルにつながる可能性があります。
給湯器の待機電力コストは月数百円程度ですが、凍結トラブルによる修理費用は数万円〜十数万円になることもあります。電気代の節約よりもリスク回避を優先することをおすすめします。
どうしてもブレーカーを落とす必要がある場合は、事前に水抜き手順を完了させてから行いましょう。水抜きを正しく行えば、ブレーカーを落としても安全です。
また、15年以上使用している古い給湯器をお持ちの方は、この機会に信頼性の高い業者への交換を検討されることをおすすめします。冬場の急な故障を未然に防ぎ、より省エネ・高機能な新しい給湯器で快適な生活を取り戻しましょう。
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