ラ・クックグラン浅型と深型の違いとは?パンを焦がさずに焼くには深型が必須の理由
この記事を読むと分かること
- パロマ ラ・クックグランの浅型と深型(グランポット)の具体的な違いが分かる
- グリルでパンを焼くときに深型が必要な理由が分かる
- ラ・クックグランポットを使ったパン作りのコツと注意点が分かる
パロマ ラ・クックグランとは
パロマのビルトインガスコンロに対応したグリル調理容器シリーズ「ラ・クックグラン」は、ガスコンロのグリルを使って焼く・煮る・蒸す・炊くなどさまざまな調理が可能な万能調理容器です。魚焼き専用だったグリルが、まるでオーブンのように使えるとして、料理好きのユーザーを中心に人気を集めています。
ラ・クックグランシリーズには主に「浅型(プレートタイプ)」と「深型(グランポット)」の2種類があります。どちらも魚や肉の焼き物はもちろん、パン・スイーツ・炊飯なども作れますが、用途や料理の種類によって適したタイプが違います。
「浅型を持っているけれどパンを焼くと失敗する」「深型と浅型の何が違うのかよくわからない」という声はラ・クックグランユーザーの間でよく聞かれます。この記事では特にパン作りに焦点を当て、浅型と深型の違いと深型の必要性を解説します。
浅型(プレートタイプ)の特徴
ラ・クックグランの浅型プレートは、波形(フルート形状)の底面が特徴的な薄いトレー状の容器です。深さはおよそ4cmと浅く、魚・肉・野菜を直接並べて焼くのに適しています。
浅型の最大のメリットは、食材の余分な油や水分が波形の溝に落ちてたまるため、ヘルシーな仕上がりになる点と、グリル庫内の汚れをほぼ完全に防いでくれる点です。従来の網焼きと比較して、グリル庫内の壁面や下面への油はねを大幅に減らせるため、掃除がとても楽になります。
ただし浅型は「蓋の高さ」が限られているため、パンや膨らみのある焼き菓子を作るときに不向きです。パン生地はオーブン内で発酵と加熱によって大きく体積が増えますが、浅型のフタは低く、生地がフタに触れて焦げてしまったり、形が崩れたりするトラブルが起きやすくなります。
深型(グランポット)の特徴
ラ・クックグランポット(深型)は、幅200mm・奥行き265mm・深さ約85mmのグリル調理容器です。浅型プレートと同様にフタ付きで使え、高い蒸気密閉性を持っているため、グリル庫内で「密閉加熱」が可能です。
深さが85mmあることで、パン生地が発酵・膨張しても十分な余裕を持ってフタに触れることなく焼き上げられます。これが浅型との最大の違いであり、パン作りには深型が必要とされる理由です。
また深さがある分、スープ・煮物・炊飯など液体を使う料理にも対応できます。「焼く・煮る・炊く」すべてを一つの容器でまかなえるため、4〜5人分の料理を一度に作ることも可能です。質量はふたを含めて1,430gです(パロマ公式・2026年9月6日確認)。
浅型と深型は、どちらが大きいのですか
深型(グランポット)は確かに深いのですが、幅も奥行きも浅型より小さく、器としては一回りコンパクトです。パロマ公式の製品ページで2026年9月6日に確認した実数を並べます。
| 項目 | 浅型 ラ・クックグラン | 深型 ラ・クックグランポット |
|---|---|---|
| 型番 | PGDL-50BM/PGDL-50B/PGDL-50R | PGDA-42BM |
| 器具寸法 | 高さ50×幅240×奥行310mm | 高さ85×幅200×奥行265mm |
| 質量 | 1,150g(ふた含まず) | 1,430g(ふた含む) |
| 深さ・容量 | プレートの深さ約4cm(ふたの高さを含まず) | 深さ8.5cm・容量2.4L |
| 材質 | 鉄・鋳鉄/Wセラミックコート | アルミニウム合金・真鍮/セラミック塗膜加工 |
| 使える場所 | グリル(パロマは「焼き調理専門」と説明) | コンロとグリルの両方 |
| 税込価格 | ラ・クックグランセット 12,320円 | 23,650円 |
寸法・質量・価格はパロマ公式サイトと公式通販「パロマプラス」で2026年9月6日に確認したものです。材質は同社カタログと、浅型に付属する取扱説明書によります。
幅で40mm、奥行で45mm、深型のほうが小さいことになります。ですから「深型を買えば浅型は要らない」とはなりません。パロマ自身が浅型を「さんまも丸ごと焼ける大きさ」と説明しており、長い魚を1尾そのまま焼く用途は浅型の担当です。価格差は11,330円で、パンのために買い足すかどうかは、この差額をどう見るかの判断になります。
材質が違うので、手入れの仕方も同じではありません
浅型は鉄・鋳鉄、深型はアルミニウム合金と真鍮で、素材そのものが違います。表面の塗装も、浅型がWセラミックコート、深型がセラミック塗膜加工と別の呼び方をされています。
浅型の取扱説明書には「食器洗い乾燥機には使用しないでください。さびなどの原因になります」と明記されています。手入れは、使用後によく洗って水気をふき取り、乾燥させたうえで、本体内側に油を塗って保管するという流れです。焦げつきは熱湯に浸して落とし、みがき粉・たわし・金属製の硬いものは使いません。
この手順を深型にそのまま当てはめないでください。さびは鉄の性質から出てくる話であって、アルミニウム合金の深型で同じことが起きるとは限りません。深型の可否は、お手持ちの製品に付いてきた取扱説明書で確認してください。一次情報は製品ごとに違い、片方の説明を隣の製品へ広げると誤りになります。浅型の塗装とお手入れの手順は、取扱説明書の記述をもとにパロマ ラ・クックグランはフッ素加工ではなくセラミック塗装|取扱説明書で確認した正しいお手入れ方法で詳しく整理しています。
パン生地は糖分と油脂を含むぶん焦げつくと落としにくく、金属製のヘラでこすれば塗装を傷めます。あとで出てくるクッキングシートは、取り出しやすさのためだけでなく、この手入れの負担を減らすためでもあります。
パンを焼くときに深型が必要な理由
パン作りの過程では、「一次発酵→成形→二次発酵→焼き」というステップをたどります。発酵によって生地中の酵母(イースト)が二酸化炭素を発生させ、生地がもとの2〜3倍に膨らみます。焼成中にもさらに膨らむため、最終的にかなりの高さになることが多いです。
浅型のラ・クックグランでは、この膨らみに対してフタとの空間が足りません。パン生地がフタの内側に触れると、接触部分が直接熱で焦げてしまいます。また生地がフタに押しつけられた状態で焼かれると、ふんわりとした食感が出ず、目詰まりしたような重いパンになることがあります。
深型(グランポット)の85mmの余裕空間があれば、小型のロールパンであれば十分に膨らんでも焦げにくく、きれいな丸みのあるパンに仕上がります。大きなワンローフは難しくても、分割した小さなパン生地を複数個焼くスタイルであれば美味しく作れます。
パンを焼く前に、お使いのコンロが深型に対応しているか確かめてください
深型(グランポット)が使えるコンロは、浅型が使えるコンロより少なく、パロマの「ラ・クック対応器種一覧」で深型の欄に載っているのはビルトインコンロだけです。2026年9月6日時点で、同ページに掲載されている型番を数えると次のようになります。
| 対応表の区分 | 掲載機種数(2026年9月6日時点) |
|---|---|
| ラ・クック/ラ・クックグラン/ラ・クックアラカルト | ガステーブル51機種+ビルトインコンロ307機種=358機種 |
| ラ・クックグランポット(深型) | ビルトインコンロ130機種のみ |
深型の欄に載っている130機種のうち、浅型の欄にも載っているビルトインは127機種です。浅型が使えるビルトイン307機種から見ると、残る180機種は浅型だけの対応になります。さらに、据置型のガステーブルは深型の対応表そのものに区分がありません。
「パンには深型」と分かっても、コンロが対応していなければ買っても使えません。パロマの対応器種一覧は機種名を入力して調べられるようになっているので、買う前に手元のコンロの型番で引いてください。公式の製品ページのほうでは、深型の対応をCREAシリーズ・AVANCE・FACEISシリーズ・WITHNAと案内しています。
ラ・クックグランポットでパンを焼く際のポイント
グランポットでパンを焼く際の手順と注意点をまとめます。
クッキングシートを必ず敷く
グランポットの底にはクッキングシートを敷いて使います。パン生地は焼くと容器に張り付きやすいため、シートを敷かないと焼き上がり後に取り出しにくくなります。(浅型のラ・クックグランはフッ素加工ではなく、鉄・鋳鉄にセラミック塗装を施した容器です。深型はアルミニウム合金で、材質が違います)パロマからはラ・クックグランシリーズ専用のクッキングシートが販売されており、容器のサイズにぴったり合うため使い勝手がよいです。
市販の一般的なクッキングシートも使用できますが、耐熱温度がグリルの温度(通常250℃前後)に対応しているか確認してください。耐熱温度が低いシートは、発煙・発火の原因になります。どの条件で燃えるのか、専用シートと市販品で何が違うのかはラ・クックグランのクッキングシートが燃える原因と対策|正しい使い方で失敗ゼロににまとめています。
専用シートは浅型用と深型用で品番が違います。浅型(ラ・クックグラン)用は「ラ・クックグラン専用クッキングシート大 PLCS-2A」、深型用は「ラ・クック、ラ・クックグランポット兼用クッキングシート PLCS-1A」で、どちらも税込1,320円です(パロマプラス・2026年9月6日確認)。本体の寸法が幅240×奥行310mmと幅200×奥行265mmで違うため、浅型用を深型に敷くと余ります。
蓋をして加熱する
グランポットでのパン焼きは必ずフタをした状態で行います。密閉することで庫内が高温に保たれ、スチーム効果で生地がふっくら仕上がります。焼き途中でフタを開けると温度が急激に下がり、仕上がりに影響が出るため、基本的に焼成中はフタを開けないようにしましょう。
火力と時間を調整する
グリルの設定は「弱火〜中火」から始めて、様子を見ながら調整するのがおすすめです。最初から強火にすると表面だけが焼けて内部が生焼けになることがあります。パロマの公式レシピを参考にしながら、自分のコンロのクセに合わせて時間と火力を微調整してください。
一次発酵はグリルの余熱を利用できる
グリルをわずかに温めてから電源を切り、その余熱の中でパン生地を一次発酵させる使い方もあります。温かく湿度のある環境が発酵を促進するため、グリル内は発酵に適した空間になります。ただし温度が高くなりすぎるとイーストが死滅してしまうため、グリルを長時間回しすぎないよう注意が必要です。
浅型しか持っていない場合はどうする?
すでに浅型のラ・クックグランを持っている場合でも、グランポット(深型)は別途購入することができます。パロマの公式サイトやオンラインショップ、家電量販店などで取り扱われています。
浅型は焼き魚・肉・ピザなど平らな料理に引き続き使えますので、深型と用途を分けて使うと調理の幅が大きく広がります。
深型は、パン以外にどんな料理ができますか
パロマは深型のレパートリーとして、炊く・煮る・燻製・冷凍調理・パン・蒸す・無水調理の7つを挙げています(公式製品ページ・2026年9月6日確認)。
- 炊飯はコンロで1〜3合、グリルで1〜2合。容器の内側に1〜3合の水位線がついています
- 蒸し料理は付属の内網を使います
- 燻製は燻製チップが使えます
- 冷凍餃子などの冷凍調理は、ふたをするのでグリル庫内への油はねを防げます
深型は天面のコンロでも使えます。浅型はグリル専用(パロマの言い方では「焼き調理専門」)なので、ここも両者の分かれ目です。CREA・FACEIS GRANDシリーズのコンロであれば、スマートフォンアプリ「おまかせシェフ」と連携した自動調理もできます。
つまり深型は「パン専用の道具」ではありません。11,330円の差額は、パン以外の6用途も含めて見ると判断しやすくなります。
まとめ
ラ・クックグランの浅型と深型(グランポット)の最大の違いは「深さ」であり、パン作りには深さ85mmを持つグランポットが必要です。浅型ではパン生地が膨らんでフタに接触し、焦げや形崩れのトラブルが起きやすくなります。グランポットを使い、クッキングシートを敷いてフタをした状態で中火から焼くことで、グリルで本格的なパンを焼くことができます。「浅型しか持っていない」という方は、グランポットの追加購入を検討してみてください。
よくある質問
浅型(ラ・クックグラン)ではパンは焼けないのですか
パロマは浅型を「焼き調理専門」、深型を「焼き物以外調理用」と分けて案内しており、公式のレパートリーで「パン」が挙がっているのは深型のほうだけです(2026年9月6日確認)。浅型のプレートの深さは約4cm(ふたの高さを含まず)で、膨らんだ生地がふたに触れやすくなります。浅型では焼けないとメーカーが書いているわけではありませんが、パンを想定して作られているのは深型です。
深型を買えば、浅型は手放してよいですか
おすすめしません。深型は幅200×奥行265mmで、浅型の幅240×奥行310mmより一回り小さいためです。さんまのような長い魚を丸ごと1尾焼く用途は、浅型が担当します。
リンナイやノーリツのコンロでも使えますか
ラ・クックシリーズはパロマの製品で、対応器種一覧に載っているのもパロマのガステーブルとビルトインコンロです。リンナイのグリル容器は「ココットプレート」「ザ・ココット」という別の製品なので、名前が似ていても入れ替えて使うものではありません。
食器洗い乾燥機で洗えますか
浅型は取扱説明書に「食器洗い乾燥機には使用しないでください。さびなどの原因になります」と明記されています。深型は材質が違うため、この記述をそのまま当てはめず、お手持ちの取扱説明書で確認してください。
ラ・クック(無印)とラ・クックグランは同じものですか
別の製品です。ラ・クック(無印)はパロマのカタログに販売終了と記載があり、現行はラ・クックグラン(浅型)とラ・クックグランポット(深型)の2つです。対応器種一覧では「ラ・クック/ラ・クックグラン/ラ・クックアラカルト」がひとまとめの欄になっています。
部品だけ買い直すことはできますか
できます。パロマプラスでは深型の部品が単品で売られており、2026年9月6日時点でラ・クックグランポット用蓋が15,070円、下側本体が18,480円、網組み立てが2,310円(いずれも税込)です。本体が23,650円ですから、ふたと本体を別々に買い直すと本体価格を超えます。落として変形させたときは、部品の値段を見てから決めてください。
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