ガスコンロのグリルの使い方を徹底解説|魚以外にも使える活用術・コツ・お掃除方法

この記事を読むと分かること
  • ガスコンロのグリルの基本的な使い方とおいしく仕上げるコツ
  • 魚以外にも使えるグリルの活用術(肉・野菜・トーストなど)
  • グリルのニオイ対策とシンプルなお掃除方法

ガスコンロのグリルって、実はすごく便利な調理器具です

ガスコンロを買い換えた、あるいは長年使っているのに「グリルはほとんど使ったことがない」という方は、実はかなり多いのではないでしょうか。魚を焼くと臭いがついて大変、掃除が面倒、そもそも使い方がよくわからない……そんな理由でグリルを敬遠している方も少なくありません。
ですが、グリルは使いこなせば、キッチンで最もパフォーマンスの高い調理器具のひとつになります。直火と対流熱を組み合わせた300〜400℃という高温加熱は、フライパンやオーブンでは再現しにくい「外はカリッと、中はジューシー」な仕上がりを実現してくれます。
この記事では、ガスコンロのグリルの基本的な使い方から、魚以外の活用術、上手に使うためのコツ、そしてお掃除方法まで、すべてをわかりやすく解説します。「グリルをもっと活用したい」と思っている方も、「そもそもグリルって何ができるの?」という初心者の方も、ぜひ最後まで読んでみてください。

グリルの仕組みを知ると使い方が変わる

ガスコンロのグリルは、庫内の上下または上部だけにバーナーがあり、食材を直火と対流する熱気で包み込むように加熱する仕組みです。通常のコンロバーナーとは根本的に加熱方式が異なります。
庫内の温度は点火から約1〜2分で200℃を超え、2〜3分後には300℃前後に達します。一般的なオーブンが200℃に達するのに10〜15分かかることを考えると、予熱時間の短さは大きなメリットです。

両面焼きグリルと片面焼きグリルの違い

近年販売されているガスコンロの多くは「両面焼きグリル」を採用しています。庫内の上下両方にバーナーがあり、食材を引っくり返さずに両面を均一に加熱できるのが特徴です。
一方、古いコンロや廉価モデルには「片面焼きグリル(上火専用)」が多く、食材の片面が焼けたら手動でひっくり返す必要があります。自分のコンロがどちらのタイプかを確認しておくと、調理の段取りが変わってきます。

水あり・水なしグリルの違い

グリルの受け皿(ドリップトレイ)に水を入れるかどうかで、2種類に分かれます。
水あり(受け皿に水を張るタイプ)
  • 落ちた油が水に落ちることで発火・発煙を防ぐ
  • 庫内の温度が比較的安定しやすい
  • 使用後の水捨てと洗浄が必要
水なし(受け皿に水を入れないタイプ)
  • 近年の主流で、受け皿の汚れが少ない設計
  • お手入れが比較的楽
  • 空焚き防止センサーが付いているモデルも多い
ご自身のコンロの説明書で「水あり」か「水なし」かを確認し、指示に従って使用してください。「水なし対応」のグリルに水を入れるのはNG、逆に「水あり必須」のグリルで水を入れずに使うと危険なケースがあります。

ガスコンロのグリルの基本的な使い方

ステップ1:予熱をする

グリルを使う前に必ず予熱(空焚き)を行います。点火して2〜3分間、何も入れない状態で庫内を温めることで、食材を入れたときに一気に高温で加熱でき、外側がカリッと仕上がります。
予熱をせずに食材を入れると、庫内が低温の状態から加熱が始まるため、食材の水分が先に飛んでしまいパサつく原因になります。特に魚を焼く場合、予熱があるかないかで仕上がりに大きな差が出ます。
予熱の目安時間
  • 魚を焼く場合:2〜3分
  • 野菜や肉を焼く場合:2〜3分
  • トーストやピザを焼く場合:1〜2分

ステップ2:食材を網にセットする

予熱が終わったら、グリル網に食材をセットします。このとき注意したいのが「食材の大きさと厚さ」です。
  • 切り身魚は皮目を下にして置く(最初に皮をパリッと焼くため)
  • 食材が網に直接触れるようにする(重ならないこと)
  • 食材が庫内の上部バーナーに触れないよう、高さに注意する
また、食材をグリル網に置く前に、網に薄くサラダ油を塗っておくと、食材が網にくっつきにくくなります。特に身が崩れやすい白身魚や皮のある魚には有効です。

ステップ3:加熱時間を調整する

グリルの加熱時間は食材の種類や厚さによって変わります。タイマーをセットして、焦げすぎないよう適切な時間で加熱しましょう。
食材別の加熱時間の目安(両面焼きグリルの場合)
食材時間の目安
サンマ(1尾)10〜13分
アジの開き8〜10分
サーモン切り身8〜10分
鶏もも肉(小)12〜15分
アスパラガス5〜7分
パプリカ(くし切り)6〜8分
これらはあくまで目安です。食材の大きさや厚さ、グリルの機種によって変わるため、最初は様子を見ながら調整してください。

ステップ4:取り出して盛り付ける

加熱が終わったら、トングや菜箸を使って食材を取り出します。グリル網と食材は非常に熱くなっているので、必ず耐熱のミトンや布巾を使用し、やけどに注意してください。
取り出した後、魚などは少し休ませると余熱で火が通り、よりジューシーな仕上がりになります。

グリルは魚だけじゃない!多彩な活用レシピ

グリルは「魚を焼く道具」というイメージが強いですが、実際には肉・野菜・パン・冷凍食品など、様々な食材の調理に使えます。ここでは具体的な活用法をご紹介します。

肉料理への活用

グリルの高温加熱は、肉料理にも非常に相性が良いです。鶏もも肉を焼く場合、フライパンで焼くよりも余分な脂が落ちてヘルシーに仕上がります。さらに表面がカリッと香ばしく焼けるため、食欲をそそる仕上がりになります。
グリルでできる肉料理の例
  • 鶏もも肉の塩麹焼き
  • 豚バラのガーリック焼き
  • ウインナー・ソーセージの炙り
  • 手羽先の焼き鳥風
  • ラムチョップのスパイス焼き
鶏もも肉などの大きな肉は、先に電子レンジで3〜4分加熱してから(半解凍〜半調理の状態にして)グリルに入れると、火通りが均一になります。表面だけ焦げて中が生というトラブルを防ぐために有効なテクニックです。

野菜料理への活用

野菜は高温のグリルで一気に焼くことで、旨味が凝縮されて甘みが増します。特に「焼き野菜」はグリルが本領を発揮する料理です。
グリルでできる野菜料理の例
  • ピーマン・パプリカの丸焼き
  • アスパラガスのグリル焼き
  • ミニトマトのロースト
  • ナスの丸焼き(田楽や揚げびたしにも)
  • かぼちゃのグリル焼き(シナモン砂糖をかけて)
ナスは丸ごとグリルに入れて10〜12分ほど焼くと、皮が真っ黒になりますが、冷水で皮をむくと絶品の「焼きナス」が完成します。表面の焦げが旨みを閉じ込め、フライパンでは出せない独特のスモーキーな香りが生まれます。

パン・トーストへの活用

グリルはトースターの代わりとしても使えます。食パンを1〜2分焼くだけで、表面がカリッとしたトーストに仕上がります。
ただし、グリルは温度が高いため焦げやすいので、目を離さないように注意してください。焼き加減は1分おきに確認するのがおすすめです。
グリルで焼けるパン類
  • 食パントースト
  • バゲット(ガーリックトースト)
  • 冷凍ピザ(小型のもの)
  • 冷凍ナン

冷凍食品・惣菜の温め直し

電子レンジで温めた揚げ物は、どうしてもべちゃっとした食感になりがちです。グリルを使えば、コロッケや唐揚げ、春巻きなどを「揚げたて」に近い食感に近づけることができます。
やり方
  1. グリルを2〜3分予熱する
  1. 冷凍・冷蔵の揚げ物を網に並べる
  1. 3〜5分加熱する(冷凍の場合は電子レンジで半解凍してから)
  1. 取り出して盛り付ける
揚げ直しよりも油を使わずヘルシーで、洗い物も少ないのが嬉しいポイントです。

グリルを上手に使うための5つのコツ

コツ1:予熱を必ず行う

繰り返しになりますが、予熱は非常に重要です。2〜3分の予熱で庫内が高温になり、食材を入れた瞬間に表面が一気に加熱されます。これが「外カリ・中ジュワ」の仕上がりの秘訣です。
予熱をサボると食材が温まるのに時間がかかり、水分が先に蒸発してパサつく原因になります。

コツ2:網に油を塗る

食材が網にくっつくと、せっかくの魚や肉が崩れてしまいます。これを防ぐために、食材を置く前に網にサラダ油を薄く塗っておくことをおすすめします。
キッチンペーパーに油をしみこませて、予熱後の網に薄く塗るだけでOKです。ただし、熱い網に触れないようにトングを使って行ってください。

コツ3:火加減を途中で調整しない

グリルは一度点火したら、途中で火加減を変えるよりも、最初に適切な火力で設定したほうがうまくいきます。途中で開けて確認するのは最小限にとどめ、設定した時間を信頼して待つのがコツです。
グリルを開けるたびに庫内の温度が下がり、仕上がりに影響します。

コツ4:食材の量を入れすぎない

グリルの庫内は小さいため、食材を詰め込みすぎると熱の対流が妨げられ、焼きムラの原因になります。食材と食材の間に適度な間隔を空けて並べることが、均一に焼くポイントです。
特に野菜は縮むことを考えると、少し余裕を持たせて並べるのがベストです。

コツ5:焼き終わった直後の後片付けが楽になる

使い終わったグリルは、熱が冷めないうちに受け皿(ドリップトレイ)の油を拭き取っておくと、後の掃除がぐっと楽になります。油が冷えて固まってから拭き取ろうとすると、こびりついて取れにくくなります。
「使い終わったらすぐに処理」の習慣をつけることが、グリルを長く清潔に使う秘訣です。

グリルの掃除方法と臭い対策

グリルを使わない最大の理由として「掃除が面倒」「臭いが気になる」を挙げる方が多いです。しかし、ちょっとしたコツを知っていれば、グリルの掃除は思ったほど大変ではありません。

グリル網の洗い方

基本的な洗い方
  1. 使用後、グリル網が冷めたら取り外す
  1. 重曹を溶かしたお湯に15〜20分浸け置きする(焦げ付きが落ちやすくなる)
  1. 柔らかいスポンジで優しく擦り洗いする
  1. 水でよくすすいで乾燥させる
こびりついた焦げがある場合
  • 重曹ペースト(重曹+少量の水)を汚れた部分に塗り、5〜10分放置後に擦る
  • 市販の「グリル網専用クリーナー」を使用する
  • 金属タワシや固いブラシは、コーティングを傷めるため避ける

グリル受け皿(ドリップトレイ)の洗い方

受け皿は油汚れと食材のカスが溜まりやすい場所です。
  1. 使用後、冷めたら受け皿を取り出す
  1. 油は古い布やキッチンペーパーで拭き取る(排水口に流さない)
  1. 中性洗剤をつけたスポンジで洗う
  1. 水でよくすすいで乾燥させる
簡単な汚れ防止アイデア
  • 受け皿にアルミホイルを敷いておく(使用後はアルミごと捨てるだけ)
  • 市販の「グリル受け皿用シート」を使用する
ただし、水ありタイプのグリルでアルミホイルを敷く場合は、水の張り方に注意が必要です。

グリルの臭い対策

魚を焼いた後の臭いが気になる場合は、以下の方法が効果的です。
調理中の臭い対策
  • レモン汁や酢を少量、受け皿の水に加える
  • グリル使用中はキッチンの換気扇を最強にする
調理後の消臭
  • 魚焼き後にグリル内でお茶の葉を少量焼く(茶葉の消臭効果)
  • 重曹水をグリル内部にスプレーして拭き取る
  • レモンの皮をグリル内で数分焼く
  • 市販の「グリル消臭スプレー」を使用する
定期的なケア
  • 月に1度は庫内全体をクエン酸水または重曹水で拭き掃除する
  • 季節に一度、グリル網を丸ごとつけ置き洗いする

グリルの頑固な汚れへの対処法

しばらく使っていなかったグリルで、焦げや汚れがこびりついている場合は以下を試してみてください。
  1. 重曹を溶かした水(1リットルに対し大さじ3〜4杯)にグリル網と受け皿を2〜3時間浸ける
  1. 浸け置き後、柔らかいスポンジで擦り洗いする
  1. 残った汚れには重曹ペーストを塗って5〜10分おく
  1. 丁寧に洗い流して乾燥させる
それでも落ちない場合は、ガスコンロメーカーの純正クリーナーや専用の焦げ取り剤が有効です。

グリルを使う際の安全上の注意点

グリルは高温になる調理器具のため、安全に使うためのルールを知っておくことが重要です。

絶対にやってはいけないこと

1. グリル庫内での発火を放置しない
グリル内で食材の油が落ちて引火した場合は、すぐにグリルを閉め、ガスを止めて自然に消火します。絶対に水をかけないでください。油火災に水をかけると爆発的に燃え広がる危険があります。
2. 庫内に油脂が多い状態で使わない
油汚れが溜まった状態でグリルを使うと、庫内に溜まった油が発火する危険があります。定期的な掃除が火災予防の基本です。
3. アルミホイルを不適切に使う
水ありタイプのグリルで受け皿全体をアルミホイルで覆うと、水の役割が果たせなくなる場合があります。使い方はコンロの説明書を確認してください。
4. 子どもをグリル周辺に近づけない
グリルの扉やグリル部分は使用中・使用直後は非常に高温になります。子どもが触れないよう注意が必要です。

グリル使用時の換気の重要性

ガスコンロのグリルを使用する際は、必ず換気を行ってください。グリルの使用中は一酸化炭素が発生する場合があります。キッチンの換気扇を使用し、窓を開けて新鮮な空気が入るようにしておきましょう。
特に密閉された空間での長時間使用は危険ですので、換気を徹底してください。

グリルが壊れたら修理?交換?

グリルが故障したり、不具合が出てきた場合は修理か交換かを判断する必要があります。

修理を検討するケース

  • ガスコンロ本体が比較的新しい(5年未満)
  • グリルの故障がガスコンロ全体の不具合ではない
  • メーカーの保証期間内

交換を検討するケース

  • ガスコンロの使用年数が10年を超えている
  • グリル以外のコンロバーナーにも不具合が出始めている
  • 修理費用が新品の50〜60%以上になる場合
ガスコンロの部品供給はメーカーにより製造終了後8〜10年で終了することが多く、古いコンロは修理部品が入手できない場合があります。
ガスコンロの寿命は一般的に10〜15年とされています。長年使用したコンロのグリルが壊れた場合は、この機会にコンロごと交換することも選択肢のひとつです。
実際の口コミとして、X(旧Twitter)上ではこんな声が見られます。
「グリルは掃除が大変だと思って全然使ってなかったけど、アルミホイルを敷いたら後片付けが楽になって毎日使うようになった。鶏もも肉がめちゃくちゃ美味しく焼ける」
— Xより
「10年以上使っていたコンロのグリルが点火しなくなり、ちょうど良い機会だったので丸ごと交換した。新しいコンロのグリルは両面焼きになって格段に使いやすくなった」
— Xより
一方でこんな声も。
「グリルを久しぶりに使ったら庫内に油が溜まっていて発煙してびっくりした。定期的に掃除しておくべきだった」
— Yahoo!知恵袋より
この声が示すように、グリルは使ったら使った分だけ定期的なお手入れが必要です。逆に言えば、こまめに掃除していれば安全に長く使い続けることができます。

グリルが使えないコンロを使っている場合の注意点

一部の古いコンロや簡易コンロには、グリルが搭載されていないタイプもあります。グリルのないコンロをお使いの場合は、魚焼き用の「フィッシュロースター」や「フライパン用焼き魚シート」を活用する方法があります。
ただし、グリル付きのコンロに買い替えることで、調理の幅が一気に広がります。特に最新のコンロには「グリル温度調整機能」「グリルタイマー」「自動消火機能」などが搭載されており、安全性と使いやすさが大幅に向上しています。

まとめ:グリルを使いこなしてキッチンをもっと豊かに

ガスコンロのグリルは、正しい使い方を知れば魚だけでなく、肉・野菜・パン・冷凍食品まで幅広く使える万能調理器具です。
大切なポイントをおさらいします。
  • 使う前は2〜3分の予熱を必ず行う
  • 網に油を塗ると食材がくっつきにくい
  • 食材を詰め込みすぎず、間隔を空けて置く
  • 使い終わったらすぐに受け皿の油を拭き取る
  • アルミホイルを受け皿に敷くと掃除がぐっと楽になる
  • グリル使用時は必ず換気を行う
また、コンロ自体が古くなってきた場合や、グリルの不具合が気になる場合は、この機会に新しいコンロへの買い替えも検討してみましょう。最新のコンロはグリル機能が大幅に進化しており、使い勝手と安全性が格段に向上しています。

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