ピアット(ノーリツグループ・ハーマン)のマルチグリルとクックボックスの違いは?現行の仕様を整理して解説
この記事を読むと分かること
- ハーマン ピアットのグリルが、現行では焼網の「ワイドグリル」1種類だと分かる
- 「クックボックス」「プレートパンL」がどのメーカーの何なのかが整理できる
- グリルで何をしたいかに合わせて、コンロと専用容器を選び分けられる
「ピアットが気になっているけど、マルチグリルとクックボックスって何が違うの?」と混乱していませんか?
混乱するのには理由があります。ピアットを出しているのはノーリツ本体ではなく、グループ会社の株式会社ハーマンです。そして「マルチグリル」「プレートパンL」はノーリツ側の言葉で、ハーマンのピアットのページには出てきません。メーカーの違う言葉が1つのシリーズ名のまわりに混ざっているのが、分かりにくさの正体です。
この記事では、ハーマン公式とノーリツ公式の商品ページで確かめた内容をもとに、現行のピアットで何ができるのか、そして「マルチグリル」がどこにあるのかを整理してお伝えします(2026年9月時点・編集部調べ)。
ピアットはハーマンのビルトインコンロです
ビルトインガスコンロ「ピアット(piatto)」は、イタリア語で「皿・料理」を意味する名称がついたシリーズです。出しているのは株式会社ハーマンで、ハーマンはノーリツのグループ会社にあたります。ハーマン公式の商品情報にも「グループ会社であるノーリツの商品情報にリンクします」という案内が並びます。ノーリツ側のビルトインコンロのラインアップにピアットは載っていないため、「ノーリツのピアット」という書き方は正確ではありません(2026年9月時点・ハーマン公式/ノーリツ公式で確認)。
ピアットの特徴として、まずデザイン性があります。凹凸や隙間を極力減らしたフラットフェイスデザインで、システムキッチンになじみやすいスタイリッシュな外観が人気です。
天板は2種類から選べます。ガラストップ(クレールシルバー/クレールブラック)と、アルミトップの「ラックリーナ」(ブラック)です。ラックリーナはアルミ製で温度が上がりにくく焦げつきを抑えられるうえ、テフロン™加工で水や油をはじきます。なお「親水アクアコート」はノーリツのガラストップコンロに使われている技術で、ハーマン公式のピアットの性能欄には出てきません。
コンロ部分は左右ともダブル高火力&ダブルトロ火に対応しており、温度調節機能も搭載。揚げものや焼きものの調理時に自動で火力を調節し、設定温度をキープします。沸騰したら知らせて自動消火する湯わかし機能と、炊飯機能もあります。
現行のピアットのグリルは「焼網グリル」1種類です
ハーマン公式のピアットのページに載っているグリルは、焼網グリルの1種類だけです(2026年9月時点)。過去には「ピアット マルチグリル」「ピアット ワイドグリル」と呼ばれる区分がありましたが、いずれも販売終了しており、現行のページには出てきません。古い記事やカタログを見て機種を探すと、ここでつまずきます。
現行のグリル:ワイドグリル(焼網・無水両面焼)
従来品に比べて約20%幅を広げた「ワイドグリル」で、一度にたくさん調理できます。遠赤外線とガス火による対流熱で食材を両面から焼き上げる無水両面焼なので、裏表を返す手間がありません。調理物の量に応じて火加減と焼き時間を自動調節する「オートグリル機能」も付いています。
焼網はフッ素コートで、庫内側面には取り外して洗える着脱式サイドカバーが付きます。グリル排気口まわりのお手入れを楽にする「排気口落下物ガード」は別売品です。
なお、煙やニオイを焼き切る機能はピアットの公式ページには載っていません。グリル調理の煙対策を最優先にするなら、その機能を掲げている他シリーズと比べたほうが確実です。
油はねを抑えたいなら別売の「ロティプレート」
現行のピアットで油はね対策になるのは、別売品の「ロティプレート」(DP0167・希望小売価格9,000円/税込9,900円)です。アルミ製で、外形寸法は幅228×奥行315×高さ53.4mm。
ハーマン公式は「ロティプレート(別売品)を使えば、グリル庫内の油はねを99.9%カット」と説明しています。試験方法は「焼網」「ロティプレート」でさんま4尾をオートグリル調理し、グリル庫内お手入れ部品(焼網とロティプレートを除く)への飛び散り量を5回測定して平均値を算出したもの(株式会社ハーマン調べ)。よく見かける「クックボックスが99.9%カット」という説明は、この数値の取り違えです。
ロティプレートを使うオートグリルのメニューは「トースト」「焼き魚」「あたため」の3つです(プレートオート)。
「ピアット ライト」は現行にありません
ハーマン公式のピアットのページに「ライト」という区分はありません。現行のラインアップは天板と面材の組み合わせ違いで、たとえばノービリスブラックシリーズのラックリーナ仕様が75cmタイプ DW36U6WAAFBAE(税込355,300円)、ガラストップ クレールシルバー仕様が75cmタイプ DW36U6WAP2STE(税込319,000円)です。2026年9月時点のハーマン公式の希望小売価格です。
「クックボックス」「プレートパンL」はどこの何か
ここが最も混乱しやすいポイントです。結論から書くと、どちらも現行のピアットの付属品ではありません。
クックボックス
現行のハーマン公式のピアットのページに、クックボックスの商品説明はありません。過去のピアットに付いていた容器で、現行で同じ役割をするのは前述のロティプレートです。
中古品や在庫品を検討する場合を除けば、クックボックスの話はロティプレートに読み替えて差し支えありません。
ロティプレートは別売品なので、本体価格とは別に用意が必要です。
サイズは幅228×奥行315×高さ53.4mm。公式の試験もさんまを使って行われている程度の広さです。
プレートパンL(マルチグリルの専用容器)
「プレートパン」はノーリツの「マルチグリル」の専用容器です。マルチグリルは焼く・煮る・蒸す・炊飯まで14通りの調理モードに対応する多機能グリルで、ノーリツの現行ラインアップではプログレに載っています。
得意な調理は、魚・肉の焼きものはもちろん、グリルでの炊飯・煮込み・蒸し料理まで。プレートが浅く広いため、食材を広げやすいのが特徴です。ノーリツにはもう1つ「キャセロール」という深型の専用容器もあります。
つまり、プレートパンLを使いたいのであれば、選ぶべきはピアットではなくノーリツのプログレです。
プログレの希望小売価格は375,540円〜(税抜341,400円〜)です(2026年9月時点・ノーリツ公式)。
一言で比較すると
ピアット(焼網グリル+ロティプレート)は「焼網グリルの手入れを楽にする」方向、ノーリツのプログレ(マルチグリル+プレートパン)は「グリルで焼く以外の調理もする」方向、と整理できます。
どちらが優れているというわけではなく、「グリルで何をしたいか」によって選ぶべき機種が変わります。
どっちを選ぶべきか?タイプ別選び方
自分に向いているのはどちらか、以下のポイントで判断してみてください。
ピアット(焼網グリル+ロティプレート)が向いている人:
- 魚焼きが中心で、後片付けを最小限にしたい
- グリル庫内の掃除が特に苦手・嫌い
- 焼網やサイドカバーを取り外して洗える作りで十分だと思える
- 多彩な自動調理よりも、シンプルで使いやすいことを重視する
ノーリツ プログレ(マルチグリル+プレートパン)が向いている人:
- グリルで炊飯・ノンフライ料理・スイーツ作りなど幅広く試したい
- 大きめの食材をグリルに並べたい
- 焼網のないグリルで、庫内の手入れを減らしたい
- 自動調理メニューを積極的に活用したい
マルチグリルで炊飯ができるのは、上部のバーナーと、温度を細かく見張るセンサー付きの下火バーナーで自動調理する仕組みによるものです。火力やタイマーの設定をグリル側が持つため、レシピの幅が広がります。
油はね対策の容器が効くのは、庫内に飛ぶ油を器の中で受け止めるからです。公式の試験も「庫内のお手入れ部品への飛び散り量」を測っており、焼網そのものの汚れが消えるわけではありません。
ピアットを選ぶときに確かめておきたいこと
公式の仕様から読み取れる、購入前に押さえておきたい点を整理します。
まず天板です。
アルミトップのラックリーナはテフロン™加工で水や油をはじくため、拭き取りで落ちる汚れが多くなります。ガラストップを選んだ場合は、ノーリツの親水アクアコートとは別の仕様である点に注意してください。
次にデザインです。
フェイスデザインはなめらかで、点火ボタンや操作パネルも含めて凹凸の少ない作りです。カラーはフェイスがステンレスとブラックステンレス、ごとくがステンレスとブラックホーローから選べます。
一方、気をつけたい点もあります。
多機能グリルは調理モードが多いぶん、最初は取扱説明書を読む時間が必要です。焼くことしかしないと決まっているなら、焼網グリルのほうが迷いません。
天板の種類によってお手入れの方法が変わります。買い替えの前後で同じ道具が使えるとは限らないので、取扱説明書のお手入れの項目を最初に確認してください。
ラックリーナのテフロン™加工も、ガラストップのコーティングも、硬いもので削ると傷みます。ハーマンはごとくなどのステンレス部品向けに専用クリーナーを用意しています。
ガスコンロ交換で信頼できる業者の選び方
ピアットをはじめとするガスコンロの交換で、機種選びと同様に大切なのが「どの業者に工事を頼むか」です。
資格保有を確認する
ガスコンロの設置・接続工事に必要な資格は、ガス種や工事内容(配管加工の有無など)によって異なります。いずれにしても、必要資格を満たした有資格者が施工する体制になっているかを確認することが大切です。資格のない業者による無資格工事は、ガス漏れや不完全燃焼などの重大事故につながるリスクがあります。
「10年保証」は年数ではなく中身で見る
多くの業者が「10年保証」を打ち出していますが、年数だけで比べても実態は分かりません。見るべきは、対象(どの部品か・工事か)、保証する主体(メーカーか販売店か)、起算日の3点です。なお補修用の部品は、買った日ではなく製造が打ち切られた日から数えます。
加えて、保証を出した業者が10年後に営業していなければ、保証書は使えません。将来の存続は誰にも保証できないので、上の3点を契約前に確かめておくのが現実的です。
一括見積もりサービスには注意
インターネットの一括見積もりサービスを利用すると、個人情報が複数業者に一斉共有されます。その後、知らない業者から営業電話が相次ぐというトラブルが多く報告されています。
関東圏の方は東京ガスの機器交換が最善
これらの観点から、関東圏(東京ガスのガス供給エリア内)でガスコンロの交換をお考えなら、東京ガスの機器交換を強くおすすめします。
東京ガスは東証プライム上場の企業です。10年後の存続を保証するものではありませんが、上場企業なので決算や事業の状況を自分で確かめられます。施工は東京ガスの審査を通った認定施工会社が担当します。
Web専用のオンライン販売に絞って価格を抑えており、申し込みから工事まで一社で完結します。
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まとめ:マルチグリルとクックボックスは目的で選ぶ
ハーマン ピアットまわりの言葉を整理すると、次のとおりです。
現行のピアットのグリルは焼網の「ワイドグリル」1種類で、油はね対策は別売のロティプレートで行います。グリルで炊飯や煮込みまでしたいなら、マルチグリルを積むノーリツのプログレが選択肢になります。「マルチグリル付きのピアット」は現行にありません。
天板はガラストップとアルミトップのラックリーナから選べます。どちらも硬いもので削るのは避け、取扱説明書のお手入れ方法に従ってください。
コンロ選びと同時に「信頼できる業者への工事依頼」もセットで考えることが、長く安心して使えるキッチンづくりにつながります。
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