ラクックグランのお手入れ方法を徹底解説|正しい洗い方・焦げの落とし方・長持ちのコツ

この記事を読むと分かること
  • ラクックグランの正しいお手入れ手順と注意点
  • 焦げ付きや頑固な汚れを落とすための具体的な方法
  • ラクックグランを長持ちさせるためのコツとNG行為

ラクックグランとは?グリル調理を変えた革命的な器具

ラクックグランは、パロマ(Paloma)が製造・販売するビルトインガスコンロ専用のグリル調理器具です。波型の深皿プレートと専用フタがセットになったこのアイテムは、魚を焼いてもグリル庫内がほとんど汚れないという画期的な特徴を持っています。
「グリル掃除が面倒で、魚を焼く気になれない」というご経験はありませんか?ガスコンロのグリルを使うたびに庫内の油汚れや焦げ付きと格闘するのは、本当に骨の折れる作業です。ラクックグランはそのストレスを根本から解消するために設計されており、パロマの試験では、従来の焼き網に比べてグリル庫内への油汚れを約99.9%カットしたとされています(PA-A96WCR でさんま3尾を、焼き網は強火12分、ラ・クックグランは強火15分で各5回測定した平均・パロマ調べ)。
ただし、ラクックグランそのものは魔法の器具ではありません。正しいお手入れをせずに使い続けると、コーティングが劣化したり、焦げ付きがこびりついたりして、本来の性能を発揮できなくなります。せっかく購入したラクックグランを長く愛用するためには、日々の正しいケアが欠かせません。
この記事では、ラクックグランの正しいお手入れ方法を、毎回の基本的な洗い方から、頑固な焦げ付きの対処法、やってはいけないNG行為まで、詳しく解説します。

ラクックグランのお手入れが「楽」と言われる理由

ラクックグランのお手入れが従来のグリルと比べて断然楽な理由は、汚れる部分が限られているからです。
通常のグリルで魚を焼くと、油が四方八方に飛び散り、受け皿・焼き網・庫内の壁・天井まで汚れます。しかしラクックグランは密閉構造になっているため、油が外に漏れにくく、汚れが集中するのはプレート本体とフタだけです。
専用クッキングシート(ラ・クックグラン用は PLCS-2A)を敷いて使えば、洗うのはふたと庫内の確認だけで済みます。
もちろん、どれだけ汚れにくいといっても、使用後のお手入れはしっかり行う必要があります。「汚れにくい」と「汚れない」は別物です。特にラクックグランはセラミック塗装が施されているため、コーティングを傷つけない正しい洗い方を守ることが、長持ちの秘訣となります。

ラクックグランの基本的なお手入れ手順

使用後すぐに洗わない!まず冷ます

グリルから取り出した直後は、本体が非常に高温になっています。熱いまま水で洗うと、急激な温度変化によってセラミックコーティングにひびが入ったり、剥がれやすくなったりする可能性があります。
使用後はまず、本体を常温で十分に冷ましてください。目安として、素手で触れるくらいの温度になってから洗い始めましょう。急ぎたい気持ちはわかりますが、ここを省略すると器具の寿命を縮める原因になります。

中性洗剤とやわらかいスポンジで洗う

ラクックグランの基本的な洗い方は、以下の手順です。
  1. 本体が十分に冷めたことを確認する
  1. 中性洗剤を使い、やわらかいスポンジで全体を優しく洗う
  1. 流水でしっかりすすぐ
  1. 水気を清潔なふきんで拭き取る
  1. 完全に乾燥させてから保管する
ポイントは「やわらかいスポンジ」と「中性洗剤」の2点です。研磨剤入りのクレンザーや金属製のたわしを使うと、セラミックコーティングが傷ついてしまいます。傷がつくと、その部分から油が染み込みやすくなり、焦げ付きの原因になります。
また、食洗機の使用はメーカー非推奨です。家庭の食洗機は洗浄力の強い洗剤や高温のお湯を使用するため、コーティングへのダメージが懸念されます。たとえきれいに洗えているように見えても、繰り返し使用すると少しずつコーティングが劣化していきます。

保管前に薄く油を塗る習慣を

洗浄後、プレートの内側に食用油(サラダ油や太白ごま油など)を薄く塗っておくと、次の使用時に食材がくっつきにくくなります。取扱説明書は「お手入れ後は本体内側に必ず油を塗って保管」としているので、使用頻度にかかわらず毎回行ってください。油の塗り方は、キッチンペーパーに少量の油をとり、内側全体に薄く伸ばすだけです。それほど手間はかかりません。

焦げ付きが起きたときのお手入れ方法

ラクックグランを使っていると、どうしても焦げ付きが発生することがあります。特に高温での調理や、クッキングシートを敷かずに使った場合は焦げが残りやすいです。

取扱説明書の手順は「熱湯に浸す→専用クリーナー」

焦げつきの落とし方は、取扱説明書に書かれています。
  1. 焦げついた部分を熱湯に浸す
  1. 落ちにくいときは、パロマ専用クリーナーかやわらかい布を使う
  1. 洗ったあとは水気をふき取って乾燥させる
  1. 本体内側に油を塗ってから保管する
みがき粉・たわし・金属製の硬いものは、傷や色落ちの原因になるため使えません。
重曹水につけ置いたまま放置しないでください。ラ・クックグランの材質は鉄・鋳鉄で、水に浸けたまま放置するとさびます。重曹つけ置きは、コンロ側のグリル皿・グリル網の手入れ方法であって、ラ・クックグランのものではありません。
※ パロマ「ラ・クックグラン」取扱説明書「お手入れについて」の記載による(2026年9月確認)。

フタの焦げや変色について

ふたは上側が変色しやすい部分です。中性洗剤で落ちない汚れには、取扱説明書が挙げているパロマ専用クリーナーか、やわらかい布を使ってください。みがき粉や研磨剤入りのクレンザーは、傷と色落ちの原因になるため使えません。
なお、つまみの金属部品のくすみや黒ずみについては、取扱説明書に「使用上の問題はありません」と書かれています。

やってはいけないNG行為

ラクックグランのコーティングを守るために、絶対に避けてほしいNG行為があります。

NG①:金属たわしや研磨剤入りスポンジを使う

表面のセラミックコーティングが剥がれる最大の原因がこれです。一度コーティングが傷つくと、そこから油が染み込み、焦げ付きや変色が起きやすくなります。必ず柔らかい素材のスポンジを使ってください。

NG②:洗ったあと、ぬれたまま放置する

材質が鉄・鋳鉄なので、水気が残ったまま置くと変色や腐食の原因になります。洗ったら水気をふき取り、乾燥させてから本体内側に油を塗って保管してください。さびが出たときは、洗い流したうえで油をよく塗ってから保管します。

NG③:みがき粉・たわし・金属製の硬いものを使う

取扱説明書が名指しで禁じています。傷や色落ちの原因になります。汚れがひどい場合は、熱湯に浸したうえでパロマ専用クリーナーを使ってください。

NG④:食洗機に入れる

取扱説明書は「食器洗い乾燥機には使用しないでください。さびなどの原因になります」と書いています。理由はコーティングではなく、材質が鉄・鋳鉄であることです。

NG⑤:グリル庫内の掃除をさぼる

ラクックグランを使っても、庫内の奥(通気口付近など)にはわずかに汚れが溜まることがあります。完全に庫内掃除が不要というわけではないので、定期的に確認しましょう。

ラクックグランを長持ちさせるための5つのコツ

コツ①:クッキングシートを上手に活用する

ラクックグランには専用のクッキングシートが存在します。このシートをプレートに敷いて使うことで、プレート自体の汚れを最小限に抑えられます。専用品は市販のクッキングシートより若干価格が高いのが難点ですが、お手入れの手間を大幅に省けます。「洗い物をとにかく楽にしたい」という方には特におすすめです。
なお、市販の一般的なクッキングシートも使用できますが、プレートのサイズに合わせてカットする手間が必要です。また、クッキングシートを敷くとラクックグランの密閉性が若干変わる場合があるため、調理時間や仕上がりの様子を見ながら調整してみてください。

コツ②:使用後はすぐに汚れを処理する

調理直後(冷めてから)は油や食材の汚れが柔らかい状態です。冷めたらすぐに洗う習慣をつけることで、焦げや汚れが固まりにくくなります。「今日は疲れたから明日でいいや」を繰り返すと、汚れがどんどん落としにくくなります。

コツ③:毎回、内側に油を塗ってから保管する

取扱説明書は「お手入れ後は本体内側に必ず油を塗って保管」と書いています。買ったばかりで油がなじむまでは焦げつくことがありますが、これは不良ではありません。

コツ④:保管場所に気をつける

ラクックグランを保管する際は、積み重ねを避け、プレートとフタを別々に収納するのが理想的です。重ねて保管すると、コーティング面に傷がつくことがあります。もし積み重ねが避けられない場合は、間に柔らかい布を挟むと安心です。

コツ⑤:定期的に状態を確認する

コーティングの状態は目で確認できます。傷がつき始めたり、食材が以前より明らかにくっつきやすくなったりしてきたら、買い替えのサインかもしれません。無理して使い続けるより、適切なタイミングで新しいラクックグランに替えることも、長く快適に使い続けるための選択肢の一つです。

クッキングシートを使えば格段に楽になる

専用クッキングシートを使ったお手入れの流れをご紹介します。
  1. 調理前に、プレートの波型に合わせてクッキングシートを敷く
  1. 食材をのせてフタをし、通常通りグリルで調理する
  1. 調理後、フタとシートを取り出す
  1. 冷ましてから、フタを中性洗剤で洗う(プレートはほぼ汚れていない)
  1. 乾燥させて完了
この方法を使えば、プレート本体をほとんど洗う必要がなくなります。洗い物が減る分、後片付けの時間が格段に短縮されます。

ラクックグランのお手入れに関するよくある疑問

Q:食洗機は使えますか?

製品によって異なりますが、パロマの取扱説明書ではラクックグランへの食洗機使用を推奨していません。手洗いを基本としてください。

Q:重曹は使っても大丈夫ですか?

取扱説明書に重曹の記載はありません。焦げつきは熱湯に浸し、落ちにくいときはパロマ専用クリーナーを使ってください。材質が鉄・鋳鉄なので、水や重曹水に浸けたまま放置するとさびます。

Q:コーティングが剥がれてきたらどうすればいい?

コーティングが剥がれた状態で使用を続けると、食材がくっつきやすくなり、さらに汚れが取れにくくなるという悪循環に陥ります。コーティングが明らかに劣化している場合は、新しいラクックグランに交換することをおすすめします。

Q:黒ずみやさびが出たときはどうすればいい?

つまみの金属部品のくすみ・黒ずみは、取扱説明書に「使用上の問題はありません」と書かれています。さびが出たときは、洗い流したうえで油をよく塗ってから保管してください。

Q:ラクックとラクックグランでお手入れ方法に違いはありますか?

基本的なお手入れ方法は共通です。ただしラクックグランはラクックよりも深いプレートを採用しているため、深い部分の汚れが残りやすいことがあります。洗う際は波型の溝の部分もしっかりスポンジを当てて洗うようにしましょう。

お手入れよりも前に:グリルをそもそも汚さない工夫

ラクックグランのお手入れが楽なのは事実ですが、最もベストなのは、グリル庫内自体をできるだけ汚さないことです。ラクックグランを使っても、長期間掃除をしない場合は庫内の通気口付近などにわずかな汚れが蓄積します。ラクックグランで調理するたびに、プレートを取り出した後、庫内に目立った汚れがないかを確認する習慣をつけましょう。
また、グリルを使用後には扉を少し開けた状態で冷ますことで、庫内の結露や湿気による劣化を防ぐことができます。これはラクックグランの有無にかかわらず、グリルを長持ちさせるための基本習慣です。

まとめ:正しいお手入れでラクックグランを長く使い続けよう

ラクックグランは正しいお手入れを続けることで、購入から何年も快適に使い続けられる優れた調理器具です。日々のお手入れのポイントをまとめると、中性洗剤とやわらかいスポンジで洗うこと、みがき粉・たわし・金属製の硬いもの・食洗機は使わないこと、焦げつきは熱湯に浸してから落とし、落ちにくいときはパロマ専用クリーナーを使うこと、洗ったら水気をふき取って乾燥させ、内側に油を塗ってから保管すること、専用クッキングシート(PLCS-2A)を活用すること、保管時はプレートとフタを重ねすぎないことです。
「ラクックグランを使い始めてからグリル掃除が楽になった」というユーザーは多い一方で、「コーティングが剥がれてから焦げ付くようになった」という声もあります。その差を生むのが、日々の正しいお手入れです。ラクックグランの性能を長く維持して、美味しいグリル料理を楽しみ続けるためにも、ぜひ今日から正しいケアを実践してみてください。

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