ノーリツ ファミに「メタルトップ」はありません|メタルトップシリーズとの違いと型番の見分け方
この記事を読むと分かること
- 「ファミのメタルトップ」という製品は無く、メタルトップシリーズは別のシリーズであること
- 型番の頭を見るだけで、ファミかメタルトップシリーズかを見分けられること
- ガラストップとグレーホーロートップの違いと、どちらを選ぶべきか
先に結論:「ファミのメタルトップ」はありません
ノーリツのコンロを調べていると、「ファミのメタルトップとガラストップ、どっちがいい?」という比べ方をしている情報を見かけます。
しかしノーリツの公式サイトで確認すると、ファミの天板はガラストップだけです。
メタルトップは「メタルトップシリーズ」という別のシリーズに用意されています。
つまり、迷っている方が本当に比べているのはファミとメタルトップシリーズという2つのシリーズです。同じシリーズの中のオプション違いではありません。
この記事では、その2つの違いを型番の見分け方から整理します。
ノーリツ公式で確認できる天板の一覧
まず事実を並べます。ノーリツの「コンロ性能早見表」に載っている天板は次のとおりです(2026年9月6日確認)。
| シリーズ | 天板 |
|---|---|
| プログレ/オルシェ/ネスト | ガラストッププレート/アルミトッププレート |
| ミッケ/ファミ/ファミ2口/ネロ | ガラストッププレートのみ |
| プラスドゥ | ステンレストッププレート |
ファミの行にメタルトップはありません。
そして「メタルトップシリーズ」は、この早見表とは別に独立したページを持つシリーズで、天板はグレーホーロートップです。
型番を見れば一目で分かります
いちばん確実な見分け方は型番です。先頭の記号が違います。
| 型番の例 | 天板 | |
|---|---|---|
| ファミ(スタンダード) | N3WT6RWTSKSI(60cm)/N3WT7RWTSKSI(75cm) | つやめきガラストップ |
| メタルトップシリーズ | N3WV5RWTQ1/N3GV2RWTQ1/N3GV2RVQ1 | グレーホーロートップ |
「N3WT6」「N3WT7」で始まればファミ、「N3WV5」「N3GV2」で始まればメタルトップシリーズです。
型番はコンロ本体の銘板シール(引き出しの内側や側面)に書いてあります。見積もりをもらったら、まずここを見てください。
ネット上の情報に「ファミ N3WV5」という書き方が見られます
N3WV5 はメタルトップシリーズの型番です。ファミの型番ではありません。
型番で検索するときは、メーカーの公式ページに載っているかどうかまで確認してください。
サイズで決まってしまうことがあります
見落とされやすいのですが、ここで選択肢が消えることがあります。
ノーリツ公式のメタルトップシリーズのページに載っているのは、60cmタイプのみです。75cmの記載はありません。
一方でファミは60cmと75cmの両方があります。
つまり、キッチンの開口部が75cmの方は、そもそもメタルトップシリーズを選べません。
「安いほうにしよう」と考える前に、今のコンロの幅を測ってください。60cmか75cmかで、検討できる範囲が変わります。
グリルの仕様も違います
メタルトップシリーズは型番によってグリルが変わります。公式に記載されているのは次の区分です。
- N3WV5RWTQ1:無水両面焼
- N3GV2RWTQ1:無水片面焼
- N3GV2RVQ1:無水片面焼・温度調節機能なし
片面焼は、途中で魚をひっくり返す必要があります。毎日グリルを使う方には地味に効いてきます。
また N3GV2RVQ1 は温度調節機能がありません。揚げ物の温度を自動で保つ機能が要る方は避けてください。
なお「プレートあたため機能」は別売品を使ったときに利用できる機能です。
ファミ(スタンダード)は無水両面焼で、ダブル高火力とダブルトロ火、ダブル温度調節機能、炊飯機能、スライドグリルを搭載しています。
天板の素材そのものの違い
シリーズの話とは別に、ガラストップとホーロートップという素材の違いも知っておくと選びやすくなります。
つやめきガラストップ(ファミ)
強化ガラス製の天板です。表面がつるつるでなめらかなため、吹きこぼれや油汚れが固まりにくく、拭くだけで落ちやすいのが特徴です。
ファミには親水アクアコートが施されており、ノーリツは「こびりついた汚れも水のチカラで浮かせて落とします」と説明しています。
2024年8月発売のモデルからは、トッププレートのフチとガラス面との段差を少なくしたフラットエッジ形状になっています。段差が浅いほど、吹きこぼれが溜まる場所が減ります。
弱点は衝撃です。日常的な擦り傷には強い一方、重い瓶や鍋を一点に落とすと割れることがあります。
グレーホーロートップ(メタルトップシリーズ)
鉄の上にガラス質をコーティングした天板です。割れる心配がありません。落とした鍋で天板が割れる、ということが起きません。
一方で、傷がつくとそこから錆びが出ることがあります。研磨剤入りのクレンザーや金属たわしでこするのは避けてください。
また、バーナー周辺の継ぎ目に汚れが入り込みやすく、細かい部分の掃除に手間がかかります。
どちらを選ぶべきか
メタルトップシリーズが向いている方
- 初期費用をできるだけ抑えたい
- コンロは道具と割り切っていて、見た目にはこだわらない
- 小さな子どもがいて、割れる心配をしたくない
- キッチンの開口部が60cmである(75cmだと選べません)
- グリルをあまり使わない
ファミが向いている方
- 毎日のお手入れを楽にしたい。拭くだけで落ちる天板がいい
- キッチンの見た目を整えたい
- 開口部が75cmである
- グリルを使う。無水両面焼で裏返さずに焼きたい
- 温度調節機能や炊飯機能を使いたい
価格を優先するならメタルトップシリーズ、日々の手間と仕上がりを優先するならファミ、という分かれ方になります。
ただし前提として、75cmのキッチンならファミ(またはミッケなど他のガラストップ機種)から選ぶことになります。
グリル用の調理器具はメーカーをまたいで使えません
ついでに、よく混同される点をひとつ。
ラ・クックグランはパロマの製品で、ノーリツのコンロには使えません。リンナイの「ココットプレート」「ザ・ココット」も同様です。
ノーリツの上位機種「プログレ」などが搭載するマルチグリルでは、専用のプレートパンやダッチオーブンが使えます。
グリル調理の幅を重視するなら、ファミやメタルトップシリーズではなく、マルチグリル搭載の上位機種が選択肢になります。
コンロ交換は資格のある業者に頼もう
コンロを買い替えるにあたって重要なのが「誰に交換工事を頼むか」です。
ガスコンロの交換には、ガス配管に関する専門資格(簡易内管施工士など)が必要です。資格なしの業者による施工はガス漏れ・不完全燃焼のリスクがある違法行為であり、万が一事故が起きても保険が適用されない可能性もあります。
業者を選ぶ際には必ず以下を確認してください。
- 施工に必要な資格を保有しているか
- ガス事業者から認定・承認を受けているか
- 施工後のアフターフォロー体制があるか
「安さ」だけで選ぶと後悔する可能性も
コンロ交換の費用を少しでも安くしたいという気持ちは理解できます。ただし、資格のない業者に依頼した場合のリスクは「価格差」とは比べ物にならないほど大きい場合があります。
ガス機器の工事は「安全」が最優先です。価格よりも先に「信頼できる業者か」を判断することをおすすめします。
「10年保証」への過信は禁物
業者の中には「10年保証」を大きく打ち出しているところがあります。しかしガスコンロが壊れるのは使用後12〜15年以降が多く、保証期間中には壊れないことが多いです。さらに製造終了から10年で部品供給も終わるため、保証期間内でも修理できないケースがあります。
なお、メーカー保証そのものは一般品が1年、BL認定品が2年です。業者の10年保証は、この上に乗せる形で提供されています。
「10年保証」よりも「長期的に存続できる信頼性の高い会社かどうか」を重視した業者選びが、本質的な安心につながります。
まとめ
- 「ファミのメタルトップ」という製品はありません。ファミの天板はガラストップだけです
- メタルトップは「メタルトップシリーズ」という別のシリーズにあり、天板はグレーホーロートップです
- 型番の先頭で見分けられます。N3WT6/N3WT7=ファミ、N3WV5/N3GV2=メタルトップシリーズ
- メタルトップシリーズは60cmのみ。75cmのキッチンでは選べません
- グリルは型番で違います。N3GV2 系は片面焼で、RVQ1 は温度調節機能もありません
- 割れないのがホーロー、拭きやすいのがガラス。どちらを優先するかで決まります
どちらを選ぶにしても、交換工事は必ず資格のある信頼できる業者に依頼しましょう。
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