プロパンガス用給湯器の選び方:LPガス専用機種・都市ガスとの違い・交換時の注意点を徹底解説
この記事を読むと分かること
- プロパンガス(LP)用給湯器と都市ガス用給湯器は内部仕様が異なるため、必ず使用ガス種に合った機種を選ぶ必要があり、間違えると一酸化炭素中毒などの危険がある
- プロパンガスは自由料金制で業者ごとに料金が異なり都市ガスより割高になりやすいため、給湯器交換のタイミングで供給業者の見直しも検討する価値がある
- 都市ガスエリアに住んでいるならプロパンから都市ガスへの切り替えも選択肢の一つだが、導管引き込み工事(10〜15万円程度)が別途必要になる
「プロパンガス用の給湯器に交換したいのだが、都市ガス用との違いが何かよくわからない」という疑問をお持ちの方は多いはずです。また、「プロパンガスは料金が高い気がするけど、都市ガスに切り替えることはできるの?」と気になっている方もいるかもしれません。
実はプロパンガス(LPガス)用と都市ガス用の給湯器は、外見が同じでも内部の仕様が根本的に異なります。間違えて設置すると、ガスが正常に燃焼せず、最悪の場合は一酸化炭素中毒などの深刻な事故につながります。
この記事では、プロパンガス用給湯器の特徴と都市ガス用との違い、機種の選び方、交換時の注意点、料金面の違い、都市ガスへの切り替えについてまで、プロパンガスと給湯器に関する疑問を一通り解説します。
プロパンガスと都市ガスの基本的な違い
まずプロパンガスと都市ガスの基本的な違いを理解しておきましょう。
成分の違い:プロパンガス(LPガス・液化石油ガス)は、プロパン(C₃H₈)とブタン(C₄H₁₀)を主成分とするガスです。一方、都市ガスは天然ガス由来のメタン(CH₄)を主成分としています。
熱量の違い:発熱量はプロパンガスが約24,000kcal/㎥であるのに対し、都市ガスは約11,000kcal/㎥です。プロパンガスは都市ガスの2倍以上の熱量を持っています。そのため、給湯器に供給するガスの量(圧力・流量)も異なります。
供給方法の違い:プロパンガスは液化したガスをボンベに充填し、定期的にガス会社が配達する方式です。都市ガスは地下の導管を通じて各家庭に常時供給されます。
料金設定の違い:都市ガスは電気・水道と同様に公共性が重視され、規制のある料金体系です。プロパンガスは自由料金制で、業者ごとに料金を自由に設定できます。このため、プロパンガスの料金は業者によって大きく異なり、一般的に都市ガスより割高になるケースが多いです。
なぜ「プロパンガス専用」の給湯器が必要なのか
給湯器の外見はプロパンガス用と都市ガス用でほとんど変わらないことが多いですが、内部の重要な部品が異なります。
ノズル(燃焼用ガスを噴射する部品):ガスの発熱量に合わせてノズルの口径・仕様が異なります。プロパンガスは発熱量が高いため、都市ガスより少量のガスで同じ熱量を得られるよう設計されています。
ダンパー(燃焼に使う空気量を調節する部品):ガスと空気の混合比を適切に保つため、ガス種ごとに調整されています。
これらの部品が違うため、都市ガス用の給湯器にプロパンガスを使う(またはその逆)と、ガスが適切に燃焼せず不完全燃焼が起きる可能性があります。不完全燃焼は一酸化炭素(CO)を発生させ、一酸化炭素中毒という命にかかわる事故につながります。
給湯器を交換する際には、業者に「プロパンガスを使用しています」と必ず伝え、LPガス(プロパン)用の機種を選んでもらうことが絶対条件です。
プロパンガス用給湯器の選び方
プロパンガス用給湯器を選ぶ際のポイントは、基本的に都市ガス用と同じです。号数・タイプ・エコジョーズ対応の有無などを使用状況に合わせて選びます。
号数の目安:一人暮らしなら16号、2人家族なら20号、3〜4人家族なら24号が目安です。
タイプの選択:追い焚き不要なら給湯専用機、追い焚き・自動お湯はりが必要ならふろ給湯器(オート・フルオート)を選びます。
エコジョーズ対応:省エネ型のエコジョーズはプロパンガス用も用意されています。ガス代が高くなりがちなプロパンガスを使用しているご家庭こそ、エコジョーズによる省エネ効果が大きくなります。初期費用は数万円高くなりますが、長期的なガス代節約効果を考えれば検討の価値があります。
メーカー品番の確認:リンナイ、ノーリツ、パロマなどの主要メーカーでは、同じシリーズ・同じ機能の給湯器でもLPガス用と都市ガス用で品番が異なります。注文時には必ずLPガス用の品番を選択・確認してください。
プロパンガス用給湯器の交換費用の目安
プロパンガス用給湯器の交換費用は、都市ガス用と基本的に同じ水準です(給湯器本体+工事費込みの総額)。
給湯専用機:10万〜16万円程度
ふろ給湯器・オートタイプ:14万〜20万円程度
ふろ給湯器・フルオートタイプ:16万〜25万円程度
給湯暖房熱源機:22万〜40万円程度
ただし、プロパンガス会社からの「無償貸与」で給湯器を利用している場合は注意が必要です。詳しくは後述します。
プロパンガスの「無償貸与」トラブルに要注意
プロパンガスでよく見られる商慣習として、「ガス機器(給湯器・コンロなど)を無料で設置する代わりに、ガス料金に設備費用を上乗せする」という仕組み(いわゆる「無償貸与」)があります。
この場合、給湯器の所有権はガス会社にあるため、独自に給湯器を交換しようとするとガス会社との契約トラブルになることがあります。
確認すべき点:
- 現在の給湯器の所有権が自分にあるか、ガス会社にあるか
- ガス会社との契約内容(解約時の違約金の有無・機器返却の要否)
- 給湯器の交換がガス会社への申告なしにできるか
給湯器の交換を検討する際は、まず現在のプロパンガス会社に確認を取ることをおすすめします。無償貸与の場合は、ガス会社との関係整理をしてから交換に進む必要があります。
Yahoo!知恵袋にはこんな投稿もあります。
「プロパンガス会社に無断で給湯器を交換したら、後でガス会社から連絡があり契約違反だと言われました。事前に確認しておけばよかったです。」
— Yahoo!知恵袋より
プロパンガスを利用しているご家庭は、給湯器交換前にガス会社への確認を必ず行いましょう。
給湯器交換のタイミングで「プロパンガス業者の見直し」も検討を
プロパンガスの料金は自由料金制であるため、同じ地域でも業者によって料金が大きく異なります。プロパンガスの基本料金・従量料金が他業者より高いと感じる場合は、給湯器交換のタイミングで他のプロパンガス業者への乗り換えも検討する価値があります。
プロパンガス業者を乗り換える際も、現在の業者との契約内容(解約条件・違約金・機器返却)を確認してから進めましょう。
また、お住まいの地域が都市ガスの供給エリア内であれば、プロパンガスから都市ガスへの切り替えも長期的なコスト削減策として有効です。
都市ガスへの切り替えはどうする?
「プロパンガスから都市ガスに切り替えたい」という方も多いですが、いくつかの条件と費用が必要です。
切り替えの条件:お住まいの地域に都市ガスの導管が通っていることが前提です。地方や郊外では都市ガスの供給エリア外の場合があります。
必要な工事と費用:
- 都市ガスの導管を自宅まで引き込む工事(10〜15万円程度)
- 既存のプロパンガス用給湯器・コンロを都市ガス用に交換する費用(給湯器で15〜25万円程度)
給湯器だけでなく、ガスコンロなどすべてのガス機器を都市ガス用に交換する必要があります。初期費用はかかりますが、長期的に都市ガスの方が料金が安くなるケースでは、数年でコストを回収できることもあります。
東京ガスの供給エリアであれば、都市ガスに切り替えた後の給湯器交換は「東京ガスの機器交換」が最もおすすめです。プロパンガスから都市ガスへの切り替えと同時に東京ガスの認定業者に依頼することで、工事をスムーズに進められます。
業者選びの注意点と「10年保証」の実態
プロパンガス用給湯器の交換業者を選ぶ際は、以下の点を確認しましょう。
LPガス工事の資格確認:ガス工事には「液化石油ガス設備士」資格が必要です。プロパンガスの配管工事を行う業者がこの資格を持っているかを確認しましょう。
現在のガス会社への確認を提案してくれる業者:無償貸与の問題を含め、現在のガス会社との関係整理を先導してくれる業者は信頼できます。
「10年保証」の実態:長期保証を売りにする業者は多いですが、メーカー部品の供給期間は製造終了から約10年。保証期間が終わる頃には部品入手が困難になることも。小規模業者の長期存続も保証されません。保証内容より業者の安定性・資格・施工実績を重視して選びましょう。
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まとめ
プロパンガス用給湯器と都市ガス用給湯器は内部の仕様が異なり、間違えて設置すると不完全燃焼・一酸化炭素中毒などの事故リスクがあります。必ず「LPガス用」と明記された機種を選んでください。
交換前にはプロパンガス会社との契約(無償貸与の有無・解約条件)を確認することも忘れずに。また、都市ガスの供給エリアにお住まいなら、切り替えによる長期的なコスト削減も検討の価値があります。業者選びでは施工資格・企業の安定性を重視し、「10年保証」の言葉だけに惑わされないよう注意しましょう。
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