浴槽隣接設置型を据置型に変更するメリットと注意点|費用・工事内容を徹底解説
この記事を読むと分かること
- 浴槽隣接設置型と据置型の基本的な違いと、それぞれの設置方式の特徴
- 浴槽隣接設置型から据置型に変更することで得られる長期的なメリット
- 変更工事の費用相場と、安心して依頼できる業者の選び方
浴槽隣接設置型とはどんな給湯器か
給湯器には、設置方法によっていくつかの種類があります。その中でも「浴槽隣接設置型」とは、文字通り浴槽の真横に給湯器本体を設置するタイプを指します。主にバランス釜の後継として普及した形式で、浴槽と給湯器が一体的に配置されることで、追い焚きのための配管距離を最小限に抑えられるのが特徴です。
浴槽隣接設置型は、浴槽との距離が非常に近いため、追い焚き時のお湯の循環効率が高く、熱ロスが少ない点が挙げられます。
一方で、近年の住宅設計では浴槽隣接設置型の需要が少なくなっており、製造メーカーも対応機種を絞り込んでいる状況です。現在、浴槽隣接設置型の2つ穴タイプに対応する新品の給湯器はほぼエコジョーズのみとなっており、交換できる機種の選択肢が非常に限られています。
据置型との違いを整理する
「据置型」とは、屋外の地面や台の上に設置するタイプの給湯器です。現在の住宅で最も普及しているタイプで、屋外壁掛けタイプと並んで主流となっています。
ここで1つ注意があります。リンナイの公式サイトでは、浴槽隣接設置タイプ(RFS-Eシリーズ)の設置方式そのものが「屋外据置型」と書かれています(2026年10月8日・リンナイ公式で確認)。浴槽隣接設置型も、浴室の中ではなく、浴室の外壁に沿って屋外に置く機器です。
つまりこの記事でいう「据置型への変更」の中身は、浴槽の2つ穴で湯を循環させる浴槽隣接設置タイプから、1つ穴の循環アダプターで浴槽とつなぐふろ給湯器(浴槽から離れた場所にも置けるタイプ)に替えることです。離れた場所に置く場合は、浴槽との間に追い焚き用の循環配管を設置することになります。
1つ穴のふろ給湯器は機種の選択肢が豊富で、エコジョーズ(高効率型)だけでなく従来型の製品も販売されており、機種選定の自由度が高いのが特徴です。
浴槽隣接設置型から据置型に変更するメリット
浴槽隣接設置型から据置型への変更を検討している方に向けて、具体的なメリットをまとめます。
メリット1:次回交換費用を抑えられる
浴槽隣接設置型の最大の問題点の一つが、交換できる機種の少なさです。現在の市場ではほぼエコジョーズしか選択肢がなく、当然エコジョーズは一般的な従来型給湯器と比べて本体価格が高めです。
一方、据置型に変更してしまえば、次回以降の交換時に従来型とエコジョーズの両方から選べるようになります。長い目で見たときに、選択肢が広がることでコストコントロールがしやすくなるという大きなメリットがあります。
メリット2:給湯器を置く場所を選びやすくなる
浴槽隣接設置タイプは、浴槽の2つ穴と配管でつなぐため、浴槽のすぐ外側の壁ぎわにしか置けません。1つ穴のふろ給湯器に替えれば、循環配管を延ばして浴槽から離れた場所に置くこともできます。どこまで離せるかは機種と現場で変わるので、現地調査で確認してください。
メリット3:機種のラインナップが豊富になる
据置型への変更後は、リンナイ・ノーリツ・パロマなど各メーカーの据置型製品から自由に選べるようになります。機能面(フルオート・オートなど)や号数(16号・20号・24号など)の選択肢が広がり、家族構成やライフスタイルに合わせた最適な機種を選びやすくなります。
メリット4:エコジョーズへの移行を選択的に検討できる
浴槽隣接設置型のままではほぼエコジョーズ一択ですが、据置型に変更することで「今回は従来型を選ぶ」「次回はエコジョーズにする」という判断も可能になります。エコジョーズはドレン(中和水)を中和する部品を持っており、使い方によっては交換部品として費用がかかることがあります。メーカーが交換の目安年数を公表しているわけではないので、年数で決めずに、点検のときに状態を見てもらってください。
変更工事の内容と費用相場
浴槽隣接設置型から据置型への変更は、通常の同型交換と比べて工事内容が複雑になります。主な工事内容を確認しておきましょう。
浴槽の穴の処理
浴槽隣接設置型では浴槽に2つの穴(往き・還り)があることが多く、これを1つ穴の循環式に変更する工事が必要です。具体的には、上側の穴を専用の金具で塞ぎ、下側の穴に循環アダプターを取り付けます。この作業には専用部材と技術が必要なため、追加工事費が発生します。
追い焚き配管の新設
据置型を浴槽から離れた場所に設置する場合、浴槽と給湯器の間に追い焚き用の循環配管を新しく設置する必要があります。配管の経路や長さによって費用が変動します。
総費用の目安
変更工事を含めた総費用は、機種・工事内容・業者によって大きく異なります。一般的には、機器本体価格に加えて追加工事費として5万円から15万円程度が上乗せになるケースが多いです。ただし、現場の状況によっては変動することがあるため、必ず事前に複数業者から見積もりを取ることが重要です。
実際に業者に相談する際は、2穴から1穴への変更に対応した経験があるか、専用金具の取り扱い実績があるかを確認することをおすすめします。
デメリットと注意点
メリットが多い浴槽隣接設置型から据置型への変更ですが、いくつかの注意点もあります。
初期費用が高くなる
同型機種への交換と比べると、変更工事を伴う分だけ初期費用が高くなります。長期的なコストメリットはあるものの、一時的な出費は増える点を覚悟しておく必要があります。
工事の難易度が高い
浴槽の2穴を1穴に変換する作業は、技術と経験が必要な工事です。安価な業者に依頼すると、浴槽の防水処理が不十分だったり、配管の施工品質が低かったりするリスクがあります。費用だけで業者を選ぶことは避け、施工実績と資格保有を確認した上で依頼することが重要です。
設置スペースの確保が必要
据置型を屋外に設置するためのスペースが必要です。住宅の構造や庭のレイアウトによっては、希望する場所に設置できない場合もあります。事前に業者と相談して、最適な設置場所を確認しておきましょう。
エコジョーズのドレン排水処理
据置型のエコジョーズを設置する場合、ドレン(中和水)の排水処理が必要です。排水先の確保が必要なため、設置場所によっては追加工事が発生することがあります。
業者選びで最も大切なこと
浴槽隣接設置型から据置型への変更工事は、通常の給湯器交換よりも複雑な施工を伴います。そのため、業者選びは特に慎重に行う必要があります。
まず確認すべきは施工資格です。ただし、どの資格が要るかは工事の中身で変わります。ガス栓と機器をつなぐ可とう管の工事を伴うなら「ガス可とう管接続工事監督者」、ガス栓の位置を動かすような内管の工事が入るなら「簡易内管施工士」(ガス事業者の認定で、国家資格ではありません)、給水管をつなぎ直すなら施工業者が「指定給水装置工事事業者」であることが要件になります。見積書に書かれた工事の範囲を示したうえで、「この工事にはどの資格が要りますか」と聞くのがいちばん確実です。
次に注意したいのが「一括見積もりサイト」の活用方法です。一括見積もりサービスは便利に見えますが、入力した個人情報が複数の業者に自動的に提供されるため、しつこい営業電話が来るリスクがあります。また、こうしたサービスの上位に表示される業者は、広告費を多く支払っている業者であることも多く、施工品質の高さとは必ずしも一致しません。
さらに「10年保証」を強調している業者も少なくありませんが、年数だけを見ても意味がありません。確認すべきは、部品がいつまで出るかです。メーカーが公表しているのは「設計上の標準使用期間」と「補修用性能部品の保有期間」で、どちらも買った日ではなく製造が打ち切られた日から数えます。保証期間内でも部品が終わっていれば直せません。あわせて、保証を引き受けるのが販売店か、メーカーか、保証会社かも確かめてください。窓口がどこになるかが変わります。「保証は何年か」ではなく「この型番の部品はいつまで出るか」を業者に確認してください。
東京ガスの機器交換がおすすめな理由
東京ガスの機器交換の対応エリアにお住まいの方には、給湯器交換の業者として「東京ガスの機器交換」をおすすめします。ガスの供給エリアと機器交換の対応エリアは別物です。東京ガス公式も「対応エリアは商品によって異なります」と明記しており、市区町村単位で決まるため、申し込む前に自分の住所が対象かを確認してください。
運営は東京ガス株式会社です。東証プライム上場のため決算が公開されており、自分で読んで確かめられます。
工事は東京ガスが委託する施工パートナーが担当します(公式サイトの表記)。浴槽隣接設置型からの変更のように工事が複雑になる場合は、見積もりの段階で、浴槽の穴の処理と循環配管の新設が工事の範囲に入っているかを確かめてください。
さらに、Web専用のオンライン販売に絞って価格を抑えていると説明しています。品質と価格の両方を見比べたい方にとって、候補のひとつになります。
エリア外の方には、株式会社交換できるくん(上場グループ企業が運営)が次点の候補です。浴槽の穴の処理を含む工事に対応できるかは、見積もりの際に確かめてください。
まとめ:据置型への変更は長期的にみてプラス
この記事では、浴槽隣接設置型を据置型に変更するメリットと注意点について解説しました。
浴槽隣接設置型は、現在では交換できる機種が限られており、次回以降の交換コストが高くなりがちです。1つ穴のふろ給湯器へ変更することで、機種の選択肢が広がり、置き場所も選びやすくなります。変更工事には追加費用が発生しますが、長期的なメリットを考えれば十分に検討する価値があります。
ただし、浴槽の穴の処理や配管の新設など、技術を要する工事が伴うため、施工実績と資格を持つ業者に依頼することが前提です。東京ガスの機器交換の対応エリアにお住まいならその公式サイトで、エリア外なら株式会社交換できるくんなどで見積もりを取り、工事の範囲をそろえて比べてください。
給湯器交換おすすめサービス一覧
東京ガスの機器交換
東京ガス株式会社が運営しています。Web専用のオンライン販売に絞って価格を抑えていると説明しており、工事は東京ガスが委託する施工パートナーが担当します。対応エリアは商品ごとに市区町村単位で決まります。
ガス給湯器の交換はこちら
交換できるくん
上場グループ企業が運営する、住宅設備交換のネット専門店です。東京ガスの機器交換の対応エリア外にお住まいの方が、見積もりを取る候補になります。
ガス給湯器の交換はこちら
キンライサー
商品・工事ともに10年間の無料保証が標準で付いています。ただし保証の年数と、その型番の部品がいつまで出るかは別の話なので、申し込む前に部品の供給期間もあわせて聞いてください。
ガス給湯器の交換はこちら
エコキュートの交換はこちら
ミズテック
メーカーからの直接仕入れで中間マージンを減らしていると説明しています。初期費用を抑えたい方にとって、見積もりを取って比べる価値のある選択肢です。
ガス給湯器の交換はこちら
チカラもち
給湯器およびエコキュート交換の専門店として、全国にネットワークを展開しています。見積もりを取って比べる候補のひとつです。
ガス給湯器の交換はこちら