浴槽隣接設置型を据置型に変更するメリットと注意点|費用・工事内容を徹底解説
この記事を読むと分かること
- 浴槽隣接設置型と据置型の基本的な違いと、それぞれの設置方式の特徴
- 浴槽隣接設置型から据置型に変更することで得られる長期的なメリット
- 変更工事の費用相場と、安心して依頼できる業者の選び方
浴槽隣接設置型とはどんな給湯器か
給湯器には、設置方法によっていくつかの種類があります。その中でも「浴槽隣接設置型」とは、文字通り浴槽の真横に給湯器本体を設置するタイプを指します。主にバランス釜の後継として普及した形式で、浴槽と給湯器が一体的に配置されることで、追い焚きのための配管距離を最小限に抑えられるのが特徴です。
浴槽隣接設置型は、浴槽との距離が非常に近いため、追い焚き時のお湯の循環効率が高く、熱ロスが少ない点が挙げられます。また、設置スペースが浴室周辺にまとまるため、専用の屋外設置スペースが不要な場合もあります。
一方で、近年の住宅設計では浴槽隣接設置型の需要が少なくなっており、製造メーカーも対応機種を絞り込んでいる状況です。現在、浴槽隣接設置型の2つ穴タイプに対応する新品の給湯器はほぼエコジョーズのみとなっており、交換できる機種の選択肢が非常に限られています。
据置型との違いを整理する
「据置型」とは、屋外の地面や台の上に設置するタイプの給湯器です。現在の住宅で最も普及しているタイプで、屋外壁掛けタイプと並んで主流となっています。
浴槽隣接設置型と据置型の主な違いは設置場所です。浴槽隣接設置型は浴室内や浴室のすぐ隣に設置されますが、据置型は庭や勝手口の近くなど、屋外の開放された場所に設置されます。追い焚き機能を持たせる場合は、浴槽との間に循環配管を設置することになります。
据置型は機種の選択肢が豊富で、エコジョーズ(高効率型)だけでなく従来型の製品も販売されており、機種選定の自由度が高いのが特徴です。また、浴室内に設置機器がなくなることで、浴室まわりのスペースが広がるという副次的なメリットもあります。
浴槽隣接設置型から据置型に変更するメリット
浴槽隣接設置型から据置型への変更を検討している方に向けて、具体的なメリットをまとめます。
メリット1:次回交換費用を抑えられる
浴槽隣接設置型の最大の問題点の一つが、交換できる機種の少なさです。現在の市場ではほぼエコジョーズしか選択肢がなく、当然エコジョーズは一般的な従来型給湯器と比べて本体価格が高めです。
一方、据置型に変更してしまえば、次回以降の交換時に従来型とエコジョーズの両方から選べるようになります。長い目で見たときに、選択肢が広がることでコストコントロールがしやすくなるという大きなメリットがあります。
メリット2:浴室まわりの清潔感が向上する
浴槽隣接設置型は、浴槽のすぐ隣に機器が設置されているため、浴槽の縁に石けん汚れや水垢が付着しやすい状況を生み出します。据置型に変更することで、浴室内から機器が移動し、浴槽まわりの掃除がしやすくなります。湯垢の溜まり具合も据置型のほうが少ないという声も聞かれます。
メリット3:機種のラインナップが豊富になる
据置型への変更後は、リンナイ・ノーリツ・パロマなど各メーカーの据置型製品から自由に選べるようになります。機能面(フルオート・オートなど)や号数(16号・20号・24号など)の選択肢が広がり、家族構成やライフスタイルに合わせた最適な機種を選びやすくなります。
メリット4:エコジョーズへの移行を選択的に検討できる
浴槽隣接設置型のままではほぼエコジョーズ一択ですが、据置型に変更することで「今回は従来型を選ぶ」「次回はエコジョーズにする」という判断も可能になります。エコジョーズは10年後にドレン中和器の交換が必要になるケースもあるため、ライフプランに合わせて柔軟に選べるメリットは大きいといえます。
変更工事の内容と費用相場
浴槽隣接設置型から据置型への変更は、通常の同型交換と比べて工事内容が複雑になります。主な工事内容を確認しておきましょう。
浴槽の穴の処理
浴槽隣接設置型では浴槽に2つの穴(往き・還り)があることが多く、これを1つ穴の循環式に変更する工事が必要です。具体的には、上側の穴を専用の金具で塞ぎ、下側の穴に循環アダプターを取り付けます。この作業には専用部材と技術が必要なため、追加工事費が発生します。
追い焚き配管の新設
据置型を浴槽から離れた場所に設置する場合、浴槽と給湯器の間に追い焚き用の循環配管を新しく設置する必要があります。配管の経路や長さによって費用が変動します。
総費用の目安
変更工事を含めた総費用は、機種・工事内容・業者によって大きく異なります。一般的には、機器本体価格に加えて追加工事費として5万円から15万円程度が上乗せになるケースが多いです。ただし、現場の状況によっては変動することがあるため、必ず事前に複数業者から見積もりを取ることが重要です。
実際に業者に相談する際は、2穴から1穴への変更に対応した経験があるか、専用金具の取り扱い実績があるかを確認することをおすすめします。
デメリットと注意点
メリットが多い浴槽隣接設置型から据置型への変更ですが、いくつかの注意点もあります。
初期費用が高くなる
同型機種への交換と比べると、変更工事を伴う分だけ初期費用が高くなります。長期的なコストメリットはあるものの、一時的な出費は増える点を覚悟しておく必要があります。
工事の難易度が高い
浴槽の2穴を1穴に変換する作業は、技術と経験が必要な工事です。安価な業者に依頼すると、浴槽の防水処理が不十分だったり、配管の施工品質が低かったりするリスクがあります。費用だけで業者を選ぶことは避け、施工実績と資格保有を確認した上で依頼することが重要です。
設置スペースの確保が必要
据置型を屋外に設置するためのスペースが必要です。住宅の構造や庭のレイアウトによっては、希望する場所に設置できない場合もあります。事前に業者と相談して、最適な設置場所を確認しておきましょう。
エコジョーズのドレン排水処理
据置型のエコジョーズを設置する場合、ドレン(中和水)の排水処理が必要です。排水先の確保が必要なため、設置場所によっては追加工事が発生することがあります。
業者選びで最も大切なこと
浴槽隣接設置型から据置型への変更工事は、通常の給湯器交換よりも複雑な施工を伴います。そのため、業者選びは特に慎重に行う必要があります。
まず確認すべきは施工資格です。都市ガス用の給湯器交換には、最低限「ガス可とう管接続工事監督者」が必要です。また、水道接続工事には施工業者が「指定給水装置工事事業者」である必要があります。これらの条件を満たしていない場合、法令面だけでなく、施工品質の面でも信頼性に疑問が残ります。
次に注意したいのが「一括見積もりサイト」の活用方法です。一括見積もりサービスは便利に見えますが、入力した個人情報が複数の業者に自動的に提供されるため、しつこい営業電話が来るリスクがあります。また、こうしたサービスの上位に表示される業者は、広告費を多く支払っている業者であることも多く、施工品質の高さとは必ずしも一致しません。
さらに「10年保証」を強調している業者も少なくありませんが、実態に注意が必要です。給湯器の寿命は使用開始から10年から15年程度が目安です。仮に10年保証があるとしても、給湯器が実際に壊れやすくなるのは保証が切れた後が多く、保証の実質的な意味は薄いといえます。小規模な業者の場合、10年後に会社が存続していない可能性もあり、保証書があっても履行されないリスクがあります。
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また、東京ガスの機器交換では認定施工会社制度を設けており、簡易内管施工士などの必要な資格を保有していることが施工会社の条件となっています。個別の業者の資格を自分で調べる手間なく、組織的に品質が担保された施工を受けられる点は、浴槽隣接設置型から据置型への変更工事のような複雑な工事においても大きな安心感につながります。
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まとめ:据置型への変更は長期的にみてプラス
この記事では、浴槽隣接設置型を据置型に変更するメリットと注意点について解説しました。
浴槽隣接設置型は、現在では交換できる機種が限られており、次回以降の交換コストが高くなりがちです。据置型へ変更することで、機種の選択肢が広がり、浴室まわりの清潔感も向上します。変更工事には追加費用が発生しますが、長期的なメリットを考えれば十分に検討する価値があります。
ただし、浴槽の穴の処理や配管の新設など、技術を要する工事が伴うため、施工実績と資格を持つ信頼できる業者に依頼することが前提です。関東圏であれば東京ガスの機器交換、エリア外であれば株式会社交換できるくんが、確かな施工品質と組織的な資格管理を持つ頼れる選択肢です。
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