給湯器のガス栓は開いているのにエラーが出る!内部故障を疑うべき原因と対処法

この記事を読むと分かること
  • ガス栓が開いているのに給湯器がエラーを出す主な内部故障の原因(電磁弁・点火プラグ・センサー・基板)
  • 自分でできる確認手順と、業者に修理を依頼すべき判断基準
  • 修理か交換かを迷ったときに役立つ費用相場と正しい選び方

ガス栓が開いているのにエラーが出る――まず疑うべきこと

ガス栓を確認して「ちゃんと開いている」のに給湯器がエラーを表示してお湯が出ない、というのは本当に困りますよね。ガスの元栓さえ開いていれば動くはずなのに、という焦りや不安は想像に難くありません。
ただ、結論から言うと、この状況では「ガス供給以外の部分に故障がある」可能性がとても高いです。給湯器は点火・燃焼・給水・排気などの複数の工程が連携して動く精密機器であり、ガス栓が開いていても内部の部品のどこか一つが壊れるだけでエラーが出て停止します。
この記事では、「ガス栓は開いているのにエラーが出る」状態で考えられる内部故障の原因を一つひとつ解説し、自分でできる確認方法と、プロに依頼すべき判断の目安をお伝えします。

エラーコードをまず確認しましょう

給湯器のリモコンや本体にエラーコードが表示されている場合は、まずそのコードをメモしてください。メーカーによって番号の体系は異なりますが、エラーコードは故障箇所を絞り込む重要な手がかりになります。
代表的なエラーコードと関連する故障箇所の例は次の通りです。
点火不良系(例:111、11など)
点火プラグやガス電磁弁、フレームロッドの異常を示すことが多いコードです。ガス栓が開いていてもガスが内部の弁で止まっている場合や、点火の火花が正常に飛ばない場合に発生します。
水量・水圧系(例:290、632など)
給水系の異常を示します。水量センサーや水圧スイッチの故障により、本体がお湯を作る条件を満たせないと判断して止まることがあります。
排気・燃焼系(例:140、920など)
排気経路の詰まりや過熱防止センサーの誤作動を示す場合があります。
基板系・通信エラー(例:71、76、90など)
メイン基板やリモコン基板の異常を示します。電気系統の問題で、他の部品は正常でもエラーが出ます。
エラーコードが分かった上で以下の原因を読むと、自分の状況により当てはまるものを見つけやすくなります。

ガス栓以外に自分で確認できること

専門業者に連絡する前に、以下の項目を自分で確認してみましょう。これらを一通りチェックするだけで、問題が解決することもあります。
① 他のガス機器が正常に動くか確認する
ガスコンロや乾燥機など、他のガス機器が使えるかどうかを確認してください。もし他の機器も使えない場合は、ガス供給自体に問題がある(ガス会社の供給停止、ガスメーターの安全装置作動など)可能性があります。
ガスメーターのマイコン(安全装置)が地震などで自動遮断している場合は、メーター側の復帰操作で解決することがあります。メーターのリセット手順はメーターに貼られているシールや、ガス会社のウェブサイトで確認できます。
他のガス機器は問題なく動くのに給湯器だけエラーが出る場合は、給湯器本体の内部故障を疑ってください。
② リモコンの電源を切って再起動してみる
給湯器のリモコンから電源を切り、1〜2分待ってから再び電源を入れてみましょう。一時的な誤作動やセンサーの誤検知であれば、再起動で解消されることがあります。リモコンが壁に固定されているタイプの場合は、リモコン自体の電源ボタンで操作してください。
③ 給水元栓(水の元栓)が開いているか確認する
ガス栓の確認はしたけれど、水の元栓を閉めたままにしていることがあります。給湯器は水が流れることで点火する構造になっているため、水が入ってこないとそもそも動きません。給湯器本体の近くにある水の止水栓(元栓)が開いているかどうかも確認してみてください。
④ フィルターの詰まりを確認する
給湯器には給水フィルターが付いているものがあります。長年の使用でゴミや水垢が詰まると水量が落ち、エラーが出ることがあります。取扱説明書を参照して、フィルター掃除ができる場合は試してみましょう。

ガス電磁弁(ガス比例弁)の固着

上記の簡単なチェックをしても問題が解決しない場合、給湯器内部の部品の故障が疑われます。最初に疑うべき部品の一つが「ガス電磁弁」です。
ガス電磁弁は、給湯器内部でガスの流量を電気信号でコントロールするバルブです。点火の指令が出たときにだけガスを通し、燃焼を止める際はガスを遮断します。この弁が経年劣化や内部の異物によって固着(弁が動かなくなる状態)すると、ガス栓は開いていても内部でガスが止まってしまい、点火不良エラーが発生します。
ガス電磁弁の固着は、使用年数が10年を超えた給湯器で特に多く見られます。弁の内部はゴムパッキンや金属部品で構成されており、長年の熱サイクルや水垢・異物の堆積によって動作不良を起こします。
ガス電磁弁の故障は内部の部品交換が必要で、素人が対応できるものではありません。ガス機器の分解・修理はガス機器修理業者の資格が必要であり、資格なしに行うと危険なだけでなく、ガス事業法に抵触する可能性もあります。
この部品が故障した場合の修理費用は、部品代と工賃を合わせておおよそ2万〜5万円程度が一般的な目安です。ただし機種や業者によって大きく異なります。

点火プラグ(イグナイター)の劣化

給湯器が点火する際には、点火プラグと呼ばれる部品が電気的な火花を飛ばしてガスに着火します。この点火プラグが劣化・汚損すると、ガスが正常に供給されていても着火できず、点火不良エラー(111番など)が発生します。
あなたも経験があるかもしれませんが、ガスコンロの点火部分が汚れると「カチカチ」音がするのに火がつかなくなることがありますよね。給湯器の点火プラグも同じ原理で、電気の火花で着火する仕組みです。
点火プラグの劣化は比較的軽度の故障で、部品単体は安価な場合が多いです。ただし給湯器のカバーを開けて内部にアクセスする作業は、ガス機器の専門資格が必要です。一般の方が自分で交換しようとするのは危険であり、必ず専門業者に依頼してください。
修理費用の目安は部品代と工賃合わせて1万〜3万円程度ですが、点火プラグだけの問題であれば比較的修理費が抑えられることが多いです。

フレームロッドの汚れ・断線

フレームロッドは、点火後に炎が正常に燃焼しているかを検知するセンサーです。炎の中に差し込まれた金属棒で、炎の電気的な性質を利用して燃焼を確認します。このフレームロッドが汚れたり断線したりすると、実際には点火できていても「炎なし」と誤検知し、安全装置が働いてガスを止めてしまいます。
フレームロッドは炎の中に常にさらされているため、燃焼ガスの成分によってカーボンが付着して絶縁状態になることがあります。また、長年の使用で金属が劣化し断線することもあります。
軽度の汚れであれば、業者がフレームロッドを取り外して清掃するだけで解決することもありますが、断線の場合は部品交換が必要です。

水量センサー(フローセンサー)の故障

給湯器は「水が一定量以上流れている」ことを検知して初めて点火します。この検知を担うのが水量センサー(フローセンサー)です。
水量センサーが故障すると、水道を普通に開いてもセンサーが水流を検知できず、給湯器が「お湯を作る条件が揃っていない」と判断してエラーを出します。この場合、ガス栓も水の元栓も開いているにもかかわらずエラーが発生するため、原因の特定が難しいケースの一つです。
水量センサーには内部にプロペラや磁石が内蔵されており、水の流れを回転で検知します。長年の使用でプロペラが固着したり、磁石の磁力が弱くなったりすることで誤動作します。また、給水フィルターの詰まりが水量センサーに影響を与えることもあるため、フィルター清掃を先に試してみることが大切です。
水量センサーの修理費用は部品代と工賃で1万5千円〜4万円程度が目安です。

基板(メイン基板)の故障

給湯器のメイン基板は、点火・燃焼・温度制御・安全装置の作動など、給湯器の動作全体を統括するコンピューターです。基板が故障すると、実際には各部品が正常に動いていても誤った信号を送ったり、エラーを誤検知したりします。
「給湯器を使っていたら突然エラーが出て、リセットしても同じエラーが繰り返される」「特定の操作をしたときだけエラーになる」といった症状は、基板の異常が疑われます。
実際にこんな声もよく聞きます。
「ガス栓も水も問題ないのに、突然111エラーが出るようになりました。業者に見てもらったら基板交換と言われ、費用が高くて交換か修理か迷っています。」
— Yahoo!知恵袋より
基板の故障は電源サージ(落雷による過電流)や長年の使用による電子部品の劣化、結露による腐食などが原因になります。メイン基板の交換費用は高額で、部品代と工賃合わせて4万〜8万円以上になることもあります。
使用年数が10年を超えている場合、基板交換の費用を支払って修理するよりも、新しい給湯器に交換した方が長期的なコスト面で有利になるケースが多いです。

排気系統・安全装置の誤作動

あまり知られていませんが、給湯器の内部には複数の安全装置が搭載されています。過熱防止サーモスタット、不完全燃焼防止装置、排気センサーなどです。これらのセンサーが汚れや劣化によって誤作動すると、実際には安全に動作できる状態でもエラーを出して停止することがあります。
排気口や給気口が鳥の巣や落ち葉でふさがれている場合も、排気不良を検知した安全装置が作動してエラーになります。特に屋外設置型の給湯器では、周囲の環境によって排気口が物理的に塞がれていることがあるため、目視で確認してみましょう(電源が切れた状態で確認してください)。

修理か交換か、判断の目安

ガス栓が開いているのにエラーが出る状態の原因が判明したら、次に直面するのが「修理すべきか、新しい給湯器に交換すべきか」という判断です。これが実のところ一番悩ましいポイントですよね。
判断の目安は以下の通りです。
使用年数が10年未満の場合
まだ比較的新しい機器なので、故障箇所が一か所であれば修理を検討する価値があります。ただし、修理費用が5万円を超えるような場合は、交換コストとの比較が必要です。
使用年数が10〜12年の場合
給湯器の平均的な寿命は10〜15年とされています。この時期に一つの部品が壊れたということは、他の部品も劣化が進んでいる可能性があります。修理しても別の部分がすぐに壊れるリスクがあるため、交換を前向きに検討するタイミングです。
使用年数が12年以上の場合
交換を優先して検討することをおすすめします。メーカーは製品の製造終了から約10年を目安に補修部品の供給を続けますが、古い機種では部品の在庫がなく修理できない場合もあります。また修理しても「また別の箇所が壊れる」という繰り返しになりがちです。
修理見積もりが新品費用の半額を超える場合
新品の給湯器の交換費用(標準的な16号ガス給湯器の場合、本体+工事費で15万〜25万円程度)と比べ、修理費用が新品費用の半額(7万〜12万円)を超えるようであれば交換を選んだ方が経済合理性が高いです。

「10年保証」を信じる前に確認すべきこと

業者選びの際に「10年保証付き」という文句を目にすることがありますよね。しかし、この保証には注意すべき点があります。
給湯器が実際に故障して交換が必要になるのは、使用開始から12〜15年後が最も多いパターンです。つまり、10年保証の期間が終わったタイミングで壊れることが多く、保証が「ちょうど切れた後」に費用が発生するケースが少なくありません。
また、メーカーは製造終了から約10年で補修部品の供給を終了することが多く、保証期間内であっても「部品がない」として修理できないケースがあります。さらに、施工不良は通常は設置後数週間から数ヶ月以内に発覚するもので、10年後に施工不良を証明することは実際には困難です。
最も見落とされがちなリスクとして、保証を提供する業者が10年後も存続しているかどうかという問題があります。中小規模の業者は廃業・倒産のリスクがあり、その場合は保証が紙切れになってしまいます。
長期にわたって安心して使い続けるためには、「保証の年数」よりも「業者が10年後も存続している可能性」を重視した方が実質的には安心です。この観点から、東証プライム上場の大手企業が運営するサービスを選ぶことには大きな意味があります。

業者選びで失敗しないための3つのポイント

給湯器の修理・交換を依頼する業者を選ぶ際に確認すべき点を3つ挙げます。
① 施工資格を保有しているか
ガス給湯器の工事には「簡易内管施工士」や「液化石油ガス設備士」などの資格が必要です。ガス配管に触れる作業は有資格者しか行えません。また、水道工事には各自治体の「指定給水装置工事事業者」の認定が必要です。業者のウェブサイトや見積書に資格証明の記載があるかを確認しましょう。
資格の確認を面倒に感じる方もいますよね。そういった場合は、東京ガスの機器交換サービスのように施工会社に厳しい認定基準を設けている大手サービスを選ぶと、資格保有が組織的に担保されているため安心です。
② 見積もりと請求の透明性
修理・交換を依頼する前に必ず書面で見積もりをもらい、工事後に追加費用が発生しないかを確認しましょう。「言った言わない」のトラブルを防ぐため、口頭ではなく書面での確認が重要です。
③ アフターフォロー体制
工事後に不具合が出た場合の連絡先と対応方針を確認しましょう。24時間対応の窓口があるかどうかも、緊急時の安心感につながります。

まとめ

「ガス栓は開いているのにエラーが出る」という状況の主な原因をまとめます。
まずガスメーターの安全装置が作動していないか、他のガス機器は使えるかを確認しましょう。それらに問題がなければ、給湯器本体の内部故障を疑います。考えられる故障箇所は、ガス電磁弁の固着、点火プラグの劣化、フレームロッドの汚れ・断線、水量センサーの故障、メイン基板の故障、安全装置の誤作動などです。
いずれの内部故障も、素人が自分で対応することは危険を伴います。給湯器はガスと水を扱う機器であり、誤った対処はガス漏れや火災につながるリスクがあります。エラーの原因が分からない場合は、速やかに専門業者に点検・修理を依頼してください。
使用年数が10年を超えている場合は、修理ではなく交換を検討する価値があります。どちらが経済的かを判断するには、複数の業者から見積もりを取ることが大切です。信頼できる業者に診てもらうことで、適切な選択肢を提示してもらえます。

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