給湯器の選び方を完全解説|種類・号数・エコジョーズの選択と後悔しない業者の見つけ方
この記事を読むと分かること
- 給湯器の種類・号数・エコジョーズ vs 従来型の選び方と、失敗しないための3つの判断基準
- 「不要な機能を追加される」「号数を間違える」など、よくある後悔パターンと防ぎ方
- 機種選びと同じくらい重要な「業者選び」の基準と、長期的に安心できる依頼先の選び方
給湯器の選び方:まず「機能タイプ」から絞り込む
給湯器の交換を検討するとき、最初に戸惑うのが「種類が多すぎてどれを選べばいいか分からない」という点ではないでしょうか。カタログを開くと「給湯専用」「ふろ給湯器」「暖房付きふろ給湯器」……と並んでいて、価格差も数万円から十数万円と大きく異なります。
まず最初に決めるべきは、現在お使いの給湯器と同じ「機能タイプ」に揃えることです。給湯器の機能タイプは大きく3種類に分かれます。
①給湯専用タイプは、キッチン・洗面所・シャワーなどにお湯を供給するだけのシンプルなタイプです。浴槽の自動湯はりや追い炊きには対応していません。本体価格が最も安く、コンパクトな設計が多いため、ワンルームや1〜2人暮らしで浴槽を使わない方、シャワーのみの生活スタイルの方に向いています。
②ふろ給湯器(オートまたはフルオート)は、自動湯はり・追い炊き・保温機能を備えたタイプです。「オートタイプ」は設定した量のお湯を自動で浴槽に入れてくれます。「フルオートタイプ」はそれに加えて、お湯が冷めたら自動で追い炊きをしてくれる機能も搭載されています。家族でお風呂を共有している方、時間をずらして入浴する家庭では、フルオートタイプが快適です。
③暖房付きふろ給湯器(熱源機)は、給湯とお風呂に加えて、床暖房や浴室暖房にも対応できるタイプです。設置当初から床暖房が導入されている物件や、今後床暖房の設置を検討している方に必要なタイプです。本体価格は最も高く、設置・交換費用も高めになります。
選び方のポイント:現在使っている給湯器の機能タイプを確認し、基本的には同じタイプで交換するのが最もスムーズです。機能を「ダウングレード」(例:ふろ給湯器→給湯専用)することも技術的には可能ですが、「湯はりができなくなった」と後悔するケースもあります。逆に「アップグレード」(例:給湯専用→ふろ給湯器)は配管工事が必要になる場合があり、費用が大きく膨らむことがあります。
号数の選び方:16号・20号・24号、何が違う?
機能タイプが決まったら、次に決めるのが「号数」です。号数とは、「水温+25℃のお湯が1分間に出る量(リットル)」のことです。つまり、24号なら1分間に24リットルのお湯を供給できる能力があるということです。
号数が大きいほど一度にたくさんのお湯が使えるので、家族が多い・複数の場所で同時にお湯を使うシーンが多い家庭ほど、大きな号数が必要になります。
16号:1〜2人暮らし向け
1分間に16リットルのお湯を供給できます。シャワーを1か所使いながら台所でお湯を使う、といった同時使用が難しい場合があります。単身または夫婦2人で、お湯を使うシーンが重なることがほとんどない生活スタイルに向いています。
20号:2〜3人家族向け
1分間に20リットルのお湯を供給できます。シャワーを使いながら洗面所でお湯を使う程度の同時使用であれば対応できます。2〜3人家族の標準的な選択肢です。
24号:4人以上の家族向け
1分間に24リットルのお湯を供給できます。複数の場所でお湯を同時に使うことが多い家族には24号が安心です。子どもが多い家庭や、朝の支度が重なりやすい家庭では特に快適さの差を感じやすい号数です。
注意が必要なのは「冬場の能力低下」です。号数の定義は「水温+25℃のお湯が出る量」ですが、冬場は水道の水温が大幅に下がるため(地域によっては5℃以下になることも)、実際に供給できるお湯の量は夏場よりも少なくなります。「夏は問題なかったのに冬になったらシャワーが弱い」と感じる場合、号数が足りていない可能性があります。
迷ったら現在と同じ号数を選ぶのが基本です。現在使っている給湯器で「お湯の量・温度に不満がない」と感じているなら、同じ号数への交換が最も無難です。号数を上げる場合は、ガスメーターの容量やガス管のサイズに制限がある場合もあるため、工事業者への事前確認が必要です。
エコジョーズ vs 従来型:本当に元が取れる?
ガス給湯器には「従来型」と「エコジョーズ(高効率型)」の2種類があります。最近はエコジョーズを標準として扱う業者も多く、見積もりにエコジョーズが含まれていることがほとんどです。しかし「エコジョーズを選べば絶対にお得」とは必ずしも言えません。
エコジョーズとは何か
エコジョーズは、従来型の給湯器では排気として捨てていた熱(約200℃の排ガス)を回収して水の予熱に利用することで、熱効率を約80%から約90〜95%に向上させた給湯器です。同じお湯を作るのに消費するガスの量が少なくて済むため、ガス代の節約効果があります。
4人家族が24号のガス給湯器を使用した場合、エコジョーズへの交換で年間約18,000円以上のガス代削減が期待できるというデータもあります。
エコジョーズを選ぶべきケース
ガスの使用量が多い家庭ほど節約効果が大きくなります。4人以上の家族で浴槽を毎日使用し、床暖房なども利用しているご家庭であれば、従来型よりも5〜6万円ほど高い初期費用を数年で回収できる可能性があります。
エコジョーズが向かないケース
1人暮らしや2人暮らしでガスの使用量が少ない家庭では、節約効果が小さく、初期費用の差額を回収するまでに10年以上かかることもあります。また、エコジョーズは排熱を回収する過程で「ドレン排水」が発生します。1日あたり500〜1,500ccの酸性の排水が出るため、周辺の植物を枯らしたりコケが生えたりするリスクがあります。マンションや排水経路が確保しにくい物件では設置できない場合もあります。
まとめると、エコジョーズを選ぶ基準はシンプルです。「家族が多く(3〜4人以上)、毎日浴槽を使用し、長期間同じ住宅に住み続ける予定がある」という方には積極的にエコジョーズをおすすめできます。一方、単身・2人暮らしで引越し予定もある方には、従来型で初期費用を抑えるほうが合理的です。
「使わない機能」を押し付けられる落とし穴
給湯器の選び方で見落としがちなのが、「業者に必要以上の高機能機種を勧められる」というリスクです。実際にこんな声があります。
「使いもしない床暖房機能付きの高額な給湯器を付けられてる。そうなると、ボッタくれると知った次の交換時の業者もボッタくってくると。」
— Xより(@nomo_sn 氏)
床暖房機能付きの熱源機は、床暖房が設置されていない物件では全く意味のない機能です。しかし、本体価格は給湯専用タイプと比べて数万円〜十数万円高くなります。「将来使うかもしれないから」という言葉で高機能機種を勧めてくる業者には注意が必要です。
また、訪問販売による不正な給湯器交換トラブルも多発しています。消費者庁は2025年3月、しつこい勧誘や「中途解約できない」という虚偽の説明で契約させていた訪問販売業者3社に対して、一部業務停止命令を出しました(産経ニュース、2025年3月)。
国民生活センターも「給湯器を点検するという電話や訪問に注意」と警告を発しており、「たとえ無料でも安易に点検させないことが大切」としています。
不要な機能を押し付けられないために確認すべき3つのポイント:
1つ目は、現在の給湯器の型番を事前に調べておくことです。型番から機能タイプと号数が分かるため、「今と同じ機能・号数で交換したい」と明確に伝えることができます。
2つ目は、複数の業者から見積もりを取り、提案内容を比較することです。1社だけに依頼すると、その業者の提案が「適切なもの」かどうか判断する基準がありません。
3つ目は、見積もりの明細に「機種代」「工事費」「処分費」が明確に分かれているかを確認することです。一式○○万円という曖昧な見積もりは、不要なオプション工事が含まれている可能性があります。
設置タイプも必ず確認する
給湯器の選び方で意外と見落とされるのが「設置タイプ」の確認です。給湯器の設置場所によって選べる機種が限られる場合があります。主な設置タイプは以下の通りです。
屋外壁掛け型は最も一般的なタイプで、戸建て住宅の外壁に設置されます。機種の選択肢が最も豊富です。
屋外据置型は地面や台の上に設置するタイプで、壁に穴を開けられない場合などに使われます。
PSパイプシャフト設置型はマンションに多い設置方式で、玄関横などのパイプシャフト(PS)と呼ばれる縦長のスペースに設置されます。設置できる機種のサイズ・奥行きに制約があるため、PSの寸法確認が重要です。
浴室内設置型(バランス釜)は古い集合住宅に多いタイプで、浴槽の縁に設置します。現在は製造している機種が少なく、交換時に他のタイプへの変更を検討するケースもありますが、配管工事が伴うため費用は高くなります。
設置タイプは現地を見ないと正確には判断できません。信頼できる業者であれば、見積もり時に現地確認を行い、設置可能な機種を正確に提案してくれます。
10年保証は「マーケティング」だと知っておく
給湯器の業者選びをしていると、「商品・工事ともに10年保証」というキャッチコピーを多く目にします。しかし、この「10年保証」の実態を正しく理解している方は少ないかもしれません。
給湯器が実際に故障するのは、使用開始から12〜13年以降が最も多い時期です。つまり、10年保証が切れた後に本格的に壊れ始めるケースが多いのです。さらに、給湯器のメーカーは製造終了から約10年で補修部品の供給を終了します。保証期間中であっても部品がなければ修理できません。
施工不良による問題は、設置後数週間〜数ヶ月以内に発覚することがほとんどです。10年後に「施工不良だったから直してほしい」と証明することは事実上不可能です。そして最も見落とされやすい問題が「業者の倒産リスク」です。小規模な給湯器専門業者が10年後も同じ会社として存続しているとは限りません。会社がなくなれば保証も消えます。
このような現実を踏まえると、「10年保証があるから安心」という理由だけで業者を選ぶのは危険です。保証よりも重要なのは、「長期的に会社として存続できる信頼性の高い業者を選ぶこと」です。
結論:給湯器選びの本質は「業者選び」にある
給湯器の機種選びは確かに大切ですが、長期的な視点で見ると「どの業者に頼むか」のほうが大きな影響を持ちます。適切な機種を提案し、正しく施工してくれる業者を選べれば、機種選びの細かい違いは大した問題ではありません。逆に、業者選びを誤ると、不要な機能が追加されたり、施工品質に問題が生じたり、10年後に保証が機能しなかったりします。
信頼できる業者を選ぶ基準として最も重要なのは、以下の3点です。
① 上場企業または認定制度を持つ業者であること:東証プライム・グロース上場企業は財務情報が公開されており、倒産リスクが相対的に低いです。また、認定施工会社制度を持つ業者は、工事資格(簡易内管施工士・液化石油ガス設備士など)の保有が組織的に担保されています。
② 工事資格の確認ができること:ガス配管工事には「簡易内管施工士」または「液化石油ガス設備士」の資格が法律で必要です。資格を持たない業者が工事をすることは違法です。資格証の提示を求めても問題ありません。
③ 見積もりが明朗であること:「一式〇〇万円」ではなく、機種代・工事費・処分費が明確に分かれた見積もりを出せる業者は、透明性が高い証拠です。見積もり後の追加費用が発生しないことを事前に確認しましょう。
これら3点を満たす業者として、関東圏(東京ガスのガス供給エリア内)にお住まいの方には東京ガスの機器交換(東証プライム上場)を最もおすすめします。ウェブ専用サービスに特化することで、ネット業者並みの価格競争力を実現しつつ、東京ガスの認定を受けた施工会社だけが工事を担当します。施工資格の保有が仕組みとして担保されているため、「資格なし業者が来た」というリスクがありません。
東京ガスのエリア外にお住まいの方には、株式会社交換できるくん(東証グロース上場)をおすすめします。全国対応で見積もり後の追加費用が発生しない明朗会計を徹底しており、上場企業ならではの安心感があります。
まとめ:給湯器の選び方チェックリスト
給湯器の選び方を改めて整理します。機種選びは「現在と同じ機能タイプ・同じ号数」が基本です。特別な事情がなければ、現在の給湯器を同じスペックで交換するのが最もコストパフォーマンスが高く、トラブルも少ない選択です。
機能タイプのアップグレードやエコジョーズへの変更を検討する場合は、「本当に自分の生活スタイルに合っているか」をよく考えてから決断してください。特にエコジョーズは、4人以上の家族で長期間同じ住宅に住む予定がある方に特に向いています。
機種が決まったら、必ず複数の業者から見積もりを取って比較しましょう。見積もりの明細・資格の有無・会社の信頼性を確認した上で業者を選ぶことが、長期的な安心につながります。「10年保証」の言葉に惑わされず、業者の存続性と施工品質を重視してください。
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