ノーリツ「温度クック」の使い方・設定方法を徹底解説|揚げ物・煮込みに応用コツまで
この記事を読むと分かること
- ノーリツの温度クック機能の仕組みと他メーカーとの違い(温度表示モードの独自性)が分かる
- 揚げ物・煮込み・フライパン調理など用途別の温度設定と活用コツが分かる
- 温度クック搭載コンロを安心して導入するための業者選びのポイントが分かる
ノーリツの「温度クック」とは何か?
ノーリツのビルトインガスコンロに搭載されている「温度クック機能」は、鍋やフライパンの底面温度をセンサーがリアルタイムで計測し、操作パネルに温度を数値で表示しながら、設定した温度をキープするよう火力を自動調節する機能です。
ノーリツの温度クック機能の特徴のひとつは「温度の見える化」です。対応モデルでは、鍋底温度をディスプレイに数値表示しながら調理できます。これにより「今、油が何℃なのか」を把握しやすく、温度管理の精度を上げやすくなります。
温度クック機能には主に2つのモードがあります。「温度表示モード」は調理中の鍋底温度を常時表示するだけのモードで、温度管理の目安として使います。「温度キープモード」は目標温度を設定してコンロが自動的に火力を調節しながらその温度を維持するモードです。
ノーリツのコンロには「スマートエコバーナー」を搭載したモデルがあります。省エネ性能の実際の値は型番と測定条件で変わるため、ここでは数字を掲げません。購入時に型番ごとの仕様表で確認してください。
そうは言っても、「温度表示モード」「温度キープモード」という2つのモードがある点が少し複雑に感じるかもしれません。しかし使ってみると非常に直感的で、むしろ「今何℃か分かる」という安心感がとても便利に感じられます。
温度クックの搭載モデルと機能比較
ノーリツのビルトインガスコンロは複数のシリーズがあり、温度クック機能の搭載状況やモードが異なります。
プログレ(PROGRE):ノーリツの最上位モデル。130℃〜220℃まで10℃刻みで温度キープモードが使えます。マルチグリル機能(自動調理メニュー多数)やスマートフォンアプリ連携も搭載した、ノーリツの旗艦モデルです。
オルシェ(Orche):温度クック機能(温度表示+温度キープ)を搭載しています。希望小売価格ではプログレ、プラスドゥに続く3番目です(後述の一覧を参照)。
なお、以前この記事に載せていた「ミフィット」「ピアット(Piatto)」は、現行のノーリツの家庭用ビルトインコンロのラインアップにありません。誘導する記述だったため削除しました。2026年9月6日にノーリツ公式のビルトインコンロ一覧ページで確認した現行シリーズは、希望小売価格(税込)の高い順に次のとおりです。
- プログレ:375,540円〜(マルチグリルを搭載する唯一のシリーズ)
- プラスドゥ:316,250円
- オルシェ:274,340円〜
- ネスト:228,470円〜
- ネロ:216,590円(グリルレス)
- ミッケ:201,630円〜
- ファミ:162,250円〜
- メタルトップシリーズ:91,520円〜
コンロを選ぶ際は、温度クック機能の搭載有無と機能範囲(表示のみか、温度キープまでできるか)を事前に確認することが重要です。
温度クックの具体的な使い方・操作手順
温度表示モードの使い方
- バーナーを点火する
- 鍋やフライパンをバーナーにセットする(センサーと鍋底を密着させる)
- 「温度クック」ボタンを押す
- ディスプレイに現在の鍋底温度が数値で表示される
- 温度を見ながら調理する(温度キープはしない)
温度表示モードは「今何℃か確認したい」という場面で特に便利です。揚げ物で油温が160℃になったか確認したい、フライパンが適温になったかタイミングを計りたい、といったケースで活用できます。
温度キープモードの使い方
- バーナーを点火する
- 鍋やフライパンをバーナーにセットする
- 「温度クック」ボタンを押す
- 「+」「-」ボタンで目標温度を設定する(設定刻みはモデルによって異なる)
- 設定温度に達したらお知らせ音が鳴る
- 以降はコンロが自動的に火力を調節して設定温度をキープする
温度キープモードは「設定温度を自動維持したい」ときに使います。揚げ物中に具材を入れても、コンロが自動で火力を上げて温度を回復させてくれます。
よくある失敗と対処法
温度クック機能で「うまくいかない」という声として多いのは以下のケースです。
鍋底とセンサーの接触不良:鍋底が反っていたり小さすぎる鍋を使うと、センサーが正確に温度を計測できません。鍋は底面が平らで、バーナーの大きさに合ったものを使うことが基本です。
一度に大量の具材を投入する:大量の具材を一気に油に入れると油温が急落し、コンロが最大火力で温度回復を試みます。この間に焼きムラや揚げムラが生じやすくなります。少量ずつ投入するのが上手な活用のコツです。
空の状態でセットする:鍋に油や水を入れる前に温度クックを設定しても、センサーが正確な温度を計測しにくい場合があります。鍋に油や水をある程度入れてからセットするのが基本です。
用途別の温度設定ガイド
ノーリツの温度クック機能を活かすには、料理の種類に合わせた適切な温度設定が重要です。以下に代表的な料理ごとの目安温度をまとめました。
揚げ物料理
揚げ物は油温管理が仕上がりを決める最重要ポイントです。温度クックで正確な温度管理ができると、失敗が格段に減ります。
- 唐揚げ(鶏もも): 160〜170℃でじっくり揚げ、最後に190〜200℃で仕上げると外カリ・中ジューシーに。
- 天ぷら(野菜): 160〜170℃の低温でゆっくりと。かぼちゃやさつまいもは低温の方が甘みが出ます。
- 天ぷら(エビ・魚): 180℃前後でサッと揚げる。時間をかけすぎると身が硬くなります。
- フライ(コロッケ・カツ): 170〜180℃が標準。衣がきつね色になるタイミングが引き上げのサインです。
- ドーナツ・揚げパン: 150〜160℃の低温でじっくりと。中まで均一に火を通すことで生地がふっくらします。
低温調理・煮込み料理
温度クック機能は低温調理にも威力を発揮します。「温度表示モード」と組み合わせることで、より精密な管理が可能です。
- コンフィ(肉の低温調理): 130〜150℃の低温油でじっくり加熱。鶏もも肉なら1〜2時間ゆっくり加熱することで驚くほど柔らかい仕上がりに。
- プリン・カスタードクリーム: 130〜140℃の湯煎に活用。低温を安定させることでなめらかな食感を実現。
- ジャム・コンポート: 100〜110℃で果物をゆっくり煮詰める。焦げ付きを防ぎながらとろみのある仕上がりに。
フライパン料理
フライパン調理でも温度クックが役立ちます。特に「温度表示モード」で現在の温度を確認しながら料理すると、適切なタイミングが分かりやすくなります。
- ステーキ: 200℃前後まで予熱してから肉を投入。肉の表面を素早く焼き固めることで肉汁を閉じ込めます。
- 餃子: 200℃で焼き色をつけてから水を加えて蒸らす。蒸らし中は150℃程度に下げると均一に火が通ります。
- ホットケーキ: 160〜170℃の均一温度でじっくり焼くと焼きムラが出にくい。
- 卵焼き・だし巻き卵: 150〜160℃の低温でやさしく火を入れることでふわふわに。
ノーリツ温度クックの特徴と他社比較
パロマやリンナイの温度調節機能と比較したとき、ノーリツの温度クックの独自性は「温度の見える化」です。対応モデルでは、現在の鍋底温度を数値表示できる点が差別化ポイントになります。
| 項目 | ノーリツ | パロマ | リンナイ |
|---|---|---|---|
| 温度リアルタイム表示 | ◎(数値表示) | △(設定温度のみ表示) | △(設定温度のみ表示) |
| 温度キープ設定 | ◎ | ◎ | ◎ |
| 設定温度の刻み | 10℃刻み(プログレは130〜220℃) | 10℃刻み | 10℃刻み |
ノーリツの温度クック機能は、温度管理の精度を上げたい場合に向いています。ただし、設定できるのは1℃単位ではありません。プログレの温度キープモードは130℃〜220℃の範囲を10℃刻みで設定する形式です(2026年9月6日にノーリツ公式の性能表で確認)。10℃刻みで設定し、現在の鍋底温度を数値で見ながら調理できる、というのが実際の使い心地です。
口コミではなく、公式で確かめられる仕様で比べる
温度クックについてネット上の書き込みを集めても、どの機種のどのモードの話なのかが分からないまま並びます。比べるなら、公式が型番ごとに公表している次の3点を見てください。
- 温度キープモードがあるか、温度表示だけか
- 設定できる温度の範囲と刻み
- 温度センサーがどの火口に付いているか
この3点は仕様表に載っているので、候補の型番を2つ並べれば違いがそのまま出ます。
なお、温度表示モードと温度キープモードは操作が別です。どちらを使っているのか分からなくなったときの戻し方は取扱説明書に載っているので、設置時に手元に残しておいてください。
ノーリツコンロ導入・交換時の注意点
温度クック機能搭載のノーリツコンロを導入・交換する際に、見落としやすい重要なポイントがあります。
施工業者の資格を必ず確認する
必要な資格は工事の中身で決まります。今あるガス栓に同じ位置でつなぎ替えるだけなら、簡易内管施工士は要りません。この資格が要るのは、ガス栓を増設したり位置を動かしたりして内管に手を入れるときです。簡易内管施工士は国家資格ではなく、ガス事業者等による認定です。見積もりの段階で「この工事でガス栓を動かすのか」「動かすなら誰のどの資格で施工するのか」の2つを聞いておくと、資格名を並べてもらうより確実です。
一括見積もりサービスの個人情報リスク
コンロ交換業者を選ぶ際に「一括見積もりサービス」を使う方も多いですが、注意が必要です。一括見積もりに申し込むと、名前・住所・電話番号などの個人情報が複数の業者に一括送信されます。その後、複数の業者から立て続けに営業電話がかかってくる可能性があります。
「10年保証」の実態を知っておく
「10年保証」を前面に出す業者は多いですが、保証の長さだけでは範囲が分かりません。対象になる部位と免責の条件を、保証書で確かめてください。
あわせて知っておきたいのが、補修用の部品が確保される期間です。この期間は買った日からではなく、その機種の製造が打ち切られた日から数えます。年数は会社と品目で違い、ノーリツのコンロは製造打ち切り後5年、リンナイのビルトイン式ガスこんろは製造打ち切り後10年と公表されています。型落ち品を選ぶと、部品が尽きるまでの残り年数が最初から短い状態で使い始めることになります。
「10年保証」という言葉に惑わされず、施工品質と業者の信頼性を重視して選ぶことが本当に大切です。
比較サイトのランキングに注意
「ガスコンロ交換 おすすめ 比較」などで検索するとランキングサイトが多数出てきますが、上位表示されている業者はランキングサイトに広告費を支払っているケースが多く、必ずしも中立ではありません。業者の信頼性は、資格保有・上場企業かどうか・施工実績・口コミなどを自分で調べて確認することが重要です。
信頼できる業者の選び方
ノーリツコンロへの交換を安心して依頼できる業者を選ぶための基準を整理します。
① どの工事にどの資格が要るかを確認する
ガス栓を動かす工事が入るかどうかを先に確かめ、入るなら誰のどの資格で施工するのかを聞きます。同じ位置でつなぎ替えるだけなら簡易内管施工士は要りません。資格名だけを見て決めないでください。
② 誰が工事に来るかが先に分かるか
受注した会社と、当日家に来る会社が別なことはよくあります。上場しているかどうかは、決算を自分で確かめられるというところまでしか言えません。確かめるなら「工事は自社の社員か、認定した施工会社か、その場で集めた職人か」を直接聞いてください。
③ 明朗会計・追加費用なし
見積もり後に追加費用が発生しない「明朗会計」を明示している業者を選びましょう。施工後に予想外の費用を請求されるケースを防ぐことができます。
④ 個人情報がどこまで渡るか
一括見積もりサービスは、申し込みの時点で複数の業者に連絡先が渡ります。営業電話の本数を増やしたくないなら、申し込む先を自分で1社ずつ選ぶほうが確実です。
まとめ:ノーリツの温度クックで料理の精度が上がる
ノーリツのビルトインガスコンロに搭載された温度クック機能は、鍋底温度の数値表示(温度表示モード)と、設定温度の自動キープ(温度キープモード)の2つで成り立っています。
設定できるのは1℃単位ではなく、プログレの温度キープモードは130℃〜220℃を10℃刻みで設定する形式です。数値を見ながら調理できる点が、設定温度だけが表示される方式との違いです。揚げ物のほか、低温調理・煮込み料理・フライパン調理でも使えます。
温度クック搭載のノーリツコンロへの交換を考えている方は、ぜひ信頼できる業者への依頼をおすすめします。以下のサービス一覧を参考にしてください。
ガスコンロ交換おすすめサービス一覧
東京ガスの機器交換
東証プライム上場のインフラ企業である東京ガス株式会社が運営しています。工事は東京ガスが認定した施工会社が担当し、有資格者による施工が組織の仕組みとして担保されています。Web専用のオンライン販売に絞ることで、店舗費と訪問営業費を抑えています。ノーリツをはじめ各メーカーのビルトインコンロの交換に対応しています。対応エリアは商品ごとに市区町村単位で決まるので、ガスコンロの商品ページで住所を確認してください。
ガスコンロの交換はこちら