エアコン取り付けにかかる時間は?工事当日の流れ・時間が延びるケース・業者の選び方まで完全解説
この記事を読むと分かること
- エアコン取り付け工事の所要時間の目安(標準・交換・追加工事のケース別)
- 工事時間が長引く5つのケースと当日スムーズに終わらせるための準備
- 工事時間だけでなく「誰に頼むか」で変わる品質リスクと業者の選び方
エアコン取り付け工事の所要時間まとめ・ケース別一覧
「エアコンの取り付けって、一体どのくらい時間がかかるの?」と調べた経験がある方は多いはずです。工事当日に家を空けられなかったり、他の予定を入れるためにも、時間の見通しを立てておくことはとても大切です。
エアコン取り付け工事の所要時間の目安は以下の通りです。
標準工事のみ(1台新規設置):1時間30分〜2時間程度
最も一般的なケースです。室内機の取り付け・配管・室外機設置のみであれば、熟練した業者ならおおよそ1時間半で完了します。追加工事が一切なければこの時間帯で終わることが多いです。
取り外しのみ(旧機の撤去):30分〜1時間程度
エアコンの取り外しだけの工事は、冷媒回収(フロンガス回収)や配管の撤去が伴うため、「引き抜くだけ」というわけにはいきません。専門業者に依頼することが必要です。
交換工事(取り外し+取り付け):2時間〜3時間程度
旧機の撤去と新機の設置を同日に行う場合、工事全体の時間は各作業の合計になります。追加工事なしのシンプルな交換なら、経験豊富な業者であれば2時間以内に完了するケースも少なくありません。
追加工事がある場合:追加工事の内容により3時間〜1日程度
配管穴の新設・専用回路の追加など、工事内容によっては予定より大幅に時間が延びることもあります。後述する「時間が長引く5つのケース」を事前に把握しておくことが大切です。
工事当日の具体的な流れ(6ステップ解説)
工事の流れを事前に知っておくことで、当日もスムーズかつ落ち着いて過ごせます。
ステップ1:現場確認(到着後最初に)
業者が到着すると、まず設置場所の確認から始まります。この時点で当初の見積もりと現場の状況が異なる場合、追加工事が発生する可能性があります。追加工事の有無と内容はこのタイミングで説明されますので、しっかり確認してから同意しましょう。
ステップ2:室内機の取り付け(15〜30分)
壁に専用の取り付け板(「背板」)を固定し、室内機本体を壁に掛けます。室内機の水平・垂直を正確に保つ必要があり、仕上がりの見た目と、結露水(ドレン水)を正しく排水できるかに直結する重要工程です。
ステップ3:配管パイプの取り付け(15〜30分)
室内機と室外機を繋ぐ配管パイプ(冷媒管・ドレンホース)を設置します。配管のルートが複雑だったり長さが必要以上になる場合はここで時間がかかることがあります。配管を外壁に沿わせて隠す工事(スリム工事)を行う場合はさらに工数が増えます。
ステップ4:室外機の設置(20〜30分)
室外機をベランダや地面に設置し、配管と接続します。室外機を壁にブラケットで固定する工事(壁掛け工事)や、屋上に設置する場合は追加工事となり、別途料金が発生することに注意が必要です。
ステップ5:真空引き作業(15〜30分)
室内機と室外機を配管で接続し、内部の空気を完全に抜く「真空引き」を行います。この工程は冷媒の性能を確保する上で非常に重要です。真空引きを省略する業者も存在しますが、冷暖房効率の低下や故障の原因になるため、必ず実施する業者を選ぶことが大切です。
ステップ6:試運転・動作確認・後片づけ(15〜20分)
工事完了後に室内機・室外機両方の動作を確認し、冷暖房が正常に機能しているかテストします。この試運転で異常が検出された場合、その場で対処してもらえるか必ず確認しましょう。
工事時間が長引く5つのケース
標準工事の見込みで予定を組んでいても、当日に追加工事が入ると、そのぶん時間が延びます。工事当日に追加工事が発生するケースを事前に知っておくことで、予期しない追加請求や時間オーバーに備えられます。
ケース1:壁に配管穴(スリーブ穴)がない
エアコン専用の穴がない部屋や新築マンションなどでよく起きます。配管を通すための穴を電動ドリルで開ける「配管穴工事」が必要になります。これだけで30分〜1時間追加されることがあります。また、鉄筋コンクリート造りの壁の場合はさらに手間がかかることがあります。
準備として、設置する部屋に既存の配管穴があるかどうか、ある場合はその直径や位置を工事前に業者に伝えておくとスムーズです。
ケース2:エアコン専用の電気回路がない
エアコンは専用のコンセント(専用電気回路)が必要です。築年数の古い住宅やリフォーム前の住宅では、専用コンセントがなく共用の回路を使用しているケースがあります。この場合、第一種または第二種の電気工事士による専用回路の工事が別途必要になります。電気工事士法第3条第2項は、免状を持たない人がこの作業に従事することを禁じています。資格者が横で見ているだけでは足りません。専用回路の追加工事は1時間以上の時間と追加料金が発生するケースがほとんどです。
事前に分電盤を確認し、「エアコン専用」と書かれたブレーカーがあるかどうか確認しておくとよいでしょう。
ケース3:配管ルートが複雑で長い
標準工事の配管長さは2〜4メートル程度です。これを超える場合は配管延長の追加料金が発生します。たとえば、ベランダから建物の裏側に室外機を設置する場合など、配管ルートが長くなる住宅の造りでは長めの配管が必要になります。
ケース4:室外機の設置場所が難しい
室外機を屋上に設置する場合や、高層マンションの狭いベランダに設置する場合は、特殊車両や脚立作業が必要になり追加料金が発生することがあります。最悪の場合、室外機を設置できないという事態になることもあります。事前に設置場所の寸法や状況を業者に伝えておきましょう。
ケース5:旧機撤去に手間がかかる
古いエアコンの撤去に時間がかかることがあります。取り外しでは、配管の中の冷媒を室外機に閉じ込める「ポンプダウン」を行ってから配管を外すため、単に引き抜くというわけにはいきません。ポンプダウンをせずに配管を外すと、冷媒はそのまま大気へ出ていきます。
なお、家庭用エアコンはフロン排出抑制法の対象ではありません。同法が回収などを義務づけている「第一種特定製品」は業務用のエアコンと冷凍・冷蔵機器で、家庭用エアコンは家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)の側で扱われます(環境省「フロン排出抑制法」ポータルサイト FAQ Q6・2026年9月13日確認)。その家電リサイクル法では、廃棄するエアコンは小売業者が引き取り、含まれるフロンの回収はメーカー(製造業者等)に義務づけられています。消費者が負担するのは収集運搬料金とリサイクル料金です(環境省「家電リサイクル法の概要」・2026年9月13日確認)。自分で取り外して処分すると、この流れから外れてしまいます。撤去は専門業者に依頼してください。
工事当日をスムーズに終わらせるための5つの準備
工事前の準備をしっかりしておくことで、工事当日のストレスは大幅に軽減できます。また、業者が現場で迷う時間を減らせるため、工事全体の所要時間短縮にもつながります。
準備1:作業スペースを確保する
室内機の設置予定場所近くに大型の家具や高さのある物がある場合、業者が作業しづらい環境になります。工事当日までに設置予定場所の周囲を整理しておきましょう。室内機の下に装飾品や電化製品がある場合は移動しておくと安心です。
準備2:分電盤とコンセントの位置を確認する
業者が到着する前に、自宅の分電盤の場所とエアコン専用コンセントの有無を確認しておくことで、工事中のやり取りをスムーズにできます。分電盤に「エアコン専用」と記載されたブレーカーがあればおおよそ大丈夫です。
準備3:配管穴の位置と有無を業者に伝える
エアコンを設置する部屋の壁に配管穴があるかどうか、ある場合はその直径を業者に事前に伝えておきましょう。情報があれば専用工具や追加部材を事前に準備できるため、当日の時間延長リスクが減ります。
準備4:室外機の設置場所を事前に決めておく
室外機をどこに置くかは、業者と事前に共有しておくことが重要です。ベランダの幅・強度・配管まわりの障害物などを事前に確認しておくことで、当日「置けません」と言われるリスクを軽減できます。マンションの場合は管理組合の許可が必要なこともあるので必ず確認しておきましょう。
準備5:子どもやペットへの配慮をする
工事中は職人が出入りし、室内外を行き来します。小さなお子さんやペットがいる場合は作業中の安全に配慮してください。また、工事中は室外機の設置場所への出入りが必要な場合もあるため、ベランダや庭への動線を確保しておきましょう。
工事時間が長引いた場合のリスクと対処法
もし「工事が予定時間を大幅にオーバーした」という状況になった場合は、まず原因が追加工事によるものか、業者の作業効率の問題かを確認しましょう。
追加工事による延長の場合は、追加工事の内容と追加料金を必ず書面で確認し、同意した上で工事を進めてもらいましょう。口頭だけの説明は後で「言った・言わなかった」のトラブルに発展することがあります。
業者の作業効率に問題があると思われる場合は、一度作業内容の進捗を確認するのが賢明です。それでも解決しない場合は、依頼した販売店やサービスの窓口に連絡することをおすすめします。
また、工事が夜遅くに及ぶ場合は近所への迷惑も懸念されます。時間が読めなくなってきたら、その日のうちに終わらせるのか、日を改めるのかを早めに業者と決めてください。
「時間通りに終われば良い」だけでは危険:業者の質が工事の仕上がりを決める
同じ「1時間半」で終わった工事でも、手順を守る業者と省く業者では「品質」が全く異なります。エアコン工事に本当に関わる資格と、品質を左右するポイントを整理します。
エアコン工事に必要な資格とリスク
家庭用エアコンの取り付け・取り外しそのものには、法律で義務づけられた国家資格はありません。都道府県への「第一種フロン類充塡回収業者」の登録が必要になるのは業務用機器(第一種特定製品)を扱う場合で、家庭用エアコンはフロン排出抑制法の対象外だからです(環境省 FAQ Q6・2026年9月13日確認)。
法律で資格が求められるのは電気工事の部分です。専用回路の新設のように分電盤から配線を引く工事は電気工事にあたり、電気工事士法第3条第2項により、第一種または第二種の電気工事士免状を持つ人でなければ作業に従事できません。
冷媒の扱いについては、一般社団法人 日本冷凍空調設備工業連合会(日設連)の「第一種冷媒フロン類取扱技術者」などの民間資格があります。法律上の義務ではありませんが、講習と試験を経て取る資格なので、冷媒を扱う知識の目安にはなります。
したがって「資格の有無」だけで業者の質は測れません。効きの良し悪しを実際に左右するのは作業の中身で、真空引きを省略する、ポンプダウンをせずに取り外す、といった省略があると、冷暖房効率が低下する・電気代が増える・除湿が弱いなどの問題が生じる可能性があります。エアコン設置後しばらく経ってから「なんか効きが悪い」と感じた場合、施工不良が原因であることも少なくありません。
「10年保証」は本当に安心できるのか
エアコン工事業者を比較するとき、「10年保証」を打ち出す業者が目に入ります。しかし、この保証には注意が必要です。
まず、メーカーが公表しているのは「寿命」ではありません。ルームエアコンの設計上の標準使用期間は10年で、これは製造年から数えます。補修用性能部品の保有期間はダイキン・パナソニック・三菱電機とも10年で、こちらは製造が打ち切られた日から数えます(各社公式・2026年9月6日確認)。つまり、保証期間が満了する頃には部品の供給が終わっている可能性があります。また、施工不良は設置後数週間から数ヶ月以内に発覚することがほとんどで、10年後に施工不良を証明することはほぼ不可能です。
また、会社の規模にかかわらず、10年後に存続している保証はありません。会社が無くなれば保証書も効力を失います。保証年数の長さだけで比べず、何が対象で何が対象外か、誰が保証するのか(施工業者かメーカーか)を書面で確かめてください。
10年後も安心してエアコンを使い続けたいなら、保証の内容よりも「その業者が10年後も存在しているか」という事業主の信頼性を重視することが大切です。
業者選びの3つのポイント
エアコン工事業者を選ぶ際に確認すべき項目は以下の通りです。
まず、作業手順を明示しているかどうかです。真空引きを行うこと、取り外しではポンプダウンで冷媒を回収してから配管を外すことを、見積書や自社サイトに書いている業者を選びましょう。前述のとおり家庭用エアコンでは冷媒の資格が法的な条件になりません。資格名の掲示よりも、手順が書いてあるかどうかのほうが確かめる意味があります。
次に、会社の歴史と施工実績です。設立年数が浅く、書面による保証内容が不明確な業者は避けるのが賢明です。
さらに、設置工事後のアフターフォロー体制です。室内機から水漏れが発生した・室外機が傾いた・配管カバーが不完全だったなどの問題は工事後まもなく発覚することが多くあります。
東京23区・川崎市などにお住まいなら「東京ガスの機器交換」も候補になる理由
上記の業者選びのポイントを満たす業者を探すなら、対応エリアにお住まいの方には「東京ガスの機器交換」が有力な選択肢です。壁掛エアコン交換の対応エリアは、東京23区・神奈川県川崎市・埼玉県川口市・蕨市・戸田市です(2026年9月27日・東京ガス公式「壁掛エアコン交換」で確認)。関東でもこれ以外の市は対象外です。
東京ガスは東証プライム上場企業で、首都圏に都市ガスを供給しています。機器交換サービスはWeb専用のオンライン販売に絞って価格を抑えており、申し込みから工事まで一社で完結します。
東京ガスの機器交換でエアコンを依頼する主なメリットは以下の3つです。
まず、工事は東京ガスが委託する施工パートナーが担当します。委託にあたっては、技術・資格だけでなくマナーや対応品質にも基準を設けていると説明しています(2026年9月20日時点・東京ガス公式より)。施工会社を一社ずつ探して比べる手間が要りません。
次に、窓口が一社にまとまっていることです。保証やアフターフォローの連絡先が、販売した会社と施工した会社に分かれません。
3つ目は、Web専用のオンライン販売に絞ることで価格を抑えている点です。実店舗を多数展開していない分のコストが価格に乗りません。
対応エリアの外にお住まいの方は、地域の家電量販店や工事店で、上の「業者選びの3つのポイント」(作業手順の明示・書面の保証・工事後のアフターフォロー)を確かめて選んでください。
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まとめ:エアコン取り付けは「時間」より「誰に頼むか」で変わる
エアコン取り付け工事の所要時間は、標準工事のみなら1時間半〜2時間、追加工事があればそれ以上かかる可能性があります。しかし、工事時間は単なる目安に過ぎません。
もっと大切なのは、「決められた手順どおりに施工されるかどうか」です。工事時間が短くても、真空引きを省略した工事や、ポンプダウンをしないまま取り外すような雑な冷媒処理で施工の質が低ければ、数年後にトラブルが発生するリスクが高まります。
あなたの大切なエアコンを長く安心して使い続けるためにも、コストだけでなく「その会社が10年後も存在するか」という視点で業者を選ぶことをおすすめします。
エアコン交換おすすめサービス一覧
東京ガスの機器交換
首都圏に都市ガスを供給する東京ガスのサービスで、申し込みから工事まで一社で完結します。Web専用のオンライン販売に絞って価格を抑えており、工事は東京ガスが委託する施工パートナーが担当します(2026年9月20日時点・東京ガス公式より)。
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