花粉症でもICL手術は受けられる?適した時期と術後の注意点を解説

この記事を読むと分かること
  • 花粉症・アレルギー性結膜炎があってもICL手術が受けられるかどうか
  • ICL手術に適した時期と、花粉シーズンに手術する場合の対策
  • ICL術後の花粉シーズンを乗り越えるための注意点と、花粉症持ちにICLが向いている意外な理由

花粉症があるけどICLを受けたい方へ

毎年春になると花粉症で目がかゆくなり、コンタクトレンズを外したり、目をこすったりしてしまう。そんな悩みを抱えながら、「ICL手術を受けてみたいけど、花粉症があっても大丈夫?」「花粉のシーズンに手術しても問題ない?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
私(しなちく)は2020年に先進会眼科でICL手術を受けました。手術前の視力は0.07(-5D)で、円錐角膜という疾患のためレーシックを断られ続けていました。ICLに適合していたためICLを選択し、術後視力は1.0を達成。2026年現在も何の不自由もなく快適に過ごしています。
この記事では、花粉症を持つ方がICL手術を検討する際に知っておきたいことを、医療情報と実体験を組み合わせながら解説します。「花粉症があっても大丈夫?」という疑問にお答えしつつ、適切な時期の選び方や術後の注意点もお伝えします。

花粉症・アレルギー性結膜炎があってもICLは受けられる?

結論からお伝えすると、花粉症やアレルギー性結膜炎があっても、多くの場合ICL手術を受けることができます。ただし、いくつかの条件と注意点があります。

手術の可否を決める判断基準

ICL手術前には必ず適応検査(精密検査)が行われます。この検査で医師が眼の状態を確認し、手術が可能かどうかを判断します。花粉症がある場合に特に確認されるのは以下の点です。
① 現在の炎症の状態
花粉症による結膜炎(充血・かゆみ・目やに)が活発に起きている状態では、手術は避けるべきです。眼に炎症がある状態での手術は、回復の遅れや合併症のリスクを高めます。症状が落ち着いている(症状がコントロールされている)状態であれば、手術が可能と判断されることがほとんどです。
② アレルギーの重症度
軽〜中程度のアレルギー性結膜炎であれば、適切な薬でコントロールした上で手術を受けられます。重度のアレルギー性結膜炎で慢性的に炎症が続いている場合は、事前に治療を行って状態を安定させてから手術を検討します。
③ 点眼薬でのコントロール状況
抗アレルギー点眼薬などで症状がうまくコントロールできている場合は、手術を受けられます。クリニックの医師に現在の花粉症の状況と使用中の薬を正直に伝えましょう。

適応検査で必ず相談を

「花粉症がある」という事実を隠したまま手術を受けようとする人がいますが、これは絶対に避けてください。医師に正直に症状を伝えることで、適切な時期選びや術前・術後のケアを提案してもらえます。先進会眼科などの実績あるクリニックでは、花粉症の患者への対応経験も豊富です。

アレルギー体質でICLが受けられないのは、どんなときですか

ガイドラインによってICL手術が適応できないとされているケースのうち、アレルギー体質の人に関わるのは「活動性の外眼部炎症」と「重症のアトピー性疾患」の2つです(先進会眼科の公式サイト・2026年9月21日に確認)。公式サイトが挙げている「手術が受けられない方」は次のとおりです。
  • 活動性の外眼部炎症の方
  • ぶどう膜炎や強膜炎に伴う活動性の内眼部炎症の方
  • 白内障(核性近視)の方
  • 重症の糖尿病や重症のアトピー性疾患など、創傷治癒に影響を与える可能性の高い全身性あるいは免疫不全疾患の方
  • 妊娠中または授乳中の女性
  • 進行性円錐角膜の方
  • 浅前房および角膜内皮障害の方
花粉症そのものは、この一覧に入っていません。問題になるのは「いま炎症が活動しているかどうか」です。同じ人でも、症状が出ている時期は活動性の外眼部炎症に当たり、落ち着いていれば当たりません。だから花粉症は「受けられるか」ではなく「いつ受けるか」の問題になります。
一方、重症のアトピー性疾患は体質そのものが理由なので、時期をずらしても変わりません。アトピー性皮膚炎で治療を受けている方は、適応検査を予約する前に主治医にも相談してください。
なお同じ公式サイトは、コンタクトレンズがつけられない方(ドライアイ、アレルギー性結膜炎等)を、ICLが向いている人として挙げています。アレルギーがあること自体は、ICLを避ける理由ではありません。

ICL手術に適した時期:花粉シーズンは避けるべき?

基本的な考え方

花粉が多く飛散する季節(主に2〜4月の春)は、できれば避けるのが理想的です。ただし、これは「絶対にできない」ということではなく、「できれば避けた方がより安全」という意味です。
花粉シーズンを避けて手術するのに適した時期は以下の通りです。
おすすめの時期:
  • 11月から1月(冬):スギ・ヒノキの飛散が少なく、術後の回復環境として安定しています。ただし環境省の花粉症環境保健マニュアル2022は、スギやヒノキは春が中心でも秋に少量飛ぶことがあるとしています。
  • 6月から8月(初夏から夏):スギ・ヒノキのシーズンは終わっています。ただしカモガヤやオオアワガエリなどのイネ科は春から初秋までの長い期間飛ぶため、イネ科の花粉症がある人にとっては花粉の少ない時期になりません(環境省の花粉症環境保健マニュアル2022)。
注意が必要な時期:
  • 2月から4月(春):スギ・ヒノキ花粉が最も多い時期。加えて夏の終わりから秋にかけてはブタクサ・ヨモギなどのキク科とカナムグラが飛ぶため(環境省の花粉症環境保健マニュアル2022)、目をこすりたくなる時期は春だけではありません。

花粉シーズン中でも手術できる条件

とはいえ、仕事や生活の都合で花粉シーズンを外すのが難しい方もいます。以下の条件が揃っている場合、医師の判断によって花粉シーズン中でも手術を受けられます。
  • 抗アレルギー点眼薬や内服薬で症状がコントロールされている
  • 眼の炎症が落ち着いている状態が確認できる
  • 手術後の点眼・ケアが確実に行える環境がある
最終的には医師の判断が優先されます。「花粉シーズンだが手術したい」という場合は、必ず事前に担当医と相談してください。

花粉シーズンに手術する場合の対策

花粉が飛ぶ時期に手術をする場合、以下の対策が有効です。
術前の準備:
  • 手術前から抗アレルギー点眼薬や内服薬でしっかり症状をコントロールする
  • 花粉が多い日はできるだけ外出を控え、眼の炎症を最小限に抑える
  • コンタクトレンズの使用期間に関する指示(手術前1〜2週間は外す)を守る
術後の注意:
  • 外出時はサングラスまたは花粉カット仕様のメガネを着用する
  • 目に花粉が入っても、絶対に手でこすらない
  • かゆみが強い場合は医師に相談して追加の点眼薬を処方してもらう

ICL術後の花粉シーズン:実は意外なメリットも

花粉症を持つ方がICLを受けると、術後の花粉シーズンに意外なメリットを感じることがあります。

メリット①:術後の点眼薬が花粉症にも効く

ICL手術後は、眼の炎症を抑えるためのステロイド点眼薬を約1ヶ月間使用します。このステロイド点眼は花粉症による目のかゆみ・充血にも効果があります。そのため、術後の回復期間(1ヶ月程度)は、むしろ花粉症の症状が出にくいと感じる方が多いです。

メリット②:コンタクトレンズが不要になりアレルギー症状が改善する

アレルギー性結膜炎は、コンタクトレンズの装着によって悪化することがあります。レンズが花粉などのアレルゲンを目に貼り付けてしまうためです。ICL手術後はコンタクトが不要になるため、この問題が解消されます。
花粉シーズンにコンタクトを装着して目がかゆくなる、外すときに目に触れて症状が悪化するといった悪循環から解放されます。

メリット③:目をこすることが減る

コンタクトレンズを装着・取り外す際には、どうしても目に触れる機会が増えます。ICL後はコンタクトが不要なため、目に触れるシーンが減り、花粉シーズンの感染リスクも下がります。

ICL術後に絶対に気をつけること:目をこすらない

花粉症を持つ方がICL術後に最も注意すべきことは、目をこすらないことです。これは花粉症がなくても術後の大原則ですが、花粉症の方はかゆみからこすってしまうリスクが特に高いため、より強調しておきたいと思います。

なぜ目をこすってはいけないのか

ICL手術では、角膜の端に小さな切開創を作ってレンズを挿入します。術直後から数週間は、この切開創が完全に癒合していない状態です。この時期に目をこすると:
  • 切開創が開いてしまうリスクがある
  • 眼内への細菌感染のリスクが高まる
  • レンズの位置がずれる可能性がある
手術後1ヶ月間は特に注意が必要です。その後も「こすりすぎ」は眼に悪影響を与えることがあります。

かゆみを感じたときの正しい対処法

花粉症でどうしても目がかゆくなった場合、以下の対処法を取ってください。
① 抗アレルギー点眼薬を使用する
医師に処方された点眼薬、または市販の抗アレルギー点眼薬を使用します。点眼薬を使えば、かゆみを感じてもこすらずに症状を和らげられます。
② 冷タオルで目を冷やす
清潔な布を冷水で濡らして目の上に置くだけで、かゆみが和らぐことがあります。直接目に触れないよう注意してください。
③ 目の周りを軽く押さえる(こするのではなく)
どうしても触れたい場合は、「こする」のではなく「押さえる」ようにしてください。ただし術後1ヶ月はこれも最小限に。
④ 症状が強い場合は受診する
点眼薬を使っても強いかゆみが続く、充血がひどいなど、気になる症状がある場合は迷わず手術を受けたクリニックを受診してください。

術後に目をこすらないための環境づくり

花粉シーズンのICL術後を乗り越えるためには、環境面での対策も大切です。
  • 外出時のサングラス・花粉カットメガネ:花粉が目に入るのを物理的に防ぐ
  • 室内での保護メガネ(伊達メガネでも可):目に手が伸びたときにフレームへ先に当たるため、こすってしまう前に気づけます
  • 帰宅後の洗顔・うがい:顔に付いた花粉を早めに除去する
  • 加湿器の活用:室内の乾燥を防ぎ、目のかゆみを軽減する
  • 空気清浄機の活用:室内の花粉濃度を下げる
  • 就寝中の対策:無意識に目をこする人は、就寝中に目を保護するグッズを利用する。保護眼帯を使う場合は、手術を受けたクリニックの指示に従ってください
かゆみが強いときほど、点眼を自分の判断で増やしたり、処方されたものとは別の市販薬に切り替えたりしたくなります。その前に、手術を受けたクリニックへ確認してください。術後1ヶ月はステロイド点眼を使っているため、足す薬との組み合わせは医師が判断します。

花粉症がある方がICL手術前に準備すること

受診前の準備チェックリスト

花粉症を持つ方がICL手術の相談に行く際、以下の情報を医師に伝える準備をしてください。
  • 花粉症(アレルギー性結膜炎)の重症度と症状
  • 現在使用している薬(点眼薬・内服薬)の名前と用量
  • 花粉の多い時期に特に症状が悪化するかどうか
  • 花粉症のシーズン以外は症状がないかどうか
これらを事前に整理しておくと、医師との相談がスムーズになります。

手術時期のタイミング合わせ

花粉症がある方は、手術のタイミングを計画的に決めることが大切です。例えば:
  • 4月以降に手術日を設定し、スギ・ヒノキ花粉シーズンを外す
  • 冬(12〜1月)に手術を受け、春の花粉シーズンには回復が完了している状態を目指す
  • 職場の繁忙期や個人の予定と合わせて、もっとも落ち着いた時期を選ぶ

筆者(しなちく)の体験談:2020年手術後の花粉シーズン

私は2020年に先進会眼科でICL手術を受けました。手術のタイミングは秋〜冬頃でしたが、その後迎えた2021年の春(花粉シーズン)が、ICL後の初めての花粉シーズンでした。
コンタクト装着の煩わしさから解放されたことで、花粉シーズンの辛さが明らかに減りました。 それまでは、花粉の時期になるとコンタクトをしている目がかゆくてたまらず、外出から帰ってくるたびにコンタクトを外して目を休ませていました。
ICL後は、コンタクトを外す・入れるという行為がなくなっただけで、目に触れる機会が格段に減りました。かゆみはもちろんありますが、コンタクトがない分だけ目の負担が少ないと感じています。
先進会眼科を選んだ理由の一つは、医療従事者の利用率が高いという点でした。リスクを正確に把握しているはずの医師や看護師が選ぶクリニックということで、安心して任せることができました。
2026年現在も視力は1.0を維持しており、花粉シーズンも以前よりはるかに快適に過ごせています。
ICL手術費用は確定申告で医療費控除の対象になります。歯科治療や薬代など、その年の他の医療費と合算して申告することで、所得に応じて税負担を軽くできます。手術費用が高額なほど、節税効果も大きくなりやすいです。ぜひ活用してください。

まとめ:花粉症があってもICLは受けられる、ただし準備が大切

花粉症やアレルギー性結膜炎を持つ方のICL手術について、まとめます。
花粉症があってもICLは受けられる。ただし条件がある:
  • 眼の炎症が落ち着いていること(症状がコントロールされている状態)
  • 医師への正直な相談と、術前・術後の適切なケア
手術時期の選び方:
  • できれば花粉が少ない時期(冬・初夏〜夏)を選ぶのが理想
  • 花粉シーズン中でも医師がOKと判断すれば手術可能
  • 抗アレルギー薬で症状をコントロールすることが条件
ICL術後の最重要注意点:
  • 絶対に目をこすらない(花粉でかゆくても)
  • 医師処方の点眼薬を正しく使用する
  • サングラスや花粉対策グッズで花粉の侵入を防ぐ
まずは無料の適応検査(無料診察)で、自分の花粉症の状態がICL手術に影響するかどうかを専門医に確認してもらいましょう。診察は費用・リスクゼロです。花粉症の状況を正直に伝えた上で、最適な時期と対策を一緒に考えてもらってください。
※ 筆者(しなちく)からのお友達紹介は、2026年9月に受付を終了しました。現在は紹介によるご案内を行っておりません。

ICL手術するなら先進会眼科

視力矯正手術を検討している方に、先進会眼科をお勧めする理由をまとめます。
先進会眼科が選ばれる理由:
  1. 実績と安全性:開院から24年以上、手術による術後感染症ゼロ(2002年11月から2026年6月までの集計)。ICL手術・治療の実績は35,000症例以上(2002年11月1日から2026年3月までの集計)。いずれも2026年9月21日に公式サイトで確認した値です
  1. 医療従事者からの信頼:医療のプロが選ぶクリニック
  1. 経験豊富な医師:ICLインストラクターが複数在籍
  1. 充実した保証プログラム:再手術保証、分割払いオプション
  1. 丁寧なサポート体制:手術前後のフォローが充実
  1. 立地:大阪梅田(本院)・東京新宿・大名古屋・名古屋栄・神戸三宮・福岡天神・福岡飯塚の7院(2026年9月21日・公式サイトで確認)。札幌・鹿児島駅前・大阪天王寺は提携医療機関です
  1. 友達紹介制度:手術代金が2万円割引(2026年5月に3万円から改定)

ICLクリニックおすすめ3選

先進会眼科以外のICL手術クリニックもご紹介します。複数のクリニックを比較し、最適なクリニックを選ぶことをおすすめします。

1. 品川近視クリニック

特徴:
  • ICLの国内最多症例数を2019年から7年連続で受賞(米国スター・サージカル社。2025年分まで。2026年9月21日・公式サイトで確認)
  • 全国5院(東京・梅田・名古屋・福岡・札幌)
  • ICL費用:税込40万7,000円から(両眼・近視度数 -4D未満・通常レンズ。2026年9月21日・公式の料金表で確認)
メリット: 症例数が豊富で経験が深い。全国のどこからでも利用しやすい。

2. アイクリニック東京

特徴:
  • 東京エリア特化の専門クリニック
  • ICL費用:税込53万円から(スペシャリストプラン・乱視なし・両眼。2026年9月21日・公式の料金表で確認)
  • 初回来院日に検査・診察代金として1万円がかかります。手術を決めた場合は手術代金に充当されますが、手術を希望しない場合や適応外だった場合も返金はありません(2026年9月21日・公式の料金ページで確認)
メリット: 東京在住の患者には利便性が高い。きめ細かい対応が期待できる。

3. 先進会眼科(筆者おすすめ)

特徴:
  • 医療従事者からの信頼が厚い
  • 開院から24年以上、術後感染症ゼロ(2002年11月から2026年6月までの集計・2026年9月21日確認)
  • 友達紹介で2万円割引(2026年5月に3万円から改定)
クリニック選びは、費用だけでなく、医師の経験、安全性、サポート体制などを総合的に判断することが重要です。まずは複数のクリニックで無料診察を受け、信頼できるクリニックを選ぶことをおすすめします。

よくある質問

花粉症の薬を飲んでいても、適応検査は受けられますか

受けられます。むしろ、使っている点眼薬と内服薬の名前をメモして持って行ってください。抗アレルギー薬で症状が抑えられている状態は、手術の可否を判断するうえで有利な材料になります。検査のために薬を止める必要はありません。

花粉の飛ぶ時期に手術したら、必ず失敗しますか

そうではありません。ガイドラインが適応外としているのは活動性の外眼部炎症であって、季節そのものではありません(先進会眼科の公式サイト・2026年9月21日に確認)。炎症が抑えられていれば、春でも手術できると判断されることがあります。判断するのは医師です。

術後に目をこすってしまったら、どうすればいいですか

自分で判断せず、手術を受けたクリニックに連絡してください。ICLは角膜の端に約3ミリの切開創を作ってレンズを入れる手術で(日本眼科学会の解説ページ「有水晶体眼内レンズ」・2026年9月21日に確認)、この創が塞がりきる前の摩擦は避けたいものです。痛み・見え方の変化・充血のどれかが出ていれば、なおさら早く連絡してください。

秋の花粉症でも、同じ注意が要りますか

要ります。ブタクサ・ヨモギなどのキク科とカナムグラは、夏の終わりから秋にかけて飛びます(環境省の花粉症環境保健マニュアル2022)。「春さえ避ければよい」と考えると、9月から10月に手術する方が対策を落とします。