フェイキックIOL(有水晶体眼内レンズ)とは?ICLとの違い・種類・費用を眼科医が解説

この記事を読むと分かること
  • フェイキックIOL(有水晶体眼内レンズ)の意味とICLとの関係
  • 前房型・後房型の種類の違いと日本で承認されているレンズ
  • ICL手術のメリット・デメリット・費用、そして筆者の体験談

フェイキックIOLとは?日本語では「有水晶体眼内レンズ」

「フェイキックIOL(Phakic IOL)」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。眼科の専門用語として使われるこの言葉の意味を、わかりやすく解説します。
まず分解してみましょう。
  • Phakic(フェイキック):「水晶体がある状態」という意味
  • IOL(Intraocular Lens):眼内レンズのこと
つまり、「フェイキックIOL」とは「水晶体を残したまま目の中に入れる眼内レンズ」のことです。日本語では「有水晶体眼内レンズ」と呼ばれます。
白内障手術では濁った水晶体を取り出して眼内レンズを入れますが(これは「アファキックIOL」と言います)、フェイキックIOLは健康な水晶体を温存したまま、視力矯正のためにレンズを追加挿入します。

ICLはフェイキックIOLの一種

「ICL(Implantable Collamer Lens)」は、フェイキックIOLの中で最も広く普及している製品ブランドです。スターサージカル(STAAR Surgical)社が製造しており、日本では厚生労働省に承認された唯一の後房型フェイキックIOLです。
つまり、ICLとフェイキックIOLの関係は、「コカ・コーラとコーラ飲料」のような関係です。ICLはフェイキックIOLの一種ですが、「フェイキックIOL」と検索している方の多くがICLを指していることが多いです。

フェイキックIOLの種類:前房型と後房型

フェイキックIOLはレンズを置く場所によって2種類に分かれます。

前房型フェイキックIOL

角膜と虹彩の間(前房)にレンズを挿入するタイプです。かつては使用されていましたが、現在は日本での普及は少ない状態です。
前房型の問題点
  • レンズが固定しにくく、ずれや脱落のリスクがある
  • 角膜内皮細胞へのダメージが生じやすい
  • 緑内障のリスクが後房型より高い

後房型フェイキックIOL(現在の主流)

虹彩と水晶体の間(後房)にレンズを挿入するタイプです。現在のICLはすべてこの後房型です。
後房型の特徴
  • レンズが安定しやすく、ずれが起きにくい
  • 角膜内皮細胞へのダメージが少ない
  • 眼圧の変化が前房型より起きにくい
  • 日本で承認されているのはこのタイプ(ICL)のみ

日本で受けられるフェイキックIOL:ICLのみが厚労省承認

日本国内でフェイキックIOL手術を受けられる選択肢は、現在のところ実質的にICL(EVO ICL)のみです。
世界では他にもIPCL(EyeOL社製)などのフェイキックIOLがありますが、日本の厚生労働省の承認を取得していません。未承認の医療機器を使用した手術は国内では行えないため、「フェイキックIOL」の選択肢イコール「ICL」と考えて差し支えありません。

EVO ICL(現在の標準モデル)

現在日本で広く使われているのは「EVO ICL」という最新モデルです。レンズ中央に小さな穴(ホール)が開いており、房水(目の中を循環する液体)が自然に流れるよう設計されています。
EVO ICLの特徴は以下の通りです。
  • 術前のレーザー処置(虹彩切開術)が不要
  • 眼圧上昇のリスクが低減
  • 世界80か国以上で使用されている実績
  • 日本では厚生労働省の承認を取得

フェイキックIOL(ICL)のメリット・デメリット

メリット

①角膜を削らない
レーシックが角膜を削るのに対し、ICL(フェイキックIOL)は角膜を大きく削りません。角膜が薄い方・強度近視の方・円錐角膜の方でも手術を受けられる可能性があります。
②可逆性がある
レーシックは角膜を削るため元に戻せませんが、ICLは挿入したレンズを取り出すことができます。技術の進歩により将来より良い矯正方法が登場した場合にも対応可能です。
③ドライアイになりにくい
レーシックはドライアイのリスクが高いですが、ICLは角膜の神経を傷つけないためドライアイになりにくいです。
④強度近視・乱視にも対応
近視-3D〜-18D程度まで対応しており、レーシックでは矯正が難しい強度近視にも有効です。
⑤視力が安定しやすい
術後の近視戻りが少なく、長期的に安定した視力を維持できます。

デメリット

①費用が高い
両眼で40万円〜90万円程度と、レーシックと比べて高額です。ただし医療費控除の対象となります。
②眼内手術のリスク
目の内部に器具を挿入する手術であるため、感染症・白内障・緑内障などのリスクがゼロではありません。ただし、適切なクリニックで受ければ合併症リスクは非常に低いです。
③ハロー・グレアが出ることがある
夜間に光が輪状や放射状に見えるハロー・グレア現象が術後に生じることがあります。多くの方は数ヶ月で慣れますが、気になり続ける方もいます。

フェイキックIOL(ICL)が向いている人

以下に当てはまる方は、特にフェイキックIOL(ICL)が適している可能性があります。
  • 近視の度数が強い(-6D以上の強度近視)
  • 角膜が薄い、または角膜に問題がある(円錐角膜など)
  • レーシックを断られた経験がある
  • 手術の可逆性(やり直し可能であること)を重視する
  • ドライアイが気になる
  • 30代〜40代で視力が安定している
一方で、21歳未満・妊娠中・緑内障などの眼疾患がある方は適応外となることが多いです。適応かどうかは必ず精密検査(無料)で確認してください。

実際に受けた人の口コミ・体験談

フェイキックIOL(ICL)を受けた方の実際の声を紹介します。

ポジティブな体験談

「レーシックは怖くて踏み出せなかったけれど、ICLは角膜を削らないと聞いて安心できた。手術後は翌日から鮮明に見えて感動しました。」
  • 口コミサイトより
「強度近視(-9D)でどのクリニックにもレーシックを断られていましたが、ICLで視力1.2まで回復。こんな選択肢があったのかと感動しました。」
  • 口コミサイトより

注意が必要な声

「夜間のハロー・グレアが最初の3ヶ月間は気になりました。今は慣れましたが、人によっては気になり続けるかもしれません。」
  • 口コミサイトより
しなちくからのコメント:フェイキックIOL(ICL)はレーシックより手術リスクが若干高い面もありますが、強度近視や角膜に問題がある方にとっては他に選択肢がないケースも多いです。信頼できるクリニックで受ければ、大半の方が満足しているのが実情です。

筆者(しなちく)の体験談:円錐角膜でICL(フェイキックIOL)を受けた経緯

私は2020年に先進会眼科でICL手術を受けました。フェイキックIOLを選んだのは、他に選択肢がなかったからです。
私は円錐角膜という疾患があり、角膜が通常の丸い形ではなく円錐形に変形していました。複数のクリニックでレーシックを断られ続けた後、「ICL(フェイキックIOL)なら受けられる可能性がある」と知りました。
精密検査の結果、適応ありと判定され、2020年に先進会眼科で手術を受けました。
術前視力:0.07(-5D)
術後視力:1.0
2026年現在も視力は安定しています。フェイキックIOLは「最後の手段」ではなく、適応する方にとっては非常に優れた選択肢です。

先進会眼科を選んだ理由

先進会眼科は医療従事者の利用率が高いクリニックです。リスクを正確に理解しているはずの医師・看護師が選ぶという事実が、信頼の根拠になりました。23年間感染症ゼロの実績も大きな安心材料です。
先進会眼科で手術を受ける場合、筆者(しなちく)からのお友達紹介を利用すると手術代が3万円安くなります。筆者自身が先進会眼科で手術を受けた経験があるため、紹介が可能です。ただし紹介の際に個人情報(氏名等)をお伝えいただく必要があるため、信頼いただける方のみご活用ください。
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フェイキックIOL手術費用と医療費控除

費用相場

フェイキックIOL(ICL)の費用は両眼で40万円〜90万円程度です。クリニックによって大きく差があります。
クリニックICL費用(両眼)
先進会眼科約42.7万円〜
品川近視クリニック約46万円〜
アイクリニック東京約58万円〜

医療費控除で実質費用が安くなる

フェイキックIOL(ICL)手術費用は確定申告で医療費控除の対象になります。歯医者やお薬代など、その年の他の医療費と合算して申告することで、所得に応じて費用の10〜30%が戻ってきます。100万円近い手術費用の10〜30%は決して小さくない金額です。ぜひ活用してください。

まず無料適応検査を受けてみることが第一歩

フェイキックIOL(ICL)に興味を持ったら、まず無料の適応検査(診察)を受けることをおすすめします。
適応検査では以下のことを確認します。
  • 自分の目がICL適応かどうか
  • 目の大きさや角膜の状態
  • 必要なレンズの度数
「自分は受けられるのか」という最大の疑問は、検査を受けないと答えが出ません。検査は無料で、「適応なし」と判定されれば何も費用はかかりません。まずは行動してみることが大切です。

ICL手術するなら先進会眼科

視力矯正手術を検討している方に、先進会眼科をお勧めする理由をまとめます。
先進会眼科が選ばれる理由:
  1. 実績と安全性:23年間感染症ゼロ、27,000人以上の手術実績
  1. 医療従事者からの信頼:医療のプロが選ぶクリニック
  1. 経験豊富な医師:ICLインストラクターが複数在籍
  1. 充実した保障プログラム:再手術保障、分割払いオプション
  1. 丁寧なサポート体制:手術前後のフォローが充実
  1. 立地の利便性:東京、大阪、名古屋、福岡の主要都市に拠点
  1. 友達紹介制度:3万円割引が可能

ICLクリニックおすすめ3選

先進会眼科以外のICL手術クリニックもご紹介します。複数のクリニックを比較し、最適なクリニックを選ぶことをお勧めします。

1. 品川近視クリニック

特徴:
  • 国内最大級の症例数(86,000件以上)
  • 全国展開(東京、大阪、名古屋など)
  • ICL費用:46万円〜
メリット: 症例数が豊富で経験が深い。全国のどこからでも利用しやすい。

2. アイクリニック東京

特徴:
  • 東京エリア特化の専門クリニック
  • ICL費用:58万円〜
  • 個別対応を重視
メリット: 東京在住の患者には利便性が高い。きめ細かい対応が期待できる。

3. 先進会眼科(おすすめ)

特徴:
  • 医療従事者からの信頼が厚い
  • 23年感染症ゼロの実績
  • ICL費用:約42.7万円〜(競争力のある価格)
  • 友達紹介で3万円割引
クリニック選びは、費用だけでなく、医師の経験、安全性、サポート体制などを総合的に判断することが重要です。まずは複数のクリニックで無料診察を受け、信頼できるクリニックを選ぶことをお勧めします。