ICLとは?眼内コンタクトレンズの仕組み・歴史・他の視力矯正手術との徹底比較

この記事を読むと分かること
  • ICL(眼内コンタクトレンズ)の正式名称・仕組み・歴史・世界的な承認状況が分かる
  • レーシック・スマイルとICLの詳細な違いと、それぞれの向き・不向きが理解できる
  • 実際にICLを受けた筆者の体験談と、先進会眼科を選んだ理由が分かる

ICLとは何か:正式名称と基本的な仕組み

視力矯正手術を検討していて「ICLとは何なのか」をしっかり理解したいと思っている方のために、この記事では基本から応用まで徹底的に解説します。
ICLとは「Implantable Collamer Lens(インプランタブル・コラマー・レンズ)」の略称です。日本語では「眼内コンタクトレンズ」または「有水晶体眼内レンズ(Phakic IOL)」と呼ばれることもあります。
手術の仕組みを一言で表すと「目の中の虹彩と水晶体の間に、視力矯正用の小さなレンズを挿入する手術」です。瞳の色がついた部分(虹彩)の裏側に直径0.36mmの精密なレンズを挿入します。挿入口は約3mmの小さな切開で済み、縫合も不要です。
レーシックが「角膜を削って視力を矯正する」のに対し、ICLは「角膜を削らずにレンズを入れる」という根本的に異なるアプローチをとっています。この違いが、強度近視・角膜が薄い方・ドライアイが気になる方に特に重要なポイントになります。

ICLのレンズ素材「コラマー」について

ICLに使用されるレンズ素材「コラマー(Collamer)」は、コラーゲンとポリマーを組み合わせた独自素材です。製造元はアメリカのSTAAR Surgical社です。生体適合性が高く、目の組織との親和性が非常に優れています。また、紫外線を98%カットするUVフィルターも内蔵されており、長期的な目の保護にも貢献しています。コラマーは柔軟性が高いため、直径約3mmの小さな切開から折りたたんで挿入することができます。

ICLの歴史:1980年代の開発から現代の承認まで

ICLは「突然現れた新技術」ではなく、約40年にわたる研究・開発・臨床試験を経た確立された医療技術です。
1980年代後半に旧ソ連の眼科医によって有水晶体眼内レンズの概念が提唱されました。その後STAAR Surgical社が開発を引き継ぎ、1997年に欧州でCE認証を取得。2005年にアメリカFDA(食品医薬品局)が近視矯正用ICLを承認しました。日本では2003年から臨床治験が開始され、2010年に厚生労働省が正式に承認。2014年には乱視矯正対応のトーリックICLも承認されました。
現在、ICLは世界75カ国以上で認可されており、全世界での累計手術件数は200万件以上に達しています。

最新のICLレンズ「EVO+ICL(ホールICL)」について

現在日本国内で主に使用されているICLレンズは「EVO+ICL」または「ホールICL」と呼ばれる最新世代です。従来型との最大の違いは「中央に微細な穴(KSアクアポート)が開いている」ことです。
この設計改良により、房水の循環が改善され、眼圧上昇リスクが大幅に低下。従来型で懸念されていた白内障のリスクも低下し、虹彩切開という追加処置が不要になりました。EVO+ICLを用いた2016〜2022年の臨床データでは、2192例4311眼において術後の裸眼視力の平均が1.2以上という非常に安定した結果が確認されています。

ICLとは:他の視力矯正手術との徹底比較

現在普及している主な近視矯正手術はICL・レーシック・スマイル(リレックススマイル)の3つです。

ICLとレーシックの違い

レーシックは角膜の表面にフラップ(薄い蓋)を作り、レーザーで角膜内部を削ることで視力を矯正します。ICLとの最大の違いは「角膜を削るかどうか」です。
ICLは角膜を削らないため、角膜が薄い方・強度近視の方・ドライアイが心配な方に向いています。またICLは可逆性があり(レンズを取り出せる)、レーシックの不可逆性と対照的です。費用はレーシックのほうが安い傾向がありますが、矯正できる近視の度数に限界があります。

ICLとスマイル(リレックススマイル)の違い

スマイルはフェムトセカンドレーザーで角膜内部にレンチクルを作り、小切開から取り出す手術です。フラップを作らないためレーシックよりドライアイリスクが低いですが、ICLと違い角膜を加工します。スポーツで目を打撲するリスクが高い方(格闘技・ラグビーなど)にはICLまたはスマイルが向いています。

実際に口コミで見るICLの体験談

ICL手術を受けた方の実際の声をご紹介します。
「過去に受けたICL手術の話を取り上げていただきました。あくまで私の感想……は、結構他の人とは違ったようです。でも、じわじわとした感動が確かにありました。」
— Xより(伊沢拓司 氏、@tax_i_)
「ICLの手術を受けたんだけど元の視力が低すぎたのでその後の眼精疲労がすごくて長時間目を開けてられないので今日いっぱいお休みでおなしゃす(笑)良くなりすぎた視力に私がついていけてない(笑)」
— Xより(@shiranuiflare 氏)
後者はVTuberの不知火フレアさんの体験談です。視力が大幅に回復したことで、目が慣れるまでに時間がかかったという、ポジティブな意味でのユニークなエピソードです。
一方、手術への不安の声も存在します。
「ICLの手術やりたいけどちょい怖いよねぇ」
— Xより(@ice_rosa 氏)
目の手術への恐怖心は自然な感情です。だからこそ、まずは「無料適応検査だけ受けてみる」という最も低リスクな最初の一歩をおすすめします。

筆者がICLを受けた実体験:円錐角膜からの視力回復

私(しなちく)は2020年に先進会眼科でICL手術を受けました。元々レーシックを検討していましたが、「円錐角膜(けいすいかくまく)」という角膜形状の異常があるためレーシックを断られ、ICLへ切り替えた経緯があります。
術前の視力は0.07(-5D)でした。手術後は両眼とも1.0まで回復し、2026年現在も視力の変化や不快感はありません。
先進会眼科を選んだ理由は医療従事者の利用率の高さです。医療のリスクを深く理解しているプロが選ぶクリニックというのは、信頼性の根拠になります。また、ICL手術費用は医療費控除の対象となるため、確定申告で費用の10〜30%が還付されました。

ICLが向いている方・向いていない方

ICLが特に向いているのは次のような方です。強度近視(-6D以上)の方はレーシックの適応範囲を超えていてもICLで矯正できるケースがあります。角膜が薄い方もICLは角膜を削らないため対応できることが多いです。ドライアイが心配な方もICLでは角膜の神経を傷つけないためリスクが低いです。将来の選択肢を残したい方には、ICLの可逆性(レンズを取り出せる)という特徴が安心感につながります。スポーツで目を打撲するリスクが高い方も、フラップがないICLは衝撃に強いとされています。
一方、ICLが受けられない可能性がある方として、18歳未満の未成年、妊娠中・授乳中の方、前房が浅すぎる方、角膜内皮細胞の密度が低い方、緑内障などの眼疾患がある方が挙げられます。ただしこれらは適応検査で判断されます。「受けられるか分からない」という方もまず検査を受けてみてください。

ICLの費用と医療費控除

ICL手術の費用は両眼で50万〜80万円が一般的な相場です。費用が高く見えますが、長期的な視点で考えると印象が変わります。毎月のコンタクトレンズ代を5,000円と仮定すると年間6万円、10年で60万円になります。ICLの初期費用と比較すると10年以内に元が取れる計算です。
さらに、ICL手術費用は確定申告で医療費控除の対象になります。歯医者やお薬代など、その年の他の医療費と合算して申告することで、所得に応じて費用の10〜30%が還付されます。100万円近い手術費用の10〜30%は決して小さくない金額です。必ず活用してください。

ICL手術の適応検査:何を調べるのか

ICL手術を受けるためには「適応検査」が必要です。この検査で目の状態がICLに適しているかを詳しく評価します。
角膜形状解析では角膜のカーブや厚みを3次元的に計測し、前房深度測定ではICLを挿入するスペースの深さを確認します。角膜内皮細胞検査では細胞密度が一定以上あるかを確認し、暗所瞳孔径測定では夜間のハロー・グレアのリスクを評価します。また眼軸長・屈折度数測定でオーダーメイドのICLレンズを設計します。
適応検査は多くのクリニックで無料です。費用も義務もなく、「検査だけ受けてやっぱりやめる」という選択も自由です。まず受けてみることをおすすめします。

ICL手術の流れと準備事項

ICL手術の大まかな流れは、無料適応検査の予約→適応検査受検→術前検査・レンズ発注→手術当日→術後検診です。
手術前にはコンタクトレンズを外す期間が必要です。ソフトコンタクトは3日〜1週間前から、ハードコンタクトは2〜4週間前から中止が必要なことが多いです。手術当日は散瞳薬を使用するため、車の運転は避けてください。手術時間は両眼で15〜20分ほどです。
術後は翌日から1年後まで定期的な検診が続きます。術後1か月は水泳・プールを避け、格闘技などのコンタクトスポーツも1か月以上控えることが推奨されます。

ICLとは:まとめ

ICLは「Implantable Collamer Lens」の略で、目の中(虹彩と水晶体の間)にレンズを挿入して視力を矯正する近視矯正手術です。1980年代から研究が始まり、世界75カ国以上で承認済み。日本では2010年に厚生労働省が承認し、全世界での累計手術件数は200万件以上です。
強度近視・角膜が薄い方・ドライアイが心配な方・将来の選択肢を残したい方に特に向いており、費用は両眼50〜80万円(医療費控除対象)。「ICLが自分に合うかどうか」は、無料適応検査を受けて医師に判断してもらうことが最も正確な方法です。
ICLという選択をした筆者の結論として:手術を受けて後悔したことは一度もありません。視力0.07から1.0への回復は、日常生活のあらゆる場面で実感できる変化でした。朝目覚めたとき眼鏡なしで時計が見える、コンタクトを忘れても困らない、旅行先での煩わしさがない——それだけで、ICLを選んだ価値があったと感じています。
先進会眼科で手術を受ける場合、筆者(しなちく)からのお友達紹介を利用すると手術代が3万円安くなります。紹介の際に個人情報(氏名等)をお伝えいただく必要があるため、信頼いただける方のみご活用ください。

ICL手術するなら先進会眼科

筆者しなちくが2020年に実際に手術を受けたクリニックです。医療従事者の利用率が高く、23年以上・27万件以上の手術実績があります。東京・名古屋・大阪・福岡に展開しており、まず無料適応検査から始めることができます。

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ICL手術を受けるにあたり、実績・信頼性ともに優れた3クリニックをご紹介します。
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