ホールICL(EVO ICL)とは?従来型との違い・白内障リスク大幅低下の理由を徐々に解説
この記事を読むと分かること
- ホールICL(EVO ICL)と従来型ICLの決定的な違い
- レンズ中央の「0.36mmの穴」がなぜ白内障リスクを激減させるのか
- 視力への影響はない?ホールの穴に関する疑問を解消
ホールICLとは?従来型ICLとの根本的な違い
ICL手術を調べていると「ホールICL」や「EVO ICL」という言葉を目にすることがあるかと思います。これらは何を意味するのでしょうか。
ホールICL(EVO ICL)とは、レンズの中央部に直径0.36mmの微小な穴(ホール)が開けられた最新世代のICLレンズのことです。2014年に日本で認可され、現在では国内のほぼすべてのICL手術でこのホールICLが使用されています。
私自身、2020年に先進会眼科でICL手術を受けましたが、当時すでにホールICLが採用されていました。術前の視力は0.07(-5D)でしたが、術後は1.0まで回復。2026年現在も何の問題もなく過ごしています。
この記事では、ホールICLとは何か、なぜ重要なのか、そして視力への影響はないのかを詳しく解説します。
ホールICLが開発された背景:従来型ICLの問題点
ホールICLが登場する前の従来型ICLには、一つの重要な問題がありました。
従来型ICLの問題:房水循環の阻害
目の中には「房水」と呼ばれる液体が循環しています。房水は、目の形状を保ち、角膜や水晶体などに栄養を届ける重要な液体です。
従来型のICLでは、レンズが目の中(水晶体と虹彩の間)に挿入されることで、この房水の循環が妨げられることがありました。房水の流れが滞ると、眼圧が上昇し、白内障や緑内障が引き起こされるリスクがあったのです。
従来型ICLで必要だった「虹彩切開術」
この問題に対処するため、従来型ICLでは手術の前に虹彩(目の茶色い部分)にレーザーで小さな穴を開ける「虹彩切開術(YAGレーザー)」が必要でした。
この虹彩切開術を行うことで、房水が虹彩を通って流れるようにしていたのです。しかし、この処置自体にも角膜内皮細胞の減少リスクがあり、患者さんへの負担となっていました。
従来型ICLの白内障発症率
従来型ICLでは、術後に白内障が発症するリスクがあり、その発症率は2〜3%と報告されていました。
ICL手術を受けた100人中2〜3人に白内障が発症していたということです。これは、ICLの普及を妨げる大きな課題でした。
ホールICLが解決した問題:0.36mmの穴がもたらす革新
2014年に登場したホールICL(EVO ICL)は、レンズの中央に直径0.36mmの微小な穴(ホール)を設けることで、この問題を根本から解決しました。
穴があることで房水が自然に循環
ホールを通じて房水が自由に流れるようになりました。虹彩の前後で房水が循環できるため、眼圧の上昇が起きにくくなりました。
レンズ中央の1箇所のホールに加え、周辺部にも複数の孔が設けられており、これにより房水の流れが術前と同様に維持されます。
虹彩切開術が不要に
房水が自然に循環できるようになったため、術前の虹彩切開術(YAGレーザー処置)が不要になりました。これにより、手術のプロセスがシンプルになり、角膜内皮細胞への影響も減少しました。
白内障リスクの劇的な低下
ホールICL採用後の白内障発症率は、0.49%まで低下したと報告されています。従来型の2〜3%から比べると、リスクが5〜6分の1以下に激減したことになります。
緑内障リスクのほぼゼロ化
従来型ICLでは、瞳孔ブロックによる急激な眼圧上昇(閉塞隅角緑内障)が引き起こされる可能性がありました。ホールICLになってからは、このリスクはほぼゼロになっています。
EVO+ICL:さらに進化した最新世代
EVO ICL(ホールICL)はその後さらに進化し、EVO+ICLとなりました。2016年に登場したEVO+ICLは、光学径(レンズの光を通す有効な部分)を6.1mmに拡大した改良版です。
光学径の拡大でハロー・グレアを軽減
光学径が大きくなることで、暗所で瞳孔が広がったときでも、光がレンズの光学部分を通りやすくなります。これにより、夜間の光の滲みや眩しさ(ハロー・グレア現象)が抑制される効果があります。
従来型ICLや初期のEVO ICLと比較して、夜間視機能が向上したと報告されています。
ホールの穴は視力に影響しないの?
「レンズに穴が開いているなら、そこから光が変に入って視力に影響しないの?」という疑問を持つ方も多いかと思います。
科学的に影響なしと証明済み
2014年に、ホールあり・ホールなしのICLを比較した際の視機能に差がないことを証明した論文が、世界的な眼科専門誌「American Journal of Ophthalmology」に掲載されています。
この研究は、ホールICLを考案した日本の研究者によって行われたもので、世界に先駆けて発表されました。
穴のサイズが小さすぎて知覚できない
直径0.36mmというサイズは、人間の目が知覚できる限界よりはるかに小さいものです。一般的に人の目が識別できる最小サイズは0.5mm程度とされており、0.36mmの穴は視覚的に感じ取ることができません。
実際に手術を受けた方も、穴による違和感や見え方の異常を感じたという報告はほとんどありません。
ホールICLのメリットまとめ
ここまでの内容をまとめると、ホールICLには以下のようなメリットがあります。
①白内障リスクが劇的に低下(2〜3% → 0.49%)
レンズ中央の穴によって房水が自然に循環し、白内障の発症率が従来の5〜6分の1以下になりました。
②緑内障リスクがほぼゼロ
従来型ICLで問題だった瞳孔ブロックによる眼圧上昇が起きなくなりました。
③術前の虹彩切開術が不要
従来は必要だったレーザーによる虹彩切開術が不要になり、手術がシンプルかつ安全になりました。
④EVO+では夜間視機能が向上
光学径6.1mmの拡大により、ハロー・グレア現象が軽減されました。
⑤視力への影響なし
0.36mmの穴は視力に全く影響しないことが科学的に証明されています。
ホールICLのデメリット・注意点
ホールICLは非常に優れたレンズですが、注意すべき点もあります。
適応外になるケースがある
ICL全般の話になりますが、前房深度が浅すぎる場合(水晶体とICLの間に十分なスペースがない)や、角膜内皮細胞数が少ない場合は手術の適応外になることがあります。事前の適応検査で必ず確認しましょう。
費用が高い
ICL手術は保険適用外の自由診療です。両眼で50〜70万円程度かかります。ただし、医療費控除の対象となるため、確定申告を活用することで実質的な負担を10〜30%軽減できます。
全てのリスクがゼロになるわけではない
ホールICLで白内障・緑内障のリスクは大幅に低下しましたが、完全にゼロではありません。術後の定期検診は欠かさず受け、異常を感じたら早めに受診することが大切です。
ホールICLを受ける際の流れ
ホールICL(EVO ICL)手術を受ける際の基本的な流れをご紹介します。
①無料の適応検査を受ける
まず無料の適応検査を受けます。角膜の形状、前房深度、角膜内皮細胞数などを測定し、ホールICLが適応かどうかを判断します。
②レンズのオーダー
適応と判断された後、眼の測定データをもとにスイスのSTAAR社に最適なレンズをオーダーします。レンズが届くまで数週間かかります。
③手術(両眼10分未満)
局所麻酔(点眼麻酔)で行います。両眼の手術は合計10分程度で完了します。手術翌日から視力の改善を実感できます。
④術後検診
翌日、1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後に検診があります。定期的な経過観察が大切です。
筆者しなちくの実体験:ホールICLで視力0.07→1.0
私が2020年に先進会眼科でICL手術を受けたとき、すでにホールICL(EVO ICL)が使用されていました。
当時の視力は0.07(-5D)。円錐角膜のためレーシックは断られ、ICLを選択しました。
ホールICLの特徴として、虹彩切開術が不要なのでその分の処置が省かれ、手術のプロセスがシンプルでした。手術後は翌日の検診で視力1.0を確認。2026年現在も視力は安定しており、白内障などの合併症も一切ありません。
「なぜ先進会眼科を選んだのか」という理由は、医療従事者の利用率が高いからです。リスクを知るプロが選ぶクリニックというのは、一番納得できる信頼の根拠だと思っています。
ICL手術を検討している方へ:まずは無料検査から
「ホールICLに興味があるけれど、自分に適応があるかどうか不安」という方は、まず無料の適応検査を受けることをおすすめします。
無料で受けられる適応検査では、ホールICLが自分に適しているかどうかを確認できます。その場で手術を決める必要はなく、じっくり考えることができます。
医療費控除も活用すれば、手術費用の10〜30%が還付される可能性があります。費用面での負担を軽減しながら、最新のホールICL技術で視力矯正ができます。
さらに、筆者(しなちく)からのお友達紹介を利用すると、先進会眼科での手術代が3万円安くなります。
まとめ:ホールICLは現代のICL手術のスタンダード
ホールICL(EVO ICL)は、0.36mmの微小な穴が生み出した革新的なレンズです。
- 白内障リスクが従来型の5〜6分の1以下に低下
- 術前の虹彩切開術が不要
- 緑内障リスクがほぼゼロ
- 視力への影響は全くなし
現在、国内でICL手術を行うほぼすべてのクリニックがホールICLを採用しています。「ICL手術を受けたい」と思ったとき、特別に指定しなくてもホールICL(EVO ICL)が使用されるのが一般的です。
ICL手術を検討しているなら、まずは無料の適応検査から始めましょう。
ICL手術するなら先進会眼科
私が先進会眼科を推薦するのは、2020年に実際に手術を受けた経験があるからです。当時の視力は0.07(-5D)でしたが、手術後は1.0まで回復し、2026年現在も快適に過ごしています。
ICL手術費用は医療費控除の対象となります。歯医者やお薬代など、その年の他の医療費と合算して確定申告すると、所得に応じて費用の10〜30%が還付されます。
さらに、筆者(しなちく)からのお友達紹介を利用すると、手術代が3万円安くなります。紹介の際に個人情報(氏名等)をお伝えいただく必要があるため、信頼いただける方のみご活用ください。
ICLクリニックおすすめ3選
① 先進会眼科
医療従事者の利用率が高く、筆者しなちくが実際に2020年に手術を受けたクリニックです。東京・名古屋・大阪・福岡に拠点を展開しています。
② 品川近視クリニック
国内最大級の症例数を誇る視力矯正専門クリニックです。全国展開しており、ICL・レーシックどちらにも対応しています。
③ アイクリニック東京
東京エリアに特化したICL専門クリニックです。最新の検査機器を導入し、丁寧な診察が評判です。