ICLできない理由と対処法|適応外になる10の条件と代替手段を强度近視経験者が解説

この記事を読むと分かること
  • ICL手術ができない主な10の理由と、それぞれの具体的な対処法
  • 「ICLができない」と言われたときに取るべき次のステップ
  • ICLができない場合の代替視力矯正手術の選択肢

ICL手術ができない主な理由

ICL(眼内コンタクトレンズ)手術は多くの方に適応できる視力矯正手術ですが、すべての方が受けられるわけではありません。適応検査で「ICLはできない」と言われた場合、主に以下のような理由が考えられます。

理由1: 年齢が適応外(21歳未満または45歳以上)

ICL手術の適応年齢は、日本では一般的に21〜45歳が目安とされています。21歳未満は近視が安定していないため、手術後に近視が進む可能性があります。45歳以上では老眼が始まり、ICLで遠くが見えるようになっても近くを見るための調節力が低下しているため、手術後に老眼鏡が必要になることがあります。ただしこれはあくまで目安であり、個人の眼の状態によっては範囲外でも手術を検討できることがあります。

理由2: 前房深度が浅すぎる

前房深度とは、角膜の裏側から虹彩までの距離のことです。ICLを挿入するためには、このスペースが一般的に2.8mm以上必要とされています。前房が浅すぎる状態でICLを挿入すると、レンズが角膜や水晶体にダメージを与えたり、眼圧が上昇したりするリスクがあります。

理由3: 角膜内皮細胞数が少ない

角膜内皮細胞とは、角膜の透明度を保つために重要な細胞です。もともと角膜内皮細胞数が少ない方(一般的には2,000個/mm²以下が目安)は、手術によってさらに減少するリスクがあるため、適応外となることがあります。角膜内皮細胞は一度失われると再生しません。

理由4: 角膜に問題がある(進行した円錐角膜など)

円錐角膜とは、角膜が前方に向かって円錐状に突出する疾患です。進行した円錐角膜の場合はICL手術の適応が難しくなりますが、軽度・安定した状態であれば受けられる場合があります。
実は私自身(しなちく)も円錐角膜の診断を受けており、レーシックは断られましたがICLは受けられました。術前視力0.07(-5D)から術後1.0に回復し、2026年現在も快適な裸眼生活を送っています。「円錐角膜だからICLも絶対にダメ」というわけではなく、状態の程度と安定性によって判断が異なります。

理由5: 眼圧が高い(緑内障)

緑内障や高眼圧症がある方は、ICL手術によってさらに眼圧が上昇するリスクがあるため、適応外になることがあります。

理由6: 白内障がある

白内障が進行している場合は、ICLを挿入しても十分な視力回復が期待できないため、ICLより先に白内障手術を受けることが推奨されます。

理由7: 近視の度数が対応範囲外

ICLには対応できる屈折度数の範囲があります。日本で承認されているICLレンズが対応していない度数(非常に軽度の近視など)の場合、適応外になることがあります。

理由8: 妊娠中・授乳中

妊娠中や授乳中はホルモンバランスの変化により視力が変動しやすく、手術結果が不安定になる可能性があります。授乳終了後に改めて適応検査を受けることをおすすめします。

理由9: 過去に角膜手術を受けている

レーシックなど過去に角膜屈折矯正手術を受けた方は、角膜の形状が変わっているため、ICLの挿入に適さない場合があります。

理由10: 近視が安定していない

近視度数が急速に変化している場合(年に-1D以上の変化など)は、まず度数が安定するまで待つことが推奨されます。

ICLができないと言われたときの対処法

対処法1: 理由を正確に理解する

「ICLができない」と言われた場合、まずその理由を正確に理解しましょう。担当医師に「なぜICLができないのか」「どんな条件が揃えば受けられるのか」を具体的に聞いてみましょう。

対処法2: 「一時的な問題」なら待てる

妊娠・授乳中である場合や、近視が安定していない若い年齢の場合など、一時的な理由でICLができない場合は、条件が変わってから再度相談することができます。

対処法3: セカンドオピニオンを受ける

クリニックによって判断基準が異なることがあります。「このクリニックでは難しい」と言われた場合も、別の経験豊富なクリニックでは「受けられる」と判断される場合があります。ただし客観的な数値(前房深度・角膜内皮細胞数など)が明らかに基準を下回っている場合は、どのクリニックでも同じ判断になる可能性が高いです。

対処法4: 他の視力矯正手術を検討する

レーシック・スマイル(SMILE): 角膜を削って矯正する手術。角膜が十分に厚く、形状に問題がない方に向いています。
オルソケラトロジー: 就寝中に特殊なコンタクトレンズを装着して角膜形状を変化させる方法。手術不要で可逆性があります。
多焦点眼内レンズ: 白内障手術と同時に挿入する方法。中高年の方で白内障がある場合の選択肢。

ICL適応検査で確認される項目

適応検査では以下の項目が確認されます。屈折度数(近視・遠視・乱視の度数)、前房深度、角膜内皮細胞数、角膜の形状・厚さ、眼圧、眼底(網膜・視神経)の確認、瞳孔径、眼軸長。これらの検査は精密な機器を用いて行われ、通常2〜3時間程度かかります。多くのクリニックでこの適応検査を無料で受けることができます。

ICLができない方が使える他のリソース

ICLができない場合でも、視力矯正の選択肢は複数あります。眼科専門医に相談することで、自分の眼の状態に最も適した方法を見つけられます。

オルソケラトロジーについて詳しく

オルソケラトロジーは、就寝中に特殊なハードコンタクトレンズを装着することで角膜の形状を一時的に変化させ、日中は裸眼で過ごせるようにする視力矯正方法です。手術不要で可逆性があり、子供の近視進行抑制効果もあります。対応範囲は中程度の近視(-5D〜-6D程度)まで。毎晩レンズの装着が必要という点はデメリットです。

スマイル(SMILE)について

SMILEはフラップを作らずにレーザーで角膜内部を切除する新しい角膜屈折矯正手術です。従来のレーシックと比べてドライアイのリスクが低いとされています。ICLが受けられない理由が「眼の構造の問題」であれば選択肢になります。

ICLの適応検査を受ける前に確認すること

適応検査を受ける前にコンタクトレンズの使用を停止しましょう。ソフトコンタクトは検査1〜2週間前から、ハードコンタクトは3〜4週間前から使用を停止します。過去の眼科受診歴・既往歴があれば医師に伝え、服薬中の薬があればこちらも伝えましょう。

ICL手術の費用と医療費控除(ICLが受けられる方向けに)

ICL手術の費用は両眼で60万〜80万円程度が相場です。ICL手術費用は確定申告で医療費控除の対象になります。その年の他の医療費(歯科・薬代など)と合算して申告することで、所得に応じて費用の10〜30%が還付されます。100万円近い手術費用の10〜30%は決して小さくない金額です。ぜひ活用してください。
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よくある質問

Q: 「ICLができない」と言われたが他のクリニックで受けられる場合がある? — 可能性はあります。ただし前房深度・角膜内皮細胞数などの客観的な数値が基準を下回っている場合は、どのクリニックでも同じ判断になる可能性が高いです。セカンドオピニオンを活用しましょう。
Q: 円錐角膜でもICLは受けられる? — 円錐角膜の程度と安定性によります。軽度で安定していれば受けられる場合があります。私自身も円錐角膜でICLを受けられました。
Q: 年齢上限を超えているがICLを受けたい。どうすれば? — 老眼の程度について医師と十分に話し合うことが重要です。個人差があるため、45歳以上でも手術を行うクリニックはあります。
Q: 視力が軽すぎてICLができないと言われた。他の方法は? — オルソケラトロジーや眼鏡・コンタクトでの対応が現実的な選択肢になることが多いです。担当医師に相談しましょう。

まとめ

ICL手術ができない主な理由は、年齢・前房深度・角膜内皮細胞数・眼疾患(緑内障・白内障・円錐角膜)・妊娠授乳中などです。「できない」と言われた場合は、理由を正確に把握したうえで、条件が変わってから再検査・セカンドオピニオン・他の視力矯正方法の検討という選択肢があります。
まずは無料の適応検査を受けて自分の眼の状態を正確に把握することが大切です。検査を受けるだけであれば費用も手術へのコミットメントも不要です。ICLができてもできなくても、自分に合った最良の視力矯正の道を見つけてください。
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