プレミアムICLとは?通常ICLとの違い・特徴・費用を徹底解説
この記事を読むと分かること
- プレミアムICLと通常ICL(EVO ICL)の具体的な違い(光学径・素材・サイズ・老眼対応)
- プレミアムICLの費用の目安と、どんな人に向いているか
- 先進会眼科が提供するIPCL(老眼対応版)との違いも解説
プレミアムICLとは?通常ICLとの違いを分かりやすく解説
「プレミアムICL」という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。ICL手術を調べていると「通常のICL」と「プレミアムICL」という2種類が出てきて、何が違うのか分からない、という方が多いようです。
視力矯正手術を検討しているけれど、正直どのICLが自分に合っているのか不安ですよね。この記事では、プレミアムICLとは何か、通常ICLとの違い、費用の目安、そしてどんな人に向いているのかを分かりやすくお伝えします。
ICLの種類を整理する
まず「ICL」という言葉について整理しておきましょう。ICL(Implantable Collamer Lens)は目の中に挿入する小さなレンズで、視力を矯正する手術に使われます。現在、日本で使用されているICLには大きく分けて以下の種類があります。
EVO ICL(STAAR社製):世界で最も普及している標準的なICL。日本でも多くのクリニックが採用しています。コラマー(Collamer)という生体適合性の高い素材でできており、EVO+(光学径が広いタイプ)も登場しています。
プレミアムICL:ハイブリッド・ハイドロフィリック・アクリルという素材を使用した、EVO ICLとは異なるメーカーのレンズ。光学径がさらに大きく、サイズバリエーションも豊富。日本では主に冨田実アイクリニック銀座が提供しています。
IPCL(EyeOL社製):プレミアムICLとは別の「老眼対応型」ICL。先進会眼科などが提供しています。遠方・近方両方の視力矯正に対応した多焦点タイプ。
この記事では、主に「プレミアムICL」について詳しく解説した上で、関連するIPCLについても触れます。
プレミアムICLの3つの主な特徴
プレミアムICLがEVO ICLと大きく異なる点は主に3つあります。
特徴①:光学径が大きく、夜間視力に優れる
プレミアムICLの光学径(レンズの光を通す部分の直径)は以下のとおりです。
- プレミアムICL:6.6mm
- プレミアムICL Pro:6.8mm
- プレミアムICL Pro Max:7.0mm
これに対して、通常のEVO ICLの光学径は6.1mm、EVO+でも少し広がる程度です。
光学径が大きいと何がいいのでしょうか。一般的に瞳孔は暗い場所で開き(散瞳)、明るい場所では縮みます(縮瞳)。夜間に瞳孔が開いたとき、光学径が小さいと瞳孔の端がレンズの外にはみ出し、光の滲み(グレア・ハロー現象)が発生しやすくなります。
プレミアムICLのように光学径が大きいと、暗い環境でも瞳孔全体がレンズの光学部に収まりやすく、夜間の見え方の質が向上するという利点があります。特に夜間の運転が多い方や、暗所での作業が多い方にとってメリットが大きい特徴です。
さらに「エクセレントクリアサーフェイス」という最新技術が採用されており、コントラスト感度(明暗の差を識別する能力)が向上。クリアで鮮明な見え方が期待できます。
特徴②:13サイズの豊富なバリエーション
通常のEVO ICLが4サイズしかないのに対し、プレミアムICLには13サイズのバリエーションがあります。
これにより、患者さんそれぞれの目の形・大きさにより精密に合ったレンズを選ぶことができます。「自分の目にぴったりのレンズが見つかる」という安心感は、手術精度と術後の快適さに直結します。
眼球のサイズは人によって微妙に異なります。サイズが合わないレンズを挿入すると眼圧上昇や、まれに白内障・緑内障のリスクが高まる可能性があります。サイズバリエーションが豊富であることは、合併症リスクの低減という観点からも重要な要素です。
特徴③:老眼にも対応できる多焦点版がある
従来のICL手術は近視・遠視・乱視の矯正に特化しており、老眼への対応は難しいとされていました。しかし、プレミアムICLには3焦点プレミアムICLという老眼対応版が存在します。
3焦点プレミアムICLは遠方・中間・近方の3つの距離に焦点を合わせることができ、老眼を自覚している方でもICLで視力矯正を受けられる可能性があります。40歳以上の方で「老眼が始まってきたけどICLを受けたい」という場合、この3焦点版は有力な選択肢になります。
ただし、多焦点タイプはその特性上、単焦点に比べてコントラスト感度がやや低下することがあります。また費用も単焦点タイプより高くなります。術前に医師とよく相談した上で選択することが大切です。
プレミアムICLの費用・価格の目安
プレミアムICLは通常のEVO ICLに比べて費用が高くなる傾向があります。目安として以下の価格帯を参考にしてください(クリニック・地域・術式により変動します)。
- 通常のEVO ICL(両眼):約60〜80万円
- プレミアムICL(両眼):約60〜80万円(冨田実アイクリニック銀座での参考価格は約60万円台〜)
- 3焦点プレミアムICL(老眼対応・両眼):約88万円前後
プレミアムICLの費用は、提供しているクリニックが限られているため、一般的なICLと大きく変わらない場合もあります。ただし、提供クリニックが少ないため選択肢が限られる点には注意が必要です。
医療費控除を忘れずに
ICL手術費用(プレミアムICL含む)は確定申告で医療費控除の対象になります。歯医者やお薬代など、その年の他の医療費と合算して申告します。ここで課税所得から差し引けるのは「その年に払った医療費の合計から10万円(総所得が200万円未満の人は総所得の5%)を引いた額」で、手術費用の全額ではありません。戻ってくる金額は、その差し引いた額に自分の所得税率と住民税率(10%)を掛けたぶんです。所得税率は所得によって5%から45%まで変わるので、「費用の何%が戻る」と一律には言えません。自分の税率で計算してから見込みを立ててください。
プレミアムICLとIPCL:老眼対応ICLの2つの選択肢
「老眼にも対応したICL」には現在2つの主な選択肢があります。プレミアムICLの「3焦点版」と、IPCLです。
IPCLとは
IPCL(EyeOL社製)は、近視・遠視・乱視の矯正に加えて老眼にも対応した眼内コンタクトレンズです。先進会眼科をはじめ複数のクリニックが提供しており、EVO ICLとは別のメーカーの製品です。
IPCLの特徴も、プレミアムICLと同様に13サイズのバリエーションがあります。近方・遠方両方に焦点が当たる多焦点設計で、老眼鏡なしで手元を見たい方に向いています。
プレミアムICLとIPCLの違い
| 比較項目 | プレミアムICL | IPCL |
|---|---|---|
| メーカー | 非公開(ハイブリッド素材) | EyeOL社 |
| 老眼対応版 | 3焦点プレミアムICL | 多焦点IPCL |
| 取り扱いクリニック | 主に冨田実アイクリニック銀座 | 先進会眼科など複数 |
| 光学径 | 6.6〜7.0mm | — |
| サイズ | 13種類 | 13種類 |
どちらが優れているかを一概には言えません。取り扱いクリニック、術者の経験、費用、アフターフォローを総合的に比較した上で選ぶことが重要です。
選ぶ前に確かめておきたいポイント
この節にはもともと口コミを並べていましたが、どれも出所が媒体名だけで裏を取れなかったため、仕組みの説明に置き換えました(2026年9月20日)。
見え方について
多焦点タイプが狙っているのは、近視の矯正と老眼の矯正を一度に済ませることです。ただしどの距離がどこまで見えるようになるかは、元の度数と目の状態で変わります。数字をあらかじめ見込むことはできません。
ハロー・グレアは、暗い場所で瞳孔が開いたときに、瞳孔の端がレンズの光学部からはみ出すことで起きます。だから、自分の暗所での瞳孔径と、選ぶレンズの光学径を術前に突き合わせてもらうのが、もっとも確実な確かめ方です。
光学径の差は、明るい場所での見え方ではほぼ差が出ません。差が出るのは瞳孔が開く暗い場面だけなので、夜間の運転や暗所での作業が多いかどうかで判断してください。
供給体制と多焦点の限界について
プレミアムICLは、いまのところ国内で扱っている院がごく限られています。つまり、同じレンズについて他院のセカンドオピニオンを取れず、価格を他院と比べることもできません。これはレンズの良し悪しではなく、供給体制の話です。選ぶ前に知っておいてください。
多焦点レンズは、入ってきた光を複数の距離に振り分ける仕組みです。その分、ひとつの距離に使える光の量が減るので、単焦点に比べてコントラスト感度は下がります。体質や慣れの問題ではなく、設計上そうなります。
つまり、プレミアムICLを検討するときに見るべきは、光学径とサイズの幅という長所と、扱う院が限られること・多焦点ならコントラスト感度が下がることという短所の、両方です。
しなちくからのコメント:プレミアムICLやIPCLは技術的に優れた面がありますが、取り扱いクリニックが限られている点がデメリットです。信頼できるクリニックで十分な説明を受けた上で選ぶことが何より大切です。
こんな人にプレミアムICLが向いている
プレミアムICLはすべての方に推奨されるわけではありません。以下に当てはまる方は特に検討する価値があります。
プレミアムICLが向いている人
- 夜間の運転が多く、グレア・ハロー現象を最小化したい方
- 強度近視や乱視が強く、より精密なレンズフィッティングを希望する方
- 40代以上で老眼も同時に対応したい方(3焦点版の場合)
- 最新技術の恩恵を受けたいとこだわりのある方
通常のEVO ICLで十分な方
- 35歳以下で老眼の心配がない方
- 標準的な近視・乱視の矯正が目的の方
- 費用を抑えたい方
- 信頼性の高い実績ある術式を選びたい方
私自身(しなちく)は2020年に先進会眼科でEVO ICLの手術を受けました。術前の視力は0.07(-5D)、円錐角膜のためレーシックが受けられなかった状況での選択でした。術後は1.0に回復し、2026年現在も快適に過ごしています。
当時は年齢的に老眼の心配がなかったこと、そして先進会眼科の実績と信頼性を重視して通常のEVO ICLを選びました。プレミアムICLは有望な技術ですが、取り扱いクリニックが限られている点が気になるところです。
クリニック選びが最も重要な理由
プレミアムICLの最大の課題は、取り扱いクリニックが非常に限られているという点です。現時点では主に冨田実アイクリニック銀座が国内で提供しており、選択肢が一院に絞られてしまいます。
これは一長一短です。専門性が高いという意味では安心ですが、セカンドオピニオンを得にくいという面もあります。
一方、EVO ICLや多焦点IPCLは複数のクリニックが提供しており、比較検討しやすい環境があります。先進会眼科はICL患者の22.5%が医療者だと公表しており(公式・2022年6〜9月集計/2026年9月20日確認)、私自身もそれを見て手術に踏み切りました。ただしこれは1つの期間の集計値なので、いまも同じ比率とは限りません。
どのタイプのICLを選ぶにしても、まずは無料診察・適応検査を受け、あなたの目に合うレンズを専門医に確認してもらうことが第一歩です。
※ 筆者(しなちく)からのお友達紹介は、2026年9月に受付を終了しました。現在は紹介によるご案内を行っておりません。
まとめ:プレミアムICLは「目にこだわりたい人」の選択肢
プレミアムICLは、大きな光学径・豊富なサイズバリエーション・老眼対応版という点で通常のEVO ICLにない特徴を持っています。特に夜間視力の向上や老眼との同時矯正を希望する方にとっては魅力的な選択肢です。
一方で、取り扱いクリニックが限られていること、費用が高くなる場合があること、多焦点タイプは単焦点よりコントラスト感度が低下する点はデメリットとして認識しておく必要があります。
どのICLを選ぶにしても、最初の一歩は無料診察・適応検査です。まずは気軽に専門医に相談してみてください。
ICL手術するなら先進会眼科
先進会眼科は、ICL症例35,000以上(2002年11月1日〜2026年3月集計)、開院24年以上にわたり手術による感染症を発生させていないことを公表しています(いずれも公式/2026年9月20日確認)。料金は両眼427,000円(税込)からで、−3D未満の場合の金額です。老眼にも対応したIPCLを扱っているのもこのクリニックで、本記事で触れた2つの選択肢のうち、比較しやすいほうです。まずは無料診察で、自分の目にどのレンズが合うかを確かめてください。