ICL手術で不適合と言われたら?主な理由と対処法を経験者が解説
この記事を読むと分かること
- ICL不適合と診断される5つの主な条件(前房深度・角膜内皮・眼疾患・度数・年齢)とその背景
- 不適合と言われてもセカンドオピニオンで解決できるケースがある理由
- 円錐角膜でレーシック不適合だった筆者がICLで1.0に視力回復した実体験
ICL手術の「不適合」とは?まず正確に理解しよう
ICL手術を受けたいと思って調べたとき、あるいは検査に行ったとき「不適合かもしれない」という言葉を目にして不安になった方も多いと思います。
「不適合」と言われると「もうこの手術は一生受けられない」と感じてしまうかもしれませんが、実際はそう単純ではありません。不適合と判断される理由にはいくつかのパターンがあり、その内容によっては別のクリニックで改めて検査を受けると判断が変わることもあります。
この記事では、ICL手術で不適合と言われる主な条件と、その場合にどう動くべきかを、実際にICLを受けた経験者の視点からわかりやすく解説します。
ICL不適合になる主な理由5つ
ICL手術の適応基準は、日本眼科学会・日本白内障屈折矯正手術学会(JSCRS)のガイドラインに基づいています。主な不適合理由を5つ解説します。
理由①:前房深度が浅い(基準値2.8mm未満)
前房深度とは、角膜の内側から水晶体までの距離のことです。ICLレンズはこのスペース(後房)に挿入されるため、前房深度が不十分だとレンズを安全に配置できません。
一般的には前房深度2.8mm以上が手術の目安とされており、それより浅い場合はICL手術は難しいと判断されます。前房が狭い状態でレンズを入れると、房水の流れが妨げられ眼圧が上昇し、緑内障のリスクが生じるためです。
前房深度は生まれつきの眼球の構造に起因するものが多く、自分でコントロールできる要素ではありません。ただし、測定の精度がクリニックの機器や技術によって異なることもあり、「境界例」の場合は別のクリニックで計り直すと結果が変わることもあります。
理由②:角膜内皮細胞数が少ない
角膜内皮細胞とは、角膜の透明性を維持するために必要な細胞です。この細胞は一度失われると再生しないため、ICL手術後も一定の密度を長期的に維持することが求められます。そのため、術前に角膜内皮細胞の密度が規定値以上あることが条件の一つです。
加齢や長年のハードコンタクトレンズ使用などにより角膜内皮細胞が減少している場合、手術が適応外と判断されることがあります。若い方でも、過去にコンタクトレンズを酸素透過率の低いものを長時間使用し続けていた場合は注意が必要です。
理由③:眼疾患がある
緑内障・白内障(進行したもの)・黄斑変性・網膜剥離・角膜の異常など、活動性の眼疾患がある場合は、ICL手術の適応外になります。これらの疾患がある状態で手術を行うと、症状を悪化させるリスクがあるためです。
ただし、眼疾患があるからといって一律に不適合となるわけではありません。疾患の種類・進行度・治療状況によって判断が異なります。疾患の治療が一段落してから改めて適応検査を受けると、状況が変わる場合もあります。
理由④:近視度数が適応範囲外
ICL手術の適応度数には目安があります。一般的に対応できる近視度数は-0.5D〜-18D程度の範囲ですが、クリニックによって取り扱う度数の範囲が異なります。極端に軽度の近視(ほぼ正視に近い)や、逆に非常に強度の近視(-18Dを超える場合など)は適応外となることがあります。
また、乱視の度数が非常に強い場合、または角膜の形状が特殊な場合も、適切なレンズを選定できないとして不適合になる可能性があります。
理由⑤:年齢・ライフステージの問題
ICL手術を受けられる年齢は原則として21歳以上とされています。21歳未満は視力がまだ安定していない時期にあり、近視が進み続けている可能性があるためです。視力が変化し続けている状態でICLを入れても、その後に度数が合わなくなってしまいます。
また、妊娠中・授乳中の方も、ホルモンバランスの変化が視力に影響する時期であり、手術は適切ではないとされています。出産・授乳が落ち着いてから改めて検討することをおすすめします。
重症のアトピー性皮膚炎がある方も、目を強くこすることで術後のレンズ位置がズレるリスクがあるため、通常は適応外となります。アトピーの状態や皮膚科的なコントロール状況を確認しながら、医師と相談することが重要です。
「不適合かも」と不安な方へ:セカンドオピニオンのすすめ
不適合と診断されたとき、最初の反応として「もう諦めるしかない」と思う方も多いようです。しかし、一つのクリニックでの判断がすべてではありません。
なぜかというと、ICLの適応判断はクリニックごとに基準のさじ加減が異なる部分があるからです。使用する機器の精度、担当医師の経験・判断基準、また術前検査の実施方法によっても結果が変わることがあります。
特に以下のようなケースでは、別のクリニックでの再検査を検討することをおすすめします。前房深度が基準ギリギリだった(2.8〜3.0mm程度)、「慎重症例」「経過観察後に再判断」という言葉が出た、検査の説明が不十分で理由が今ひとつ納得いかないといった場合です。
無料もしくは低コストで行える適応検査が多いため、複数のクリニックを受診して比較することは決して珍しいことではありません。「本当に不適合なのか」を確認するためだけでも、まず無料診察の予約をしてみることが大切です。
レーシック不適合でもICLが受けられる場合がある
ここで重要なポイントをお伝えします。「レーシックで断られた=ICLも無理」とは限りません。
レーシックとICLは、視力矯正の仕組みが根本的に異なります。レーシックは角膜を削る手術のため、角膜が薄い方・強度近視の方は不適合になりやすいです。一方、ICLは角膜を削らず眼の中にレンズを入れる方法ですので、角膜の厚みに関する条件はほぼ関係ありません。
レーシック不適合でもICLなら対応できるケースとして、以下のようなものがあります。角膜が薄い方(-5.0D以上の近視で角膜が薄い場合はレーシック不可でも、ICLは問題なく受けられます)、強度近視の方(-6.0D以上、特に-10D超はレーシック適応外のことが多いですが、ICLは-18D程度まで対応可能です)、乱視が強い方(トーリックICLで対応可能)、軽度〜中等度の円錐角膜(2023年の日本眼科学会ガイドライン改訂により、進行が停止した軽度円錐角膜は要慎重ながら手術を検討できるようになりました)などが挙げられます。
つまり、レーシックを断られた方こそ、ICLの可能性をぜひ確認してみてください。
ICL不適合と言われたらどうする?代替選択肢を整理
残念ながら複数のクリニックで確認した上でもICLの適応外と判断された場合、以下の選択肢があります。
セカンドオピニオンを続ける:先述の通り、クリニックによって判断基準が異なります。特に「前房深度が惜しい」「軽度の円錐角膜疑い」などグレーゾーンの場合、実績豊富な専門クリニックに相談することで道が開けることがあります。
眼鏡・コンタクトレンズを継続する:「絶対に裸眼生活がしたい」という強い希望がなければ、高性能の眼鏡や1日使い捨てのコンタクトレンズも、現代の技術では十分快適な視力補正を提供しています。コンタクトで問題なく生活できている方なら、無理に手術を急ぐ必要はありません。
将来の白内障手術のタイミングを待つ:将来白内障が発症した場合、白内障手術の際に度数入りのレンズを選ぶことで視力矯正を同時に行うことができます。「今はICLが難しいが、将来の白内障手術で裸眼視力を改善する」という考え方も一つの選択肢です。
私(しなちく)の体験:円錐角膜でレーシック不適合→ICLで1.0に回復
ここからは、私自身の話をさせてください。
私は元々、視力矯正手術を検討していましたが、最初に受けた検査で「円錐角膜」という診断を受けました。円錐角膜は、角膜の形状が正常な円錐形より歪んでいる疾患です。この疾患があるとレーシックを受けることができません。角膜を削るレーシックは、円錐角膜では角膜をさらに薄くしてしまい、症状を悪化させるリスクがあるためです。
レーシックが受けられないと分かったとき、正直かなりがっかりしました。「もう視力矯正手術は諦めるしかないのか」と思ったこともあります。しかし担当医から「ICLなら適応できる可能性があります」と教えてもらい、ICLという選択肢に出会いました。
2020年に先進会眼科でICL手術を受け、術前視力0.07(-5D)から術後1.0へ回復しました。2026年現在、手術から6年が経ちますが、視力は安定したままで、何の不自由もなく日常生活を送っています。
先進会眼科を選んだ最大の理由は、医療従事者の利用率が高いことです。リスクを正確に理解している医師や看護師が自分たちの目を託すクリニックというのは、何よりの信頼の証明です。
私の体験から言えることは、「レーシックが不適合=視力矯正手術をあきらめる」ではないということです。不適合と言われた時点で諦めずに、別の選択肢をきちんと調べることが大切です。まず無料診察だけでも予約して、自分がICLに適合しているかどうかを確認されることをおすすめします。
先進会眼科で手術を受ける場合、筆者(しなちく)からのお友達紹介を利用すると手術代が3万円安くなります。紹介の際に個人情報(氏名等)をお伝えいただく必要があるため、信頼いただける方のみご活用ください。
ICL不適合に関する口コミ・実際の声
実際にICLの検査を受けた方たちの声をご紹介します。
「検査結果で不適合と言われてショック。でも別の病院で再検査したら適合と言われて手術できた。クリニックによって判断が違うんだと思った」
— Webレビューより
セカンドオピニオンによって状況が変わった事例です。一つの判断で諦めないことの重要性がわかります。
「前房深度が基準ギリギリで、先生から『慎重症例』と言われた。もう一度別のクリニックで見てもらって、そこではOKが出たので手術しました。今は裸眼1.2で快適です」
— ICL体験ブログより(口コミまとめサイト参照)
一方で、不適合の判断が後から見て適切だったと感じたケースもあります。
「眼圧が高めだったこともあって不適合と言われた。最初は残念だったけど、緑内障リスクを考えたら確かに無理しない方がいいと思った」
— Yahoo!知恵袋より
「コンタクトも眼鏡も普通に使えるので、無理に手術しなくてもいいのかもという気持ちになってきた。まずセカンドオピニオンだけ受けてみる予定」
— X(旧Twitter)より(ICL検討者の投稿)
手術は一生に関わる医療行為です。適合・不適合の判断を複数の専門家から受けた上で、慎重に判断することが大切です。不適合と診断されたことへの落胆は当然ですが、一つの判断が最終回答ではないことを覚えておいてください。
ICL手術費用と医療費控除の活用
ICL手術費用は確定申告で医療費控除の対象となります。歯医者や薬代などその年の他の医療費と合算して申告することで、所得に応じて費用の10〜30%が還付されます。
ICL手術の費用は通常50〜80万円程度かかりますが、医療費控除を活用することで実質的な負担を軽減できます。他の医療費と合算することも可能なので、家族全体の医療費と一緒に申告すると効果的です。手術を決断する前から、この制度を知っておくことで、費用面での心理的ハードルを下げることができます。
まとめ:ICL不適合と言われても諦めないで
ICL手術の「不適合」は、決して最終判断ではありません。この記事でお伝えしたポイントを整理します。
ICL不適合の主な原因は、前房深度が浅い・角膜内皮細胞数が少ない・眼疾患がある・近視度数が範囲外・年齢やライフステージの問題、の5つです。一つのクリニックで不適合と言われても、セカンドオピニオンで判断が変わることがあります。レーシック不適合(角膜が薄い・強度近視・円錐角膜)でもICLなら受けられるケースが多くあります。完全に不適合な場合でも、眼鏡・コンタクト継続や将来の白内障手術という選択肢があります。
まず「自分は本当に不適合なのか」を確かめるためにも、無料診察を受けることをおすすめします。診察はリスクゼロ、お金もほとんどかかりません。その一歩が、裸眼生活への道を開くかもしれません。
ICL手術するなら先進会眼科
筆者(しなちく)は2020年に先進会眼科でICL手術を受け、2026年現在も視力が安定して快適に過ごしています。医療従事者の利用率が高い先進会眼科を、自信を持っておすすめします。
先進会眼科で手術を受ける場合、筆者(しなちく)からのお友達紹介を利用すると手術代が3万円安くなります。筆者自身が先進会眼科で手術を受けた経験があるため、紹介が可能です。ただし紹介の際に個人情報(氏名等)をお伝えいただく必要があるため、信頼いただける方のみご活用ください。
ICLクリニックおすすめ3選
ICLを受けるなら以下の3クリニックがおすすめです。
先進会眼科
医療従事者の利用率が高く、筆者自身も手術を受けたクリニックです。東京・名古屋・大阪・福岡に拠点があります。
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