ICL手術後に目をこすると危険?術後の注意点と安全な過ごし方
この記事を読むと分かること
- ICL手術後に「目をこする」と危険な理由(感染・レンズ位置ズレ・角膜障害など)
- いつまで注意すべきか(当日〜1週間、1ヶ月など時期別の目安)
- 無意識にこすらないための具体策(保護メガネ・就寝時の工夫・かゆみ対処)
ICL手術後に目をこすると危険?結論:基本的にNG
ICL(眼内コンタクトレンズ)手術後は、傷口が小さいとはいえ、目の表面(角膜)に切開創があり、目の中にはレンズが入った状態です。このタイミングで目をこすると、トラブルの原因になります。
目をこすらない期間の目安は、術後およそ1ヶ月です。品川近視クリニックは公式サイトの「検査・手術時の注意事項」で「1ヶ月間は眼をなるべくこすらないようにしてください」と案内しており、先進会眼科も公式サイトのよくある質問で「視力が安定するまで(1ヶ月目安)目元を触らないように」と説明しています(いずれも2026年9月8日取得)。
なかでも危険なのは、切開創がまだ閉じていない術後数日〜1週間です。先進会眼科の公式サイトによると、切開創がしっかり閉じるまでには2〜3週間ほどかかり、その間は一時的に乱視が生じることもあるとされています(2026年9月8日取得)。
※ ここに挙げた日数は、2社の公式サイトに書かれている一般的な目安です。実際の再開時期は目の状態で変わるため、最終的な判断は手術を受けたクリニックの指示に従ってください。
なぜ危険なのか:目をこすることで起こりうるリスク
1. 感染リスクが上がる
手やタオルには細菌が付着しています。術後は点眼薬で感染予防をしますが、こすることで細菌が入りやすくなり、感染性角膜炎などのリスクが高まります。
2. 角膜(傷口)のダメージ
ICL手術では角膜に小さな切開を作ります。こする刺激で傷口が開いたり、治りが遅くなったり、痛み・異物感が増すことがあります。
3. レンズ位置への影響(ズレ・回転)
ICLは目の中で安定する設計ですが、術後早期は眼内環境が落ち着く途中です。強い摩擦や圧迫はレンズの位置に影響する可能性があります。
乱視用(トーリック)ICLの場合、回転すると見え方に影響するため、より注意が必要です。
4. 眼圧への影響
強く押さえる・こする行為は眼圧を一時的に上げる可能性があります。術後は眼圧の変動にも注意が必要です。
こすらない期間はいつまでですか
「なるべくこすらない」期間として2社の公式サイトが共通して挙げているのは、術後1ヶ月です。一方で、就寝中の目元の保護は「1週間」で2社が一致しています。区切りが2つあるので、分けて覚えてください。
| 時期 | 何に気をつけるか |
|---|---|
| 手術当日〜翌日 | 最重要。切開創が開いた状態。触れない・こすらない |
| 術後1週間 | 就寝時の保護。品川近視クリニックは「手術後1週間は就寝時に保護用眼帯」、先進会眼科は「術後1週間は保護メガネをかけたまま仰向けの姿勢で眠ると安心」と案内 |
| 術後4週間 | 先進会眼科は「感染症にかかりやすい術後4週間は保護メガネの着用を推奨」 |
| 術後1ヶ月 | 多くの生活制限が緩和される時期。ただし強くこするのは引き続き避ける |
※ 出典:品川近視クリニック「検査・手術時の注意事項」、先進会眼科「ICL手術後の過ごし方」「ICL手術後の保護メガネ」。いずれも2026年9月8日取得
「こする」以外の生活制限にも時期が決まっています
目をこすらないことだけを守っても、ほかの行動で切開創に刺激や汚れが入れば同じことです。2社が公表している再開時期を並べました。
| 行動 | 先進会眼科 | 品川近視クリニック |
|---|---|---|
| 入浴・洗顔・洗髪 | 当日は禁止。翌日以降は目元が濡れないよう注意して再開 | 当日は控える。手術翌日の診察で問題がなければ可 |
| アイメイク | 術後1週間で解禁 | 1週間後から可能 |
| 飲酒 | 前日から当日まで禁止。回復期間中は医師に相談 | 術後3日後から可能 |
| 軽い運動 | 術後1週間から可能 | 手術後1週間は控える |
| 温泉・サウナ | 術後1ヶ月の検診で問題がなければ可 | 手術後1週間は控える |
| 海・プール・激しい運動 | 術後1ヶ月の検診で問題がなければ可 | 手術後1ヶ月間は控える |
★温泉とサウナの再開時期は、2社で説明が違います。品川近視クリニックは温泉・サウナを「手術後1週間」の枠に入れていますが、先進会眼科は海・プール・温泉をまとめて「術後1ヶ月の検診で問題がないことを確認してから」としています(2026年9月8日取得)。早いほうを自己判断で採らず、手術を受けたクリニックの指示に従ってください。
無意識にこすらないための具体策
効くのは「気をつけよう」と思うことではなく、手が目に届かない状態を先に作っておくことです。
- 保護メガネまたは保護サングラスを使う:先進会眼科は術後4週間の着用を推奨しています。手が届く前にレンズに当たるので、無意識の動作でも気づけます。持っていない場合はクリニックで購入できると案内されています(2026年9月8日取得)
- 就寝中は外さない:寝ている間の動作は自分では止められません。品川近視クリニックは「手術後1週間は就寝時に保護用眼帯」、先進会眼科は「術後1週間は保護メガネをかけたまま仰向けの姿勢で」としています
- かゆみに市販薬を自己判断で足さない:処方された点眼薬以外を使うと、術後の薬と干渉することがあります。かゆみが強いときは検診を待たずに相談してください
- 洗顔・シャンプーは「触らない動き」で:こすらず、泡を滑らせるイメージ。目元が濡れてよい時期は上の表のとおりです
- 小さな子どもがいる家庭は距離をつくる:先進会眼科は、子どもが不意に目元へ触れてしまわないよう注意が必要で、抱っこを再開できる時期は経過によって異なると案内しています
花粉が飛ぶ時期に手術を受ける人は、かゆみが出る前提で「こすらない仕組み」を組む必要があります。→ ICL手術と花粉症:術前後の対策で快適な視界を手に入れる
目をこすってしまったらどうする?
軽く触れた程度で直ちに重大トラブルになることは多くありませんが、以下に当てはまる場合は早めに受診(または電話相談)してください。
- 強い痛みが続く
- 充血が悪化している
- 視力が急に落ちた/見え方が変わった
- 強い異物感、涙が止まらない
先進会眼科の公式サイトは、ICL手術による感染症の発症を「世界的にも1/6000件」と記載しています(2026年9月8日取得)。確率は低いものの、起きたときの影響が大きいのが感染症です。「たぶん大丈夫」と様子を見るより、検診を前倒しするほうが確実です。
検診の回数はクリニックによって違います
術後の検診スケジュールは各院で異なり、公表されている回数にも差があります。
| 先進会眼科 | 品川近視クリニック | |
|---|---|---|
| 検診のタイミング | 翌日/1週間/1ヶ月/3ヶ月、以降は年1回 | 翌日/1週間後/1ヶ月後/3ヶ月後/6ヶ月後/1年後、以降1年ごと |
※ 出典:先進会眼科「ICL手術後の過ごし方」、品川近視クリニック「アフターケア」。いずれも2026年9月8日取得
目をこすってしまったときに相談できる窓口があるかは、クリニックを決める段階で確かめておく価値があります。先進会眼科は手術費用に術後3年間のアフターケアを含めていると案内し、品川近視クリニックは年中無休で眼科専門医が常勤していると案内しています(いずれも2026年9月8日取得)。
【手術前の人へ】こする癖がある人は、まず角膜の形を測ってもらう
目をこする習慣は、円錐角膜(えんすいかくまく)の原因のひとつとして挙げられています。先進会眼科の公式サイトは、円錐角膜の原因として考えられる例に「目をこすることによる眼球へのダメージ」「アトピー性皮膚炎」「コンタクトの長期使用」「遺伝、隔世遺伝」の4つを挙げています(2026年9月8日取得)。
円錐角膜は角膜が円錐状に突出する進行性の病気です。同院は「100人に1人罹患している可能性」があるとしており、「思春期に発症することが多く、10〜20年ほどかけてゆっくりと進行する」と説明しています。初期は普通の視力低下と見分けがつきにくく、視力の変化でメガネやコンタクトを作り直す回数が増えてきたら進行のサインだとしています。
円錐角膜があるとICLは受けられないのですか
受けられる場合があります。先進会眼科は、ICLは角膜を削らないため円錐角膜でも適応となり、角膜の形状を矯正する角膜内リングと併用することもできると説明しています。ただし同院は「円錐角膜に罹患している場合、一般の方と比べて術後の効果が出にくい場合があります」とも明記しています(2026年9月8日取得)。
判断できるのは検査だけです。角膜の形状と厚みを測らなければ、こする癖が実害になっているかどうかは分かりません。ICLを検討している段階なら、適応検査でそこを見てもらうのが最短です。
まずは無料の適応検査から
適応検査は無料で、受けたからといって手術を決める必要はありません。角膜の形状・厚み・目の中の広さを測ったうえで、ICLが向いているかを聞けます。
手術を決めるときは、お友達紹介で2万円割引
※ 筆者(しなちく)からのお友達紹介は、2026年9月に受付を終了しました。現在は紹介によるご案内を行っておりません。
費用の全体像はICL手術の費用相場はいくら?乱視・強度近視の追加費用から医療費控除まで完全ガイド、クリニックの選び方はICL手術の病院の選び方を徹底解説|5つのチェックポイントと筆者が先進会眼科を選んだ理由にまとめています。
まとめ:術後は「目をこすらない」が最大のセルフケア
ICL手術後のトラブルを避けるために、まず徹底すべきなのは「目をこすらない」ことです。目安は術後1ヶ月、就寝中の保護は術後1週間で、この2つの期間は2社の公式サイトで一致しています(2026年9月8日取得)。
無意識に触れやすい人ほど、保護メガネのように手が届く前に気づける道具を使うほうが確実です。すでにこすってしまった場合も、痛み・充血・見え方の変化があれば検診を待たずに相談してください。
よくある質問
Q. 目をこすらない期間はいつまでですか。
2社の公式サイトが共通して挙げている目安は術後1ヶ月です。就寝中の保護(保護メガネ・保護用眼帯)は術後1週間、先進会眼科は感染症にかかりやすい術後4週間まで保護メガネの着用を推奨しています(2026年9月8日取得)。
Q. 少しこすってしまいました。すぐ受診したほうがいいですか。
軽く触れた程度で直ちに重大なトラブルになることは多くありません。ただし強い痛みが続く・充血が悪化する・視力が急に落ちる・強い異物感や涙が止まらない、のいずれかがあれば、次の検診を待たずに連絡してください。判断に迷う場合も電話で相談できます。
Q. 保護メガネは手持ちの伊達メガネで代用できますか。
先進会眼科は保護メガネと保護サングラスのどちらでもよいとし、持っていない場合はクリニックで購入できると案内しています。着用をやめるタイミングは定期検診で医師が判断するとしています(2026年9月8日取得)。手持ちのもので代用してよいかは、手術前の説明で確認してください。
Q. 寝ている間にこすってしまいそうで不安です。
品川近視クリニックは手術後1週間の就寝時に保護用眼帯を使うよう案内しています。先進会眼科も、術後1週間は保護メガネをかけたまま仰向けの姿勢で眠ると安心としています(2026年9月8日取得)。横向きやうつぶせで寝る習慣がある人は、この1週間だけ寝具の配置を変えるのが現実的です。
Q. 花粉症でかゆみが強い時期でも手術できますか。
受けられないわけではありませんが、かゆみでこすってしまうリスクは上がります。目の症状が強い場合に手術前から眼科で治療を始めておく方法もあるため、適応検査のときに花粉症の有無と症状の強さを伝えてください。
Q. 目をこする癖があると、そもそもICLは受けられませんか。
受けられないと決まっているわけではありません。ただし目をこする習慣は円錐角膜の原因のひとつに挙げられており、角膜の形状と厚みを測らなければ判断できません。適応検査で角膜の状態を確認してください(先進会眼科・2026年9月8日取得)。