ICLとは?目の手術の基本から種類・流れ・選び方まで完全ガイド 2026年最新
この記事を読むと分かること
- ICL(眼内コンタクトレンズ)とは何か、目のどこにどのように入れるのかがわかる
- EVO ICL・ホールICLなど種類の違いと最新の安全性がわかる
- ICL手術の流れ・適応条件・費用・選び方の全体像が1記事でわかる
ICLとは?目の中に入れる「眼内コンタクトレンズ」
ICL(Implantable Collamer Lens)とは、目の中にコラマーレンズを挿入して近視・乱視・遠視を矯正する視力回復手術のことです。日本では「眼内コンタクトレンズ」とも呼ばれます。
「コンタクトレンズ」と名前はついていますが、毎日着け外しする通常のコンタクトレンズとは全く別物です。ICLは一度目の中に入れたら基本的に半永久的に使用でき、日常的なメンテナンスも不要です。
2020年に先進会眼科でICL手術を受けた私(しなちく)は、術前視力0.07(近視-5D・円錐角膜あり)から術後視力1.0を実現しました。「ICLとは何か?」という基本的な疑問から、最新の種類・手術の流れ・費用・選び方まで、体験をふまえて徹底的に解説します。
ICLの正式名称と目での位置づけ
ICLはその名が「Implantable Collamer Lens(インプランタブル・コラマー・レンズ)」の略です。日本語では以下の呼び名でも知られています。
- 眼内コンタクトレンズ
- 有水晶体眼内レンズ
- フェイキックIOL(Phakic IOL)
- 永久コンタクトレンズ
これらはすべて同じ手術・レンズを指しています。「有水晶体」という名前は、「水晶体を残したまま入れるレンズ」という意味です。通常の白内障手術では水晶体を取り除いて人工レンズを入れますが、ICLは水晶体を温存したまま、その手前(虹彩と水晶体の間)にレンズを入れる点が大きな違いです。
目の中のどこに入れるのか
ICLを挿入する場所は「後房」と呼ばれる空間です。具体的には、虹彩(黒目の色がついた部分)と水晶体の間に当たります。
角膜(目の表面)の端に2〜3mmの小さな切開口を設け、折りたたんだ状態のレンズをそこから挿入します。目の中で展開し、毛様溝(もうようこう)と呼ばれる組織に引っかけて固定します。縫合は不要で、切開部は自然に閉じます。
ICLの種類と世代:ホールICL・EVO ICLとは
ICLには複数の世代があり、現在は「EVO ICL(ホールICL)」が主流です。世代の違いを理解することで、なぜICLが今これほど安全とされているかが分かります。
旧世代のICL
当初承認されたV4モデルのICLには、レンズ中央に穴がありませんでした。このため、目の中を循環する「房水(ぼうすい)」の流れを妨げる可能性があり、術後の眼圧上昇や白内障が一定の確率で発生していました。白内障の発生率は1.1〜5.9%と報告されています。
現在主流のホールICL(EVO ICL)
現在主流のホールICLは、レンズ中央に直径0.36mmの小孔(ホール)が設けられています。この小孔を通して房水が正常に循環するため、眼圧上昇や白内障のリスクが大幅に低減しました。白内障の発生率は0.49%と旧世代と比べて10分の1以下となっています。
また、ホールICL(EVO+)では光学部が拡大され、夜間視力のハロー・グレア現象も改善されています。さらに、旧世代では虹彩にレーザー切開(PI孔)が必要でしたが、ホールICLではこの処置も不要になりました。
日本では2010年にICLが薬事承認を受け、2016年にEVO ICLが承認されています。世界での施術件数は200万件以上に及び、長期的な安全性データが蓄積されています。
ICLのレンズ素材:コラマーとは
ICLに使用するレンズ素材「コラマー(Collamer)」は、HEMAというポリマーとコラーゲンを組み合わせた特殊素材です。目の組織との生体親和性が高く、アレルギーや拒絶反応がほぼ起きません。紫外線カット機能も備えており、目を紫外線から保護する働きもあります。
ICL手術の流れ:初診から手術まで
ICLは、最初の相談から実際の手術まで1〜4ヶ月程度かかります。手順を順番に解説します。
STEP1:無料適応検査(初回来院)
まず無料の適応検査(初診)を受けます。所要時間は約1.5〜2時間。眼に関する10種類以上の精密検査が行われます。
主な検査内容は以下の通りです。
- 角膜形状解析:角膜のカーブや形状を測定。円錐角膜の有無を確認
- 角膜内皮細胞検査:角膜を保護する内皮細胞の数を測定
- 前房深度測定:虹彩と角膜の間の距離を測定。2.8mm以上が必要
- 眼圧測定:緑内障などの可能性を確認
- 眼底検査:網膜の状態を確認
- 瞳孔径測定:暗所での瞳孔の大きさを計測
この検査の前には「コンタクトレンズの装用中止期間」が必要です。コンタクトが角膜の形状に影響を与えるため、正確な測定のために事前に装用をやめる必要があります。期間の目安は以下の通りです。
- ソフトコンタクト(通常):1週間前から中止
- 乱視用ソフトコンタクト:2週間前から中止
- ハードコンタクト:3週間前から中止
STEP2:レンズの発注
検査の結果、適応と判断されたらレンズを発注します。一人ひとりの目の度数・サイズに合わせてオーダーメイドで製作されるため、届くまでに数週間〜1ヶ月程度かかります。
STEP3:手術当日
手術当日は点眼麻酔で行われ、所要時間は両眼で30分程度です。入院不要の日帰り手術です。
手術当日の注意点は以下の通りです。
- ノーメイク(化粧水・乳液のみ可)でご来院
- 香水・整髪料などの使用禁止
- 自動車・バイク・自転車での来院禁止(術後は視界が不安定なため)
- 手術3日前から当日まで抗菌点眼薬を使用
クリニックでの滞在時間は準備・安静含めて2〜3時間程度が一般的です。
STEP4:術後定期検診
手術翌日・1週間後・1ヶ月後・3ヶ月後・1年後……と定期的な検診を受けます。眼圧・視力・角膜内皮細胞数を確認します。クリニックによっては数年間の術後検診が無料になるプランもあります。
ICLの対応範囲:目のどんな状態に使えるのか
ICLが対応できる目の状態と、適応外となる条件を整理します。
ICLが対応できる目の状態
- 近視:-3.0D〜-18.0D程度(度数によっては慎重適応)
- 乱視:トーリックICL(乱視対応レンズ)を使用
- 遠視:一部のケースに対応
- 強度近視:レーシックで断られた高度数にも対応可能
- 薄い角膜:角膜を削らないため対応可能
- ドライアイ:角膜への影響が少ないため対応可能
- 円錐角膜(進行停止・軽度):医師の判断のもとで対応可能なケースがある
ICLの適応外となる目の状態
- 前房深度2.8mm未満(虹彩と角膜の間が狭すぎる)
- 角膜内皮細胞数が基準値以下(クリニックによって異なるが約1,500〜2,000/mm²未満)
- 20歳未満(視力が安定していない)
- 活動性の眼疾患(白内障・緑内障・糖尿病網膜症など)
- 妊娠中・授乳中
ICLの費用相場と医療費控除
ICL手術の費用は、両眼で45〜80万円前後が相場です。乱視の有無・近視の度数・クリニックによって異なります。
費用が高い理由は、保険適用外の自由診療であること、レンズがオーダーメイドで高価であることが主な理由です。
しかし、ICL手術費用は確定申告で医療費控除の対象になります。年間の医療費が10万円を超えた場合、超えた金額の10〜30%相当が所得税から還付されます。両眼60万円の手術であれば、6〜18万円程度の還付が期待できます。
また、先進会眼科では「お友達紹介制度」があり、既存患者からの紹介で3万円割引になります。2020年に手術を受けた私(しなちく)も紹介が可能ですのでご希望の方はご連絡ください。
ICLとレーシックの違い:どちらを選ぶべきか
ICLとレーシックは、どちらも裸眼視力を向上させる手術ですが、根本的なアプローチが異なります。
ICLは目の中にレンズを入れる手術。角膜を削らず、可逆性あり(取り出し可能)。強度近視・角膜が薄い人・ドライアイの人に向いています。
レーシックは角膜をレーザーで削る手術。不可逆的(元に戻せない)。軽〜中度の近視で費用を抑えたい方に向いています。
| 比較項目 | ICL | レーシック |
|---|---|---|
| 目への処置 | 目の中にレンズ挿入 | 角膜をレーザーで削る |
| 可逆性 | あり(取り出せる) | なし |
| 強度近視への対応 | ◎ | △(高度数は難しい) |
| 角膜が薄い場合 | ◎ | ✕(適応外になることも) |
| ドライアイへの影響 | 少ない | 悪化しやすい |
| 費用 | 高い(両眼45〜80万円) | 安い(両眼20〜40万円) |
どちらが向いているかは、目の状態・度数・生活スタイルによって異なります。まずは無料適応検査で目の状態を確認し、専門医に相談することをお勧めします。
筆者しなちくの体験:ICLとは何か、実際に受けてみて
私(しなちく)が「ICLとは何か」を初めて知ったのは、レーシックを検討していた際に「適応外」と言われたことがきっかけでした。円錐角膜という疾患があり、角膜を削るレーシックは禁忌。そこで調べ始めたのがICLでした。
ICLは「目の中にレンズを入れる」という概念が最初は怖く感じましたが、調べるほどに安全性の高さと可逆性(取り出せること)に安心感を覚えました。特に「レーシックより目への侵襲が少ない」という点が魅力でした。
2020年、先進会眼科で手術を受けました。術前の適応検査も丁寧で、「円錐角膜が進行していないこと」「前房深度が適切なこと」を確認してもらい、ICL適応と診断されました。
手術当日は点眼麻酔で痛みはほぼなく、両眼で30分ほど。翌日の検診で視力1.0を確認した瞬間は今でも忘れられません。2026年現在も裸眼で快適に生活しています。
ICLとは「目に入れることで視界が変わる」手術です。百聞は一見にしかず——まずは無料診察で自分の目の可能性を確認することをお勧めします。
ICLに関するよくある質問
Q: ICLの「ICL」とは何の略ですか?
Implantable Collamer Lens(インプランタブル・コラマー・レンズ)の略です。「インプランタブル」は「埋め込み可能な」、「コラマー」はレンズ素材の名前です。
Q: ICLの手術は痛いですか?
点眼麻酔(目薬の麻酔)で行われるため、手術中の強い痛みはほとんどありません。術後は軽い異物感がある場合がありますが、数日で落ち着きます。
Q: ICLは老眼も治りますか?
通常のICLは近視・乱視・遠視を矯正しますが、老眼(水晶体の調節力低下)は治療できません。老眼が出てきた場合は老眼鏡の使用が必要です。「老視用ICL(EDOF ICL)」という遠近両用タイプも登場しています。
Q: ICLは何歳まで受けられますか?
下限は20歳(視力が安定していること)で、上限に明確な年齢制限はありませんが、40代以降は水晶体の加齢変化(老眼・白内障リスク)も考慮する必要があります。一般的に20〜45歳程度が推奨されるケースが多いです。
Q: ICLの効果は永久に続きますか?
コラマーレンズ自体は半永久的に使用できます。ただし、近視が進行した場合や加齢による変化によって、後年に視力が変わる可能性はあります。その場合はレンズの交換も可能です。
Q: ICLを受けた後、コンタクトレンズはできますか?
術後はコンタクトレンズが不要になるのがICLの目的です。理論的には装着可能ですが、ICL術後にコンタクトが必要になるケースはほぼありません。
Q: ICLは両眼同日手術ができますか?
クリニックによって異なります。同日両眼手術に対応しているクリニックと、片眼ずつ別日で行うクリニックがあります。事前に確認しましょう。
まとめ:ICLとは目の視力を変える手術
ICLとは、目の中にコラマーレンズを挿入して近視・乱視・遠視を矯正する視力回復手術です。以下の特徴があります。
- 角膜を削らない(レーシックと異なる)
- 可逆性がある(取り出すことができる)
- 強度近視・角膜が薄い方・円錐角膜(軽度)にも対応可能
- 現在主流のEVO ICL(ホールICL)は安全性が大幅に向上
- 手術費用は両眼45〜80万円、医療費控除で10〜30%還付可能
「ICLとは何か」という基本から理解したうえで、まずは無料の適応検査で自分の目がICLに向いているかを確認することが第一歩です。
ICL手術するなら先進会眼科
私(しなちく)が2020年にICL手術を受けたのは先進会眼科です。東京・大阪・名古屋・福岡に展開しており、ICLインストラクター医師が在籍する高実績のクリニックです。
先進会眼科を推薦する理由:
- 医療従事者の利用率が高く、リスクを知るプロが選ぶクリニック
- 筆者(しなちく)自身が2020年に手術を受け、術後視力1.0を達成
- 円錐角膜があった筆者にも対応してもらえた
- 筆者経由のお友達紹介で手術代が3万円割引に
- ICL手術費用は医療費控除の対象(費用の10〜30%が還付)
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先進会眼科
医療従事者の利用率が高く、筆者自身が2020年に手術を受けたクリニックです。東京・大阪・名古屋・福岡に展開しており、ICLインストラクター医師(最上位認定医)が在籍。強度近視や円錐角膜など難しいケースにも対応できます。お友達紹介制度を利用すると手術代が3万円割引になります。
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