給湯器の法定点検とは?費用・期限・罰則から点検しないとどうなるかまで解説

この記事を読むと分かること
  • 給湯器の法定点検の対象製品・点検時期・費用相場と実施の流れ
  • 法定点検を受けなかった場合のリスクと罰則の有無
  • 点検結果を踏まえた交換判断のポイントと信頼できる業者の選び方

給湯器の法定点検とは何か

「給湯器の法定点検って何?受けないと罰則があるの?」そう思ったこと、ありませんか?
給湯器の法定点検とは、「長期使用製品安全点検制度」に基づく点検のことです。2009年(平成21年)に消費生活用製品安全法の改正により創設された制度で、長期間の使用に伴う劣化により安全上の支障が生じるおそれのある製品について、メーカーと所有者の双方に点検・保守の責務を定めたものです。
制度創設の背景には、古い給湯器による一酸化炭素中毒や火災事故が相次いだことがあります。この記事では、法定点検の内容・費用・期限から、点検しない場合のリスクまで徹底的に解説します。

法定点検の対象となる製品

「うちの給湯器も対象なの?」という疑問があると思います。実は、すべての給湯器が対象というわけではありません。
現在、特定保守製品として指定されているのは以下の2品目です。
石油給湯機(屋内式・屋外式)石油ふろがま(屋内式・屋外式)の2つです。
つまり、ガス給湯器は現在の特定保守製品には含まれていません。ただし、これは「ガス給湯器は点検しなくていい」という意味ではありません。制度創設当初はガス湯沸かし器やガスふろがまも対象でしたが、2021年の見直しで対象から外れた経緯があります。これは製品の安全性が向上したためであり、古いガス給湯器の危険性が消えたわけではありません。
お使いの給湯器が石油(灯油)を燃料とするタイプであれば、法定点検の対象となります。ガス給湯器の場合は法定点検の対象外ですが、安全のためにメーカーや業者による定期点検を受けることを強くおすすめします。

法定点検の時期と期限

石油給湯器の法定点検は、製品の設計標準使用期間に基づいて実施時期が定められています。
一般家庭用の石油給湯器の設計標準使用期間は10年です。法定点検の時期は、製造から9年〜11年の間に1回受けることが求められています。
具体的な流れは以下の通りです。
給湯器購入時にメーカーに所有者登録を行います。登録は給湯器に同梱されているハガキやWebサイトから行えます。
設計標準使用期間の終わりが近づくと、メーカーから点検のお知らせが届きます。
お知らせを受け取ったら、メーカー指定の点検事業者に点検を依頼します。
点検後、結果報告書が発行されます。
ここで注意していただきたいのは、所有者登録をしていないと、メーカーからの点検通知が届かないということです。新築や中古で購入した住宅で、前の所有者が登録しておらず、自分も登録していないというケースは非常に多いです。

法定点検の費用相場

「法定点検っていくらかかるの?」というのは当然気になるところですよね。
法定点検の費用は、一般的に1万円前後が相場です。メーカーや点検事業者によって若干差がありますが、おおむね以下の範囲に収まります。
基本点検料が約5,000円〜10,000円、出張費が約2,000円〜5,000円程度で、合計で7,000円〜15,000円程度が一般的です。
ただし、点検の結果、修理や部品交換が必要となった場合は別途費用がかかります。点検費用自体はそれほど高額ではありませんが、「点検したら交換を勧められた」ということはよくあります。その判断が正しいかどうか、後ほど解説します。

点検費用を抑える方法

メーカーの点検通知に従って、メーカー指定の点検事業者に依頼するのが基本です。メーカーが点検キャンペーンを行っている場合もあるので、通知が届いたら確認してみましょう。

法定点検を受けないとどうなる?罰則はあるのか

結論から言うと、法定点検を受けなくても所有者に対する罰則はありません
これは、法定点検が「義務」ではなく「責務」として定められているためです。義務と責務の違いは、行政処分による罰則の有無です。責務である法定点検を行わなくても、罰金や行政指導の対象にはなりません。
しかし、「罰則がないから点検しなくていい」というわけではありません。点検を受けないことによるリスクは以下の通りです。

安全上のリスク

古い石油給湯器は、不完全燃焼による一酸化炭素中毒や、燃料漏れによる火災のリスクがあります。特に屋内設置型の石油給湯器は、換気不良の環境で使用すると重大事故につながる可能性があります。法定点検はこうした事故を未然に防ぐための制度です。

経済的なリスク

点検を受けずに使い続けて、突然給湯器が壊れた場合、緊急対応で割高な交換費用を払うことになりかねません。計画的に点検・交換するほうが、結果的に費用を抑えられることが多いです。

ガス給湯器の場合はどうすればいい?

前述の通り、ガス給湯器は現在の法定点検の対象外です。しかし、だからといって点検を受けなくていいということではありません。
ガス給湯器でも経年劣化による不完全燃焼のリスクはあります。特に8年以上使用しているガス給湯器は、以下の点検を受けることをおすすめします。
メーカー(リンナイ・ノーリツ・パロマなど)によるあんしん点検や、ガス会社による定期保安点検を活用しましょう。メーカーのあんしん点検は有料(7,000円〜15,000円程度)ですが、ガス会社による定期保安点検は無料で実施されることが多いです。
東京ガスの供給エリア内にお住まいであれば、東京ガスの定期保安点検を活用するのが便利です。

点検結果で「交換を勧められた」ときの判断基準

法定点検やメーカー点検を受けた結果、「そろそろ交換をおすすめします」と言われることがあります。その判断が正しいかどうか、以下の基準で考えてみてください。

交換を検討すべきケース

使用年数が10年以上経過している場合、修理より交換のほうがコストパフォーマンスが良いことが多いです。特に製造終了から10年以上の機種は補修用部品がない可能性が高く、修理自体ができないこともあります。
点検で不完全燃焼の兆候が見られた場合は、安全のため即座に交換を検討すべきです。一酸化炭素中毒は命に関わる事故です。
点検で複数の不具合が見つかった場合、修理費用がかさんで交換費用に近づくことがあります。その場合は交換のほうが合理的です。

もう少し使える可能性があるケース

使用年数が8年未満で、点検結果が軽微な不具合のみであれば、修理で対応できることもあります。ただし、修理後も経年劣化は進行するため、次の交換計画を立てておくことをおすすめします。

10年保証の実態と業者選びの重要性

点検を機に交換を検討するなら、業者選びは慎重に行いたいところです。
多くの業者が「10年保証」を売りにしていますが、その実態を知っておくことが大切です。給湯器が実際に壊れるのは使用後12〜13年以降が多く、保証が切れる頃にちょうど寿命を迎えます。製造終了から約10年で部品供給が終わるため、保証期間内でも修理不可能なケースがあり得ます。
さらに、小規模な業者が10年後に存続している保証はありません。会社がなくなれば保証書はただの紙切れです。
だからこそ、「保証の内容」よりも「保証する企業の存続性」を重視してください。そして、施工を担当する作業員が簡易内管施工士の資格を持っているかも必ず確認しましょう。

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点検結果を踏まえて交換を検討するなら、関東圏(東京ガスの供給エリア内)にお住まいの方には東京ガスの機器交換がおすすめです。
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まとめ:法定点検は安全のための重要なステップ

給湯器の法定点検は、現在は石油給湯器・石油ふろがまが対象で、製造から9〜11年の間に受けることが求められています。費用は1万円前後で、罰則はありませんが、安全のために受けることを強くおすすめします。
ガス給湯器は現在法定点検の対象外ですが、8年以上使用しているならメーカー点検やガス会社の保安点検を活用しましょう。
点検で交換を勧められた場合は、使用年数・不具合の内容・部品供給の状況を総合的に判断してください。そして交換する際は、「保証内容」よりも「保証する企業の存続性」を重視し、簡易内管施工士の資格を持つ信頼できる業者に依頼しましょう。

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