ICL手術と老眼は同時に治せる?遠近両用ICL・将来の老眼対策を徹底解説

この記事を読むと分かること
  • ICL手術と老眼の関係、そして同時治療が可能なのかの結論
  • 遠近両用ICL(老眼用ICL)の仕組み・費用・メリット・デメリット
  • ICL術後に老眼が進行した場合の具体的な対処法
ICL手術を検討している40代以降の方から、「ICLで近視を治しても、老眼になったら意味がないのでは?」「近視と老眼を同時に治せる手術はあるの?」という質問をよくいただきます。
結論から言うと、近年登場した「老眼用ICL(遠近両用眼内コンタクトレンズ)」によって、近視と老眼の同時治療が可能になっています。また、通常のICL手術を受けた後に老眼が進行しても、複数の対処法があるので心配はいりません。
私自身、2020年に先進会眼科でICL手術を受けました。現在はまだ老眼の自覚はありませんが、将来老眼が始まったときの選択肢も含めて、この記事で詳しく解説します。

そもそもICL手術を受けると老眼になるの?誤解を解く

まず知っておきたいのは、ICL手術が老眼の原因になることはないということです。
老眼は水晶体(目の中のレンズの役割をする組織)の柔軟性が加齢とともに失われることが原因です。ICLは水晶体の前に別のレンズを挿入する手術なので、水晶体自体には影響を与えません。つまり、ICLを受けても受けなくても、老眼は同じように進行します。
ただし、一つ注意点があります。近視の方は、メガネやコンタクトレンズを外すと近くが見えるため、老眼を自覚しにくいという特徴があります。ICL手術で近視を矯正すると、これまで感じていなかった老眼を自覚する可能性があります。これは「ICLのせいで老眼になった」のではなく、「もともとあった老眼に気づいた」ということです。

老眼用ICL(遠近両用眼内コンタクトレンズ)とは?

2017年以降、老眼にも対応できる「老眼用ICL」が登場しています。代表的なものに「EVO Viva ICL」や「多焦点IPCL」があります。

老眼用ICLの仕組み

通常のICLが単焦点(遠くまたは近くのどちらか一方にピントを合わせる)のレンズであるのに対し、老眼用ICLはEDOF(Extended Depth of Focus:焦点深度拡張)技術を採用しています。光を複数の距離に分配することで、遠くから近くまで幅広い距離でピントが合うように設計されています。
具体的には、入射する光を遠距離・中間距離・近距離に振り分けることで、近視・遠視・乱視と老眼を一度に矯正する設計です。配分の比率はレンズの種類によって違うため、検討するときは使用するレンズの名称と仕様をクリニックに確認してください。

老眼用ICLのメリット

老眼用ICLの最大のメリットは、一度の手術で近視と老眼の両方を矯正できる点です。これにより、遠くも近くもメガネなしで見える生活が実現します。通常のICLと同様に角膜を削らないため可逆性があり、不具合があればレンズを取り出すことができます。

老眼用ICLのデメリットと注意点

光を複数の焦点に分配するため、単焦点のICLと比べると見え方のコントラスト(鮮明さ)がやや低下する可能性があります。また、夜間のハロー(光の輪)やグレア(まぶしさ)が単焦点レンズよりも感じやすいという報告もあります。
費用面でも、通常のICLよりも高額になることが一般的です。また、すべてのクリニックで取り扱っているわけではないため、導入実績のあるクリニックを選ぶ必要があります。

通常のICL手術後に老眼が進行したらどうする?5つの選択肢

若いうちに通常のICL手術を受け、その後加齢とともに老眼が進行した場合にも、対処法は複数あります。

選択肢1:老眼鏡を使う

最もシンプルな方法です。ICLで遠くがくっきり見える状態を維持しつつ、近くを見るときだけ老眼鏡をかけるという方法です。コンタクトレンズからは完全に解放され、日常生活の大半は裸眼で過ごせます。

選択肢2:遠近両用のICLに入れ替える

ICLの大きな利点である「可逆性」を活かし、現在の単焦点レンズを取り出して老眼用のICLに入れ替えることが可能です。これにより遠近両方の視力を確保できます。

選択肢3:モノビジョンで対応する

片目を遠く、もう片方の目を近くにピントを合わせる「モノビジョン」という方法もあります。両目で見ることで脳が自動的に補正し、遠近両方が見えるようになります。ただし、すべての方に合うわけではないため、医師と相談が必要です。

選択肢4:白内障手術の際に多焦点レンズを選ぶ

将来的に白内障が発症した場合、白内障手術で水晶体を多焦点眼内レンズに置き換えることで、白内障と老眼を同時に治療することができます。ICLは白内障手術の際に取り出すことができるので、将来の選択肢を狭めることはありません。

選択肢5:そのまま様子を見る

老眼の初期段階であれば、日常生活に大きな支障がないこともあります。無理に追加処置をしなくても、「少し不便だな」と感じたときに改めて検討すれば十分です。

ICL手術の適応年齢と老眼の関係

ICL手術の適応年齢は一般的に21歳からおおむね45歳程度までとされています。ただし、老眼用ICLの登場により、この年齢制限は拡大しつつあります。

20代・30代の方は通常のICLがおすすめ

老眼がまだ始まっていない年代の方には、通常の単焦点ICLが最適です。見え方の品質(コントラスト)が高く、ハローやグレアも少ないため、若いうちは単焦点レンズの恩恵を存分に受けられます。
私が2020年に手術を受けたのもまさにこの年代です。円錐角膜のためレーシックは受けられませんでしたが、ICLなら適応できると分かり、迷わず手術を決めました。術前視力0.07から術後1.0まで回復し、2026年現在も快適に過ごしています。

40代以降の方は老眼用ICLも検討を

40代以降で近くが見えにくくなってきた方は、老眼用ICLも選択肢に入れて検討しましょう。ただし、老眼用ICLにはデメリットもあるため、必ず医師に相談した上で自分に合った方法を選んでください。
まずは無料診察で自分の目の状態を正確に把握することが、最適な治療法を選ぶ第一歩です。

将来の老眼に備えるという考え方

いま単焦点のICLを入れても、老眼が来たときの打ち手は残ります。手術前に医師へ確かめておくとよいのは、次の3点です。入れているレンズの種類と、入れ替えができるかどうか。モノビジョンに対応しているか。将来の白内障手術でレンズを取り出す手順が決まっているか。どれもカウンセリングでその場で聞けます。
ICLと老眼の関係については、「将来の老眼にも対応できる選択肢がある」ということを知っておくだけでも、安心感が大きく変わります。

老眼世代が知っておきたい医療費控除の活用

ICL手術の費用は、確定申告で医療費控除の対象になります。控除される額は、その年に支払った医療費の合計から保険金などで補てんされた金額を引き、さらに10万円(総所得金額等が200万円未満の人は総所得金額等の5パーセント)を差し引いた額です(上限200万円)。戻ってくる所得税は、この控除額に自分の所得税率を掛けた額で、税率は5パーセントから45パーセントの7段階です(国税庁タックスアンサー No.1120・No.2260。2026年9月20日確認)。
費用そのものに一定の率を掛けて戻ってくるわけではない、という点だけ押さえておいてください。40代以降は歯科や薬代がかさむことも多く、同じ年にまとめて申告すると控除額が大きくなりやすいのは事実です。翌年度の住民税も下がります。

将来の老眼が不安ならまず無料診察へ

ICL手術と老眼の関係について、この記事で解説してきました。近年は老眼用ICLの登場により、近視と老眼の同時治療が可能になっています。また、通常のICLを受けた後に老眼が進行しても、複数の選択肢が用意されています。
「自分の目の状態でICLは受けられるのか」「通常のICLと老眼用ICLのどちらが合っているのか」という疑問は、実際に目の検査を受けないと判断できません。まずは無料診察で、専門医に直接相談してみましょう。

ICL手術するなら先進会眼科

私が先進会眼科をおすすめする理由は、自分自身が手術を受けて満足しているからです。
「当院で眼科手術を受けた医師の数 2,240名」(2002年11月〜2026年6月集計)、総症例数13.2万症例以上(2002年11月〜2026年8月集計)を公式サイトで公表しています(2026年9月20日確認)。老眼を含めた将来的な視力変化についても、相談に乗ってくれる体制が整っています。
※ 筆者(しなちく)からのお友達紹介は、2026年9月に受付を終了しました。現在は紹介によるご案内を行っておりません。

ICLクリニックおすすめ3選

1. 先進会眼科

当院で眼科手術を受けた医師の数2,240名、総症例数13.2万症例以上を公式サイトで公表(2026年9月20日確認)。筆者自身が2020年に手術を受けたクリニックです。老眼治療も含めた幅広い視力矯正に対応しています。お友達紹介制度で2万円割引も利用できます。

2. 品川近視クリニック

7年連続で国内最多症例として表彰された実績(2019〜2025年・米国STAAR SURGICAL社)を誇り、全国展開しているクリニックです。豊富な実績と全国のアクセスの良さが魅力です。

3. アイクリニック東京

東京エリアに特化した専門クリニックです。ICL手術に特化した専門性の高い治療を提供しており、老眼用ICLにも対応しています。