ICL適応検査とは?検査内容・所要時間・不適応ケースを徹底解説

この記事を読むと分かること
  • ICL適応検査で具体的に何を調べるのかが分かる
  • 所要時間・費用・当日の注意事項(散瞳・コンタクト制限)が分かる
  • 不適応と判定されやすいケースと、そのときの選択肢

ICL適応検査とは?手術前の必須ステップ

ICL手術を受けるには、まず「適応検査」を受ける必要があります。適応検査とは、あなたの目がICL手術に適しているかどうかを精密に調べる検査です。手術の可否を判断するためのスクリーニングであり、ここで適応あり・なしが決まります。
ICLは目の内部に小さなレンズを挿入する手術であるため、目の大きさ・形状・健康状態がすべて手術の成功に関わってきます。たとえばレンズを挿入するスペースが十分にあるか、角膜の細胞が健康かどうかといった点は、術前に必ず確認しなければなりません。こうした情報を得るのが適応検査の役割です。
多くのクリニックでは、適応検査は無料で受けられます。手術を受けることを決めていなくても、まず検査だけ受けてみることができます。「自分はICLを受けられるのか」「どのくらいの費用になるのか」を確認するためだけに訪問するのも、まったく問題ありません。
この記事では、ICL適応検査の具体的な内容・所要時間・当日の注意事項・費用・不適応になりやすいケースについて詳しく解説します。

適応検査の検査項目

ICLの適応検査では、10〜15種類程度の精密検査が行われます。主な検査項目を一つひとつ確認しましょう。

1. 角膜形状解析(トポグラフィー)

角膜の形状・カーブを詳細に計測します。角膜が歪んでいたり、円錐角膜という疾患があったりする場合、ICLでも注意が必要な場合があります。ただし、円錐角膜があっても軽度であればICLを受けられるケースもあります。私自身、円錐角膜でレーシックを断られましたが、ICLは適応ありと判断されました。

2. 角膜内皮細胞検査

角膜の内側にある「角膜内皮細胞」の数・密度を計測します。これはICL手術における最重要検査のひとつです。角膜内皮細胞は一度失われると再生しないため、細胞数が一定以上保たれていないと手術を受けられません。
年齢別の目安となる最低細胞密度は以下の通りです。
  • 21〜25歳:2,800個/mm²以上
  • 26〜30歳:2,650個/mm²以上
  • 31〜35歳:2,400個/mm²以上
  • 36〜45歳:2,200個/mm²以上
これを下回る場合、手術のリスクが高いと判断されることがあります。

3. 前房深度測定

虹彩と角膜の間の空間(前房)の深さを計測します。ICLのレンズは虹彩の裏側に挿入されるため、レンズが入るだけの十分なスペースが必要です。一般的に前房深度が2.8mm以上であることが適応の目安とされています。

4. 眼圧測定

眼圧が高すぎると緑内障のリスクがあるため、術前に確認します。ICL手術後に眼圧が変化することがまれにあるため、術前のベースラインを把握しておくことも重要です。

5. 角膜厚測定

角膜の厚みを計測します。ICLはレーシックと違って角膜を削らないため、角膜が薄くてもICLを受けられるケースが多いです。ただし、何らかの疾患により角膜が薄い場合は注意が必要なことがあります。

6. 他覚的屈折検査・自覚的屈折検査(矯正視力測定)

機械での測定(他覚的)と実際に見え方を確認しながらの測定(自覚的)を組み合わせて、正確な度数を把握します。これによって手術後の見え方の目標値が決まります。

7. 眼底検査

散瞳薬を使用して瞳を広げ、眼底(網膜・視神経など)の状態を確認します。網膜剥離の素因や眼底疾患がないかチェックします。

8. WTW(白目から白目の幅)測定

角膜の水平径(白目の端から端までの幅)を計測します。この数値もICLのサイズ選定に重要です。
これらの検査を組み合わせることで、あなたの目に最適なICLのサイズ・度数が決まり、手術のリスクを最小化することができます。

適応検査の所要時間

ICL適応検査の所要時間はクリニックによって異なりますが、2〜4時間程度かかることが多いです。特に初めて受診する場合は、問診・受付・検査・医師からの説明といった流れがあるため、時間に余裕を持って訪問することをおすすめします。
週末は混雑することが多く、特に大手クリニック(品川近視クリニックなど)では3時間以上かかるケースもあります。平日の午前中に予約するのが比較的スムーズです。

適応検査当日の注意事項

散瞳薬の使用について

眼底検査のために「散瞳薬」という目薬を使用します。これは瞳孔を広げる作用があり、検査が終わってから3〜4時間は視界がぼやけたり、光が眩しく感じられたりします
そのため、当日は以下に注意してください。
  • 車・バイク・自転車の運転は当日不可(公共交通機関での来院を)
  • 細かい文字が見えにくくなるため、精密な作業は控える
  • 日差しがつらく感じる場合があるため、サングラスがあると便利
  • 検査後すぐには帰宅できない場合もある

コンタクトレンズの装着中止期間

ICL適応検査を受ける前には、一定期間コンタクトレンズの装着を中止する必要があります。これは、コンタクトが角膜の形状を変形させ、正確な検査データが得られない可能性があるためです。
目安は以下の通りです。
  • ソフトコンタクト:検査前3日〜1週間程度の中止
  • ハードコンタクト:検査前2〜4週間程度の中止(長期間着用している場合はさらに長く)
検査を予約する際にクリニックから指示があるため、その指示に従いましょう。

適応検査の費用

ICL適応検査の費用は、クリニックによって異なります。
  • 無料(大手クリニックは多くが無料)
  • 3,000〜5,500円程度(有料のクリニック)
  • 手術費用から全額差し引かれる(一部クリニックの仕組み)
先進会眼科・品川近視クリニック・アイクリニック東京などの主要クリニックでは、適応検査は基本的に無料です。費用がかかるかどうかは、予約時に確認しておきましょう。

不適応と判定されるケース

ICL適応検査を受けても、残念ながら手術を受けられないと判定されることがあります。主な不適応の理由を確認しておきましょう。

前房深度が浅い

ICLのレンズを挿入するスペースが十分でない場合は手術が難しくなります。前房深度が2.8mm未満の場合は不適応とされることが多いです。

角膜内皮細胞が少ない

前述の通り、年齢別の基準値を下回る場合は手術リスクが高まります。特に長年ハードコンタクトを使用していた方は角膜内皮細胞が少なくなっていることがあり、注意が必要です。

度数の範囲外

ICLには対応できる屈折度数の範囲があります。-3D〜-18D(近視)、+3D〜+10D(遠視)、±6D(乱視)が一般的な適応範囲です。超強度近視や超強度遠視の場合は対応できないことがあります。

眼疾患がある

白内障・緑内障・網膜疾患・角膜疾患など、特定の眼疾患がある場合は手術を受けられないか、追加の医療的判断が必要になります。

年齢の問題

一般的に20歳未満は眼球の成長が続いているため不適応となることが多いです。また、60歳以上は白内障のリスクが高まる年齢帯であることも考慮されます。

不適応だった場合の選択肢

適応検査で「あなたはICLを受けられない」と言われた場合でも、諦める必要はありません。
他クリニックでセカンドオピニオンを受ける:クリニックによって適応の判断基準がわずかに異なる場合があります。1か所で断られても、別のクリニックでは適応ありと判定されることもあります。
レーシックを検討する:前房深度が問題の場合でも、角膜に問題がなければレーシックが適応となるケースがあります。
ICPLを検討する:ICLの改良型であるIPCL(Implantable Phakic Contact Lens)は、対応できる度数範囲が広い場合があります。
コンタクトレンズや眼鏡を継続する:手術にこだわる必要はありません。自分の生活スタイルに合った矯正方法を選ぶことも大切です。

筆者(しなちく)の適応検査体験談

私は2020年、先進会眼科でICLの適応検査を受けました。レーシックを勧められる前に受けた検査で「円錐角膜」と診断されており、レーシックは受けられないと言われていました。しかし、ICLの適応検査では「ICLは問題なく受けられます」と診断され、手術に進むことができました。
円錐角膜があるとレーシックを受けられないケースが多いのですが、ICLは角膜を削らないため、角膜の形状に問題があっても適応となる場合があります。これがICLの大きな利点のひとつでもあります。
適応検査当日は散瞳薬の影響でしばらく眩しさが続きましたが、電車で来院していたので問題なく帰宅できました。検査自体はスタッフの方が丁寧に案内してくれて、あまり不安を感じることなく終えることができました。
術前視力は0.07(-5D)でしたが、手術後は1.0まで回復。2026年現在も視力は安定しており、手術を受けて本当によかったと感じています。

適応検査前の準備チェックリスト

適応検査を予約したら、以下の点を確認しておきましょう。
コンタクト装着中止
予約時にクリニックから指示された日数分、コンタクトレンズの装着を中止してください。特にハードコンタクトを長期使用している方は要注意です。
交通手段の確認
散瞳薬の影響で当日の車の運転はできません。公共交通機関か、誰かに迎えに来てもらう手配をしておきましょう。
時間の確保
検査には2〜4時間程度かかります。午前中の早い時間帯に予約すると、その後の活動に余裕が生まれます。
疑問点のリストアップ
医師やスタッフへの質問をメモしておくと、診察時間を有効に使えます。費用の目安・手術日のスケジュール・術後のダウンタイムなど、気になることを整理しておきましょう。
健康保険証の持参
クリニックによっては保険証の提示を求められる場合があります。

まとめ:まず無料の適応検査を予約するだけでいい

ICLを受けるかどうか迷っているなら、まず無料の適応検査を予約することをおすすめします。手術を受けることを今すぐ決める必要はありません。「自分はICLを受けられるのか」「費用はどれくらいになるのか」という情報収集だけでも、適応検査は十分に価値があります。
検査はリスクゼロ。費用も多くのクリニックで無料です。コンタクトレンズの不便さやドライアイに悩んでいるなら、まずは一歩踏み出してみてください。
私が手術を受けた先進会眼科は、医療従事者の利用率が高いクリニックとして知られています。リスクを知るプロが選ぶクリニックで、安心してカウンセリングを受けてみてください。

ICL手術するなら先進会眼科

私(しなちく)は2020年に先進会眼科でICL手術を受けました。円錐角膜でレーシックを断られた私でも、適応検査でICLは問題なしと判断され、術前視力0.07から術後1.0まで回復しました。2026年現在も視力は安定しています。
医療従事者の利用率が高い先進会眼科で、まず適応検査だけでも受けてみてください。
なお、先進会眼科では筆者(しなちく)からのお友達紹介を利用すると手術代が3万円割引になります。

ICLクリニックおすすめ3選

先進会眼科

医療従事者の利用率が高く、筆者自身が2020年に手術を受けたクリニックです。円錐角膜でレーシックを断られた方でもICLを受けられる場合があります。

品川近視クリニック

国内最多クラスの症例数(ICL約10万件)を誇る全国展開の大手クリニック。比較的リーズナブルな費用設定が特徴です。

アイクリニック東京

東京エリア特化の専門クリニックとして高い技術力で知られています。都心での手術を検討している方に。