Siセンサーコンロの対応鍋と使い方完全ガイド!使えない鍋・センサー解除方法も解説

この記事を読むと分かること
  • Siセンサーコンロで使える鍋・使えない鍋の条件が分かる
  • 中華鍋や土鍋を使う際の正しい方法とセンサー解除のやり方が分かる
  • 古いコンロをSiセンサーコンロに交換するメリットと費用の目安が分かる
「炒め物をすると、すぐに火が弱くなって困る」「中華鍋でセンサーが誤作動する」「土鍋はSiセンサーコンロでは使えないの?」
ガスコンロのSiセンサーに関する疑問や不満は、意外と多いものです。日本ガス石油機器工業会によると、2008年以降の家庭用ガスコンロには安全機能としてSiセンサーが全口に搭載されており、今や日本のほとんどのキッチンにあるコンロがSiセンサー付きです(2026年9月時点・日本ガス石油機器工業会の公式サイトより)。
この記事では、Siセンサーコンロで使える鍋・使えない鍋の判断基準、使いにくさを感じる場面での対処法(センサー解除の方法)、そしてSiセンサーの仕組みや安全機能について詳しく解説します。

そもそもSiセンサーとは何か?

Siセンサーとは、ガスコンロのバーナーの中央部に設置された温度センサーと、それを使った安全機能をまとめた呼び名です。2008年以降の家庭用ガスコンロには全口に搭載されているので、機種選びの決め手になる装置ではありません。
Siセンサーの主な働きは3つです。
① 天ぷら油過熱防止機能: センサーが鍋底の温度を常に監視し、約250℃を越えると自動的に火力を下げ、それでも温度が上がると消火します(日本ガス石油機器工業会の説明より)。天ぷら鍋の油が過熱して発火するのを防ぐ、最も重要な安全機能です。
② 焦げ付き自動消火機能: 調理中に鍋底の温度が異常に上昇した場合(水分がなくなって焦げそうなとき)に、自動的に火を消します。
③ 立ち消え安全装置: 吹きこぼれや風で火が消えた際に、自動でガスを遮断します。
これらの機能が組み合わさることで、天ぷら火災や空焚きによる焦げ付きを防ぎます。日本ガス石油機器工業会も「Siセンサーコンロ普及で火災事故が減少中」として、全口にセンサーが付いたコンロへの取り替えを呼びかけています。
調理中に火がすぐ消えてしまう、点火しても火がつかないといった症状は、センサーまわりの汚れや電池切れが原因のこともあります。症状別の確かめ方はこちらでまとめています。
反対に、消火の操作をしても火が止まらないときは、まずガス栓を閉めてください。
ブザーが鳴った、エラー番号が出たといったときに、センサーが正常に働いただけなのか故障なのかを見分けたい場合は、エラー表示・ブザー・表示なしの3つの入口から整理した次の記事が参考になります。

Siセンサーコンロで「使える鍋」の条件

Siセンサーは鍋底とセンサーが「密着していること」で正確に機能します。つまり、鍋底が平らでセンサー部分にしっかり接触できる鍋が、Siセンサーコンロに最も適した鍋です。
Siセンサーコンロで問題なく使える鍋の特徴:
  • 底が平らで、センサー部分にしっかり接触できる
  • 鍋底に大きな凹凸や汚れの蓄積がない
  • 揚げ物には油の温度が均一に伝わる素材(鉄・ステンレス・アルミなど)の鍋
一般的な鍋(フライパン・鍋・行平鍋・雪平鍋・炒め鍋など)は問題なく使えます。鍋底が焦げて汚れている場合は、センサーとの密着が悪くなるため、定期的な掃除が大切です。

使用に注意が必要な鍋・使えない鍋

一方で、Siセンサーコンロでの使用に注意が必要な鍋や、特定の調理での使用を避けるべき鍋もあります。

底が丸い鍋(中華鍋・北京鍋)

鉄製の中華鍋や北京鍋は、底が丸い形状のためセンサーと十分に密着できません。日常的な炒め物には使用できますが、揚げ物調理には使用しないでください。センサーが温度を正確に検知できず、油温が上昇し続けて発火する危険があります。
また、丸底の中華鍋をSiセンサーコンロで高火力で使う場合、センサーが「鍋が外れた」と誤検知して消火する場合もあります。五徳(ごとく)に鍋が安定して置けていれば通常の炒め物は可能ですが、鍋をあおる(振る)動作が多い場合はセンサーが誤作動しやすくなります。

土鍋・耐熱ガラス容器

土鍋や耐熱ガラスの鍋は、素材の特性上「熱が伝わりにくい」ため、センサーに鍋底の温度が正確に伝わりません。
これが問題になるのは揚げ物調理のときです。鍋の底面の温度は低いのに、油の温度は実際には非常に高くなっている、という状態になりやすく、センサーが過熱を検知できないまま油温が上昇してしまいます。耐熱ガラス容器・土鍋での揚げ物は絶対に行わないでください。
ただし、ご飯の炊飯や煮物・汁物などの水を使う調理なら土鍋を使用できます。「Siセンサー対応」として設計された土鍋(伊賀焼の長谷園などのメーカーが製造)も市販されており、こうした製品は炊飯時の自動消火機能が誤作動しにくい設計になっています。

圧力鍋

圧力鍋は、加圧中に鍋底の温度が上がると、センサーが働いて火力が自動で弱まることがあります。これはセンサーの誤作動ではなく、正常な動作です。使い方は圧力鍋とコンロそれぞれの取扱説明書に従ってください。

「強火で炒め物をするとすぐ弱火になる」を解決する方法

Siセンサーコンロに関する最も多い不満が「強火で炒め物をしているとセンサーが反応して火が弱くなってしまう」というものです。
この問題を解決する方法が「あぶり・高温炒め(センサー解除)モード」です。

センサー解除(あぶり・高温炒め)モードの使い方

多くのSiセンサーコンロには「あぶり・高温炒め」や「高温炒め」といった、センサーの制御温度を上げるボタンやモードが付いています。名前と操作の仕方はメーカーと機種で違います。
操作の手順(長押しの秒数、ランプの表示、自動で元に戻るまでの時間など)は機種ごとに違うので、お使いのコンロの取扱説明書で確かめてください。
リンナイの場合、ふだんは約250℃で自動的に温度を調節し、高温モード(センサー解除)のときは約290℃で自動温度調節します。温度の制御がなくなるわけではなく、上限が上がるだけです。そのため「解除したのに、しばらくすると火が弱くなる」のは仕様どおりです(2026年9月時点・リンナイ公式Q&Aより)。
センサー解除モードの注意点:
  • このモードでも温度の制御は残り、火力を弱めても温度が上がる場合は自動的に消火します
  • 天ぷら・揚げ物の調理中は使わないこと(油の温度が通常より高くなるため)
  • 自動で通常の状態に戻るまでの時間は機種で違うので、取扱説明書で確かめる
センサー解除ボタンを上手に活用することで、Siセンサーコンロでも高火力調理を楽しむことができます。

よくある質問(Q&A)

Q. 中華鍋はSiセンサーコンロで使えますか?

通常の炒め物調理であれば使えますが、底が丸い中華鍋はセンサーとの密着が弱いため、強火での炒め物にはセンサー解除モードを活用するのがおすすめです。揚げ物には使用しないでください。

Q. 土鍋でご飯を炊いても大丈夫ですか?

水を使う調理(ご飯の炊飯、煮物、汁物)であれば土鍋を使うことができます。ただし、焦げ付き消火機能が誤作動して消火する場合もあります。「Siセンサー対応」と表示された土鍋を選ぶと、より安心です。土鍋で揚げ物は絶対に行わないでください。

Q. センサーがついていない古いコンロを使い続けてもいいですか?

法律上は使い続けることができますが、天ぷら火災などのリスクが高まります。設置から10年以上経過した古いコンロは、安全性と省エネ性能の観点から交換を検討することをおすすめします。
修理で直すか交換するかで迷っている場合は、修理費用の相場と判断の目安を先に見ておくと比べやすくなります。

Q. IHクッキングヒーターとSiセンサーコンロ、どちらが安全ですか?

IHはガスを使わないため火災リスクが低い反面、鉄・ステンレスなどの対応鍋しか使えません。SiセンサーコンロはIHが使えないアルミや銅の鍋、土鍋なども使える柔軟性があります。「火を使う料理が好き」「使い慣れた鍋を使いたい」という方にはSiセンサーコンロが向いています。

古いコンロからSiセンサーコンロへの交換メリット

「Siセンサーコンロに交換したい」と考えている方に向けて、交換のメリットと費用の目安もご紹介します。

安全性が大幅に向上する

Siセンサーなしの古いコンロでは、天ぷら油の過熱による火災リスクが常にあります。Siセンサーコンロに交換することで、こうした事故を大幅に防ぐことができます。一人暮らしの方や高齢の方のいる家庭では特におすすめです。

省エネ性能が向上する

最新のSiセンサーコンロは熱効率が改善されており、古いコンロに比べてガス代の節約につながります。

交換費用の目安

グレード本体代の目安工事費の目安合計目安
エントリー60,000〜100,000円15,000〜25,000円約8〜12万円
ミドル100,000〜180,000円15,000〜25,000円約12〜20万円
交換工事はガス配管への接続工事が伴うため、必ず資格を持つ専門業者に依頼してください。

ガスコンロ交換なら東京ガスの機器交換サービスへ

Siセンサーコンロへの交換を検討しているなら、東京ガスの機器交換サービスをおすすめします。
東京ガスの機器交換は、Web専用のオンライン販売に絞って価格を抑えており、工事は東京ガスが委託する施工パートナーが担当します(2026年9月20日時点・東京ガス公式より)。ビルトインコンロの基本工事費は、コンロのみの交換で29,700円(税込)です(2026年9月時点・東京ガス公式より)。
対応エリアは東京都(23区と多摩の一部)と神奈川県・千葉県・埼玉県・群馬県・茨城県・栃木県の一部です。商品ごとにエリアが違うので、申し込む前に公式サイトでお住まいの市区町村が入っているかを確かめてください。

まとめ

Siセンサーコンロで使える鍋の条件は「底が平らでセンサーとしっかり密着できること」です。底が丸い中華鍋は揚げ物には使えませんが炒め物は可能で、土鍋は揚げ物以外の水を使う調理なら使えます。
「強火でセンサーが誤作動する」という悩みは「あぶり・高温炒め(センサー解除)モード」を活用することで解決できます。ただし、このモードは天ぷら・揚げ物調理中には使わないでください。
安全機能が充実したSiセンサーコンロへの交換を検討している方は、工事を誰が担当するのか、保証の対象と期間を書面で確かめてから依頼するのが大切です。

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